小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

 

「AIに読ませるための文章を、人間が書く」
という仕事が話題になっていますね。

AIの性能をさらに高めるため、
質の高い文章を人間に書いてもらい、
学習や評価に活用する仕事です。

報酬は案件によっては
時給30~100ドルほどになるとか。

なかなかスゴイ話です。

 

「僕も毎日こうやって
ブログを書いてネットに上げているけど、
わざわざ書いてもらう必要あるのかな?」

なんて思いますが、

ネット上にはAIが生成した文章も
どんどん増えています。

そんな中で、

「人間が考えて書いた、質の高い文章」

そのものに価値が出てきているんですね。

なるほど~・・!

 

文学や文章表現のような、
一見「すぐ仕事に結びつかない」と
思われがちだった能力が、

AI時代になって逆に
希少なスキルになりつつある。

面白いですよね~。

 

便利なものが増えるほど、

「人がわざわざやること」の

価値が上がる。

これ、飲食の世界でも
同じことが起こっている気がします。

 

◆たまご料理の価値も上がっている

いまはレトルトや冷凍食品、
便利な調味料など、

手軽なのに美味しいものが
世の中にあふれています。

ですが、
たまご料理って
人の技術がそのまま出るものが
たくさんあります。

かつては家庭で当たり前に
作られていただし巻き玉子も、

いまでは居酒屋さんや和食店で
わざわざ注文したくなる人気メニューです。

つまり、

家庭で作る機会が減るほど、
プロが作る価値は上がる。

AI時代の「人が書いた文章」と
ちょっと似ていますよね。

だから卵は、
飲食店さんにとって面白い食材です。

 

高価な材料をたくさん使わなくても、

技術、手間、
見せ方、ストーリー

を加えることで、
仕入れ価格以上の価値を
お客様に感じてもらいやすい。

目の前で仕上げるオムレツ

ふわふわのシフォンケーキ

絶妙滑らかクリーミーなカルボナーラ。

便利な時代だからこそ、

「わざわざ人が作る」こと自体が、
ごちそうになります。

AIが文章を書いてくれる時代に
人間の文章が見直されるように、

便利な食品が増える時代だからこそ、
職人さんが作る卵料理の価値も
まだまだ上がるのかもしれません。

 

現代では
たまご料理は飲食店さんにとって
原価と売値のあいだに
大きな価値を生める
利益を取れる食材です。

ですのでぜひ、
あなたのお店では

AIには作れない文章……ではなく、
手軽なレンジで
は作れない卵料理を
ストーリーに組み込んでくださいませ。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2026年10月8日

たまごのソムリエ・こばやしです。

米国で興味深い卵ブランドが
立ち上がったというニュースが。

その名も

「Two Birds」。

『「Two Birds」、飢餓救済モデルを採用した卵ブランドを立ち上げ』
“Two Birds Launches Egg Brand With Hunger-Relief Model – MyChesCo”

放し飼いのこだわり卵なんですが、
面白いのが「味」以外の部分。

この卵は、
買うと売上の一部が
食事に困っている子どもたちの支援
に使われるんです。

 

米国大手スーパーマーケットが販売、
提携しているのは
「Blessings in a Backpack」という
全米規模の非営利団体です。

 

この団体が長年支援しているのが、

「週末に十分な食事を
とれない子どもたち」

なんですね。

平日は学校給食がある。

でも土日になると、
家で十分に食べられない。

そんな子どもたちへ
週末の食料を届ける活動をしているんですね。

 

卵パックの真ん中にも、

「HELP FEED KIDS」

(子供たちを飢えから助けよう)
とでっかく書かれています。

つまりこの商品、
「おいしい卵ですよ!」だけじゃなく、

「この卵を買うことで
誰かを助けられますよ。」

という価値を売っているんです。

 

