小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの健康情報(研究など) 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は10月10日、目の愛護デーですね!

例年この日になるとお伝えするのですが、

たまごは目にとっても良い食材なんですね。

疲れ目にバッチリ!血流を良くするたまごの効果
たまごは血流障害の予防食です。

卵黄にたっぷり含まれるレシチンが血中コレステロールを減らし、豊富なアミノ酸と併せて血管を掃除し、ツルンと丈夫にします。

加えて、卵黄には目の粘膜を保護し、疲れ目や乾燥をふせいでくれるビタミンAも豊富なんです。

 

目を守るビタミン「ルテイン」をたっぷり含むたまご
たまご・ほうれん草などに含まれる「ルテイン」は、

 カロチノイドの一種で青色の光を遮光し、

加齢による白内障の発症率を下げる効果があります。


◆さらに目に良いたまご
このルテインという成分は、千寿菊(マリーゴールド)の花に多く含まれます。
弊社の「親子丼専用たまご」や「スクランブルエッグ専用たまご」は、農場さんでこのマリーゴールドの花抽出物を配合した特別な飼料で育て、鶏さんを飼育しています。
なんと、このたまごはルテイン成分が、通常の卵の3倍以上含まれているんです。
また、ゆでたまご専用たまごには、同じく網膜保護作用のあるアントシアニンが多く含まれる(さつまいもの皮)を、飼料にして育てています。

目に良いたまごがあります
このルテインという成分は、千寿菊(マリーゴールド)の花にも多く含まれます。

私たちのたまごとろふわ親子丼専用たまご」や

「スクランブルエッグ専用たまご」は、

農場でこのマリーゴールド抽出物を配合した特別な飼料を食べて、

鶏さんに元気に育ってもらっています。

なんと、このたまごは目に良い「ルテイン成分」が、

通常の卵の3.8倍含まれているんですね!

また、「ゆでたまご専用たまご」は、同じく網膜保護作用のあるアントシアニンが多く含まれる(さつまいもの皮)を飼料にして育てています。

ぜひ本日は、たまご料理を食べて目をいたわってあげてくださいませー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2016年10月10日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

赤ちゃんに卵をできるだけ早い時期から食べさせる。

たったこれだけで、後に卵アレルギーになる確率が大幅に減ります。

のべ20万人の赤ちゃんを対象とした、

最新150の研究報告を徹底分析した結果、

以下のことが判明したんですね。

4-6ヶ月齢の赤ちゃん時に卵を食べさせると、後のアレルギー発症率が40%も少なくなる』

また同じく、

ピーナッツを4-11ヶ月齢までに食べさせた場合、

ピーナツアレルギー発症率が7割も下がっていました。

この研究をまとめた

インペリアルカレッジ(英国)のロバート・ボイル博士は、

「赤ちゃんに、早めに卵を食べさせることで、

一生の卵アレルギーのリスクから救えるかもしれない。」

と発表しています。(※ただし、すでに湿疹などアレルギー症状を示している場合は食べさせないようにとの事です)

実際には、

1000人あたり24人の赤ちゃんを

卵アレルギー発症から守れる、

との推定だとか。

昨年(2015年)の日本における新生児数は、

100万8000人。

ということは理論上、

24,000人の赤ちゃんが、

卵アレルギーを回避できる

その可能性があるってことですね。

 

◆研究で変わるアレルギーの常識
以前は、

アレルギー数値の高い子供に対して、

「2-3歳になるまでアレルゲンとなる食品は食べちゃダメですよ。」

…と、お医者さんが言っていたんですね。

でも実は

だったんですねー。

ちなみに牛乳、魚介類、アーモンド類、小麦

についても同じく調査したのですが、

こちらは『早期に食べさせる』ことでのアレルギー発症率低下は見られなかったそうです。

そして日本の研究では、

妊娠中のお母さん

卵・牛乳を良く飲むと赤ちゃんのアレルギー発症率が下がる、

という研究報告もあります。(子供をアレルギーにしない、「お母さん」の食事 | たまごのソムリエ面白コラム

ぜひ、子育て中・御妊娠中のお母さん、

ご一考くださいませ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:Feeding Kids Peanuts & Eggs Early May Lower Allergy Risk - Live Science-2016/09/20)

(関連:早期に卵を食べれば、赤ちゃんがアレルギーにならなくなる!?【研究】 – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2016年09月30日

isha_hiyoko201608.jpg

「決してマネしてはいけません」という科学マンガを読んでいたら、

コロンブスが持ち帰り蔓延した病気「梅毒」の対策として、

ひよこを患部につける』という治療が近代までヨーロッパにあった、という話がありました。

ひよこって・・・・・・

なぜなんでしょうか!?

