小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ニュースに考える 記事一覧

 

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祝 9年200安打 超イチローうどん(朝日コム) 
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000909180001

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手が史上初となる9年連続シーズン200安打を達成したことを祝う「超イチローうどん」=写真=を、鳥栖市神辺町の手打ちうどん店「めん吉」(西据広社長)が18日から月末までの期間限定で売り出す。イチローの背番号51にちなんで価格は510円。

丸天を使って数字の「2」を、ゆで卵を半分にして「00」をかたどった。さらに日の丸を背負って海を渡った姿を、ゆで卵とたっぷりのわかめで表現した。

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というわけで、ゆで玉子が200安打の00を表しているわけですね。

さらに日の丸をイメージしているとの事、なかなか素晴らしいですね!(たまご的に)

 

さて、うどんではないのですが、イチローが「ラーメン」についてある雑誌で語った言葉をご紹介します。

 

「僕、ラーメンを作るのが好きなんですけど、

ラーメンをゆでるときに、

三分間をストップウォッチで測らないとダメなようでは、

一流じゃないですよね。

菜箸の先で、麺のカタさを感じることができないといけないわけで」

 

うーん、なるほど。

「プロとして自分のできること」を追求するイチローの姿勢が良く分かる言葉ですね。

プロであれば、ここ!という、感覚を研ぎ澄まし、常に意識しておくべきポイントが必ずあるはず。

それがヒットを打った時の感触なのか、それとも卵を手に取った時の重さや手触りなのか、釘を打つ時の木の堅さなのか、

職業で違いはあれど「ここだけは人任せ・機械任せ・惰性でやっちゃダメ!」っていう点を、どれだけ深い感覚として持ち、そして意識し続けるかが「一流」の条件なんでしょうね。

※写真は記事リンク先より参照しています。
※参考文献:イチロー思考 孤高を貫き成功をつかむ 77の工夫 (東邦出版) 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月21日

西友が“トレイなし鶏肉”販売へ 100gで35-48円の低価格実現(オリコン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000026-oric-ent

西友は17日、環境に配慮したノントレイ包装の国産鶏肉を従来品に比べ約40%程度価格抑えて発売すると発表。青森・岩手・群馬・宮崎などの国内産むね肉、もも肉、手羽元の3種類を、産地工場にて1kg入りの真空パック包装で商品化。加工工場を経由せずに直接各店舗に配送することで、これまで使用していた流通用包装フィルムや、販売用トレイが不要となり、価格を100gあたり35ー48円に下げることができるほか、年間で約14トンの容器包装の削減を可能とした。
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年間で14トン・・、すごいですね。

確かに、買う側としても、定期的にけっこうな量のトレーやプラ容器を家庭ゴミとして捨てなくてはいけません。

回収しているスーパーさんも多いんですが、これまたキレイに洗ってもっていくのも面倒なんですよね。

削減したコストは別のサービスや価格に転化できますし、とても良い取り組みだと感じます。

先日の「カンブリア宮殿」で、サイゼリアさんの野菜産地工場が紹介されていましたが、品質向上と低価格の両方ともとっていく、こんな戦略が望まれる世の中になっているようです。

我が社でも、容器変更による環境配慮の取り組み商品があります。

以前もちょっとだけ紹介しましたが、こういうスタンドパック容器。

もちろん、そっとお店に運んだり手で詰めなくてはいけないなど、手間は少しかかるのですが、通常の卵パックと比べて格段にプラ容量が少なくて済みます。

使った後は、たたんでポイ。便利で地球にやさしいです。通気も良く、卵の品質のもちも良いなど、色んなメリットがあり、お客様にも喜んでいただいてます。(^^)

自然から頂いた恵み、「食」を扱う会社ですから、我々も小さなところからでもコツコツと環境のことを考えていこうと思っています。

そして、食の品質を下げずに無駄を省く改善。

こちらの意味でも、我が社のコストダウン委員、久保さんと中阿地さんの二人が、頑張ってアイデアを出してくれています。

次のアイデアも、一緒に考え中です。こうご期待を!

関連:パン屋の1ダース、魔女の1ダース、たまご屋の1ダース – たまごのソムリエ 小林真作 小林ゴールドエッグ

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月18日

石田純一らカレー部結成!赤坂に第1号店(サンケイスポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090914-00000041-sanspo-ent

俳優、石田純一(55)らカレー大好きの芸能人らが集結し、東京・赤坂にチェーン店「芸能人カレー部」の第1号店を10月1日にオープンさせることが13日、分かった。
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石田純一、武蔵、ラサール石井、新山千春、森下千里さんらが集まって、こだわりカレー店を作るんだそうです。

『石田は「セレブなカレーが食べてみたい」と、スパイスにこだわったおしゃれな欧風カレーをプロデュース。』

だそうで、それぞれの方のこだわりカレーが出るんでしょうか?

ちょっと食べてみたいですね。たまごカレーあるかなー・・?

 

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今年の初めにも「世界一高価なカレー」のニュースがでていましたが、

カレーは家庭でしょっちゅう食べるものだけに、レストランで味の差が判りやすい、

「非日常のぜいたく感とおいしさ」を感じやすい料理と言えます。

 

そういえば、お歳暮なんかでもらう「○○ホテル御用達のカレー」ってありますよね?

