小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は、ひさびさ、たまごジョークのご紹介。

――――――

ソ連でのお話。

「パパ、卵が先なの?鶏が先なの?」

「昔はどっちもあったな。」

――――――

説明は野暮ですが、ソビエト連邦時代はとにかく物資不足が常でした。

社会主義としてスタート、

その理想は良かったのですが、

横流しと中間搾取により町まで物資が届かず、

また競争原理が働かないことによる生産効率の低下も起こり、

とにかくモノが無い・・!という状況が長らく続いていたんです。

上記のたまごジョークは、それを揶揄しているんですねー。

どのお店にも品物を求める人がズラッとならび、「ソ連名物は行列だ。」なんて声もあったくらい。

ただ、ロシアといえばもともとは、歴史あるウクライナ料理から中央アジア料理、歴史的にもステキな食文化が根付いています。

たとえば、フランス料理などでも有名な「フルコース」、

これはもともとロシア料理の食べ方でした。

温かい料理が冷めないように、出来たてを少しずつ持ってくるやり方は、ヨーロッパに渡ったロシア外交官によって紹介され、

「おもてなし料理って見た目ハデだけど、どれも冷えてるよねぇ。」

…から、革命的な食文化の変化をヨーロッパにもたらしたんですね。

そういえば、「和食の技法が発達したのは、当時の都、京都で新鮮な食材が手に入らなかったため、調理に工夫せざるを得なかったから。」というお話を聞いたことがあります。

モノが無い…!

という時代、状況だからこそ調理の工夫が深まり、

ソ連からふたたびロシアとなったときにそれが花ひらく…

なんてことが起こっているかもしれませんね。

こばやしは以前、ロシア旅行に申し込む→寒すぎてツアーが中止になったことがあります。

なので残念ながらロシアの料理文化には触れていませんが、美味しくって新しい料理の文化の発見に、いつか触れに行ってみたいなぁ、と思っております。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:ニワトリをこちらに入れるな!(たまごのジョーク) – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 食べ物ジョーク・おもしろ 2017年11月2日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今日はタマゴのはなしじゃなくってタバコの話を。

東京五輪に向けて全飲食店が禁煙、というお話がでておりまして、

賛否両論の議論となっています。

併せて値上げの要望が与党からでているようで、

「さすがに1000円になったら止める!」というかたも多いようです。

私はタバコを吸いませんので困ることは無いですが、

世界の流れとしても、

「人がいる場所はどこでも禁煙」

「タバコは税金がすごくかかった高価なもの」

が常識となっており、日本もそれに合わせようという事のようです。

さて、

この動向のなか、

『もしかするとタバコが“健康食品”と言われる将来になるかもしれない。』

と言ったら驚かれるでしょうか!?

本日のお題は、「解釈のトリック」。

 

◆健康データを取るのはとても難しい
『赤ワイン=健康』

というイメージを持っている方は多いかと思います。

一時ブームになりました。

これはフランスで

『ワインを飲んでいる人は心臓疾患のリスクが少ない』

との統計報告でたことがキッカケなのですが、

その後の研究で、

『ワインを毎日飲んでいる人には、高所得者の割合が多い』

ことが判明しました。

よーするに

『医療にお金をかけている層』だから心臓疾患の死亡割合が少ないんじゃないのか!?

・・・・・・という風に指摘され始めているわけですね。

このことは、健康に関して統計データを取る事の難しさを表わしています。

この理屈で言うならば、

タバコを値上げしても、

同じことが起こり得るわけです。

極端なハナシ、

もしたばこが1箱一万円になったらどうなるか??

