小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

喜ぶ人と買う人が違うのが、卵屋の醍醐味

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ずいぶん前ですが、
ドイツで花屋さんをしている
日本人の方の記事を読みました。

印象的だったのが、

ドイツでは
花を買いに来るのは
圧倒的に男性が多い。

とおっしゃっていたこと。
ちょっと驚きですよね。
ドイツでのお客様から分かったのは、

本当に花が好きなのは女性で、
男は喜んでもらうために
頻繁に花を贈るから。

だそうで、なかなかステキな文化ですね。
そしてこれって、かなり大事な観点だなあ、
と思います。


◆伝えることが変わってしまう

どういうことかというと、
上記のドイツのお花屋さんのように
商売によっては

その商品がほしい『ファン』と
じっさいに買う人が別

なんですね。

 

たとえばおもちゃ屋さん。
ファンは子供でも、
じっさいのスポンサーは
「親」です。

 

じゃあ、
飲食店さんの場合はどうかというと

「欲しくない人が来る」

というケースは、
まぁ無くはないけれども
レアケースかと思います。


食べたい人が来る
のが
普通ですよね!?

じゃあ、
テイクアウトだったら
どうでしょう・・?

 

いちばん欲しい人が
買いに来るんじゃなくて、

もしかすると、人気メニューを
お子さんや奥さまが大好きだから
買って帰っているのかもしれません。

 

もしそうならば、

「お子さん大喜び!」ハンバーグオムライス
のメッセージひとつが
繁盛につながる可能性があるわけです。

あと『宴会』なんかも
そうですよね。

 

お店を予約するのは
「幹事さん」です。
食べる人じゃありません。

この場合チラシやSNSで伝える事は、

「ウチで宴会すると
幹事さんは面倒くさくなくて
さらに盛り上がります。
そして幹事としての株が上がるよ!」

ということですよね。

ですのでこの場合、
「場がたのしく盛り上がる」に
焦点をあてたコース内容になっていたり
「お店までの分かりやすい地図」
をご用意したり・・・
そんな人気の飲食店さんもあります。

 

洋菓子店さん・パン屋さんも
お店によっては
食べたい人と買う人が
ちがうこともあります。

 

駅前の洋菓子店さんで
サラリーマンの『持ち帰り』だけに
思いっきりターゲットを絞った
お店を見かけたことがあります。

ある時期だけ限定で絞る、
たとえばホワイトデー前だけ、
POPの文言とフォントすら
男性向けに変えてしまう
洋菓子店さんもありますよね。

 

◆たまご屋もそう

そしてじつは、
たまご屋である僕たちも
『食べて喜んでくれる人』と
『買ってくださる方々』が
思いっきり違うんです。

 

ウチのたまごを買ってくださるのは
飲食店さん、洋菓子店さんなど
『料理をご提供する』人たちで、

たまご料理を食べて
喜んでくださるのは
そのお店のファンです。

量販店さんにも
僕たちの卵商品が並びますが、
こちらも僕たちが取引しているのは
スーパーさんで、
帰って食べるのはお店のお客さん。

 

ですので僕たちは、
①「食べるお客さんが健康で美味しく喜んでくれる」
ことを考えつつ、

②「美味しい料理にしてくれる
取引先さんがよろこぶこと」

も考えないといけないんですね。

そこが、たまご屋の面白さだ!
と常々感じますね~。

取引先さんの大事な方のことを
一緒に考えられるわけですから。

 

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2023年07月16日