小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの海外ニュース 記事一覧

ヘンだった米国の卵・鶏肉の
販売表示が変わりました。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

米国でちょっと話題になっているのが
先週より施行されている改正食品表示法。

アメリカでも
スーパーなどで売られている
食肉や卵商品には“産地表示”があります。

「オーストラリア産」「カナダ産」とか
「米国産」「テキサス州産」みたいな。

日本と同じですね。

 

ですが、昨年までは米国のそれは
ちょっと『ヘン』だったのです。

 

◆びっくり!?ゆるすぎた産地表示

米国農務省によると、
2026年1月1日から、

『「米国産」食品表示を
アメリカ国内で生まれ、飼育され、
屠殺された動物由来の製品にのみ
使用することを義務付ける』

となりました。

米国で生まれ育ったら“米国産”。

うん・・・?

 

それって
当たり前じゃないの・・・?

そう、日本人の感覚だと

「そりゃそうだろう。」

という感じですが、
じつは米国では2025年まで

「米国で包装されれば
“米国産”と表記していい」

というルールだったのですね。

つまり、
カナダやメキシコやブラジルから
輸入した卵や鶏肉牛肉を、

アメリカ国内で“包装”して出荷すると
「米国産」になっていたってことです。

 

ええ~・・・。

それはダメですよね。

 

◆そもそも表示義務じゃなかった

じつは米国ではもともと
「米国産」「〇〇州産」などの産地表記は、

企業や製造業者が
「製品に表示してもいいよ。」
というだけの『任意表示』でした。

義務じゃなかったのです。

なので縛りもなかったのですね。

 

これに対し
米国内のたまご生産者や
畜産業者は以前から

「米国産」表記が
不正に利用されている!

と批判していました。

大企業はコストの安い別の国で
大量に飼育させていて、

それを米国内に持ち込み包装して
「国産です」と表示するので

ホントの米国産業者が
価格で勝てなくなっちゃっていたんですね。

 

ひどいのになると
「アリゾナ州」などの
地図イラストまで入れて
「アリゾナ産」として
輸入肉や輸入卵を売っている商品もあったそう。

 

特に鶏卵でいうとアメリカは、
数年にわたり鳥インフルの大打撃を受けて
大きく減産→不足していて

インドやブラジル韓国トルコなど
海外からの輸入卵が急増しています。

ぜんぶ「アメリカ産」じゃあ、
ちょっと問題ですよね~。

それが今年(2026年)から
「米国内で生産・加工したものだけが“国産”」
となったわけです。

また、表示する場合は
厳格な書類提出も必要となるそう。

 

米国農務省(USDA)は、
新たな規則ができることで

「市場における米国産表示の誤解を招く表示を禁止し、消費者が食品の産地について受け取る情報が真実であることを確保するのに役立つだろう。」

と発表しています。

 

この法令スタートに、

・表示が怪しいから地元の農家からだけ買うようにしていたよ。これで助かる!

・これは素晴らしいニュース!アメリカの農家を支援しよう。

・ここ2年くらい(?)卵(たぶん鶏肉も)の
味が違っていて餌の配合を変えたのかな?と思っちゃってたよ。
産地表示をよく見るようにする!

なんて歓迎の声も多く出ていますね。

いっぽうで、

・米国産が良いってわけじゃないし、
米国産を避けることもできるね。

・ラベルの上部に小~さな文字で「このラベルは」米国製品と記載されているかも。

なんて皮肉を言う人も。

たしかにそうですよね~。

『厳格な表示義務』って、
自分たちだけを守ってくれるわけじゃなく
ちゃんと品質を良いものにしていかないと

逆に避けられて
品質の良い他国のモノを選ばれちゃう
・・・なんてこともあり得るわけです。

 

これは日本でも同じですよね。

信用してもらえるように
しっかりした良い品をお出しし続ける。

これしか無いですね。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:The subtle change coming to America’s eggs and meat in two days… and the major implications it has for you | Daily Mail Online)

(関連:植物性卵・代替卵を「卵」表記したらだめだよね?と議論【米国】 | たまごのソムリエ面白コラム)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2026年01月10日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

先週インドで話題になっていたのが、上の写真。

SNSに投稿された写真なのですが、
右には

“15個以上の卵が割れているように見せたい。それ以外は同じままにしておいて”

