小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

少し前に仕事で横浜へ参りまして、

ベトナム式
エッグコーヒー

を飲んできました。

苦くて濃いコーヒー
生たまごの黄身とコンデンスミルク
を混ぜたものを乗せたもの。

苦さと甘さとクリーミーさが
絶妙にマッチして
めっちゃ美味しい!
んです。

 

冷めないように
カップの外に
お湯が張ってあるんですが
工夫もおもしろいですね~。

ベトナムに本店がある
有名店なんですが
去年来たときはお店が改装中で
飲めなかったので、
久しぶりにたのしめました。

ポテンシャルとしてのエッグコーヒー、
カフェオレとか
ソイラテくらいの定番コーヒーとして
日本に定着してもおかしくない
美味しさです。

飲める店がもっと増えてほしいなぁ

と思いますね。

でも実際は、日本に数件しか
エッグコーヒーをお出ししているお店はありません。

うーん、残念!

 

・・と、同時に

「やっぱりここが難しいなぁ・・・。」

という点が一つありまして、
あなたのお店のご繁盛メニューづくり
のヒントにもなる部分なんです。

 

◆直感で伝わるイメージは何か?

エッグコーヒーは

生たまごとコーヒー

というちょっと異質な
組み合わせです。

差別化としてはすっごく大きいですよね?

 

ただ・・・

ポイントは、
『伝え方』と『伝わり方』

だと思うんですよ。

『生卵入りコーヒー』

っていう字面
抵抗感ある人って
多いんじゃないでしょうか。

生卵といえば→醤油・和食”、
みたいなイメージが普通ですもんね。

→“コーヒー”となると
美味しいかどうかではなく
「なんかヘン。」
という感覚ですよね。

 

「でも事実だし、
伝えないわけにいかないじゃん。」

と思われるかもしれません。

そこで、
『伝え方』の工夫が活きてくる
んじゃないでしょうか。

 

おもしろいのは、
ファンになったお客さんの
伝え方。

エッグコーヒーの感想を
ネットで見ていると、

『飲むティラミス』

と評している方が何人もいます。

 

これ、
イイたとえですね。

 

ティラミス
苦~いエスプレッソ
生の卵黄
できていて、

エッグコーヒーと
同じ材料なんです。

なのに、

『エッグコーヒー』だと
→「それってちょっと…」

『飲むティラミス』だと
→「美味しそう!」

・・・と、
印象がだいぶ変わりますよね。

 

◆美味しいから売れるとは限らない

じっさい、
森永乳業から
『ティラミスドリンク』
という
ズバリ「飲むティラミス」な
飲料が販売されていまして、
おいしそうなんですよ。

また、
「飲むティラミス」をメニュー展開されている
飲食店さんもあります。

 

どちらも売れてますから
「エッグコーヒー」だって
表現のちがいでもっと・・!
ファン付くはずですよね!

いまは『伝え方』でちょっと
もったいない、

でもその反面、
めずらしさ異質
インパクトのある料理は
独自性になって利点になります。

 

異質さを包み込むステキ表現

これはあなたのお店でも
新メニューを考える際に、
大事になる「繁盛のコツ」ですね!

 

エッグコーヒー、
ぜひとも全国の
スタンダードに
なってほしいものです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2024年11月28日

もし、「シロアリを食べた鶏の卵は健康に良い」と知ったらどうしますか?


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

食用コオロギ生産・加工のベンチャー企業
「グラリス」さんが破産しました。

高校食物科の給食で希望者を募り
食べてもらったことから
SNS炎上したのが遠因だと、
帝国データバンクでは分析していますね。

そこから、
融資への批判だったり
もっと他の代替を研究すべきだとか
どんどん飛び火していったのを
覚えています。

 

なっとくした者だけが食べるなら
べつにいいじゃないか

そう思いますが、
そもそもの感覚として
やっぱり「昆虫食」には
それだけ忌避感が高いんですね。

 

