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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先々月にあった仏大統領選の最中、

候補者だった政治家ルペン氏が遊説中に生卵を投げつけられた、というニュースがありました。↓

eggthrow201706.jpg

この「卵投げつけ」という行為。

コレ、世界規模で行われていまして、

特に欧米で良く目にするんですね。

アメリカでも選挙中に投げられています。(参照:シュワルツェネッガー氏を当選させた、たまごジョーク

イギリスではハローウィンのイタズラに卵を投げる若者が続出したため、なんと十代の若者に対して卵の販売を禁止するという騒ぎまで起こっています。
(参照:イギリスで若者への”卵”販売が禁止に

下の写真は、

ウクライナ国会の一場面。

eggthrowing.jpg

コレ、国会の議事中ですよ!?

ぶつけられる方も、

すでに分かってるのでカサを用意しています(^^;)

スンゴイですねェ…。

「カサ」と「卵投げ」で言えば、

イギリス独立党のナイジェル・ファラージュ党首が

公開討論中に卵を投げつけられ、

これをカサで防ぎながら討論したという一幕もありました。

eggthrowing_201702.jpg

さて、この「卵を投げぶつける」という行為ですが、

実は数百年前から続く伝統だと言ったら、

みなさん驚かれますでしょうか!?

 

◆昔からの伝統だった!卵投げのルーツ
古いヨーロッパでは、

「謝肉祭(カーニバル)」のときに卵を投げるという風習がありました。

「謝肉祭」とは、

四旬節の断食が終わったあと、思いっきり羽をのばす行事。

もともとは、

お祭りでハデな大騒ぎを楽しんで、

その最後に自分たちのハチャメチャの責任を「大きな藁人形」に転嫁し、それを火あぶりにして祭りを閉幕する

 …というメチャクチャなお祭りでした。

そのハチャメチャの一つが、

卵を投げる行為

だったわけです。

要するに、「卵投げは神さまへの捧げもの」という感覚なわけですね。 

イタリアのナポリや英国の一部ではこの風習がまだ残っているようで、

「カーニバル」の時期になると古い生卵を子ども達が投げ合うため、

出歩くのに注意が必要なんだとか。

ですから、欧米でこういった事件が多いのは、この伝統のせいで心理的抵抗が薄いからかもしれません。

 

◆日本だって卵を投げる
とはいえ日本でも、時々卵投げ事件がありまして、

十年前にはタクシーを狙い少年らが生卵を投げ続けた「卵投会」事件や、

一昨年神奈川では、高速道路の車に300個も卵を投げつけ車を41台も破損させた4人組の少年が逮捕されています。http://www.sankei.com/affairs/news/150911/afr1509110075-n1.html)

これらはモチロン宗教的な事は全く関係なく、悪意100%でしょう。

ただ、ハロウィンやイースター、西洋の伝統も難なく受け入れることに定評のある日本です、ぜひ謝肉祭的な考え方までマネをしてしまうことなく、「モッタイナイ」の精神でいつまでも望めればよいなぁ、と思いますねー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます^^

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

一攫千金、

カリフォルニアにある“金脈”を目指して荒くれ者が詰めかけ、

時には争い、銃撃戦…

こんな古きアメリカ西部の騒ぎを

「ゴールドラッシュ」と呼びます。

実は同じ頃に、

一攫千金、“絶品美味しい卵数十万個”をめぐって

荒くれものが押し寄せ、奪い合い、

銃撃戦を繰り広げた

言うなれば

「エッグラッシュ」

があったのをご存知でしょうか?

本日は、その名も

『エッグウォー(卵戦争) 』

と呼ばれる、有名な事件について。

 

◆カリフォルニア沖に浮かぶ「宝島」…!?
時は1800年代中頃

場所は米国の西部

サンフランシスコの沖にある島、ファラロン島が舞台です。

fallaild201706.jpg

この島、

実はめっちゃカモメやウミガラスがいる楽園の島で、

アラスカとハワイをのぞく全米最大の「海鳥の営巣地」

カリフォルニア州がメキシコから米国に移譲されてすぐ1849年

「ロビンソン博士」なる人物が

この島の「宝」を発見したんです。

宝とはすなわち「海鳥のたまご」です。

海鳥、特にウミガラスのたまごは味が濃くってメッチャ美味い。

egg_eggwar201706.jpg

そして生産量がスゴイ。

年間に産まれる卵の数は、50万個以上!

