小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

徳島で人気のジェラート屋さんに
食べに行ったら

お店の外に新しく
コンテナ製の休憩場所
できてました。

 

川のすぐわきの場所で、
筒状になっているため、
風通しよく景色もステキで

美味しいジェラートとともに
すんごくリラックスできる
楽しさがありました。

 

で、ですね。

中に入って座ってみると、
コンテナの側面にが付いているんです。

 

これ、すご~く大きな違いなんですね。

 

体感で
単なる「筒」か「建物」か
それを分ける一点が、
小さな窓なんですよ。
そしてそこから見える
木々の木漏れ日がすごくいいんです。

 

もしこの窓がなかったら、
両側が大きく開いているけども
ちょっと閉塞感あっただろうな、
と思いますね~。

ぎゃくに大きな窓だったら
今度はくつろぎにくかったでしょうね。

 

これって、なんとなく
料理の魅力の伝え方に似てるな、
と思います。

魅力の窓となる小さな一言が
メニューの価値をすごく高めます。

メニュー名が
ただの「オムライス」みたいな
なんにもないと、そっけなくて
差別化にも楽しみにもならないですし、

逆にくどくど書きすぎても、
覚えにくいし辟易しそうです。

 

端的に一言だけ魅力をメニューに加える
それで自分にピッタリだと知ってもらったり
注文する決定打になるわけです。

これってたまご料理でもそれ以外でも、
お店の魅力を伝え利益構造を良くする
大事な部分だと思います。

ちなみに飲食店さんのたまご料理は
「面倒くさい手間」「技術」
利益になりやすいのですが、

たとえば

「たっぷり」

「じっくり」

のようなお店さんが意外と当たり前と
思っている事に魅力が出やすいメニューです。

「半熟たまごの上から
デミグラスソースを
たっぷりかけた
オムライスです。」

「じっくり香りづけを
した燻製たまごの
たまごかけごはんです。」

みたいな。

なぜ手間ひまや面倒そうな事に
関するキーワードが良いのかというと、

たまご料理はしょっちゅう家で
作られているからですね。

家で作ろうと思えば物理的にはできるけど
うまくは作れなくって、
でも美味しい卵料理を食べたい!

というところが外食でのたまご料理の
大きな魅力です。

そして、他の食材料理よりも
そこのニーズは大きいんです。

 

ぜひ価値を高める一言、
あなたのお店のたまご料理で
お考え下さいませ~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月6日

『たまごのソムリエご繁盛通信』
今月で7年目・77号の7月号です。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

毎月のニュースレター
「たまごのソムリエ繁盛通信」
今月のも印刷できまして
さっそくお渡ししております。

少し前に新たなお取引先様に、

「77号、ってことは
もう7年近くされているんですね。」

っておっしゃっていただいて
ハッとしました。

たしかに・・・!

12で割ってみれば、6年超えて7年目ですね。
そんなに経ったんだなぁ。

 

考えてみれば
とてもありがたい話なんです。

お取引様からよく
いただく質問へ
ちゃんと回答しよう

という当社スタッフの声が
スタートのきっかけでした。

 

つまり、お客様との
コミュニケーションから
生まれたもので、この内容が
ご提案メニューや商品の
きっかけになったことも。

ぜひ、100号、200号と続けて
行きたいですね~。

 

ところで、ニュースレター内に
「今月のワクワク繁盛」
というコーナーがありまして、

漫画形式で
「繁盛たまごメニュー
につながるネタ
をお伝えしております。

今月のテーマは
『合体たまご料理の新たな可能性3つ』

単なるたまご料理じゃもったいない
組み合わせて人気メニューを、
という内容です。

合体だなあ、
ハイブリッドな絵がいるなぁ。
・・・と思ってあまり深く考えずに
『人造人間キカイダー』っぽい
たまご絵を描いたのですが、

よく考えてみれば
キカイダーって『合体』じゃ
なかったですね。

2色なのは心の2面性とか不完全性がテーマだったはず。
テンション上がって夜中に作っている時は
まったく気になりませんでした(笑)

それよりもイマ『合体』といえば
大大ヒット中のゲーム
『ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム』
にすべきでしたね!

