小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

卵を産む幻の哺乳類「エキドナ」60年ぶりに再発見

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

卵を産む

というと鳥か魚に爬虫類
あと虫や両生類ですが、

 

じつは
僕たちとおなじ

哺乳類
たった2種類だけ

卵を産む哺乳類がいます。

ひとつは、
カモノハシ。

もうひとつが
ハリモグラです。

 

そしてつい先日、
英国オックスフォード大学の
研究チームが

「幻のハリモグラ
『エキドナ』を撮影した」

との発表をしました。

 

 

これ、何がスゴイって
このエキドナちゃんは、

60年間
見つかっていない
のです。

しかも、60年前に
はじめて発見された際も、

死骸が発見されて標本で
確認されているだけ。

 

つまり・・・
生きているところは
誰も見たことがなかった
のです。

 

ですから、
てっきり絶滅したものだと
思われていたんですね。

 

そんな『エキドナ』が
今回のニューギニア島への調査で、
なんと「動画」で撮影されたんです。

 

地元のハンターたちの
噂があったことから、

3年半もの準備を経て
80台以上のトレイルカメラを持って
複数の山にわたり
トータル11,000メートル以上も
登って調べ上げたのだとか。

「現地はまるで
トールキンの本の世界(指環物語など)
だったよ。」

『ハリネズミの棘、アリクイの鼻、モグラの足』
でハッとする見た目だね。」

なんておっしゃってまして、

たしかに長いくちばしと
毛むくじゃらな手足は
他に見たこと無い姿ですね。

 

なんとなくジャンプの
グルメ冒険漫画『トリコ』
に出てくるニトロという
キャラクターを思い出します。

 

◆どんな卵なの?

同系統のハリモグラのたまごは
直径14㎜とちっちゃいサイズ。

一円玉よりちょっと小さいくらいです。

卵の状態では
たった10日間しかお腹にいません。

 

生命としてお腹に宿ってから
出産(産卵)までに
数十日かかりますから、

つまり卵と言っても
黄身と白身がある状態じゃなくって
ある程度赤ちゃんになった存在が
卵のカラの中にいるんですね。

 

カモノハシもハリモグラも、
卵を産む種として
なぜほかの哺乳類も
進化しなかったのかなど、

生命の謎を明かす
希少な存在のため
近年ゲノム解析など
さかんに研究されています。

 

このエキドナさんのたまごも
どんな生態かが
いずれ分かってくるかと思います。
ワクワクしますね~。

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

(参照:The Echidna Strikes Back: Egg-Laying Mammal Finally Returns » Explorersweb)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話2023年11月19日