小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ことわざを50超えて紹介しているのに、日本の卵ことわざをほとんど紹介していませんでした。

<丸いたまごも切りようで四角 物も言いようで角が立つ>

たまごでも切り方によっては四角になるんだから、物事も言い方によって丸くおさまったり角が立ったりする。

そんな意味です。

なるほど。

いますよね、

「あの人に言われたら、厳しいことでも不思議と素直に聞いちゃうんだよね。」

なんて人。

反対に、

「あいつに褒められても、偉そうだしなんかムカつく。」

なんて言われちゃう、

表現が下手な方もいらっしゃいます。

心理学には、

「You(ユー)メッセージ」 「I(アイ)メッセージ」

というものがありまして、

前者は、「キミは〇〇だね。」 という「あなた」を主体とした伝え方

後者は、「僕はうれしいなぁ。」という「自分」を主体とした伝え方

同じことを伝えても、

後者の方が

「相手に受け入れてもらいやすい」ことが判っています。

たとえば、

「あなた歌お上手だねー。」

と言われると“上から目線”だと感じて

ムカッとされてしまう事もあるけれど、

「思わず聞きほれたよ。すごく楽しいな。」

と言われると、

言われた方も「良い気分」だけが残る。

まさに「たまごの切り方」の妙です。

アナタはこうだ、ああだ。

と言うよりも、

僕はこう思う。

こう感じた。

そう伝えることが、人間関係の大事な部分なんだそうです。

たまごのように

まーるくてステキな人間関係を作れるように、

僕も精進してまいります^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2017年06月7日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

セガ往年の大ヒットゲーム「ソニック ザ ヘッジホッグ」

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アニメも世界的人気となっているのですが、

作中ライバルとして

「ドクターエッグマン」

なるキャラクターが登場します。

 

直訳すると

「たまご博士」

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その名の通り、卵っぽいまるっこい体が特徴の

いわゆるマッドサイエンティストなのですが、

中国ではなぜか

『蛋頭博士』(卵頭博士)

と呼ばれています。

「蛋」とは中国語でいわゆる「たまご」の事

つまり、「たまごアタマ博士」ですね。

どうして「頭」になっちゃったのでしょうか!?

 

◆英語では「たまご」=インテリ
実は英語では、

「たまごアタマ(Egg head)」と書いて、

インテリ・知識人を表します。

“卵=知識”がつまっている

というイメージですね。

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ですので、

このキャラクター「Dr.エッグマン」も、

その“名前”を聞くだけで、すでに

「頭のいいヤツ」

みたいなニュアンスを英語圏の人は感じ取っているわけです。

『ソニック』のゲームやアニメは、

米国で大ヒットして、それが波及した

そういう一面もありますので、

もしかすると英語由来のイメージが

そのまま中国にも伝わったのかもしれません。

英語の「知識」や「頭脳」みたいなイメージを伝えたくて、

「Egg head」をもじったのかも。

 

◆中国では「たまご」=バカのこと!?
もう一つの理由として、

中国では「蛋(たまご)」と書くと、

「あのヤロウ」

みたいなちょっとバカにしたイメージがあります。

たとえば、

「混蛋」と書くと

「脳無し」「おバカ野郎」

みたいな意味に。

また、

「笨蛋(竹たまご)」と書くと、

「のろま」とか「まぬけ野郎」

みたいな意味になります。

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なので、

ドクターエッグマン、

そのまま直訳の「蛋博士(たまごはかせ)」だと・・・

ちょっとマヌケなイメージが付いちゃう(笑)

それを避けるために、

「カシラ」、つまりリーダーのイメージのある

「頭」の文字を入れたのかもしれませんねー。

中国とアメリカ、

卵の印象の差が、名前のちょっとした変化に出ているんだと思うと、

なかなか、面白いです。

ここまでお読みくださってありがとうございます。

(関連:たまごは頭がいい!?(たまごのジョーク) – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2017年05月31日

 