同じく歴史的名作だった前作から、
道具の『合体』できるようになって
すごく話題になってます。

組み合わせは無限
アイデア次第なところが
面白さと評判です。

これ、
たまご料理も同じなんです!

たまごも伝統料理がたくさんありますが、
新たなレシピもどんどん生まれています。

起泡性・熱凝固性・乳化性・マスキング効果・・・
たまごのいろんな機能と
伝統の卵レシピを合体させて

ぜひあなたのお店でも
新たな人気メニューを!

ご興味ある方いらっしゃいましたら、
ぜひ当サイトにてご一報くださいませ。
ニュースレターお送りします。

良いきっかけになります事、楽しみにしております。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月4日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

記録的なたまご不足&高騰から、
代替卵によるメニュー
あちこちで出てきていますね。

外食店だけじゃなく
コンビニエンスストアの
サンドイッチなど幅広いメニューで
使われつつあります。

 

ただし、
そもそもがヴィーガン対応のための
食品ですから、
メーカーさんもどこまで増産体制に
投資していいのか迷うところだそう。

設備投資して、
鶏卵が元の生産量に戻ったとき
注文が急にしぼんじゃう可能性も
ありますし、難しいところですね・・・


この代替卵。
味も悪くないですし、
メリットもたくさんあります。

たとえば、

・卵アレルギーでも食べられる

・配合によって栄養付加しやすい

・生き物飼育じゃないため、
短期の生産コントロールがしやすい

などですね。

 

ただし、その裏返しとして
配合ミスなどがあれば
生き物から生まれる卵では
あり得ない栄養価ミスなども
起こりうるため、
リスクもあります。

じっさい米国では、
代替卵の配合調整ミスによる
回収さわぎも起こっています。

 

良い点と好き嫌いなどを
かんがみたうえで、

牛乳に対する豆乳とおなじく
一定のファンとシェアを獲得して
伸びていくんじゃないかと思います。

 

たまごに選択肢が増えるのは、
ステキなことだと思います。

特に、アレルギーのあるお子さんの場合
7割以上が5歳までに治っちゃいますが、
その時点ではもうあまりたまご料理を
好きでも食べようとも思わなく
なっている子供さんも出てきます。

治るまでの間に、
代替卵の料理でたまごに親しむ習慣を
持って人生の楽しみ選択肢とする。

そんなたまごの魅力を
楽しんでいただくのには
代替卵は役立ちますよね。


ただ、
一点だけツッコミを入れるなら、

代替卵の方が環境に良い
というアピール

穀物→ニワトリに食べさせる→卵を得る
というのはカロリーや環境にムダが出る。

それよりも、
穀物→代替卵
の方がエネルギー的にロスがなく
将来の地球環境に対して有効である

そういう論調があります。

 

なるほど・・・?

いやいや、
それってちょっと違うんじゃないでしょうか。

穀物から代替卵を作る際には、
食品加工工場のエネルギー
必要になっているはずです。

穀物→ニワトリ飼育→卵

と比べるなら、

穀物→工場での加工→代替卵

とのエネルギー収支を比べるべきで、
穀物カロリーのロスは少ないけども
洗浄や加工に必要な「水」
工場稼働の「電力」
そして「CO2排出」などは
たくさんあるわけです。

その製品ができるまでの「水」の量
バーチャルウォーターを見直す
考え方も浸透してきています。

 

圧倒的に環境に有利、
というわけでもないんですね~。

容器のリサイクルをすると
逆にの環境負荷が増えるケースが
あるのと同じでして、

ライフサイクルアセスメントと言って、
トータルの環境負荷収支で
考えていく必要がありますよね~。

細かいツッコミですが、
あまり話されていないこの一点
もうちょっと議論しても良い気がします。

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年07月2日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