と『指示』が書かれています。

さらに左右の卵で、
左は一個、右はたくさんの卵が割れています。

 

どうもある人物が

配達サービスを使って
卵を買ったところ、一個だけ割れていた。

それをAIで画像加工して、
「ひどい割れだ!」
と誇張し報告した・・・

ということのようです。

この画像につづく写真には
カスタマーサポートとのチャットで
「割れている」と連絡したのちに

全額返金を要求し、

245ルピーの返金を受けたやりとりが
画像で確認できます。

 

上記のポストでは、

『たとえ1%がこれをやりはじめたら、現在のお客当たりの採算性は崩壊するだろう。』

と警鐘しています。

 

 

うーん、
これは深刻ですね。

食べ物って、
こういった問題があったときは
現品を確認しての交換や対応を
することが多いので、

こういったAIの捏造リスクって
あまり言われていません。

今のところは。

ですが、
カスタマーサービスを集約したり
問い合わせを簡単にするために、

オンラインでのやり取りが
どんどん増えてきています。

たとえばウーバーで
サービスを提供するお店さん、

通販で拡売する菓子店さんなど
ECが多くwebでやり取りの多いお店さんは、

 

クレームがあった際には
頭の片隅でこういった
「精緻な画像でだます」
ひとがいる可能性を頭に入れて
対応していく必要がありますね。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:Viral Post About AI Image Of Cracked Eggs Used To Claim Refund Sparks Debate)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2025年12月4日

お米に隠れがちですが、
今年はたまごが高騰しています。

他国、米国では
こんな高騰対策がされていまして・・・


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

トランプ政権が発足して5か月。

 

実はトランプ大統領、昨年の選挙時に

「卵の値段を下げます。」

という公約を掲げて当選したんですね。

昨冬は米国で空前の鳥インフル蔓延が
起こっていまして、

2021年1月に卵1パック1.47ドルだったのが、
今年1月には4.95ドルに跳ね上がってます。

そこで
大統領就任直後の2月、
ロリンズ農務省長官さんから

“鳥インフルエンザを撃退し
卵を安くするための5つの計画”

を発表したのです。

その予算10億ドル。(1,460億円)
かなり大きめの計画ですね。

 

この5つをざっくり説明すると、

まず予算の半分5億ドルが

バイオセキュリティ支援

命や生産物を病気などから守ることですね。

これにより養鶏場は
無料バイオセキュリティ診断を受けられ、
それにより見つかった脆弱部分の補修に
最大75%の補助を政府が負担するそう。

 

2つ目は
鳥インフル被害農場への

財政支援の拡大

発生後すみやかに操業再開できるように
『認可を合理化する』と述べています。

ちょっと面白いのが、
この財政支援の仕組みって
バイデン政権がやっていたんですね。

その際にトランプ陣営は

「対処療法ばかり予算かけてる!
“発生”を抑えていかないと。」

と非難したんです。

その財政支援を拡大するわけで、
バイデンさんからすると
「ほらみろ。」なんて気分かも。

 

3つ目は

ワクチン治療研究

米国農務省から
研究開発費として1億ドル提供して

“農場まるごとニワトリ殺処分”という
『現状のやりかた』を減らすのが目標です。

4つ目は

規制解除。

できるかぎり規制負担を減らすよ、
と言ってます。

 

最後は輸入。

食品安全基準を満たす卵に限り、
海外から一時的に輸入する作戦。

以上の5つの計画で、

「卵の値段を下げよう。」

と進めているんです。

 

大雑把に言うならば
メインは2つですね。
迅速『全処分』対策から転じて

・防疫の格差をなくす

・ワクチンをつくる

この2つに大きく取り組もう、

という計画ですね。

 

◆かなり生産者によりそった対策かも

じっさいのところ、
これらは生産者が望み
以前から業界で要望が出ていた
ことなんですね。

日本でも「ワクチンを」という声は
業界では強い意見として出ています。

卵屋としては、
実情に沿って考えてるんだなぁ、
と感じます。

 

◆数か月たってどうなってる!?

