小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ニュースに考える 記事一覧

こんなニュースを見つけました。

nisshoku.jpg

【ニュース】黒いめんは隠れた太陽、「日食うどん」売り出しへ(2009年7月16日 読売新聞)

シマッタ!なんで思いつかなかったんだろ?良いアイデアですね。(^^)
でも卵といえば月見、どっちかというと「お月さん」なんですよねー・・。

関連:たまごソムリエの日記‐日蝕で卵はどうなる?

※写真は上記記事リンク先より引用しています。 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年07月22日

 

maichel1_20090629.jpgのサムネール画像

県人口あたりの購買率が全国一、とにかく地域に根ざした徳島新聞までが、この方の訃報を一面トップに取り上げたのには驚きました。(^^;)

 

マイケル死因解明へ…遺族が独自解剖を依頼
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/06/29/05.html

私も高校生の頃、初めて映画「ムーンウォーカー」を見てものすごく衝撃を受けたのを覚えています。

そのあとビデオやCDも次々購入、それこそ擦り切れるほど聴きました。「スリラー」も衝撃的だったなー・・。50という若くしての死、とても残念です。「エルビス・プレスリーはまだ生きている!」と本気で信じている人が少なくないそうですが、今回ちょっとだけその気持ちがわかりました。あの「マイケル」ですもんね。不死身のような気がします。

 

さて、直接の死因は心疾患とのことですが、薬物などの疑惑とともに、以前から指摘されていた食生活もその原因の一つと言われているようです。(マイケル氏はベジタリアンで、極端に小食であったとの事。(*1)
薬物についてはちょっと置いといて、心疾患について少しお話します。


■たまごは血流障害予防の知られざる武器

 欧米諸国の多くで、死因のトップに心疾患が挙がっているのに対し、日本では比較的その割合が少ないと言われています。疫学調査の結果から、魚食とともに卵消費量が世界トップクラスであることが、この理由の一つとも考えられています。
 最新の研究によると、コレステロール自体は細胞老化を防ぎ若さを保つために必須の存在であり、いかに血管内のコレステロール残留(血中コレステロール値)を減らすかが血流障害予防にとって重要であると言われています。
 これには、卵黄に豊富に含まれる「レシチン」・「コリン」が重要な働きをしています。豊富なレシチンがいつまでもしなやかで弾力性のある血管を作り、さらに、レシチン中の「コリン」の乳化作用が動脈にこびりついた脂肪を血液に溶かしこみ体外に排出する手伝いをしてくれます
 「コレステロールが心配。卵はあまり食べないようにしなきゃ。」なんて思っている方、近年の研究では逆の結果となっています、ぜひこれからは卵を食べて、ツルツルの弾力ある血管を作ってみてください。Smile(詳しくはこちら→たまご健康辞典

 

■ところで・・
徳島新聞、一面トップに併せて、三面にも大きくマイケル特集。本気ですね。

maichel20090629.jpg

 単なる有名人の訃報とは一線を画しています。「ああ、分かってるな。」と、自分としては満足です。

 

参考文献:タマゴを食べてもっと元気になる!講座(矢澤一良・現代書林)
参考文献:コレステロールは高い方が病気にならない(浜崎 智仁・ベスト新書)

(*1)チキンが好きだとの噂もあったそうですが・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年06月29日

出張続きの日々が一段落し、ようやくゆっくりと更新の時間が取れるようになりました。

【ニュース】【名作の舞台・ハタヤの稲荷】「生卵供える稲荷」伝承がアニメに
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/090623/stm0906231100000-n1.htm

 

 こちら埼玉県入間市の「ハタヤの稲荷(いなり)」には、拝むと探し物をみつけてくださるなど色んなご利益があり、昔からそのお礼に卵をおそなえしているとのこと。hayata_jinja.jpgのサムネール画像この夏公開のアニメ映画「ホッタラケの島」のモチーフになっているそうです。ちょっと見てみたいですね。Laughing

 お稲荷様へのお供えといえば油揚げ。これはお稲荷さんの由来となったインドの神様、荼枳尼天(だきにてん)*1へのお供え物がもともと「ネズミの油揚げ」であり、これが日本に入った際に、殺生を禁じる仏教の教えと重なって「豆腐の揚げもの」いわゆる「油揚げ」に変わったと言われています。*2

「栄養があるものを供える」というのが本来の趣旨だそうですから、卵でももちろんその目的に適っていますね。むしろネズミに似せるなら、まるっこい卵の方が・・。(^^;)

 

 ■ところで・・・
徳島市内には、実はお稲荷さんならぬ「たぬきの祠」がたくさんあります。狸の好物は土ミミズだそうですが、この場合は何のお供えが良いのでしょうかね?形が似ている(?)かき揚げとかでどうでしょうか!?