きっと、ほとんどの方は吸うのを止めてしまうでしょう。

「それでも吸う。」

という方はホンの一握りのはず。

それも、「毎日吸い続ける」となると、

よほど裕福な方しかできない「贅沢」となるはずです。

そーなると、

そのヒトは健康維持・管理・チェックにたくさんのお金を使える層で、

すなわち赤ワインのように、

「毎日タバコを喫っている人は長生きする」

・・・という結果が表れるかもしれません。

でもこれって、

「レクサスに乗ると寿命が長生き」

「高層ビルの30階以上に住むと長生き」

・・・・・・なんて理屈も通ってしまいますよねー^^;

値上げ値上げで肩身がせまくなっていく「タバコ擁護派」から、

もしかしてヒョコっと、

こんな反論データがそのうち出てくるかもしれないなァと、

ちょっとだけ気にしながら見ています。

鶏卵に関しては、

もともと安めの食材ですからあまりそういった心配は無いわけですが、

「すでに毎日食べている人が多い食材」でもありますから、

健康機能の確認が逆にしにくい部分もあるかと思います。

でも例えば、米国では「一週間に2個程度」という食習慣でしたが、合衆国厚生省の推奨で毎日食べるべき、という提案がなされ、消費量が増えつつあります。

そういうお国柄の人々が毎日卵を食べたら、どんな健康効果が出るのか?

…が判明すると、

ちょっと面白い、新たなたまごの健康効果が判ってくるかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2017年10月30日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ58弾、今回は中国・日本から

<一鶏鳴けば万鶏歌う>

たくさんの人が、カンタンに影響されてしまう事を指します。

なんでしょうね。現代で言うと、ツイッターの「炎上」さわぎなんかもこのコトワザにあたるでしょうか?

このことわざ自体は、あまり良い意味では使われません。

すごいリーダーシップと影響力がある人、・・のたとえではなくって、むしろ「軽々しく迎合してしまう大衆はオロカナコトダ…」というイメージですね。

鶏さんは確かに一羽鳴き始めると、周りもつられて鳴きます。

何かの拍子で「夜中」につられ鳴きすることだってあります。

不思議ですが、たまたま車のライトなどで目が覚めた鶏さんに、周りがつられたのかもしれません。

ちなみに「雄鶏は序列の高い鶏から順に鳴く」ことが英科学雑誌「ネイチャー」系誌発表の論文(基礎生物学研究所・新村毅ら)により明らかにされています。

基本的に序列の低いものが先導することは無く、じっと本能の欲求に耐え自分の出番を待つのだそうです。

してみると、上のコトワザ「一鶏鳴けば万鶏鳴く」は政治で言うポピュリズム、いや盲目的に従う武闘派ヤクザワールドを表現している・・・!?

予想外の波乱となっている今回の衆議院選挙、投票まであと10日ばかりですが、少なくともわれわれはカンタンにつられる万鶏さんにならないように、しっかりと自分の判断をしないといけないですねー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2017年10月13日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

明日から広島の百貨店、福屋八丁堀本店さま「秋の全国うまいもの大会」第二会期にてこだわりたまごの販売をします!

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場所:福屋八丁堀本店

時間:10:00-20:00(17日最終日は17:00まで)

期間:10月12日(水)-17日(火)

私達のこだわりたまごだけでなく、全国からうまいものが目白押しです!ぜひいらしてくださいねー^^

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私も、皆さまとお話をさせていただけます事、とても楽しみにしております!

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2017年10月11日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

卵を産む生き物っていうと、

鳥さんと魚

あと虫、

カエルなど両生類や

爬虫類もそうですね。

ぼくたちの仲間、

“哺乳類”は基本たまごを産みません。

ですが、

ほんのわずかながら、

『たまごを産む哺乳類』が存在するんです。

その一つが、

「カモノハシ」

オーストラリアにのみ生息する、超不思議な動物です。

なにせ、

・哺乳類で唯一くちばしがある

・哺乳類なのにたまごを産む超レアな存在

・前足のツメに犬をも殺す猛毒を持つ

・くちばしで微弱電流を感知するソナーを持ち、獲物を捕まえる

…とまぁ、『ナゾ機能』がてんこもり。

とにかく常識外の存在なものですから、

200年と少し前に初めて、英国人によって発見されたときには、

剥製を見た本国の科学者たちは

「こんな生き物がいるわけない!ニセモノに決まっている。」

…とまったく信じようとしなかったそうです。

まぁさもありなん、ですね^^;