「こりゃすごいぞ。」

…ということで、

すぐに海鳥の卵を売る会社、

その名も「エッグカンパニー」を設立します。

当時の「卵」は高級食材、しかも西部は人口増で常に食料不足でした。

とにかく儲かりますから、

島を調査して建物・道路・船着き場を次々に建設、

ようするに完全にわが物としちゃったんですね。

eggw_blog201706.jpg

上の写真は、実際の収穫の様子。

真ん中に山になっているのが、ウミガラスの卵です。

鶏卵よりはやや大き目ですねー。

毎年5月から7月の間、

「エッグピッカー」と呼ばれる「卵集め人」達が島中から卵を集め、

毎日サンフランシスコへ船で運びました。

eggerblog1706.jpg

5月初上陸の時は、その日のうちに巣のたまごをぜんぶ破壊し、

次の日から卵があれば、これは新鮮!と判別したそうです。

ちょっとカワイソウですねェ…。

 

◆ワルが集まってくる・・・!

さて、

とにかく大儲けだったことから、

当然のごとく儲けを狙うライバルが多数出てきます。

「俺たちにも捕らせろよ・・・!」

ってことですね。

島の領有権は「エッグカンパニー」が持っていましたから、

最初は周辺の小島を狙って捕りに来ていましたが、

ほどなく次々と本島へ乗り込んでくるように…。

boatblg201706.jpg

もちろんトラブルになります。

ただ、そもそもこの島はあちこちに岩礁がある船の難所、

連邦政府が灯台を建てたことでようやく自由な行き来ができるようになったところです。

ですから、島は政府の保安管理下でもあったことから、最低限の治安は保たれていました。

 

◆国の目をかいくぐって戦争に…!

1863年のこと、

ライバル会社のデイビッド・バチェルダー率いる仲間が島に上陸した所を、島の灯台管理局長が臨検しました。すると、

卵盗み目的だけじゃなくって、多数の武器で武装している・・・!?

保安局長は武器を押収し、彼らを島外へ退去させました。

ところが

バチェルダー一味は、

更に沢山の武器を持ってまた戻ってきたんですね。

目的は、エッグカンパニーを追い出すため。

国の巡視船をかいくぐって、

3隻27名もの武装した部隊が、夜明けとともに島に上陸します。

が、

いち早くエッグカンパニーのスタッフが侵入に気づき、

すぐさまこれに応戦、島の海岸は、

あっというまに数十人が銃を手に撃ち合う、戦場と化しました。

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島を知り尽くした「守る側」が有利だったのか、

20分の激しい戦闘ののち、

双方死者1名、上陸したバチェルダー一味が多数のケガ人を出し

撤退することで、決着となりました。

いやー、

卵を巡って数十人のガンマンが撃ち合い…

なんともスゴイ話です。

突然やってきたならず者を撃退するなんて、

「卵集め人」の皆さんもかなりのスゴ腕だったのでしょうか!?

 

◆たまごバトルは美味だから・・・!?
世界一高いオムレツ」を提供する英国のレストラン「Boisdale」のシェフは、同じ海鳥である黒頭カモメのたまごを、「美味!まるで宝石だ。」と評しています。

ウミガラスの卵も、

栄養源となるだけでなく荒くれものにとって「砂金」と同じくらい価値のある、

極上の味だったのかもしれません。

けっきょく

バチェルダーは殺人罪で逮捕

「エッグカンパニー」はその後20年に渡り島の集卵を独占しますが、

その後連邦政府に島の権利を売却、命令により退去となりました。

それは、

鶏卵の飼育増産方式が確立され、食料不足が解消されたこと、

そして何より

数十万羽いたウミガラスがわずか約6千羽まで減少してしまったことがその理由です。

150年経った今、

再び数十万羽のウミガラスとアザラシが住む、平和な楽園となっています。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:こんなにある!世界で食べられている鶏サン以外の鳥卵10種 - たまごのソムリエ面白コラム

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先週発表された最新の研究によると、

卵を毎日食べることで、子供の成長率が著しく伸び、

発育障害のリスクが半分になることが判りました。

学術誌「ジャーナル オブ ペディアトリクス(小児科)」発表の報告によると、

エクアドルの貧困地域にて、生後6ヶ月から9ヶ月の乳児80人

一年間毎日たまごを食べたところ、

・成長率が著しく増加

・発育障害の発症率が47%低下

という効果が見られたそうです。

発育障害とは、

成長期に成長が阻害されることにより、

大人になっても身長や体重コンディションにずっと影響が出てしまうこと。

ちなみに低体重の子供は、研究中に74%も減ったそうです。

すごい!