 

(*1)荼枳尼天(だきにてん)の眷属ジャッカル の好物だからとも言われています。(日本へ渡りジャッカルがキツネに変わったとの説があります)

(*2)上記由来は仏教系の稲荷神社についての話です。ほかに宇迦之御魂大神を主祭とする神道系の稲荷神社があります。

(注)上記写真はリンク先の写真を引用しています。 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年06月27日

新型インフルエンザ問題に便乗した、詐欺商法です。皆様ご注意を。Cool

_新型インフルエンザ:「ワクチン開発のためダチョウのオーナーに」 便乗詐欺にご注意(毎日jp)

ただしこの話、全くのうそというわけではありません。詐欺の元アイデアとなっているのは、おそらく下記のニュース。

 _新型インフル対策に救世主? 府立大教授が開発“ダチョウマスク” (京都新聞) 

 _新型インフル騒動で「ダチョウマスク」が大人気(報知新聞)

京都府立大生命環境科学研究科の塚本康浩教授(動物衛生学)が開発したもので、従来のインフルエンザウイルスに加え、新型(H1N1型)に対しても有効とされています。Sealed

dacho.jpg

一般的にウイルスは生体内でしか増殖できず、そのワクチンも有精卵などの生体でなくては増やして作り出すことができません。従来の鶏卵を用いたワクチン製造から、「世界最大の卵細胞」であるダチョウの卵をつかうことで、生産効率を大きく変えることができるのではないかと期待されています。

もちろん「ダチョウオーナー制度」なんてものは真っ赤なウソで、もしダチョウの卵で量産が始まったとしても、政府・薬品メーカーの厳重な管理・契約農場で作られることになるでしょう。投機的な儲けがからむ要素はきわめて少ないでしょうね。

「人をだますなら9割の真実に1割のウソを混ぜろ。」

(トルストイでしたっけ?)との言葉もあります。どこかで目にしたゆるぎない事実が下敷きになってるからこそ、人は納得しやすく、詐欺師がつけこむスキがあるのでしょうね。皆様ご注意を・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年06月8日

溶けないソフトクリーム」話題に__-__金沢の食品研究会社が販売開始
『(前文略)「溶けないソフトクリーム」(350円)は、おからペーストと米粉を配合することで、常温で1時間放置しても溶けず、できたての姿をキープするもの。「甘さ控えめのさっぱり味」(同店)で、時間を追うごとに食感が変化する。オープン後、「不思議」「子どもに食べさせやすい」と話題を集め、ソフトクリーム目当てに幅広い客層も来店するという。(引用終わり)』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090521-00000000-hsk_kz-l17

面白そうですね。当然ですが、溶けないというだけで放置すると常温になりますので、その場合はあの「冷たーい!」という感覚は無いはずです。それって、昔駄菓子屋でよく食べた「ヨーグル」なる10円のお菓子、あんな感じなんでしょうか?おいしそうです。

■たまごの役割と食感
ソフトクリームのあの滑らかな食感。実はたまごが大きな役割をしています。牛乳100ccに対して、使われる卵黄は約一個。卵黄が風味を向上させ、濃厚なボディと食感を作ります。卵黄の脂質分やレシチンの乳化作用が、滑らかでどっしりした風味を出してくれるようですね。この「おから米粉アイス」はどんどん食感が変わるとのことで、このばあい卵黄の作用はどうなのか、「卵料理の食感」の観点から非常に興味深いです。

■新しい切り口にならないか?
食感はソフトクリーム、なのに冷たくない(あったかい?)という価値は面白いですね。もしかしたら冬場にこそウケる面白い商品になるかも。寒いところで食べておいしい「あったかソフトクリーム」。どうでしょう?
伝統的な食品を、加工や調理の仕方で全く違う食感にし、大ヒットとなった食品は沢山あります。ヨーロッパの人に「20世紀最大の食の発明」とまで言わしめた「かにカマボコ」、また古くは17世紀に失敗から生まれたサクサクおいしい「パイ」、砂糖じゃなくて飴を使った伸びーる「トルコアイス」、特殊な製法で食感を変えた「オーザック」・・・、あの生キャラメルもそうですね。

■健康イメージはあくまでおまけ・・・
おからが体にいい、ということはなんとなく皆さんご存知だとおもいます。おからには食物繊維やオリゴ糖がたっぷりで高タンパクですから、健康にも良いソフトクリームということですね。
でも、「健康に良いものが入ったアイス」「変り種食材が入ったアイス」は実は巷にありふれているんですよね。この商品の一番のポイントはおからと米粉の物性を引き出すことで、どこにも無い物性のソフトクリームを作った点です。他のおから商品と違って健康イメージがおまけになってるところが興味深いです。

■ところで・・
溶菌作用のある卵白と違って、栄養分たっぷりの「黄身」は菌にとって大好物です。糖分や乳たんぱくも同様なので、もし上記の様に長時間放置を試されるのであれば、夏場はちょっと注意が必要かもしれませんね。調子にのって何時間もかけて食べちゃうと、衛生面から別の困りごとが出てくるかも・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年05月20日

ルーマニアの首都ブカレストで8日開催された国際野外料理コンテストで、世界最大の「農夫のオムレツ」作りが行われた。卵3万個を使用したこのオムレツの大きさは20平方メートルで、すでに世界記録協会からも証明書が届いたという。[ブカレスト 8日 ロイター]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090514-00000053-reu-int.view-000

—、との事で、下記がその写真です。

すごいですね!卵三万個というと、MかL換算としても約2トンあります。

上の記事にある「農夫のオムレツ」は、ドイツなど欧州ではポピュラーな卵料理です(別名「農夫の朝食」とも呼ばれているようです(参照))。角切りしたベーコンやジャガイモを入れるのが本式なので、写真では判らないですがおそらく上のイベントでも大量のジャガイモやベーコンも入れたのではないでしょうか。

それにしても、「国際野外料理コンテスト」なんて催しがあるんですね。ダッチオーブン使用のアウトドア料理本も本屋に行くと置いてありますが、アウトドア料理の国際コンテストとは、いったいどのような立場のプロ(?)が参加するんでしょうか!?
『国際野外コンテスト一位!』なんて書いてあるレストランがもしあったら、我々はどんな反応をすればいいんでしょうね・・・(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年05月14日