以前にぼくは

昆虫飼育→加工して食べる

じゃなくて

昆虫→畜産動物→食べる

という、

ワンクッションあると
良いんじゃないか。

そうブログで書いたことがあります。

でも、ことはもうすこし複雑だったのです。

 

◆どう思うか?を調べた研究論文が発表

栄養になる昆虫の飼料を
畜産に活かそう

という試みはすでにされてますが、
「心理的にそれってどうか?」
について研究した論文があります。

 

昨年、東京大学・広島大学の研究で
「シロアリを摂取したニワトリの鶏肉、鶏卵に対する喫食意思および支払意思額 」(JASS システム農学会誌2023)
という論文が発表されました。

シロアリは健康成分を多く持っていて
アフリカでは薬に使わる昆虫です。

そこで「仮に」

シロアリを飼料に飼育した
鶏肉と鶏卵があったとして、
どう思うか?
もし健康に良かったら?

を調査したんですね。

『シロアリ減ると
森林にも良いです』の説明も添えて。

 

「絶対イヤ」から「ぜひ食べたい」まで
7段階評価で890名に回答してもらったのです。

結果はちょっと面白いことに。

まず、好き嫌いで言うと
栄養が普通卵とおなじだったなら

「どっちでもない」よりも
わずかに「嫌い」寄りに。

たとえ直接食べるんじゃなくても
昆虫が食に関連することが
苦手な人がけっこういる、という結果ですね。

うーん、
こばやしの考えは浅かったかも。

 

ただし、

『健康に良いんだよ。』

という場合なら、

『食べてみたい』寄りになります。

環境のため、だけじゃ弱いけど

「健康になるなら食べたい。」

という人が結構いるわけですね。
こっちの路線はありのようです。

ちなみにイギリスで同様の調査をした報告では
「食べてみたい」が日本よりだいぶ多かったそうで
日本人は特に昆虫食に苦手感が強いみたいです。

 

◆えっ?田舎か都会住みかでチガウの!?

おもしろいのが、
住む環境の『移動』で差がでていること。

小さいころ都会に住み
いま田舎に移住している人

がいちばん
「シロアリ飼料育ち鶏のたまご」
を食べてみたいなと思った

という結果に。

 

ずっと田舎住み
ずっと都会住み

このどちらも住む場所の影響は
見られなかったのです。

 

『田舎へ移住した人は自分事として
環境への問題意識が高いのでは?』
という考察が論文ではされてますね。
なるほど。

 

・・・ということは、もし、
こんな卵を将来販売したいと思うなら

都会からのIターン移住者が多い地域なら
始めやすいということですね。

たとえば
台湾積体電路製造(TSMC)の
国内第1工場進出でめっちゃ移住者が
増えてる熊本県菊陽町みたいな地域なら
買ってくださるチャンスが多そうです。

 

◆虫の愛で方で変わる・・・!?

あと、おもしろいな、と思ったのが

一度でも昆虫食したことがある人

は昆虫を飼料にした鶏たまごも
「食べたいな」の気持ちが高いという。
しかし、
飼ったことがあるかどうかで変わる」。

 

いっぺん食べてみて
「けっこういけるじゃん。」

が、かなり有効ってことですね。

ですが、その人が
「昆虫を飼ったことがある」
ならば、「やっぱちょっと・・・」と
『食べたくない』が高くなるんです。

つまり昆虫を

「飼ったこと無い」×「食べたことある」

そんな人がいちばん鶏卵を
「食べてみたい」と思ってくれる結果に。

 

虫に親しみを持ってるからこそ
「飼料にするなんてダメだよ。」
と思っちゃうわけですね~。

 

他にも
北海道や中部地方は
「食べてみたい」が多い、とか

健康機能が高いならば
女性が「食べてみたい」が増える

など、
いろんな要素が絡み合っていて
人の嗜好の複雑さは
大変面白いです。

 

今のところ僕たちは
昆虫飼料のたまごは
考えていませんが、

将来のために
思考と知恵をめぐらせておく
必要があるとは思ってますね~。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごのビックリ科学 2024年11月25日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前に
静岡で毎年開催される