また研究が進んでも、

やっぱり更にナゾは深まるばかりでして、

遺伝子を解析してみると哺乳類と鳥類さらに爬虫類のDNAまであわせ持っていることが判り、もしかすると恐竜の時代からいたんじゃないか!?…なんて説まであるようです。

◆カモノハシのたまごはどんなもの…!?
さて、カモノハシが生む「哺乳類のたまご」はどんなものかというと、

直径20mm弱、一円玉よりちょっと小さいくらい。

ソラマメみたいな大きさです。

殻の色は白。

「コレ…食べたらどんな味だろうか…?」

と思ってちょっと調べてみましたが、

カモノハシの赤ちゃんは生まれるまでに38日かかり、

卵は「ヒナ(?)が生まれるわずか10日前に産まれる」との事でしたので、

ようするに、

たまごが産まれた時点ですでに、けっこう大きくなった赤ちゃんが卵の中にいるみたいです。

これじゃァさすがに食べられないですね^^;

ちょっと「カモノハシ卵の目玉焼きをつくってみよう。」・・・なんてわけにはいかないなぁ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2017年10月8日

 

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こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ第57段、
今回は韓国から。

<雉の代わりに鶏
(きじのかわりににわとり)>

『次善の策』のことを言います。

韓国で最も『縁起の良い』
とされているのが「キジ」

なんですね。そして、

その次に『尊い』と
されているのが
「ニワトリ」です。

なので、
キジが手に入らない時は古来より

ニワトリを代わりに贈ったり
祀ったりしていたんですね。

 

朝鮮時代の書「東国歳時記」にも
『正月のお祝い料理』について

「キジ肉が無い時は
鶏肉でも大丈夫だよ。」

と記されており、

この諺のもとになった
とも言われています。

 

そして、
コレ面白いことに、

日本と韓国で
逆になっている

んですねー。

 

◆日韓で価値が反対!?

あまり認知が無いですが、

キジは日本の「国鳥」です。

 

「えー!? トキじゃなかったの?」

「ツルだと思ってた…!」

なんて声も聞こえそうですが(笑)

 

なのに、
興味深いことに日本では、

正月のお祝いには
「キジよりも鶏」
なんですね。

お雑煮には
全国で鶏肉を入れる習慣が
ありますが、

キジ肉を使うのは
青森県のホンの一部の地域だけ。

理由としては、

鶏は、
元旦の朝一番に鳴く
ことから、

一年の計をはかる
大切な存在、

とされてきたから。

 

それで
「正月のお祀りにはニワトリ!」
なんですね。

食文化の面からも、
なかなか興味深いです。

 

◆「次善の策」の人は後悔しない!?

さて、この
「雉の代わりに鶏」
のことわざ。

ようするに
「セカンドベスト」
の考え方ですが、

これ、
人生に素晴らしい効果があるんです。

 

心理学研究によると、

ある選択に際して

最も後悔しないのは、
その結果にかかわらず
決断までの時間が短かった人

なんだそうです。

 

決めごとだけじゃなく、
何か取り組んでいることで

「ちょっと時間がかかるなぁ。」

という場合に、

サッと
「次の手」を打てること

これが、
後悔のない結果につながるんですね。

 

迷ったときは
コインの裏表でも良いので、

とにかく「決めて」
次の行動に移る。

これが
後悔の少ない幸せな人生の秘訣
なんですねー。

 

してみると、
次善の策「ニワトリ」を
たくさん持っておくことも、
幸せの大きなポイントになるんじゃないでしょうか。

いま日韓関係がちょっとこじれていますが、
最高の条件でなくても次善の策・ニワトリさんでお互い「まずは解決に向かって手を打ってみる」ことができれば、また状況もかわってくるのかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2017年10月2日