小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

マイケルジャクソンと卵

 

maichel1_20090629.jpgのサムネール画像

県人口あたりの購買率が全国一、とにかく地域に根ざした徳島新聞までが、この方の訃報を一面トップに取り上げたのには驚きました。(^^;)

 

マイケル死因解明へ…遺族が独自解剖を依頼
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/06/29/05.html

私も高校生の頃、初めて映画「ムーンウォーカー」を見てものすごく衝撃を受けたのを覚えています。

そのあとビデオやCDも次々購入、それこそ擦り切れるほど聴きました。「スリラー」も衝撃的だったなー・・。50という若くしての死、とても残念です。「エルビス・プレスリーはまだ生きている!」と本気で信じている人が少なくないそうですが、今回ちょっとだけその気持ちがわかりました。あの「マイケル」ですもんね。不死身のような気がします。

 

さて、直接の死因は心疾患とのことですが、薬物などの疑惑とともに、以前から指摘されていた食生活もその原因の一つと言われているようです。(マイケル氏はベジタリアンで、極端に小食であったとの事。(*1)
薬物についてはちょっと置いといて、心疾患について少しお話します。


■たまごは血流障害予防の知られざる武器

 欧米諸国の多くで、死因のトップに心疾患が挙がっているのに対し、日本では比較的その割合が少ないと言われています。疫学調査の結果から、魚食とともに卵消費量が世界トップクラスであることが、この理由の一つとも考えられています。
 最新の研究によると、コレステロール自体は細胞老化を防ぎ若さを保つために必須の存在であり、いかに血管内のコレステロール残留(血中コレステロール値)を減らすかが血流障害予防にとって重要であると言われています。
 これには、卵黄に豊富に含まれる「レシチン」・「コリン」が重要な働きをしています。豊富なレシチンがいつまでもしなやかで弾力性のある血管を作り、さらに、レシチン中の「コリン」の乳化作用が動脈にこびりついた脂肪を血液に溶かしこみ体外に排出する手伝いをしてくれます
 「コレステロールが心配。卵はあまり食べないようにしなきゃ。」なんて思っている方、近年の研究では逆の結果となっています、ぜひこれからは卵を食べて、ツルツルの弾力ある血管を作ってみてください。Smile(詳しくはこちら→たまご健康辞典

 

■ところで・・
徳島新聞、一面トップに併せて、三面にも大きくマイケル特集。本気ですね。

maichel20090629.jpg

 単なる有名人の訃報とは一線を画しています。「ああ、分かってるな。」と、自分としては満足です。

 

参考文献:タマゴを食べてもっと元気になる!講座(矢澤一良・現代書林)
参考文献:コレステロールは高い方が病気にならない(浜崎 智仁・ベスト新書)

(*1)チキンが好きだとの噂もあったそうですが・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える2009年06月29日