ふわふわでカワイイですし、気持ち的にはかなり癒されるのはマチガイないですが^^;

動物と触れ合う事でメンタル疾患を治療しようというアニマルセラピーなどもありますが、ウィルス性の病気をなおすわけじゃないですしねー。

18世紀に生まれた近代医学は、

梅毒だけでなく天然痘や敗血症などに対して

「これでいいんじゃないの。」

……とされていた多くのナゾ治療、

これらを否定することから、

その足掛かりが生まれてきたんですね。

まぁ、

死ぬ病気にかかって

「ひよこを押し付けてくださいねー。」

なんて処方されたら、納得できないですよね^^;

 

◆たまごと鶏肉は病気に超効果アリ!
梅毒は治りませんが、アレルギーに関しては『動物とのふれあいが有効』という研究報告があります。

英国の研究ですが、

2歳までの乳幼児では、家に動物を飼っているとアレルギーの発症率が極端にすくなくなるのだとか。

では鶏さんと触れる機会の多いボクたちは・・・!?

うーん、調べてみる価値はあるかもしれませんね^^

ちなみに鶏肉と卵は、どちらも「うつ病」対策にとても有効です。

鶏肉に含まれるフェニルアラニンなどのアミノ酸、むね肉に特に多い「イミダゾールペプチド」などが、非常に効果が高いんですね。

また卵にたっぷり含まれる良質のアミノ酸、とくに「トリプトファン」が幸せホルモンと呼ばれるセロトニンをどんどん作ってくれる源になります。

疲労回復にも効果がありますので、

夏バテ気味の方、ぜひムネ肉とたまご料理、試してみてくださいませ^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2016年08月16日

rinyushoku201603.jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

子供をアレルギーにしない離乳食の食べ方』について、とっても興味深い研究報告がありました。

イギリス食品基準庁(FSA)の本年度研究発表によると、

『生後3ヶ月目から週にゆでたまご一個、大さじ一杯半のピーナツバターを食べ始めると、それぞれのアレルギーになる率が大幅に減る』

ことが判ったんですね。

 

◆卵アレルギーの発症率が4分の一に!?
イングランドとウェールズの、ランダムに選ばれた生後三か月の赤ちゃん1303人を2つのグループに分け、

一つ目のグループには、6か月目までお母さんの母乳だけで育て、その後アレルゲンとなる食品を食べさせました。

2つ目のグループには、(入念なアレルギーテストをした後に)生後3か月目から母乳とあわせて6種類のアレルゲンとなる食品(たまご・牛乳・小麦・ピーナッツ・魚・ゴマ)を調理して少しずつ食べさせました。

その後、3歳までのあいだに、どれくらい食品アレルギーが出たのかを調査したんですね。

その結果・・・・・・、

 

早いうちからアレルゲン食品を食べて育った赤ちゃんのグループでは、なんと平均で67%もアレルギー発症率が低いことが分かりました。

特に、卵アレルギー発症率は75%も下がっており、つまり一つ目のグループに比べて4分の一になっていたんですね。これはスゴイ。

もっとすごいのがピーナッツで、

1グル―プ(6か月目から食べ始めた)で試験した525人の赤ちゃんから13人のピーナツアレルギーが出たのに対して、早期(3か月目)に食べ始めたグループからは発症者ゼロ(!)でした。

研究者は、これらの結果から、『卵の白身を週あたり平均20グラム摂ると、卵アレルギーの予防になる』

と結論づけています。

◆日本でも同じ研究結果が・・・・・・!◆
日本ではお母さんの食事に関して同じような結果がでていまして、国立成育医療センター研究所が広島市内の公立小学校2年生全員の保護者約一万人を対象に調査したところ、 「妊娠中や授乳中の母親が卵をたくさん食べるほど、お子さんの卵アレルギー発症が少なくなる。」 という事が判明しています。 これも、発症率が5分の一に下がっていました。 離乳食の場合とよく似た結果ですね。

また、数年前ですが、フィンランドで1000人規模の調査を行い、やはり離乳食を早く開始することでアレルギー症状が少なくできることが報告されています。

ウチの息子は、約10ヶ月経ってから離乳食スタートしました。 冒頭の研究からするならば、ちょっと遅めですねー。

ただ幸いにしてアレルギーはありませんでした。 妻は妊娠中から上の論文通りに卵を食べまくってましたので、それが良かったのかもしれません。

 

◆なぜそうなるの・・・!?◆

meneki01.jpg

食べていると、アレルギーになりにくい。

このメカニズムですが、

「経口免疫寛容(けいこうめんえきかんよう)」が作用しているのではないか、と言われています。

なにやら難しい言葉ですが、ようするに

「食べて少しずつ取り入れると、ゆっくり体が慣れる」

ということですね。

本来人間には体に悪いモノを攻撃する“免疫”が存在します。

その免疫機能が、食べたものを「敵だ。」と認定して攻撃してしまうのがアレルギー症状でもあります。

それが、ちょっとずつ、

ちょっとずつ、

口から入ってくると、

「しょっちゅう入ってくるし、悪いヤツじゃないのかも・・・・・・?」

と、カラダが考えちゃう。

それで、攻撃する(アレルギー反応)をだんだん止めてしまうっていう仕組み・・・・・・。

これが、経口免疫寛容なんです。

最初は「失礼なやつ!」なんて嫌われていたマンガの主人公が、しょっちゅう会っているうちに「良いヤツじゃん・・・♪」 なんてふうにロマンスに変わるのと似ていますね。

消化機能が未成熟でアレルギーが起こりやすい幼児でも、「体に悪いモノかどうか」を判断する機能がちゃんと成立していて、それが『早い離乳食でアレルギーになりにくくなる』という効果を生んでいるのかもしれません。

