エッ!?白い卵って環境にやさしいの!?【英国大手スーパーが赤卵の販売を中止】

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
英国第2の大手スーパーチェーン
セインズベリーが先週、
「環境負荷の大きい赤卵の自社販売を中止し、より負荷の少ない白卵のみにする」
と発表して話題になっています。
『英国の大手スーパーマーケット、カーボンニュートラル推進の一環として茶色い卵の販売を中止へ』
“Sainsbury’s to stop selling brown eggs in net zero push | The Independent”
「調査の結果、白殻の卵の方が茶色い卵よりもカーボンフットプリントが低いことが判明したため、英国第2位のスーパーマーケットは、自社ブランド商品として白殻の卵のみを販売することにした。
SACコンサルティングがセインズベリーのために実施したカーボンアセスメントによると、白い卵は茶色の卵に比べてカーボンフットプリントが12.7%小さいことが分かった。」

カーボンフットプリントとは、
エサの調達から生産・流通・廃棄まで
どれくらいCO2が出るか、という
環境負荷の指標のこと。
へ~~!
これ、まぁまぁすごいことでして、
英国には4千万羽の鶏が
卵を採るため飼育されていますが、
白たまごを産む鶏はわずか30万羽程度。
つまり英国にある卵の
99%は赤卵なんですね。
1%の卵に切り替えるなんて、
かなり思い切ったなぁ、と感じます。

◆体が小さい白鶏、大きい赤鶏
なぜ白卵の方が環境負荷が低いのか?
大きな理由は
鶏がちいさいから。
一般的に
赤卵を産む鶏は体がでっかく、
白卵を産む鶏は比較的小柄です。

そのため赤卵の鶏は
たくさんエサを必要とし、
飼料生産や輸送に伴う
環境負荷も大きくなるんですね。

だいたい2割くらい
多めに食べます。

一方、白卵の鶏は少ない飼料で
効率よく卵を産むため、
結果としてCO₂排出量も
少なくなります。
日本で赤卵が白卵より値段が高いのは、
飼料代が2割多いからでもあるんですね。

大飯ぐらいなのに
産む卵は同じくらいの
大きさと個数・・・
それって
コスパわるいじゃ~ん。
ということですね。

まぁ、それはそう。
CO2で見るならそうなんですよね。
ただ、
ここで大事なのは
「白卵が優れていて良いよね♪」
・・という話じゃありません。

赤卵・白卵は
栄養価は同じですが、
それぞれに特徴があります。
味わい、見た目、
ブランドイメージ・・・
お客様が求める価値も違いますよね。

むしろ注目したいのは、
欧州を中心に
「環境への配慮」
が商品選びの基準に
なってきていること。
◆こだわって白卵を使う時代に…?
実際に海外資本のホテルや小売業では、
サステナビリティへの取り組みを
重視する企業が増えています。

飲食店や製パン店、洋菓子店さんにおいても、
「食品ロス削減に取り組んでいます」
「環境負荷に配慮した原材料を選んでいます」
といったストーリーが、
お客様から選ばれる理由になる時代です。

今後は、
「当店では環境負荷の少ない白卵を使用しています」
みたいな打ち出しも、
一つの付加価値になるかもしれません。
※余談ですが、
インドはスパイス文化の中
卵の繊細な違いが出にくいこともあってか、
生産量の92%が「白卵」です。
合理的ですね。
我がニッポンは
英国とインドの中間くらいで
白卵が7割・赤卵3割。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。