◆「味じゃない価値」を売る

これ、商売としても
面白い考え方だなぁ、と思います。

卵は比較的身近にあって
日常的に買う食品です。

だから、

「どうせ卵を買うなら、
今日はこっちにしよう。」

という小さな選択を通じて、
社会貢献に参加しやすい。

 

じつは英国でも
「Eggs for Soldiers」という卵が販売され、
売上の一部が負傷した軍人などを
支援する慈善団体へ寄付される
取り組みがありました。

ちなみに
英国には半熟卵に細長いトーストを浸す
「Egg and Soldiers」という食べ方があって、
その言葉にも掛けたダジャレネーミングです。

 

 

◆お店でも「誰かを助ける一皿」を

この考え方って
飲食店さんや洋菓子店、
パン屋さんでも応用できそうです。

 

たとえば、

「このプリン1個につき○円を寄付します。」

「この卵サンドを食べると、
地域の子ども食堂を応援できます。」

なんてメニューがあっても面白いですよね。

しかも地域店だと、
ニッチな応援ができる楽しさもあります。

「このオムライスで町内の防犯支援」

みたいなピンポイント応援だって可能です。

お客様にとって料理の価値は、
「おいしい」「安い」
だけじゃないです。

食べることで、ちょっと良いことができる。

それだって立派な
「選ぶ理由」になります。

 

あと卵って、
生命が生まれるイメージがあり、
朝食や家庭料理など
「人を元気にする食べ物」という
印象も強い食材です。

だからこそ、たまご料理って
誰かを応援するメニューとも
相性が良いんじゃないでしょうか。

「一石二鳥」という言葉がありますが、

Two Birdsの卵なら、

自分がおいしく食べて、
誰かのお腹も満たす。

まさに卵で「一石二鳥」。

いや卵屋としては、
『一卵二鳥』と呼びたいところです。

僕たちも、
子ども食堂さんを通じて
協力をしていますが、
ぜひもっといろんな手を考えてみます。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:たまご戦車に見る、新たな価値の伝え方 | たまごのソムリエ面白コラム)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2026年10月5日

「世界最大の金の卵を産んだのは、ただのガチョウなんかじゃない。この男だ。」


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

「カチンスキ―の卵」
をご存じでしょうか?

これ、
ギネス認定された

世界一でっかい
黄金と宝石でできた卵です。

正確には

『カチンスキ―の
アーガイル・ライブラリー・エッグ』

(the Argyle Library Egg by Kutchinsky)

と言いまして、
内部に機械仕掛けで動く
めっちゃ精巧な“黄金の図書館”が
配置されています。

この豪華すぎる黄金とダイヤの卵、
実に数奇な運命をたどっていまして・・・

 


1990年のこと。
オーストラリアのダイヤモンド鉱山会社が、

「ダイヤモンドをPRする、
最高の芸術品を作ってくれ。」

と依頼を出したんですね。

受けたのは、
英国で百年続く老舗宝石工房を率いる
ポール・カチンスキーさん。

6人の熟練職人が10か月かけ
出来上がった「卵」は

高さ61センチ、

最高級の18金15キロで
できており、

24,000個の
ピンクダイヤモンドが
ちりばめられていました。

予想の売り出しお値段は
700万ポンド。

日本円で約15億円。

すご~い!

 

このスゴイ黄金卵は
とうぜん世の耳目をあつめまして、

世界各地で展示され、
翌年にはギネス記録にも認定されました。

 

ところが・・・

売れなかったんですね・・。

「中東の大富豪が買うだろう。」

なんて想定していたのですが、
完成の翌年1991年に、
なんと湾岸戦争が始まります。

中東がそれどころじゃない状況に・・・

あてが外れたカチンスキーさんは
たちまち資金難になってしまいます。

必死で買い手を探しますが、
値段が値段だけに、見つからない。

「ゴールドでハデなのが
気に入られるんじゃないか。」

なんて、
ドナルド・トランプ氏にも売り込みを
しましたが、取引にはならなかったそう。

結局、
この黄金卵を作った職人は全員解雇、
その後ほどなくして工房は
人手に渡ってしまうことに・・・

 