大道芸ワールドカップ

を観に行っておりました。

日本中・世界中から
一流の大道芸人・パフォーマーが
あつまって、

駿府城公園と静岡駅前付近の
数十か所で演技を繰り広げる

めっちゃすごい催しです。

世界三大芸人祭りのひとつ

なんてことも言われます。

モナコ王国主催・モンテカルロで開催される
サーカスの祭典

「国際サーカスフェスティバル」

カナダ・モントリオールで開催される
コメディアンの祭典

「ジャストフォーラフス
(ただ笑いのために)」

そして大道芸人の祭典

「大道芸ワールドカップin静岡」

ですね。

今年で開催30年なんですが、
ぼく、第1回開催から10年周年まで
毎年欠かさず観に行っていたんです。

たまご屋になって
時間が取りづらくなったため
そこから20年間遠ざかっていまして、

それが、
ようやく今年に参加できた・・!
のです。

いや~、うれしかったですね。

 

町にあふれるクラウン
変わらずの賑わいと笑顔。

観る前は
ちょっと心配だったんです。

コロナもありましたし、
また第一回のころには無かった
スマホなどの娯楽→手元動画
大きく普及していますし、

娯楽をたのしむ環境って
大きく変わっています。

「すごい技なんてショート動画
いっぱい観てるよ。」

・・・なんて風になっていて
リアルの活気は以前ほどじゃぁ
ないかもしれないなぁ・・・と。

 

でも、20年ぶりに参加して安心しました。
『大道』で楽しむ芸
『目の前』で観るパフォーマンスの
魅力はやっぱり別格ですよ。

アジア最大、4日間で
150万人も来てますから。
時代が変わっても
ステキなものはステキなものだ、
ということですね!

やっぱり面白いわ~。

 

◆たった一人から始まった

細かく魅力を語りだすと
一万文字くらい書いてしまいそうなのですが、

あらためて
そのすごさを考えると、

 

静岡市役所
たった一人の
職員さんの熱意から始まった

ということでしょうか。

 

開催がはじまった当時、
出演した知人プロパフォーマーさんから
聞いたのですが、

その職員さんは超のつく大道芸好きで、
そのころ何もなかった静岡市の催しに

「大道芸の世界大会を
静岡でやりましょう!」

と提案し、
多くの方の心を動かし、
世界から有名パフォーマーが集い

その結果、
30年つづく
毎年150万人もの見物客が
つめかけるイベントとなっている・・・。

これって、
僕たちの商売や仕事観でも
すごく大事なことだと思うんです。

 

箸よく盤水を回す

なんて言葉があります。

 

たった一本の箸で
大きなたらいの水をかきまぜる。

最初はま~ったく動きません。
ですが、ずっと回し続けると、
すこしずつ、すこしずつ
水がうごき、やがて

タライの中の
大きな渦になる。

自分が源。

継続は力。

そんなことを表す言葉です。

 

僕たちの商売でも
あなたのお店でも、

「街を元気にしたい」

「菓子のおいしさを伝えたい」

いろんな想いがありますよね。

静岡にこ~んな大きな実例があります。

がんばる元気をいただきました!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2024年11月23日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

『ニワトリが鳴いたら朝だよ』

が重要なキーになる、
世界中にある物語の紹介第4弾です。

今回は中国のお話し。


むかしむかし、

中国・青洲の嫌城という町に
あるおばあさんが住んでいました。

夜中にふと目を覚ますと、
家のそとでヒソヒソ話す声がする。

なんだろう?

 

と聞き耳を立てると
なんと!

大勢の妖鬼があつまっています。

「この村を
石壁で取り囲んで
逃げられなくするぞ。」

「村人を一人残らず
食べてしまおう。
今夜中に。」

と話をしている。

 

なんてこと・・!

とあわてていたら、たちまち
石を運ぶ気配がしはじめます・・・。

どうしよう!!?