WHO(世界保健機関)によると、

現在、発展途上国などを中心に、

5歳以下、1億6200万人の幼児が発育障害の危険にさらされており、

卵を食べることで、大幅に、

その危険性を減らす助けになるわけですね。

主任研究者であるワシントン大学(米国)のローラ・イノッティ博士いわく、

「たまごは胃の小さな子供達にとって最高の食べ物です。」

「たまごの沢山ある栄養素のうち、どれがその効果に効いているかは、まだわかっていません。ほどなく研究にて判明するでしょう。 今の段階では、卵の黄身に含まれる『コリン』が重要な役割だと予想されています。」

とのことで、

日本の研究でもアルツハイマー予防や記憶障害、動脈硬化を防ぐと言われている『卵黄コリン』の、また新たな効果が出てきたようです。

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以前に当コラムでも書きましたが、

乳児が卵を食べることで、

「卵アレルギーの発症率も劇的に下がる」ことが判明しています。

実は赤ちゃんとたまご食の相性はとてもとっても良いんですね。

この報告を受けエクアドルでは、

政府がさっそくこれまでの勧告を訂正、

以前は「1歳未満は卵を食べさせちゃダメよ。」

だったのを、

「7ヶ月の乳児には、ぜひ安全な卵を食べさせてね!」

と変更しました。

エクアドル含む発展途上国では、

4割を超える子供に発育障害のリスクがあり、

世界で見ると実に四人に一人がその危険にさらされています。

たまごは比較的安価に飼育・調達でき、

貧しい地域でも普及させやすい食材です。

元気な子供の未来を創るためにも、

たまごは大きな貢献ができる、ということですね。

余談ですが、

上記の卵を毎日食べた子供達は、

砂糖菓子など甘い食べ物の摂取が減っていたそうです。

もしかすると、

たまご食でバランスよく栄養が満たされた事で、

オヤツなど「甘い物が食べたい!」

という気持ちを減らせるのかもしれませんね。

お菓子好きなお子さんに悩まれているお母さん、

そして赤ちゃんのすこやかな成長を願うお母さん、

毎日のたまご食をお試ししてみてはいかがでしょうか!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:An egg a day may prevent stunted growth in infants-NHS Choices)

(関連:早期に卵を食べれば、赤ちゃんがアレルギーにならなくなる!?【研究】 - たまごのソムリエ面白コラム

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ことわざを50超えて紹介しているのに、日本の卵ことわざをほとんど紹介していませんでした。