結論から言うと、
下がりました。

トランプ大統領は
「価格は61%下がった!」
なんて言ってますが、

実際は12%下がってまして
40年ぶりの大きな下落幅です。

それでも昨年同月よりも
まだ5割高いんですね。

 

そして
5つの計画の進み具合は・・・

計画① バイオセキュリティ対策
→職員不足で遅れ

イーロンマスクさんが
政府職員を400人解雇にした事から
計画に遅れが出ているそう。

来冬に間に合わない・・・!?
なんて予測も。

えー・・・。

 

計画② 発生農場の経済支援
→歓迎だが批判も・・・

業界は歓迎しています。

ですが業界外の人々からは
反論も出てまして、

 

鶏インフル発生後の補助をを手厚くしたら

「発生しても潰れないし
対策しなくていいんじゃね・・・?」

となっちゃう懸念や

「なぜこんなリスク高いビジネス
を救済せねばならないのか?」

みたいな批判も出ています。

この批判は
理不尽だと思いますね~。

大量の生命を殺処分する
あの体験をしたい農家さんなんて
いません。

また、
「リスク高いから・・」
と放置されると

世界的まん延の危険性など
重大な食の供給リスクに
つながる怖れもあります。

保護はあってしかるべきかなぁ、と感じます。

 

計画③ ワクチン治療研究
→まだまだ先になる

研究は時間がかかります。

ただ米国政府はこれに先立って

「いざとなったらニワトリに
ワクチンつかっていいよ。」

という『承認』を
今年2月に出しています。

すぐ動けるようにですね。

 

計画④ 規制解除
→ なんと州を訴える!

トランプ政権はこの件で
「いらん規制はなくせ!」と
かなり怒ってます。

なんと
カリフォルニア州を
提訴しました。

参照 US: Trump administration sues California over egg prices

「州は卵の生産に不必要な
お役所仕事を課して、
歴史的な卵の価格高騰を招いた」

と、同州の
農場規制と動物虐待防止法を
非難してまして、これ今後、
ちょっと大きな騒ぎになりそうです。

 

計画⑤ 輸入
→拡大中

予定どおり新規輸入を増やしています。

つい先日も、

「インドのナマカル地方から
米国に初輸出」

というニュースがインド発で
出ていますね。

まず一千万個。地元では期待しているそう。

この対策は即効性がありますね。

インドは世界最大の卵生産国ですから、
良いつながりになるのかもしれません。

 

◆日本も参考にできることは・・・

①のバイオセキュリティについては
日本でももっと詰めていくべき
課題だと思いますね。

直近の研究では渡り鳥だけじゃなく
ハエなど昆虫類も感染源になり得る
ことがわかってきました。

また、
多くの予算をとれない農場さんも
多数あります。

いままでと目線を変えつつ
取り組んでいくべきと感じます。

 

また、
③のワクチンについては、
早期発見が困難になるなど
採用されない理由もあるのですが、

いざそうも言ってられないレベルの
パンデミック時には
取れる選択肢が多くあるべきです。

法整備含め議論を重ねておくべき
ですね~。

このへんを話し始めると
さらに長くなるので、改めて。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2025年07月12日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

空前の鳥インフルエンザ大発生で
1億5千万羽のニワトリが処分された米国

米国農務省は
『鳥インフル対策に10億ドルを投入する』
と発表、本腰で対策を進める予定です。

場合によっては
『ワクチン接種も視野にいれる』とのことで
世界的な鳥インフル政策に影響がでるかもしれません。

◆たまご高騰で他の食材さがしが話題に?

とはいえ目下は
卵が大不足で高騰中、
州によっては1Pが1000円を超える
たいへんな事態になってまして、

それを受け米国発信の記事では

「たまごの代わりになる食材はコレ!」

みたいな記事がめっちゃ増えています。

この10日くらいの間でも、
これだけの『卵の代替食材』の記事が。

・栄養士に聞いた、卵よりたんぱく質の多い16の食品 – ウィメンズヘルス
“16 High-Protein Foods With More Protein Than Eggs”

・卵の価格が高騰中-高タンパク朝食の4つの代替品はこちら – Verywell Health
“Egg Prices Are Soaring—Here Are 4 High-Protein Breakfast Swaps”

・お菓子づくり卵の代用品9選:効果的で美味しくて安い – リアル・シンプル
“9 Egg Substitutes for Baking That Are Effective and Tasty”

・卵の価格が上昇し続ける中、専門家はこれらの代替案を提案 – Spectrum News 1
“Egg alternatives when cooking and baking”

