小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今年3月にNHK文化研究所が行った「日本語のゆれ調査」によると、「卵焼き」と表記する人と「玉子焼き」と書く人がどの世代でも混在していることが判りました。

こういったことを「言葉のゆれ」と言うのだそうですが、確かに周りに聞いてみても「玉子焼き」「卵焼き」どっちを書くかはホントまちまちです。

さて、この調査で男女1,241名の方に聞いたところ・・・

  「卵焼き」派・・・・・・ 33%
  「玉子焼き」派・・・・ 64%

と、いう結果となりました。

つまり、3人いれば2人は「玉子焼き」1人は「卵焼き」と書くってことですねー。

そして、男女別でみても、かなり面白い差が出ています。

tamagoyaki_hyouki1.jpg

見ての通り、男性は「玉子焼き」派が主流で、男性と比べると女性は「卵焼き」派の割合がずっと多いんですねェ。 うーん!? いったいなぜでしょう??

ちなみにウチの女性スタッフに聞いてみましたが「卵焼き」が多数派でした。 「なぜ?」と聞いてみましたが、「さあ・・??なんとなくですねー?」との回答。

◆男女差、こばやしの推測
ひとつには、「ふだん触れている情報」の違いがあるのかもしれません。

手元にある「料理レシピ本」を見てみましたが、ほぼ全てが「卵焼き」となっています。 また、“原材料”は「卵」表記ですので、普段レシピに触れる方は「玉子」よりも「卵」の文字を見る機会が多いんですね。

tamagohyouki_oisinbo.jpg

反面、小説や漫画では、「玉子焼き」表記が多く出てきます。 例えば漫画「美味しんぼ」では「玉子焼き」です。

「普段料理をする人」の割合の差が、この男女の差となっているのかもしれません。

◆結局どっちが正しいの・・・?
・各新聞社は「たまご」を「卵」表記で統一していますが、例外として“料理名”については「玉子」表記をするのだそうです。「玉子丼」などですね。

・国語的には、「卵」と「玉子」は用途が少し違いまして、辞書は

   卵 ・・・生物学的なものすべて。魚も虫もすべて含む
玉子 ・・・ニワトリのたまごだけ。鶏卵。

となっています。

なので、「卵」でも間違いではないですが、「料理されたニワトリさんのたまご」については「玉子」表記が妥当なんじゃないでしょうか。

ちなみに歴史的には「玉子」は後からできた当て字なので、範囲が狭いのもうなづけます。

つまり、

 「玉子丼」 「ゆで玉子」 ・・・ ◎
 「卵丼」 「ゆで卵」 ・・・ 間違いじゃないけど、(イクラなどの)卵丼も含まれてしまう

・・・・・・ってことだと思います。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照)日本語のゆれに関する調査(2013年3月)から 1

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年11月13日

tamago_ring (1).jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

写真は真珠を使った巣と卵のリング。

ステキですねー。

ちなみに“真珠”と“卵の殻”、両方とも「カルシウム」が主成分なのですが、

どちらも、“食品添加物”、つまり食べられるんですね。

真珠層カルシウム(真珠層Ca )
卵殻カルシウム(卵殻Ca)

   真珠層カルシウム(真珠層Ca )

   卵殻カルシウム(卵殻Ca)

真珠カルシウムは、そのイメージからか化粧品なんかにも使われているようです。 なんだかビックリです。

ちなみに巣に入った卵、nest eggs(巣のたまご)」は欧米では「蓄財」のイメージがあって、投資や貯蓄関係でも良く出てくる言葉なんです。

指輪として付けるのも、「縁起がいい」という感覚があるのかもしれませんね。

(関連)英文記事で頻繁に出てくる「巣とたまご」ってなんだ? – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2013年11月12日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

大臣経験もある政治家のS氏とお話した際に、

「日本食の極みはね、『オムライスとカツ丼』だよ。」

とおっしゃっていただいた事があります。

え!?

とビックリしてその訳を聞くと、

「オムレツってのはヨーロッパのもんだよ。それを日本のコメ食文化と融合させて広く普及させている。 カツ丼だってそうだ。カツレツという西洋の料理をじつにうまく取り込んでダシと合わせ、日本の食べ物としてちゃんと成立させている。 これは、日本の文化を象徴する食べ物だよ。」

とのお話でした。

なるほど。

オムレツはフランス発祥、

カツレツは、フランスの「コートレット」が語源とされていますが、イタリアのコトレッタ、ロシア料理のコトレータ、ドイツ・オーストリア料理のシュニッツェルなど広く欧州で親しまれている料理です。

オムライス・カツ丼ともに、日本国内の発祥にはそれぞれ諸説あり、日本文化への定着度の深さを物語っているように感じます。

また、上記S氏には

「どちらも“卵”を使っているよね!? 頑張ってくださいね!」

ともおっしゃっていただきました。 確かに!