TBSさんの番組で以前、
捨てていたもみ殻を燃料にする
という取り組みがニュースになってました。

「99%以上は捨てていた」“農家泣かせ”米のもみ殻が稲穂の香りの燃料に 燃焼時間は3倍でキャンプで重宝【SDGs】 | SBS NEWS | 静岡放送 | 静岡県内ニュース・天気

ウチにも田んぼがありますが、
確かにもみ殻って、ちょっと面倒です。

もともともみ殻って、
昔はせっけん替わりだったり
肥料になったり輸送の緩衝材になったり
いろんな使い道があったのですね。

ただ、今は手間コストの問題もあって
なかなか使われなくなってしまった・・・

上記の固形燃料商品化は、
そこを打ち破るニーズになりそうで
わくわくしますね。

 

ぼくたちの卵でも、
もみ殻を焙煎して香りづけした
たまごがあります。

この、

必要なくなってきたものを
別のニーズを付け加えて
役立たせる

というのは、ビジネスで
すごく大事な観点ですよね。

 

僕たちの商売も、
必要とされなくなって、
価値を変えたことがあります。

 

先代が始めたころ、
法人になった48年前は、

「すぐ」「安く」

持っていけるのが、ウチの強みでした。

だって、
飲食店さんはそこで困っていたから。

 

もしたまごの在庫が切れちゃったら
例えばケーキ屋さんや
お好み焼き屋さんだと
もう仕事にならないわけですね。

 

なので、便数を増やして

「もうたまごが無くなりそうだから
すぐ持ってきて!」

って電話があれば、
すぐ飛んで行っていたのです。

 

ですが、今は
あちこちにスーパーもでき、
コンビニだってたくさんあります。

ただ「足りない」だけならば、
急場のものはサッと買いに行けるわけです。

たくさんの配達便をたてて
細かく走り回っている
というのは、
さほど必要とされなくなったのです。

むしろガソリン無駄にして
地球に厳しいと言われてしまいます…!

 

 

なので、「すぐ」ではなく
もっと喜んでもらえる価値、
「美味しさ」「健康」「繁盛」という
お役立ちをとどけることに決めたのです。

「たまご屋」なのは同じままで変えずに。

おかげさまで、
より美味しいものを作りたい
よりご繁盛して世の中を盛り上げたい
そんなお客様とのご縁が
全国に増えてまいりました。

ありがたいですね~。

 

たまご屋であることは
ずっと変えるつもりはありませんが、
世の中に合わせて
更にワクワクの価値を作ってまいります。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年06月22日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

東京へ行くと、
電話ボックスの前で幾人かが
集まっているのを目にすることがあります。

この令和になぜ・・!?

なにせNTTの発表では、
この20年間で公衆電話の使用率は98%減
台数は81%も減っているんですよ。

東京の公衆電話をよく見ると、

上部に「FREE Wi-Fi」の文字が・・!

そうなんです。実は5年前から、
東京都が外国人旅行者の
利便性向上を目的に

町なかに設置された公衆電話で
無料Wi-Fiサービスの提供

をしているんですね~。


そもそも公衆電話って
普段はぜ~んぜん必要とされてないですよね(汗)

ですが、なくなったら
超こまるものなんです。

例えば災害時
停電していても使えますし、
相手も固定電話であれば、
通信制限されていてもつながるため
すごく重要なんですよね。

 

ですが、
毎日必要なわけじゃありません。
むしろ目立っていてジャマ・・・!?

・・であれば、
外国人観光客さんたちに、

「目立つ」

という電話ボックスの特徴から
通信スポットに使ってもらえれば、

都内のあらゆるところにあるわけで、
おおきなメリットとなって
お役立ちができるわけですね~。

なるほど~!