◆「最高の商品」=「売れる商品」ではない

百年つづいた老舗企業が、
世界一の芸術品を作ったがために
消滅しちゃったんですよね。

 

商売として、
考えさせられるところです。

同じ「宝石の卵」として有名な

ファルベルジュの
インペリアルイースターエッグ

は、ロシア皇帝の注文を受け作られたもの。

つまり、

「誰が買うのか」が
先に決まっていました。

一方、カチンスキーの卵は、

「世界一すごいものを作れば、きっと“誰か”が買う!」

という壮大な挑戦でした。

これって僕たちの商売にも
ちょっと通じるところがあります。

 

卵屋でも飲食店でも洋菓子店でも製パン店でも、

「最高の素材を使った」
「手間をものすごくかけた」
「今までにない商品を作った」

だけでは、売れるとは限らないですよね。

 

誰に買ってほしいのか。
どんな場面で欲しくなるのか。

商品開発では、
「何を作るか」と同じくらい
「誰に売るか」が大切なんですね。

 

◆そして黄金の卵は、日本へ

そして、
売れなかった卵は
どうなったのでしょうか。

PRに活用された後、
1990年代に個人へ売却され、

長~いあいだどこにあるか
知られてない時期がありました。

ところが20年経って
判明した行き先は・・・

日本。

購入したのは、
マブチモーター創業者の馬渕健一氏でした。

この卵の内部には
精巧な機構があるのですが、

馬渕氏と息子さんは、
よく故障する「卵」内部のモーターを
ご自身で分解してメンテナンスされていたそう。

世界一を目指して
英国で作られた「黄金の卵」が、
めぐりめぐって日本のモーター技術者のもとへ。

 

なんとも不思議な縁ですよね。

そして馬淵氏の死後、
東京の国立科学博物館に寄贈され、
現在に至ります。

つまり(公開時には)
日本で観られます。

びっくりですね。

ちなみに前回の博物館公開が三年前。

今年(2026年)は
製作者ポール・カチンスキーさんの
娘さんがこの黄金卵についての
回顧録を出版し海外で話題になっています。

盛り上がり次第で今年また
観られるんじゃないかと期待しています。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 世界のたまごアート 2026年09月28日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前に知人数名を
食事にお招きする機会がありまして、
前菜がわりにちょっと変わった料理を作りました。

インドの「パニプリ」です。

パニプリは
インドの代表的な屋台フードなんですが、

10円玉くらいの乾燥した生地を
揚げ油に入れると、

ぽこん!

と、まん丸に膨らみます。

そこに穴をあけ、
ゆでてつぶしたジャガイモや玉ねぎ、
香草などを詰め、

さらに辛くて酸っぱい
スパイスの効いた『液体』を入れて、
一口でパクッ!

これがめっちゃ美味しいんです。

 

「せっかくパリッと揚げたものに
液体を入れるなんて……。」

と思うかもしれません。

でも、天ぷらそばを考えると
分かりやすいですよね。

カリッとした部分と、
つゆが染みた部分。

両方あるから美味しいですよね!?

パニプリも同じで、
パリパリとジューシーが一口で楽しめます。

そして何より、

丸くてカワイイ。

食べる前からワクワクするんですね。

 

◆卵も「丸い器」になる

こういう「器まで楽しい料理」って
卵でもできます。

卵の殻です。

卵殻って、そもそも天然の容器です。

うま~く切って使えば、
料理やデザートの器にできるんですね。

たとえば上記の料理は、
ニューヨークの超有名レストラン
ル・ベルナディンの絶品スイーツ

“the EGG”

中身はポ・ド・クレーム
というお菓子です。

本来なら小さな器で出すところを、
卵殻に入れるだけで、

「なにこれ!?」

という非日常感が生まれます。

同じ料理でも、
器を変えるだけで体験が変わるんですね。

◆今度は「白身」が器に!