皆を起こして逃げる?
それとも戦う?

妖鬼たちに気づかれずに
全員で逃げるのはとてもムリそうだ。

 

老婆はめっっちゃ考えます。

そうだ・・!

朝だと思わせれば
良いんだわ。

そこでおばあさんは

ミノを手で打ってバサバサと
羽の音を出し、

ニワトリの鳴き声をマネした

のです。

すると、

寝ていたニワトリたちが
朝だとかんちがいして
一斉に鳴き始めたため、

 

「なに!?

もう夜明けか。

しまったァ!」

と妖鬼たちは
我先に逃げ出したのです。

町の人はおばあさんに感謝し、
その知恵を徳として
石婆の廟を建てたのだそうな。

 

◆鶏=朝のイメージな伝承

以前にご紹介したドイツの悪魔城、
日本のデイダラボッチと同じく、

鶏が鳴く イコール 朝

というイメージを活用した伝説ですね。

雄鶏は夜明けとともに鳴く
『時間に正確な本能』のおかげで、

もっと肉がおいしい鳥や

より従順で飼いやすい鳥を退けて

世界一飼育される家畜になりました。

 

いま世界にニワトリは230億羽!もいます。

これは他のトリの10倍以上
すずめの40倍もいる計算になります。

結果的には
世界で最も増えている種、
と言えるんです。

それくらい、
『時間を知る』ことが
重用だったということですね。

 

ちょうど稲や小麦が、
『人に栄養あって美味しい』
を強みとして益をもたらすことで
繁栄種となったのとよく似ています。

 

ちなみに中国独自のイメージでは
『鶏』と『吉』の発音が似てるため
吉兆のイメージがありまして、

また

『雄鶏は妖怪を喰ってしまうので
悪鬼妖怪はニワトリを恐れている』

なんて民間伝承もあります。

 

そのためか、中国のお話しでは
祀りごとや縁起の良いエピソードでは
ニワトリが良くでてきますね。

今年、中国からの来日客は
コロナ前の過去最高を更新するそうで
インバウンド消費も
過去最高の2019年の5.3兆円を
たった9か月で超えています。

ニワトリの縁起良いイメージを
うまく取り込んで

飲食店さんの日本料理で
演出することもできるかもしれません。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

 

(関連:『鶏は朝』という伝説【ドイツ・悪魔城編】 | たまごのソムリエ面白コラム)

(関連:『鶏は朝』という伝説 その②【中国・パワー王様編】 | たまごのソムリエ面白コラム

(関連:『鶏は朝』という伝説 その③【日本・デイダラボッチ編】 | たまごのソムリエ面白コラム)

(参照:大清一統志)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2024年11月21日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

『目玉焼きクラゲ』
という生き物がいます。

その名の通り、
すご~く目玉焼きに似てます。

おお・・・!

すごいでしょう!?
めっちゃ目玉焼きです。

海のブルーが
フライパンに見えるレベルです。

 

このかわいらしいクラゲ
地中海に生息しているんですが、

実は近年、
漁師さんの悩みの種
だったりします。

気候変動で
夏-秋にかけて毎年
すんごく増殖しまして、
漁の網に大漁にひっかかって
困っているんだそう。

 

こんな一匹2匹じゃなくて
数千匹がまとまって海に浮かんでるんですよ。

 

◆目玉焼きクラゲ利用プロジェクトが発足

そこで、
バレンシア・カトリック大学の
環境海洋科学研究所(IMEDMAR-UCV)と
海洋科学研究所(ICM-CSIC)が主導して
対策プロジェクト「COLMED」が
発足しまして、

漁師さんと協力して
ひっかかった目玉焼きクラゲの
再利用を研究したところ・・・

良質なコラーゲンが
めっちゃ採れる!