<丸いたまごも切りようで四角 物も言いようで角が立つ>

たまごでも切り方によっては四角になるんだから、物事も言い方によって丸くおさまったり角が立ったりする。

そんな意味です。

なるほど。

いますよね、

「あの人に言われたら、厳しいことでも不思議と素直に聞いちゃうんだよね。」

なんて人。

反対に、

「あいつに褒められても、偉そうだしなんかムカつく。」

なんて言われちゃう、

表現が下手な方もいらっしゃいます。

心理学には、

「You(ユー)メッセージ」 「I(アイ)メッセージ」

というものがありまして、

前者は、「キミは〇〇だね。」 という「あなた」を主体とした伝え方

後者は、「僕はうれしいなぁ。」という「自分」を主体とした伝え方

同じことを伝えても、

後者の方が

「相手に受け入れてもらいやすい」ことが判っています。

たとえば、

「あなた歌お上手だねー。」

と言われると“上から目線”だと感じて

ムカッとされてしまう事もあるけれど、

「思わず聞きほれたよ。すごく楽しいな。」

と言われると、

言われた方も「良い気分」だけが残る。

まさに「たまごの切り方」の妙です。

アナタはこうだ、ああだ。

と言うよりも、

僕はこう思う。

こう感じた。

そう伝えることが、人間関係の大事な部分なんだそうです。

たまごのように

まーるくてステキな人間関係を作れるように、

僕も精進してまいります^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

セガ往年の大ヒットゲーム「ソニック ザ ヘッジホッグ」

eggman_sonic201705.jpg

アニメも世界的人気となっているのですが、

作中ライバルとして

「ドクターエッグマン」

なるキャラクターが登場します。

直訳すると

「たまご博士」

dreggman201705_1.jpg

その名の通り、卵っぽいまるっこい体が特徴の

いわゆるマッドサイエンティストなのですが、

中国ではなぜか

『蛋頭博士』(卵頭博士)

と呼ばれています。

「蛋」とは中国語でいわゆる「たまご」の事

つまり、「たまごアタマ博士」ですね。

どうして「頭」になっちゃったのでしょうか!?

 

◆英語では「たまご」=インテリ
実は英語では、

「たまごアタマ(Egg head)」と書いて、

インテリ・知識人を表します。

“卵=知識”がつまっている

というイメージですね。

dreggman201705_2.jpg

ですので、

このキャラクター「Dr.エッグマン」も、

その“名前”を聞くだけで、すでに

「頭のいいヤツ」

みたいなニュアンスを英語圏の人は感じ取っているわけです。

『ソニック』のゲームやアニメは、

米国で大ヒットして、それが波及した

そういう一面もありますので、

もしかすると英語由来のイメージが

そのまま中国にも伝わったのかもしれません。

英語の「知識」や「頭脳」みたいなイメージを伝えたくて、

「Egg head」をもじったのかも。

 

◆中国では「たまご」=バカのこと!?
もう一つの理由として、

中国では「蛋(たまご)」と書くと、

「あのヤロウ」

みたいなちょっとバカにしたイメージがあります。

たとえば、

「混蛋」と書くと

「脳無し」「おバカ野郎」

みたいな意味に。

また、

「笨蛋(竹たまご)」と書くと、

「のろま」とか「まぬけ野郎」

みたいな意味になります。

dreggman201705_3.jpg

なので、

ドクターエッグマン、

そのまま直訳の「蛋博士(たまごはかせ)」だと・・・

ちょっとマヌケなイメージが付いちゃう(笑)

それを避けるために、

「カシラ」、つまりリーダーのイメージのある

「頭」の文字を入れたのかもしれませんねー。

中国とアメリカ、

卵の印象の差が、名前のちょっとした変化に出ているんだと思うと、

なかなか、面白いです。

ここまでお読みくださってありがとうございます。

(関連:たまごは頭がいい!?(たまごのジョーク) - たまごのソムリエ面白コラム

 

イタリアの伝説によると、本日生まれの卵を食べると胃と頭と耳の痛みが治るんだそうです^^
そして、
麦畑にその卵を持って行けば麦病気の予防になり、
ブドウ園に持ち込めばブドウが霰被害に合わない
のだそうです。
本日は「キリストの昇天日」でして、その日生まれのたまごが特別なんですね!
南方熊楠さんによると、
『イタリアのモンフェラートでは、キリストが昇天した日に新しい巣で生まれた鶏卵は、胃と頭と耳の痛みを治し、麦畑に持ちゆけば麦奴の侵害を予防し、葡萄ぶどう園に持ち往けばその葡萄が霰あられに損害を受けることは無くなると信じられている』( 南方熊楠著 十二支考(下))
のだそうです。
パンはキリストの肉、ブドウ酒はキリストの血ですから、ご利益があるのでしょうか…?
農産物全般、お米にも効果があるのでしたら、
私達のお届けする卵は、
農場から田んぼの間道を通り抜けて自社選別場に入ってますので、もしかしてお米に多少は御利益があるかも・・・!?(^^;)
デスクワークが続く・疲れ目の方は、明日明後日くらいの卵をぜひ買ってみてはいかがでしょうか!?
また当社にでしたら、本日お越しくだされば、
喜んでお渡しできますよ?^^
http://www.cgegg.co.jp/blog/2013/08/post-727.html
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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

以前もご紹介しましたが、

イタリアの伝説によると、

本日生まれの卵を食べると胃と頭と耳の痛みが治る

 のだそうです^^

そして、

麦畑にその卵を持って行けば麦病気の予防になり、

ブドウ園に持ち込めばブドウが霰被害に合わない

とも言われます。

本日は「キリストの昇天日」でして、その日生まれのたまごが特別なんですね!