さらに面白いことに、
インドではパニプリの「プリ」の代わりに
半分に切ったゆで卵の白身を使った
「エッグパニプリ」がSNSで
話題になったこともあります。

白身をくぼみのある「器」と考え、
トマトソースとチーズ、スパイス、
コリアンダーを盛り付ける。

アメリカのパーティ料理
「デビルドエッグ」にも通じる発想です。

これ、飲食店さんの商品開発にも
ヒントになると思うんです。

卵黄や卵白を
「食材」として考えるだけじゃなく、

殻を器にする。
白身を器にする。
丸い形そのものをデザインにする。

洋菓子店ならムースやプリン、
飲食店なら前菜やアミューズにも
応用できそうです。

高価な食材を足さなくても、
「どう出すか」でワクワクは作れます。

パニプリも卵も、
丸いからこそ親しまれる、
そんな部分ってありますよね。

卵のメニュー開発も

「中身」だけ考えていては、
殻がもったいないんですね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:超長~~い!たまご器具って!? | たまごのソムリエ面白コラム)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2026年09月24日

クスっと来る仕掛けが
あなたのお店のファンを増やします!


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

台湾のSNSを見ていると、ときどき
変わった文脈で

「蛋(たまご)」

の文字が出てくることがあります。

イベント告知などに

「蛋里!」(卵の中)

と書かれていたり

時には嘲笑している写真や
イラストにかぶせて、

「蛋里」「蛋里甲塞」

のテロップが入れられていることも。

いったいなんなんでしょう?

 

◆「卵の中」が「待ってるよ」!?

これ、
「蛋里(たまごの中)」(ダン リィ)は
中国語の「等你(君を待つ)」(ドン リィ)と

音が似ていることから生まれた、
ダジャレ的なネット表現として使われるのです。

 

日本のネットで
「サーバー」を「鯖」と書いたり、
「そんな気がする」を昔「希ガス」と
書いたりした、あの感覚に近いですね。

 

ですので、
たとえばイベントのお知らせをするとき
そのテロップに

「待ってま~す♪」

みたいな意味で

「蛋里♪」=「卵の中♪」

と書くわけです。

「卵の中」が
あふれる世の中・・・

うーん、
卵屋としてはテンションあがりますね!

ただし「蛋里甲塞」のように、
別の言葉遊びと組み合わさって
相手を煽るような表現になる場合もあります。

こちらは安易に使わない方が良さそうです。

 

◆ヒット曲から広がった!?

このネットで人気なミームの由来は
台湾のあるヒット曲から。

 

人気アーティスト
周杰倫(ジェイ・チョウ)さんの
『等你下課 Waiting For You』という曲、

このサビに「等你(君を待つよ)」が
何度も出てくるんですね。

 

それがある時、
「『たまごの中』って連呼してるみたい。」
って話題になって、
ネットで人気のミームになったんです。

放課後に好きな人を待つ、という風景が
卵の中でジーっと待つ、という

「そりゃ無理だろ。」みたいな
情景のギャップと自虐がネット民にウケたのでしょうね。

 

◆台湾のお客様に「クスッ」を

そして、この小ネタ。
日本のお店でも使い道がありそうです。

2025年の訪日台湾人数は
676万人を超え、過去最高となりました。

しかもリピーター率が8割を超える
大事なインバウンド市場です。

つまり、
飲食店や洋菓子店、
製パン店さんにとっても
台湾のお客様は無視できない存在です。

そこで、たとえば卵料理のPOPに、

「蛋里!」

と小さく添えて、
その下に

「おいしい卵料理で待ってます!」

なんて説明を付けてみる。

 

