小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまご・鶏のことわざ 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は、たまごの名言をご紹介。

 

『人は、あなたの考えではなく

行動で判断することを忘れないでください。

あなたは黄金の心を持っているかもしれませんが、

それってただの固ゆで卵かもしれないですよ。』マヤ・アンジェロウ

Remember, people will judge you by your actions not your intentions. You may have a heart of gold but so does a hard-boiled egg.

 

アンジェロウさんは詩人で、

米国では知らない人がいないくらい

影響力のあった方です。

行動こそ真実

実際にやっていることでしか

その真価はわからない

 

黄身か黄金かは

あなたの行動が決める

 

なるほどそのとおりですね。

 

行動してないときほど、

「自分はこんなに考えてるのに

なんでわかってくれないんだ!」

みたいな不満も出がちですよね。

 

心理学に「交流分析」という

「対人関係」に特化した学問があります。

 

これによると、

『人の性格』とは

発言や行動、表情態度など

外に出ているものでしか

判断されない

という、しごく当たり前の結果が出ています。

 

「性格がイイ」

「性格が悪い」

なんていうのは結局のところ

「頭の中で良いことを考えているか」

どうかじゃなくって

「性格がイイと思われる言動や行動、表情をしているから」

というわけですね。

 

ですので、

人に対して良く思われたいなら

まず自分がどんな無意識の発信をしているか

表情や態度・行動に気づいて

それを良いものにしていく。

そんなことが必要です。

 

上記のアンジェロウさんも、

精力的な行動の結果

公民権運動で大きな功績を残され

ビルクリントンの大統領就任式で

自作の詩を朗読するくらい

評価されたわけですが、

積み重ねがあるだけに

言葉がすごく刺さります。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2022年07月12日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

たまご鶏のことわざ第75弾、

今回は英語圏から。

 

<もし雌鶏が黙っていれば、卵を失うことはなかっただろう>

had the hen kept silent,it would not have lost its egg

 

余計な事言わなければ

良かったのに‥‥‥という意味です。

 

日本で言う

「雉も鳴かずば撃たれまい」ですね。

やぶへび、とかも同様の表現でしょうか。

 

めんどりさんは

卵を産むとかならず鳴くのですが、

すると「おっ!産んだな。」と

気づかれて人間にたまごを

取られてしまう…。

 

まだ、

毎日たまごを生まなかったころ

の風習を描写した、

古いことわざと言えます。

 

ただ、この場合

どのみち遅かれ早かれ

卵は取られちゃうので

 

「雉も鳴かずば~」の方が

より意図とあっている

気もしますね。

 

ちなみに組織論で言うと、

会議なんかで最初に提案した人に、

「じゃあ、キミそれやってくれ!」

と任せるのはNGなんだそうです。

 

『提案したらやらされちゃう』

…と思うと誰も良いアイデアを

出さなくなるから。

たしかに。

 

むしろ、どんどん声を上げた方が得をする、

というルールじゃないと

発言しにくくなりますよね。

 

そして、

僕たちの取り組み、

「繁盛提案」となれば別の話です。

 

「こんなたまごメニューの企画をやりませんか!?」

「お!それイイね。それやってよ!」

なんてのは、

お店さんのご繁盛につながるので

超ウェルカムです。

 

むしろことわざと逆で、

黙ってないからこそ

よろこんでもらえて

我々もうれしい!となります。

 

「御用聞き」なんて言葉がありますが、

たんにご注文いただくだけ

それ以外は黙っているなんて方が、

失うものが多いですよね。

 

『もし雌鶏が黙っていた方が、卵は無くなるだろう』

と逆のことわざになっちゃいますよね。

 

今月のニュースレターも、

マニアックなご提案の声を上げております。

ぜひ、

こんなこといいよね!やってよ。

とお声がけをくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2022年06月10日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

『レダの卵から』(AB OVO LEDAEUS)

という表現があります。

「一番はじめから」という意味で

由来はギリシャ神話。

 

ティスティオス王の娘で

絶世の美女レダ

 

彼女にひとめぼれしたゼウスが

白鳥に変化し近づいたことで

レダが産んだのが卵。

 

その卵から

ギリシャ神話一の美女

ヘレネが生まれ、

 

トロイの王子パリス

と禁断の愛に落ちることで

 

10年におよぶ

神々をも2分する

トロイア戦争が起こった…

 

つまり、

大きな物事を議論したり考えるとき、

「最初っから順番に考えましょうよ。」

みたいな意味で「レダの卵から」

という表現が使われるんですね。

 

さて、話変わって

お店様と

僕たちのたまごお届け

ご縁がスタートする

そのきっかけには、

 