イタリアの伝説によると、本日生まれの卵を食べると胃と頭と耳の痛みが治るんだそうです^^
そして、
麦畑にその卵を持って行けば麦病気の予防になり、
ブドウ園に持ち込めばブドウが霰被害に合わない
のだそうです。
本日は「キリストの昇天日」でして、その日生まれのたまごが特別なんですね!
南方熊楠さんによると、
『イタリアのモンフェラートでは、キリストが昇天した日に新しい巣で生まれた鶏卵は、胃と頭と耳の痛みを治し、麦畑に持ちゆけば麦奴の侵害を予防し、葡萄ぶどう園に持ち往けばその葡萄が霰あられに損害を受けることは無くなると信じられている』( 南方熊楠著 十二支考(下))
のだそうです。
パンはキリストの肉、ブドウ酒はキリストの血ですから、ご利益があるのでしょうか…?
農産物全般、お米にも効果があるのでしたら、
私達のお届けする卵は、
農場から田んぼの間道を通り抜けて自社選別場に入ってますので、もしかしてお米に多少は御利益があるかも・・・!?(^^;)
デスクワークが続く・疲れ目の方は、明日明後日くらいの卵をぜひ買ってみてはいかがでしょうか!?
また当社にでしたら、本日お越しくだされば、
喜んでお渡しできますよ?^^
http://www.cgegg.co.jp/blog/2013/08/post-727.html

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

以前もご紹介しましたが、

イタリアの伝説によると、

本日生まれの卵を食べると胃と頭と耳の痛みが治る

 のだそうです^^

そして、

麦畑にその卵を持って行けば麦病気の予防になり、

ブドウ園に持ち込めばブドウが霰被害に合わない

とも言われます。

本日は「キリストの昇天日」でして、その日生まれのたまごが特別なんですね!

南方熊楠さんによると、

『イタリアのモンフェラートでは、キリストが昇天した日に新しい巣で生まれた鶏卵は、胃と頭と耳の痛みを治し、麦畑に持ちゆけば麦奴の侵害を予防し、葡萄ぶどう園に持ち往けばその葡萄が霰あられに損害を受けることは無くなると信じられている』( 南方熊楠著 十二支考(下))

のだそうです。

パンはキリストの肉、ブドウ酒はキリストの血ですから、ご利益があるのでしょうか…?

農産物全般、お米にも効果があるのでしたら、

私達のお届けする卵は、

農場から田んぼの間道を通り抜けて自社選別場に入ってますので、

もしかしてお米に多少は御利益があるかも・・・!?(^^;)

 

デスクワークが続く・疲れ目の方は、

店頭では明日明後日くらいに並ぶ卵を

ぜひ買ってみてはいかがでしょうか!

また当社にでしたら、本日お越しくだされば、

喜んでお渡しできますよ?^^

(関連:ちょっとハッピーな世界の卵伝説 イタリア編 – たまごのソムリエ面白コラム

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2017年05月25日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ第50弾、今回は中国から。

<巣がひっくり返れば完全な卵は残らない>(覆巣之下無完卵)

「根本が覆ると末端の者は被害を免れない」

という意味です。 昔で言うと、

『一門に及ぶ災いがあると一族の者はそれから逃れられない』

という事を表したりもします。

根本が覆ると末端の者は被害を免れない。
一門に及ぶ災いがあると一族の者はそれから逃れられない.

中国は昔から強い「コネ社会」でして、

「一族や関係者のつながり」が現代でも非常に重要だったりします。

もともとは頻発した飢饉や戦争などから自分たちを守るために、

一族で団結したのがその成り立ちとも言われます。

以前にご紹介した「鶏犬昇天」のことわざも、

「一人が出世したらペットまで出世できる」

という意味でして、

本日のことわざと同じくコネ社会を端的に表現しています。

逆に言うと“連帯責任”、

「コネの基盤」がオジャンになると、

関係者みーんな、

他の「つながり」を持つ者に押しのけられてしまう。

これが悲しい実情なのかもしれません。

さて、このことわざには、こんなエピソードがあります。

 

◆曹操にケンカを売って…!?

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三国志の時代、

孔融さんという方がおりました。

彼はあの「孔子」の子孫、いわゆる秀才でして、

北海という結構大きな県の知事さんまで勤め、

その後もトントン拍子に出世します。

が、あまり対人関係や根回しが得意では無かったのか、

引き立ててくれた曹操さんをたびたび批判し、

ついには他国の使者、

孫権さんの使いにまで曹操批判をぶちまけたことから、

ついには曹操さんの怒りを買って処刑されてしまいます。

さて、その当時、

孔融さんには9歳と7歳の子供がいました。

が、驚くことに

目の前で父が逮捕されたとき、

二人は平然と碁を打ち続けている…。

「お父さん捕まってしまったけど、大丈夫なの?」

と聞かれ、

巣がひっくり返ったのに中の卵が割れないハズないですよね。自分たちも覚悟していますから。」

と答えたそうです。

死を覚悟しているから動じないんですねー。うーむ。

それを聞いた曹操さん、ついには二人を処刑(えー!)してしまいました。

これが、冒頭のことわざの由来なんですね。

実際「三国志」のみならず、古来中国では、

戦に負けたり

失敗や裏切り、

処罰に対しては、本人のみならず

一族郎党皆殺し

なんてことが普通だったようです。

そう考えると、

「巣がひっくり返ると完全な卵は残らない」

という表現は、

なかなかにオソロシイ…

いろいろ考えさせられますねー。

(関連:ニワトリは哀しみの中に【たまご鶏のことわざ その34】 たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2017年05月23日

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こんにちは。こばやしです。

さて、「ゆでたまご」。

実は美味しく作るのって結構難しかったりします。

つくるたびにできあがりが、

「思っていたのとチョット違う・・・。」

そんな経験ないでしょうか?