・卵よりもタンパク質が多い18の食品 – Health.com
“18 Foods That Have More Protein Than an Egg”

・卵は高すぎる? 高タンパクな6つの代用品。 – メンズヘルス
“6 High-Protein Alternatives to Eggs – Substitutes, Cost, Health”

 

4つだったり12だったり18だったり
なかなかハデな記事ですね。

ちなみにツナ缶やターキー肉
ギリシャヨーグルト・ナッツ類
チーズや豆腐、亜麻仁粉…なんかが
代替のおススメに挙がってます。

栄養的にカバーはできますが、
それでオムレツやパンがつくれるわけじゃ
無いので「美味しさ」観点でいうと
やっぱり難しさはありそうです。

 

とはいえ
たまご生産が復活した際には
これら食材と卵の相乗効果が
新たな知見としてでてくればいいなぁ、
と思いますね。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2025年03月9日

英国スーパーで最も売れた食事セットの
サイドメニューが、
スナック菓子からゆでたまごに変わって
話題になってます。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

我が家では
毎日めっちゃゆでたまごを食べます。

いろんな料理で使えるのもありますが、
シンプルで健康にも良い点が
魅力ですよね~。

 

さて、英国で二千店舗を展開する
スーパー大手テスコが

「2024年最も売れた
ミールディール」

を発表しました。

ミールディールとは、
メインの料理・スナック・ドリンク
でできている食事セットのことです。

ほら、マクドナルドとかの
バーガー・ポテト・ドリンクの
セットメニュー、あんな感じです。

おととしの一番人気セットは

・チキンクラブサンドイッチ
・グリルステーキ味のスナック菓子
・コーラ

でした。

 

ところが。

2024年に一番売れたセットは
サイドメニューが
スナック菓子じゃなくなったのです。

新たに一番人気になったのは

『ゆでたまご2個』

の付いたセット。

これ、
ホントにただのゆでたまごでして
「エッグ・プロテイン・ポット」
って名前でプラスチック容器に
ゆでたまごが2つ
カラを剥いて入れてあるだけ。

コロナ禍以降大人気になっており
売り上げも年々増え
昨年は単品で1000万食も売れたんだそう。

ちなみに単品だと1.3ポンド(253円)。
まずまずのお値段です。

 

テスコだけじゃなくって
300店舗ある
英国王室御用達スーパーチェーン
ウェイトローズでも
ゆでたまごが大人気になってまして

系列のサンドイッチチェーン店では
ゆでたまご+ほうれん草の
サイドメニューが41%も増加
昨年だけで百万個売れたのだそう。

◆「超加工食品」ばなれ健康ニーズか

専門家の分析では、

超加工食品(UPF)はイヤ

でも健康のためもっと
たんぱく質を摂りたい

という「2つのニーズから
ゆでたまごが選ばれているのでは。」
とのことで

健康になりたいお客様の『高評価』が
売れてる理由のようです。

“超加工食品”とは
最近広まりつつあるキーワードでして

ようは
「いろんなものを混ぜて
作った食べ物」のこと。

スナック菓子とか
菓子パンとかソーセージとか
カップ麺みたいなもの、

砂糖や塩分・油脂などとともに
高度な技術でいろんな配合をして
加工された食品を指すようです。

 

沢山摂ると死亡リスクが増える
そんな研究報告が出てきてまして

また先月には
「超加工食品食べすぎは乾癬になる」
なんて研究論文が話題になりました。

 

言葉の定義がまだ
あいまいっぽいので
言及しませんでしたが

コレらと栄養食材としての卵が
比較されることが
海外のブログやSNS、雑誌などで
すごく増えてきています。

 

たとえばプロテインバー
なんかも

「何が入ってるか
分からないよなぁ。」

と敬遠されつつあって

シンプルに
栄養とたんぱく質が
理想バランスで摂れる

ゆでたまご

に脚光があたっているんですね。

興味深いですね~。

たしかに卵は一個でも
しっかりたんぱく質が摂れ、
アミノ酸スコアも満点の100と
理想的な食材です。

 

◆日本でもゆでたまごに脚光!?