この、

必要なくなってきたものを
別のニーズを付け加えて
役立たせる

というのは、ビジネスでも
すごく大事な観点じゃないでしょうか。

 

ウチのたまご屋としての商品で言いますと、

白身の多いたまご

があります。

一定の割合で出てくる
特に年齢を経たニワトリさんから
多く生まれるたまごです。

 

これ、
以前は特定の洋菓子メーカーさん
以外には必要とされていませんでした。

白身だけほしいんだよね、
みたいなお店。
あと、
規格外だからとにかく安いのをくれ、
みたいな用途とか・・・。

 

ですが、
いろいろ官能試験をしたなかで

加熱でとろふわになる、

混ぜて火を通すと特に!
食感の良さがばつぐんなことも
分かってきたのです。

 

ですので、
飼料や鶏種と組み合わせて

オムレツ専用たまご
だしまき専用たまご

などに、
ウチの新たなたまご商品として
生まれ変わったのです。

 

同じたまごなんですが、
「価値が変わった」んですね~。

 

あなたのお店でも、
たとえば一品料理の
「こんにゃくの甘辛煮」
あったとして、

『酒のツマミとして美味しい』
という価値から、

醤油と出汁だけの甘くない薄味

『超低糖質料理』

として、お酒を飲まない方に
ウケる繁盛メニューになる
かもしれません。

いまは
昭和に人気だったゆでたまごより
煮玉子が人気がたかい料理ですが、

同じ理由で
塩だけ味付けの

『超低糖質ゆで塩たまご』

の方が刺さるかもしれません。

ぜひ、ご一緒に価値の再定義をしてまいりましょう!

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年06月18日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

写真の目玉焼きは

南極アムンゼン・スコット基地のスタッフが
一昨日の6月6日に

「最後のたまごです。」

とブログにアップしたもの

観測所にあるたまごは、ぜんぶ
使い切っちゃったんだとか。
氷に閉ざされていて、
なんと11月まで新しい卵・食材は来ないそうです。

半年間も!
なかなかきついですね。

僕は一日10個のたまごを食べ続けてますので、
半年先まで食べられないなんて・・!
これは耐えられないですね~(汗)

 

アムンゼン・スコット基地は最南端、
つまり南極点にほど近い場所にあるんですよね。

人類の生活圏から最も遠い
まさに「極地」にある建物です。

たしかに・・さすがにしょっちゅう補給便を
出すわけにはいかないですね。

 

南極には日本の昭和基地もあります。
昭和基地で料理人をされていた西村さん
という方の本を読んだことがありますが、

一年基地で暮らそうと思ったら、
一人当たり一トンの荷物を持っていかないと
いけないんだそうです。

生活ってホント大変ですねぇ・・・。

今年は日本でも空前のたまご不足でした。
地域によって欠品しているところも
ありましたよね。

「最後のたまごだ・・・!」

と同じ気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

◆宇宙へつながっている!?

ちなみに新鮮な食材の不足を補うため、
アムンゼン・スコット基地では
ボランティアで運営されている
南極温室をつくって活用しているんだとか。

限られた量の新鮮なハーブやサラダを提供し、
単調になりがちな保存食に貴重なアレンジをを
与えているそう。

これって、宇宙とか火星基地とかを将来考えたとき
必要になる技術なんですよね。

野菜の次には
「最後のたまご」にならないよう、
ぜひ!ニワトリを飼育してほしいな、
と思います。

 

じつは、NASAの考える『極地』、
月面基地や火星基地の計画で
畜産動物の最有力として考えられているのが
ニワトリなのですね。

なぜなら、

・個体が小さいからスペースが少なくていい

・いちいち殺さなくても食料(卵)が採れる

・宗教的にタブーが最も少ない

というメリットがあるため。

どれも、南極基地にも、将来の宇宙基地にも
すごく重要な観点です。

 

そのためにも、同様に限定された居住場所
南極基地での生活レベルを上げるために、
ニワトリ飼育で経験をつむのは
すごくメリット大きいわけですよ。

南極でも

月でも

火星でも

広がる卵&ニワトリライフ!

わくわくしますね~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年06月10日