南方熊楠さんによると、

『イタリアのモンフェラートでは、キリストが昇天した日に新しい巣で生まれた鶏卵は、胃と頭と耳の痛みを治し、麦畑に持ちゆけば麦奴の侵害を予防し、葡萄ぶどう園に持ち往けばその葡萄が霰あられに損害を受けることは無くなると信じられている』( 南方熊楠著 十二支考(下))

のだそうです。

パンはキリストの肉、ブドウ酒はキリストの血ですから、ご利益があるのでしょうか…?

農産物全般、お米にも効果があるのでしたら、

私達のお届けする卵は、

農場から田んぼの間道を通り抜けて自社選別場に入ってますので、

もしかしてお米に多少は御利益があるかも・・・!?(^^;)

 

デスクワークが続く・疲れ目の方は、

店頭では明日明後日くらいに並ぶ卵を

ぜひ買ってみてはいかがでしょうか!

また当社にでしたら、本日お越しくだされば、

喜んでお渡しできますよ?^^

(関連:ちょっとハッピーな世界の卵伝説 イタリア編 - たまごのソムリエ面白コラム

 

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ第50弾、今回は中国から。

<巣がひっくり返れば完全な卵は残らない>(覆巣之下無完卵)

「根本が覆ると末端の者は被害を免れない」

という意味です。 昔で言うと、

『一門に及ぶ災いがあると一族の者はそれから逃れられない』

という事を表したりもします。

根本が覆ると末端の者は被害を免れない。
一門に及ぶ災いがあると一族の者はそれから逃れられない.

中国は昔から強い「コネ社会」でして、

「一族や関係者のつながり」が現代でも非常に重要だったりします。

もともとは頻発した飢饉や戦争などから自分たちを守るために、

一族で団結したのがその成り立ちとも言われます。

以前にご紹介した「鶏犬昇天」のことわざも、

「一人が出世したらペットまで出世できる」

という意味でして、

本日のことわざと同じくコネ社会を端的に表現しています。

逆に言うと“連帯責任”、

「コネの基盤」がオジャンになると、

関係者みーんな、

他の「つながり」を持つ者に押しのけられてしまう。

これが悲しい実情なのかもしれません。

さて、このことわざには、こんなエピソードがあります。

 

◆曹操にケンカを売って…!?

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三国志の時代、

孔融さんという方がおりました。

彼はあの「孔子」の子孫、いわゆる秀才でして、

北海という結構大きな県の知事さんまで勤め、

その後もトントン拍子に出世します。

が、あまり対人関係や根回しが得意では無かったのか、

引き立ててくれた曹操さんをたびたび批判し、

ついには他国の使者、

孫権さんの使いにまで曹操批判をぶちまけたことから、

ついには曹操さんの怒りを買って処刑されてしまいます。

さて、その当時、

孔融さんには9歳と7歳の子供がいました。

が、驚くことに

目の前で父が逮捕されたとき、

二人は平然と碁を打ち続けている…。

「お父さん捕まってしまったけど、大丈夫なの?」

と聞かれ、

巣がひっくり返ったのに中の卵が割れないハズないですよね。自分たちも覚悟していますから。」

と答えたそうです。

死を覚悟しているから動じないんですねー。うーむ。

それを聞いた曹操さん、ついには二人を処刑(えー!)してしまいました。

これが、冒頭のことわざの由来なんですね。

実際「三国志」のみならず、古来中国では、

戦に負けたり

失敗や裏切り、

処罰に対しては、本人のみならず

一族郎党皆殺し

なんてことが普通だったようです。

そう考えると、

「巣がひっくり返ると完全な卵は残らない」

という表現は、

なかなかにオソロシイ…

いろいろ考えさせられますねー。

(関連:ニワトリは哀しみの中に【たまご鶏のことわざ その34】 たまごのソムリエ面白コラム

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