世界トップクラスの消費を誇る「たまご大好き」民族としては、コメとタマゴを介して「世界の食」を日本食として取り込んでいる事実はなかなか感慨深く、気持ちがいいものです。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2013年11月11日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

「ハト胸」なんて言葉がありますが、もともと鳥類は強靭な胸の筋肉を持っています。

昨年、東京の都立葛西臨海水族園から脱走し82日間の野生生活を過ごしたフンボルトペンギンさんですが、エサを捕まえるために泳ぎ続けた結果、胸筋が更に倍ぐらいになったそうです。

dasso_peng.jpg

うーん、スゴイ。やっぱり生きる、ってのは大変なんですね。もう顔つきからもたくましい雰囲気が伝わってきます。

・・・ということは、そのヘンにいる小っちゃなスズメさんやハトさんも、実はムキムキマッチョということなんでしょうか!?

スポーツの秋、皆様もちょっと野生に帰ってトレーニングに励んでみられるのも良いかもしれませんよ!(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年11月8日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は、
ベーコンについて。

 

・・・と言っても料理の話ではありません。

イギリスを代表する
エリザベス朝時代の哲学者

フランシス・ベーコンさんと
鶏のエピソードです。

 

フランシス・ベーコン(エリザベス朝の哲学者)
→鶏の腹に雪を詰め込んで保存する実験で風邪をひいて死亡

ベーコンさんは哲学だけでなく、
数学・論理学・法学・神学、
あらゆる面で深い研究成果を残したスゴイ方。

あまりの多方面にわたる博識ぶりから、

同時代の謎多き人物
「シェイクスピア」と
同一人物ではないか・・・!?

とも疑われているほどです。

 

学問的には
「帰納法」を提唱した人で、
知識は力なり
Ipsa scientia potestas est
という言葉が有名です。

さて、このベーコンさん、
鶏の腹に雪を詰め込んで
保存する実験中に
風邪をひいて死亡しているんですね。

天才学者の残念な死ですが、
はてさて、なぜそんな実験をしていたんでしょうか?

 

惜しい家畜だった鶏さん

ニワトリは
小さく飼育
しやすい動物なのですが、

実はその反面「鶏肉」は
とっても保存しにくい畜肉なんですね。

 

一般的に、
動物の肉は内蔵から痛みます。
内臓に多数の「常在菌」を持ってるからです。

なので、
体がちっちゃくて
内蔵の割合が多いニワトリさん
すぐに腐っちゃうので、

たとえ大量に飼育生産したとしても
それを遠くまで持っていくことが
できませんでした。

 

ですから、
内蔵から遠い肉部位が多い
牛・豚・ヒツジが食肉として
広く普及したわけです。

紀元前から広く飼われ
旧約聖書やコーランでも記される
牛・豚・羊と異なり、

大量飼育された鶏肉が
多くの家庭の食卓に
上るようになったのは、

なんと
冷蔵技術が発達した
19世紀後半。

たった150年前。 

牛豚羊より
数千年遅れての一般普及になるんですね!

 

そして、
ベーコンさんの実験は、
要するに長年の難題であった
「鶏肉の保存性」をなんとかしたい
という研究だったようです。
(※たまごは肉と比べ「保存しやすい」食材として重宝されていました)

 

けっきょく
彼の死から二世紀半たって
ようやく鶏さんの大規模飼育が
始まるのですが、

わずか150年間で
鶏さんは110億羽!にまで増え、
畜産動物としてぶっちぎりのナンバーワンに輝いているんですねー。

 

ベーコンさんが生きていれば、
また全然違った食の歴史になっていたかもしれませんね。

 

「ワシの考えは
やはり間違ってなかったぞ。」

ベーコンさんも
そんな風に天国で言ってるかもしれません。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

神戸に「花鳥園」という非常に面白いテーマパークがあるのですが、そこでいろいろな鳥のたまご比較コーナーがあります。

kachoen_tamagohikaku.jpg

サイズだけじゃなくて、カタチや色もまちまちで、大変興味深いです。

仕事柄・・・、ついつい「どんな味なのかなァ・・・。」と考えてしまいます(^^;)

後で鳥さん自身もま近で見ることができますので、「ああ、このトリは体の割にたまごがでっかいんだなぁ。」なんて妙に感心したりして、楽しいです。

(関連)たまごのカタチ、どんな意味? – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2013年11月6日