離乳食のタイミングを考えているお母さん、ご参考となりましたら幸いです^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:アレルギーの人に卵料理を楽しんでもらう三つの秘策:その1 – たまごのソムリエコラム

(関連:子供をアレルギーにしない、「お母さん」の食事 – たまごのソムリエコラム

(関連:ポリフェノールが卵アレルギーに効く!…山梨大研究チームが発表 – たまごのソムリエコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2016年06月18日

koresesshu0.jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今年も、もうあとわずかです。この一年で見ると、たまご関連の健康ニュースが相次いでとりあげられていました。なぜなのでしょうか?

◆迷信があらためて否定された◆
本年のはじめ、3月ごろまでにかけて、日本では「たまご 一日3個食べても大丈夫!」といったタイトルのニュースがいくつもありました。

なぜ今年に入ってそのようなニュースが増えたのかと言うと、それは「コレステロール」に関する公式発表のため。

今年はコレステロール関連の大きな報告が上がっておりまして、

その一つは、合衆国厚生省と農務省が設置した米国食生活指針諮問委員会が出した「米国における食生活の指針」報告書。

最新の研究と膨大な量の過去研究論文を再検証した結果「食事によるコレステロール摂取と血中コレステロールの間に明らかな関連性はない」と結論付けました。

これを受け、取りすぎに注意!と言われていたコレステロールについて、米当局は『摂取量を制限する必要はない』という新たな見解を発表したんですね。 「コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない」と明言しています。

また、日本においても、動脈硬化学会が20年間の研究報告を再調査した結果、今年のはじめに「コレステロール値は食事で変わらない」という声明を出しました。 それを受け、厚生省はコレステロールの摂取上限を撤廃したんですね。

 

◆コレステロールを摂らないと老化が進む!?◆

コレステロールは、細胞膜をつくる重要な要素でして、これが不足するとお肌の細胞も一気に老化がすすみ、シワも増えることが知られています。

年をとっても元気でいるためには、ぜひともとるべき栄養源!なんです。

卵は栄養バランスの非常に良い食材ですが、コレステロールが比較的高いことを心配する人も多かったんですね。

それが、むしろプラスになる。

加えて、以前から卵の良質なコレステロールとあわせて、

卵黄中の「コリン」という物質が血中からコレステロールを素早く片付けてくれるため、血中コレステロールも下がるという事実が以前から知られていました。

動脈硬化などのリスクも、卵を食べることで心配することなく良質のコレステロールを摂取して老化防止につなげられる。

そういった点で、卵の良さが、再確認された一年だったんですねー。

来年は、もっとたくさんの方が、この事実を知ってくださると、

とってもうれしい!

です。

来年も、何卒よろしくお願いします^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2015年12月29日

hg_egg.jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

比較的新しい卵の迷信で「たまごかけごはんを食べるとハゲる」というモノがあるのをご存知でしょうか?

これは、40年ほど前の研究が、迷信の根拠になっています。

『マウスに生の卵白を大量に与えたところ、卵白中にあるアビジンという低分子タンパクがビタミンBの一種「ビオチン」とくっついてしまい、マウスがビオチン欠乏症になった。』・・・・・・という論文が発表されたことがその発端。

なんのこっちゃ?

つまり、体内に「ビオチン」が足りなくなると皮膚が脱毛や炎症を起こす、そして卵の白身がビオチン吸収を邪魔しちゃう、ということです。

これは迷信じゃなくて本当。

じゃあやっぱり、たまごかけごはんを食べるとハゲちゃうの・・・・・・?

いえいえ。

ビオチンは大豆やピーナッツなどの豆類、レバーなどの肉類にもたっぷり含まれていまして、さらに腸内細菌が体内でビオチンを合成をしちゃいますので、よっっっぽど沢山の生卵「だけ」を食べ続けないと欠乏による炎症はおこりません。

先のマウスで計算すると、問題となるのは、「毎日数十個」生で食べ続けた場合ですね。

したがって、毎日たまごかけごはんを食べてもハゲません。 世のお父さんがたご安心を^^

 

◆世界で見る、たまご食との相関は・・・?

さて、統計上のデータからも見てみましょう。

日本は世界トップクラスの卵消費国です。 少し前までは“世界一”でした。

じゃあ、世界の『ハゲ率』としてはどうかというと、

トップはチェコ、2位はスペイン、3位はドイツだそうです。 日本は14位。(「世界の成人男性薄毛率」データ 09年日経新聞) 統計的に見てもさほど卵と相関がなさそうです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:百年つづく「卵の迷信」をつくったウサギって!?-たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2015年10月6日