今回は

何回作っても必ず美味しい極上のゆでたまごができる』

ための一番大事なコツをご紹介!

それは

「沸騰したお湯から卵を茹でる。」

これだけです。

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◆キーワードは「再現性」
料理”とはようするに

「化学反応」です。

加熱

熱変性

流動性の変化

浸透圧の変化

・・・、

いろーんな“化学反応”が同時に起こって、

極上の美味しさをつくりだしているんですね。

なので、

いつも美味しい料理を作ろうと思ったら、

“実験”と同じです。

毎回おなじ条件

「再現」

できるかどうか。

これが、とっても大事なんですねー。

100回やって、

100回とも

おんなじ出来上がりの料理になること。

これです。

 

さて、ゆでたまごの場合はというと、

料理本には

「たまごを水からゆでる」

と書いてあることが多いのですが、

こうした場合、

「水の量」

「お鍋のサイズや形状」

「コンロの熱量や火の強さ」

これらが少しずつ違うと、

せっかくタイマーで時間をはかっても、

できあがりが毎回ちがってきちゃうんです。

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ところが、

沸騰したお湯から茹で始めますと、

鍋の水量、コンロの火力にかかわらず、

調理スタート時点から

「温度は100℃」

でピタリそろいます。

あとは「自分が一番好みの時間」をタイマーではかるだけで、

何度作っても、

誰に頼んでも、

たとえば電話で人に指示しても、

自分が理想とする出来上がりに、

なるんですねー。

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ちょっと気をつけるだけで、本当に美味しくなります!

 

ちなみに

こばやしの理想の条件は、

沸騰から茹ではじめて6分半ピタリ。

黄身がちょっと半熟トロリ、

めちゃくちゃ美味しいできあがりです^^

ぜひお試しあれ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

 

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

 

たまごのことわざ第49弾!

<悪い鳥が悪い卵を産む>(an ill bird lays an ill egg)

もともとはラテン語のことわざです(mali corvi malum ovum)

「蛙の子は蛙」をネガティブに言ったバージョン、

みたいなカンジでしょうか。

親が悪いなら子も悪い、という意味で使われますから、

トンビがタカを産む、の真逆なことわざと言えます。

ちなみに欧米には

<黒い雌鶏が白い卵を産む>

ということわざもありまして(参照)、

これはまさにトンビがタカ、

「親と違って優秀な子供ができる」

という意味のことわざなんですねー。

いったいどっちなんだ!(笑)

 

〇けっきょく良い卵は誰が産む…!?
ところで、実際の農場ではどうなんでしょう!?

毎日の卵のうち、

良い親鶏さんからは良いたまごだけ、

悪い鶏さんからは、悪いたまごだけが生まれるんでしょうか…!?

niwatori_koyadaira2012.jpgのサムネール画像

確認したカンジでは、

それぞれの親鶏さんは、

「日々のコンディション」によって良い卵を産むようです。

 

もちろん鶏さんの品種によっても産む卵は違いまして、

大きいたまごを産みやすい鶏さんや、

小ぶりの卵を産みやすい鶏さん、

また、種類によっては、

「風味のクセ」ハッキリの卵を産む親鶏さん、

中には「双子たまごをたくさん産む」ニワトリさんだっています。

 

が、同じ鶏種の中では、

やはり卵の品質に一番影響が大きいのは

育った環境の快適さ

飼料などすくすく育つ条件

など「環境」じゃないかと思います。

その中で

『特定のニワトリさんがずーっと良いものを産む』・・・というよりは、

ランダム、

ゆらぎがあるんじゃないかと感じます。

もちろん全体の品質レベルを上げていくことが目的ですが、

たとえば

産み始めた鶏さんをチェックして、

良いたまごを産む鶏さんを残し、

悪いのを産む鶏さんを粛正!

・・・なんて事は不可能だということです^^;

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごのソムリエ面白コラム-たまご鶏のことわざ一覧

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2017年05月15日