ということが分かったのです。

コラーゲンって、
すごく大事でして、

ぼくたちのカラダでいうと
骨、筋肉、関節を強化するために
不可欠な素材。

 

いまは薬物送達素材や、
皮ふ修復医療用スキンケア、
化粧品などバイオマテリアルとして
活用されまくっている
高機能素材でもあります。

 

プロジェクト研究者の
アイナラ・バレステロスさんは、

「循環経済と廃棄物ゼロの枠組みで、
こんな貴重な資源を無駄にする余裕なんて
ありません!」

なんて語っています。

うまくやれば漁師さんの副収入にもなって
資源としても環境負荷を減らす方向で
期待されているのだそう。

 

◆コラーゲンはニワトリにもたっぷり

余談ですが、不要になっている
たっぷりコラーゲン素材でいうと、

ニワトリの足

があります。

東南アジアや中国では
けっこう食べられてますが、

日本ではまだまだ
浸透していません。

とはいえ本格中華料理の流行で
以前よりはずいぶん町でも
食べやすくはなってきています。

とても美味しいんですよ!

 

あと、

たまごの薄皮、
卵殻膜にも
コラーゲンがたっぷり。

卵殻膜は
かなり面白いバイオ素材でして、
大きく活用例が増えてます。

でも、まだまだ全体量に対して
活用量はわずか。

 

目玉焼きクラゲのように
さらなるプラス素材として活用
が増えてくれば良いなあ、
と思います。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:The surprising skincare potential of Mediterranean “fried egg” jellyfish – AS USA)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2024年11月18日

卵とコレステロールは
摂った方が長生きするよ、
というお話し。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

上の写真・雑誌は、
英国のタイム誌 1984年の表紙。

「コレステロールは悪
バターと卵をひかえよう!」

がメインテーマでした。

そして
それからちょうど30年後
2014年のタイム誌の特集は・・・

「バターを食べよう!
科学者はなぜ間違ってたのか?」

という

『いままでやっていた
脂質制限は間違ってた』

が、メインテーマでした。

ビックリですね。
真逆になっちゃってます。

じつはコレステロール、
カラダに悪いどころか

『日本人は脂質を
むしろいっぱい摂った方が

脳卒中が少なくなっている』

(European Heart Journal 2013)

という研究報告も出てまして、

 

コレステロールは
むしろ摂った方が
老化防止になって長生き
する・・・!

・・・という事が
わかりつつある状況です。

 

◆悪者だったコレステロール(と卵)

80年代、
コレステロールは
「摂っちゃダメな栄養」でした。

『バターを摂りすぎると早死にするよ!』

『コレステロールの豊富な「卵」は
「一日一個だけ!」にしないと!』

とされていました。

お医者さんもそう言ってましたし、
テレビでも本でも
それが当たり前だったのです。

なんなら

「今でもそう思っているけど・・・。」

という40代以上の方も
多いのではないでしょうか?

ところが

2010年代になって
完全にくつがえったのです。

過去数十年のコレステロール関連の
健康論文を精査した結果、

「コレステロールを
減らしても意味が無い」

ということが分かったんですね。

コレステロールって
食べて摂る量よりも
肝臓で合成されるものの方が多くって、

 

「コレステロールを控えても
肝臓が不足分を合成する。

食べるコレステロールが
増えたら
肝臓が合成を減らす」

ということが判明したのです。

 

たまごも
コレステロール悪者の代表格みたいに
言われていましたが、
一日一個どころか

一日3個、5個
と食べたほうが
健康寿命が伸びる

と広く認知されてきています。

少し前に

一か月に750個のたまご

を食べて
健康状態を調べyoutubeで報告した
オックスフォード大学医学生が
話題になりましたが、

彼のコンディションは
より健康になってましたね。

 

コレステロール摂取上限
撤廃の話は

まだ知らない方も意外と多くて、
お話しするとビックリされることも
少なくありません。

 

『元気な長生き』の新たなセオリー、
ぜひあなたのお店のメニューイングにも
活かしてみてくださいませ~。

「知ってますか?
しっかり食で
元気に長生きしよう!」

みたいな投げかけとか。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:『糖質疲労』山田悟著)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2024年11月15日