小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

海外式 茶わん蒸しの可能性はかなり大きい

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

欧米で言われる

「ウォーターエッグ」

って何の料理か分かりますか?

 

これ、「茶わん蒸し」のことなんです。

 

まぜた卵に水分を付加して

蒸気で蒸す

プルンプルンの食感になって

「めちゃめちゃ美味しい!」

 

っていう「新しい」とか

「ステキなアジア料理」

という感覚で、海外では

評価が高くなっています。

ちなみに中国語では「蒸水蛋」って呼びます。

直訳すると「蒸し水たまご」。

「水と混ぜる」というのがポイントなんですね。

 

日本人的には入れるのが

「ダシ汁」ですし、

「水」っていう意識はあまり無い気がしますね~。

 

たまご料理に水分付加って、

世界的には珍しいのかもしれません。

 

西洋には似た料理に『カスタードプティング』がありますが、

ご存知の通りこれはスイーツ

甘いんです。

「塩味のおかずみたいなケーキ」

ケークサレが美味しいけど

日本人的に

かなり珍しい感覚になるのと

同じカンジで、

 

「面白い!」と

海外TikTokなどでも

話題になって流れてたりします。

 

洋風では、

アスパラソースや魚介ソースの茶碗蒸し仕立て

などいくつか美味しいバリエーションを見たことがあります。

また、

もうちょっと刺激的な味や

エスニック風も合うんです。

 

たとえば、

チリオイル(洋風ラー油)

なんかを垂らすだけでも

絶品のピリッとした美味しさになりますし、

 

ひき肉を入れて

ちょっとナムプラーを合わせた

タイ風(?)の茶碗蒸しは、

かなり新しいおいしさです。

 

〇歴史的に中華料理に合う?

もともと茶わん蒸しの成り立ちは、

中国からの客人饗応のために

長崎で考案された料理が最初と

いわれています。

 

蒸し料理は中国ではかなり大きな料理カテゴリですし、

やっぱり茶わん蒸しと中華料理は相性良いなぁ、と感じます。

チャーシューなどを使った茶わん蒸しや、

香辛料の風味相性も絶品です。

 

1894年発行の中国人や西洋人をおもてなしする為のレシピ本『仕出しいらず女房之気転 一名和漢洋料理案内』には、しっかり「茶わん蒸し」が出てきています。

風味のアレンジもしやすいですし、

もともと外国人饗応のためのレシピです

茶碗蒸しは、

海外向けにご提案できる幅のある料理なんですね~。

 

ぜひ、いろんなアレンジを考えてみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参考:明治期における中国料理の受容・東四柳祥子)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム2021年11月6日