新規開店のご飲食店さんが

多くいらっしゃいます。

 

ですが、みなさま、

「どんなたまごを取ろうか。」

…と考えるタイミングは、

意外と開店準備の

後のあとの方になるんですね。

 

まず打ち合わせ&決定するのは

不動産、デザイン・建築関連

 

ついで厨房などの機器設備類

そして人の採用関連

 

最期に食材…

というケースも少なくありません。

「あ、そうだ、食材どうしよう?」

みたいな。

 

いや、食材をないがしろにしてる

という意味では無くて

 

「時間のかかるものから先に」

となると

どうしてもその順番になりがち

ということです。

 

ですが、もし、

けっこう早い段階で

「たまごの検討」をされるならば

 

原価率の比較的低くて

満足度のとても高い

繁盛たまごメニューを考える

そんな余地が多く生まれます。

 

たまご料理は付加価値がつけやすく、

ちょっとした伝え方のちがいで

来店客さんに魅力的で

粗利が取りやすい工夫ができます。

 

ちょっとたまごにこだわって

それをうまく伝える方法を

事前に考えるだけで

たとえば女性ファンがとてもついたり

近所のリピート率を上げたり

そんな価値も盛り込めるんですね。

 

「レダのたまごから」

の格言のように

最初から、とはいかなくても

ちょっと早い段階で

気にしてくださると

「お役立ちが増やせるなぁ。」

そう感じます。

 

御開店準備中のかた、

考えてみて下さいませ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(参照:「旅行者」の食卓 米原万里・文春文庫)

(関連:たまごからりんごまで!? | たまごのソムリエ面白コラム )

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2022年03月5日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

電子レンジでチンすると

ヒエヒエの冷やし中華ができる

そんな???な商品が販売されて

話題になっていますね。

僕も「なんだそれ!?」と

思いましたが、とても理にかなってるんですね。

なんでも、

麺や具材とくらべると

氷ってチンしても

溶けにくいんだそうで、

それを利用すると

「麺もたれも具材もほどよく溶ける」

「氷だけが残る」

「結果、麺はヒンヤリちょうどに食べられる」

こんな商品になるのだとか。

うーん、すごい。

冷やし中華、なんていう

ある意味シンプルな食品でも、

これだけ面白いイノベーションができるんですね。

 

ド迫力のハリウッド映画にもなった

『ナルニア国物語』の作者として有名な

英国作家のルイスさんが、

こんな言葉を残しています。

 

『卵が鳥になるのは

難しいかもしれませんが、

卵のままで飛べるようになる方が

よっぽど難しいことです。

 

私たちは今、卵のようなものです。

そして、いつまでも

普通の卵のままで

いることはできません。

孵化しないとダメなんです。

じゃないと、腐ってしまいます。』

C. S.ルイス(英国作家)

 

うーん、良い言葉ですね。

 

たまごは完全な栄養が詰まった

すばらしいものですが、

 

そのまんまでは、

な~んにもできないわけです。

 

栄養を使って

「鳥」になってこそ

天を舞えるんですよ。

 

あなたは素晴らしい

『だから』から変わろう、

というメッセージですね。

 

あと、そうしないと腐るよ!とも

言ってますね。つまり。

 

このコロナ禍で

否応なく変化が求められています。

またIoT環境も激変して、

以前ならとてもできなかったような

サービスも手軽に考えられるようになりました。

 

せっかくなので、

卵が空を飛ぶ鳥に変わるくらい

面白いイノベーションをしてみるのも

面白いんじゃないでしょうか。

 

たとえば、

日本のフツーのお菓子で

米国でサブスクをやって

大ヒットしていますが、

これなんかも

 

日本の美味しいお菓子が

広く羽ばたいているわけです。

 

ぜひ自分も

あなたのお店も

羽ばたくアイデアを

考えてみませんか!

 

ワクワクしますね。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2022年02月7日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

大変な寒さですね!大雪で

京都・滋賀付近で高速道路など寸断されていて

物流にも支障が出ているようです。

 

僕たちのたまごも、四国から東日本へのご配送について

ちょっと心配しております。

 

日本だけじゃなく、カナダでは史上初のマイナス50℃など

各地で寒冷化となっているようです。

 

さて、中国のことわざに

<鶏寒うして木に昇り
鴨寒うして水に入る >

という言葉があります。

禅語ですね。

 

これは、

『同じ状況でも人によって

合うやり方はちがう』

 

という意味。

 

たしかに。

鴨もニワトリさんも、

おなじ「トリ」科です。

 

なのに、

カモはあえて!