ホテルの名前を冠したこれらの商品、

もちろん生半可な味で出すわけもなく、

おいしくなかろうはずがありません。

子供の頃初めて、食べて衝撃的に美味しかった思い出があります。

さて、この様な「○○ホテル御用達」の商品戦略って、

実は日本だけなんだそうです。

プロコンセプト研究所_岡野氏のお話によると、

欧米ではむしろ、ホテルに

「ホームメイド(家庭の味)」

と書いたクッキーや食品がズラリと並ぶんだそうです。

むしろ「ホテルっぽくない方がウケる。」とのことで、

文化の違いを感じますね。

冷凍食品など簡便料理は日本より発達してますし、

もしかしたら「ママの味」「家庭の味」の方が非日常になっているのかも!?

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月14日

ホンダ ミニ耕運機販売、半年で6000台超(フジサンケイ ビジネスアイ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000014-fsi-bus_all

pianta.jpg(途中引用)ピアンタは、燃料に家庭用カセットガスを使ってメンテナンスを軽減したほか、折りたたみハンドルなどの採用で持ち運びを便利にしたことなどが特長。商品購入者のうち、約9割が耕運機の所有が初めてで、20ー40代の家族という新たなユーザー層も開拓した。

ホンダは「団塊世代のリタイア後の手軽な趣味として、また、家族で楽しむ趣味として家庭菜園に注目が集まっているのでは」とみている。
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この耕運機、家庭用のカセットボンベで動くんですよね。

オイルやガソリンも触らなくていいし、乗用車にだって積める。

農業は汚れるしメンドクサイなー・・。

そんな風に思っている人が、「お、ちょっとやってみたいな。」と身を乗り出す訴求がありますね。

ユーザーのほとんどが初所有とのこと、農業へ関心を持ってもらう入り口として、大きな貢献となっているようです。

先日ブログでも書きました、「身土不二」 、「生まれ育った環境に近い食品を毎日とることが長生きの秘訣である」という仏教の教えもあります。

そして、たくさんの人が自分で食物をつくることで、食への感謝と農へのイメージが変わってくるかもしれません。

ワクワクしますね。

ホンダのイメージでぜひ引っ張ってもらって、

「農業カッコイイ!」なんて世の中になると嬉しいですね。 Laughing

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月5日

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「おいしい米食べてほしくて…」 高い米混ぜ偽装販売(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090828-OYT8T00017.htm

 

『発表によると、佐藤商店は2008年4月?09年6月、福島県産コシヒカリを約1割混ぜた秋田県産あきたこまちを少なくとも1000キロ販売。09年4月に富山県産コシヒカリを約4割混ぜた福島県産コシヒカリを福島県産100%と表示し1135キロを販売した。

いずれも表示した米よりも高い米を混ぜており、調べに対し「おいしいお米を食べてもらい、客が増えたらいいなと思った」と動機を話しているという。』

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うーん、決してほめられない事ですが、こういう偽装は批判できないですね。

ものづくり、食べモノを売る側として、

「コスト度外視で美味いものを食べてみてほしい!」という欲望があります。

我々も、どうしてもいつも注文いただく特定のタマゴが不足している際、

業務店さんや量販店さんに、

「より高級なたまごならあるんで、値段は同じで良いのでこちらでどうですか?」と、まれにおススメする場合があります。

そんなときは、「あれ使ってみてどうだったかなー?」「なんておっしゃるかなー?」

とワクワクドキドキするんですよね。(^^;)

自慢してみたい、そんな気持ちがムクムクでてくることだってあります。

こちらの佐藤商店さんも、もしかしたら「同じランク、価格ならここが美味しいよ!」と言われたかったのかもしれません。

やり方は良くないですが、こういう向上心は大事かもしれませんね。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年08月29日

国連食糧農業機関(FAO)発表によると、今年は史上二番目の穀物大豊作の年なんだそうです。

 

パンが安いのは今年が最後?(日経トレンディ)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090713-00000302-newsweek-bus_all

 

そして実は、昨年が史上最高の大豊作でした。

でも、パンだってうどんだって値上がりばっかりだったし、そんな実感ないですよね?

それはバイオエタノール需要がそれを上回り、価格高騰につながったから・・。

今年は皮肉にも経済悪化のため需要減、価格も安くなっているんです。

ただし、バイオ燃料事業がふたたび活発化するのは確実で、小麦など農産品価格が、今後10年間で1-2割上昇するとも指摘されています(97-06年の平均価格比)。

パンはちょっと贅沢品になりそうですね。

 

■たまごの値段はどうなる・・?
鶏卵の生産コストも、この穀物価格に比例します。

なぜなら、その飼料のほとんどを外国からの輸入にたよっているから・・。

自給率95%を誇る鶏卵でありながら、実は海外の状況に大きく左右されるのが現状なんです。(ーー;)

ということは、今後10年間で、パンと同じくその生産コストは上がる予想になります。

 

そしてさらに、鶏さんまで穀物が回ってこない可能性だってあります。(実際にそういう農水省シュミレーションも出ています)

卵が食べられなくなるかもしれないんですね。

パンどころじゃなく、

50年前の昔のように、卵が「超」贅沢品になってしまう日がくるかもしれません。

現在、そうならないためにも、たくさんの方が、国産の飼料を用いた鶏卵生産を研究しています。

私どもも、ささやかながら、地場で採れるさつまいも(鳴門金時)やスダチなどを積極的に利用した卵も商品化しています。

「たまご」の良さは、身近にあっていつでも美味しく食べられることだと思います。

10年20年後も、やっぱりワクワクしながら、いつでも卵を楽しめるように、

生産者さん、得意先さんとちょっとずつ長い取り組みをすすめていくこと。

これも、我々の使命なんです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年07月30日