台湾の方が見れば、

「日本のお店さん、なんでそれ知ってるの!?」

とクスッとしてくれるかもしれません。

インバウンド対応というと、
つい「正確に翻訳しなきゃ」なんて
難しく考えてしまいます。

もちろんメニューやアレルギー表示など、
正確さが必要な情報はありますが、

でも、
お店のファンになってもらうための
コミュニケーションなら、

完璧な外国語より、
「あなたの文化をちょっと知っていますよ。」

という小さな遊び心が
距離を縮めてくれることもありますよね。

しかも今回は、

「卵の中で待ってます。」

たまご料理があるお店さんには
かなり都合の良いダジャレです。

ただし
「蛋里甲塞」まで覚えて
調子に乗って使わないほうが良いですが・・。

 

卵屋としては、
「蛋里」で
止めておくのが半熟ですね!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(インバウンドで受ける意外な日本的たまご料理って!?その① | たまごのソムリエ面白コラム)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2026年09月18日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前ですが、
強豪・桜花学園にある「2つのバスケ部」が
ネットで話題になっていました。

同じ学校に、特待生中心の
「優勝を目指すバスケ部」と、
楽しむことを目的とした
「みんなでバスケ部」があるのだそう。

 

へー、面白い!

「ゆる部活」って大事ですよね。

僕も学生のころ血迷って強豪部活に
入ったことがあります。

ですが、
そのハードな取り組みになじめず、
その後なんとな~く運動に
「苦手感」を持ってしまっていました。

ところが社会人になって、
先輩のお誘いでバドミントンを始めたんです。

週一回、ゆる~く。

これが、面白かったのです。

なんというか、
スポーツの「楽しい部分」を
初めて味わえたというか。

 

◆料理にも「ゆる部」がある

これって料理にも言えます。

技術を磨いて追求する
プロの料理も良いですが、

食べたいときに、テキトーに
ゆる~く手軽に作れるのも
料理の良いところ。

いわば、
「追求する料理」と「ゆる料理」です。

ですが、

たまご料理って、この2つの差が
意外と大きいんですよね。

たとえば豚肉なら、
あまり料理をしない人でも
塩コショウして焼くだけで、
それなりにおいしくなります。

いわば簡単に「80点」くらいまで行って、
残り20点を技術と経験で埋めていく感じ。

ところが卵料理は、

だし巻き玉子を
気軽につく…れない!

オムレツをテキトーに
つく…れない!

もちろん、
簡単においしく作るコツはあります。

ですが、

「豚肉が好きで、よく炒めて食べるんだ。」

と、

「卵が好きで、オムレツをよく作るんだ。」

では、受ける印象がちょっと違いません?

後者にはなんとなく、

「おっ、料理上手なのかな?」

という感じがでます。

 

卵かけご飯はともかく、

オムレツ、
ポーチドエッグ、
だし巻き玉子、
カルボナーラ……。

火加減や時間、混ぜ方ひとつで
仕上がりが大きく変わるヤツです。

◆だから飲食店さんの「利益の源」になる

ここが商売として面白いところです。

家庭でも作れる。
材料もよく知っている。

なのに、

「家では、あんなふうに作れない。」

この差が、飲食店さんの
たまご料理の価値になります。

ふわっと巻いただし巻き。
中がとろっとしたオムレツ。
絶妙な半熟のポーチドエッグ。
なめらかなカルボナーラ。

高価な食材を使わなくても、
お客様が「さすがプロ!」と感じる
瞬間を作りやすいんですね。

洋菓子店さんなら、
なめらかなプリンやカスタード。

製パン店さんなら、
しっとりやふわっと、
食感にこだわった玉子サンドなども同じです。

身近な卵だからこそ、
家庭との差が分かりやすい。

つまり卵料理は、

「知っている味なのに、自分では再現しにくい」

という、なかなか優秀な商品なんです。

ですからお店では、
難しい料理をさらに難しくするだけでなく、

「家で作れそうで、作れない。」

そんなたまご料理の表現とアピールが
繁盛のヒントになるかもしれません。

料理の「ゆる部」は家庭におまかせして、

お店ではぜひ、
「さすが強豪!」な卵料理を。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2026年09月14日