水に入って泳ぎ

 

ニワトリさんは

地面に熱を奪われないように

木に登る…。

考えてみれば、

なんだか不思議ですね~。

 

収まったかに見えたコロナ禍ですが、

オミクロン株の市中感染など

まだ収束へは少しかかりそうです。

 

ご飲食店さんでも

更なる対策も

必要になってくるかと思いますが、

 

これも、自分のお店にあった対策が必要ですよね。

水かきのあるカモが池に入り

ツメのあるニワトリさんが木に登るように

 

新たなメニュー・業態での攻めか

既存顧客の守りか

はたまたその中間…

 

あなたのお店のお客様には

どんな

 

もし、あなたのお店が

単店でメニューイングの

細かな変更がしやすいお店でしたら、

 

◆1月はメニュー短期変更で利益を!

たとえば例年、

1月は月初~中旬にかけて

たまごの相場価格は最も安くなり

その後急激に相場は上がります

新年あけて1月、

月初の2週間だけ

たまごメニューを増やす、

または打ち出しを強化するだけで

 

他のどの時期よりも、

粗利が取りやすくなります。

 

また、たまごはサイズによって相場価格が異なりますが

冬季はニワトリさんの餌喰いがとても良いため

大きめのたまごが多く流通し安くなります。

レシピの微調整が可能ならば

例えばMサイズの鶏卵を

6グラム大きいLサイズに

変えるだけで

 

使用量など変えずに

コストを抑えられます。

 

ニワトリかカモか、

ぜひ、あなたのお店にあった工夫を

たまごで増益につなげてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年12月28日

飲食店さま、製パン洋菓子店さま向けに書いてます。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ヨーロッパのことわざに、

『ガチョウの卵をもらうために鶏の卵を屋敷に持って行く』

というものがあります。

 

これは「エビでタイを釣る」、つまり

「価値の低いもので価値の高いものをゲットする」

という意味。

 

このことわざに、

飲食店さんの

お客様がワクワクする

『こだわりたまごメニュー表記』

をするコツがあります。

 

ことわざに学ぶポイントは2つありまして、

ガチョウのたまご>鶏のたまご

つまり、

➀価値の違いがハッキリあるということ。

そして、

②それを皆が“認識”しているということ。

 

たとえば

「ジロール茸を持って行ってモリーユ茸をもらってくる」

なんてことわざだったら、

「どっちが価値が高いのか分からないよ??」

となって、これじゃ意味が成立しないですよね?

 

こだわり卵の銘柄を

メニューなどで表記アピールしようと思ったとして、

『〇〇卵使用しています』

なんて風に書かれているものを時々見かけますが、

 

「それが価値あるたまごなのか分からない」

「その卵のことを皆が知らない」

という状況だと

書いても意味がないのです。

 

銘柄で広く誰でもが

「知ってる!」となるものは、

もしかすると「ヨード卵」くらいかもしれません。

 

ですので、ポイントは

「なにが優れているかを書く」

「皆が分かるインパクト価値の卵をえらぶ」

ということじゃないかと思うんです。

 

“優れている点を書く”とは、

 

『〇〇卵使ってます』

よりは、

「香りが絶品なハーブ卵を使ってます」

「白身の弾力ぷりぷりの若どりたまごを使ってます」

の方が断然伝わるということですね。

 

また、

「皆が分かるインパクト」とは、

ことわざの

「ガチョウのたまごです」

くらい判りやすいってことです。

 

かつて、

女優のグイネス・パルトロウさんが

以前料理本を出した際に

 

「アヒルのたまご 2個つかう」

みたいなレシピを書いたところ

「そんな高いもの使えるか!」って炎上したことがあります。

 

アヒルのたまごが流通量も少なく、

一個数百円する『セレブ御用達のレアもの』

という共通認識があったからこその炎上ですね。

 

ガチョウやアヒルってのは極端な例ですが、

たとえば

「鶏が初めて産んだ『初産み』たまごです」

なんてのだと、

 

入手可能でありながら

これは珍しい!という印象があって

食べるお客様のウケも高いです。

 

他にも

「産みたて当日に直送しています」とか

「歩いて5分の距離で生まれたたまごです」

「一年で一日だけ、金運が上がるたまごです」

「全国にたった3農場しか育てていません」

など、好評だった

「インパクト」の切り口はいくつもあります。

 

いや、本音を言いますと、

ぼくたち卵屋は

「自分の届けるたまごの銘柄をPRしてほしい!」

という願望はあります。

 

ですが、

それはまず

あなたのお店で、

ファンになって

ワクワク味に楽しんでいただいてから、ですね。

 

ぜひ、こだわりの食材としてPRをされる際のポイントとして、考えてみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年11月3日