あと、個人的にこの
『ゆでたまご大ヒット』には
もう一つ理由があるんじゃないかと
思います。

それは、スマホ。

スナックより手が汚れず
スマホを見ながら
食べられる料理だから。

一昨年だったかと思いますが、
日本でも「から剥きゆでたまご」が
ヒットしまして、

忙しい健康に気をつかう人たちに
コンビニで多数売れる状況になりました。

「手早く手軽に食べられて健康」

ということとあわせ、

「手が汚れないからいい。」

という反応も多くあり
ヒットにつながったのです。

 

これ、現代において
すごく大事なニーズです。

手が油で汚れるスナック菓子って
どんどん減ってきてまして、

ロングセラーだった「カール」が
終売になったのも記憶に新しいです。

英国でも同じじゃないでしょうか。

 

◆メニューの工夫のヒントにもなる

日本でも低糖質食のように
更なるゆでたまごブームが
やってくるかもしれません。

お弁当でも
ポテトなどより
ゆでたまご活用が喜ばれる

そんなタイミングが、
あなたのお店のメニューにも
応用できるかもしれませんね。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2025年02月19日

たまごが高騰しています。
2年前の悪夢に近づいてますね。

同じく大変な米国では
庭でニワトリを飼う人が急増中・・・


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

日本では今冬
鳥インフルエンザが多発してまして
14都道府県51農場で発生
934万羽が処分になっています。

その結果生産が減り
たまご相場価格が上昇中です。

そしてそれ以上に深刻なのが
今年の米国。

なんとこの冬
今日までに1508農場で発生
1億5千3百万羽のニワトリが
処分になっています。

発生した州が赤色なんですが
このとおりまっ赤っか

これ、
日本の30倍くらい
被害がでてますね~・・・。

この鳥インフルのせいで
卵が大不足していまして

現在(2025年2月初旬)の米国では

卵平均価格は1パック
12個で4.15ドル(644円)。

 

ひー!めっちゃ高いですね。

米国農務省の価格見通しでは、
『今年中に卵の価格はここから
20%上昇するだろう』
なんてコメントを出しています。

そんな中
全米で2000店舗を経営する
大手レストランチェーン
『ワッフル・ハウス』が

卵一個あたり50セント(78円)の値上げ
を打ち出して話題になってます。

(関連:Waffle House adds 50 cent surcharge per egg – CBS NEWS)

メニュー当たりの値上げじゃなくて
「たまご一個当たり」ってのが

『理由はたまご。
それ以外ない。』

とストレートに伝えていて
えぐい感じですね~。

 

◆自宅の庭で飼う人が増加中

そのため、

「卵が高いなら自分でニワトリ
飼っちゃえばいいじゃん。」

・・・と
考える人が増えているんです。

(関連:High egg prices bringing backyard chickens to forefront)

“バックヤード(裏庭)チキン”
と言うんですが、

なるほど
広大なアメリカでは
広い庭つきの家がたくさんありますから
そんなに無理な話じゃないんですね。

動物愛護の流れにも沿ってますし。

そもそも

採卵ニワトリって
畜産の中では
個人で始めるハードルが
かなり低いんです。

動物サイズが小さいですし
うるさいわけでもない
何より肉とちがって
「殺して食べなくていい」のが
心理的に大きい。

それもあってか
これまでも鳥インフル大発生のたびに
ひよこを購入する人が多くでてまして

3年前の発生時には
業務用ひよこが各地で売り切れ
ちょっとした問題になったことも。

 

◆個人飼いはなにかと問題も…

でも、
鳥インフル発生&たまご不足時の
ニワトリ個人飼いって、

ちょ~っと問題があるんですよね。

 

問題①
防疫のリスクが上がってしまう。

発生こそしてますが、
農場での鳥インフル対策って
どこもすご~く高度に取り組んでいます。

たとえば
出入りのたびに踏み込み槽で殺菌し
農場の周りには石灰を多く撒きます。

この時期なんて雪ふったみたいに
どこも真っ白なんです。

でも、一般家庭では
なかなかそうはいかないですよね?
有力な感染経路、野鳥ともカンタンに
接してしまう。

 

問題②
行政の把握が難しくなる

どの国でも
鳥インフル発生状況の把握・対策って
行政とすごく密に連携をとります。

それが、やっぱり難しくなってしまう。

 

問題③
ずっと飼うの?に問題がある

ニワトリって、
コンスタントに卵を産むのは
最初の2年くらいなんです。

でも、
寿命でいうと15年くらい
生きるんですよ。

 

『卵を食べるため』に飼うと、
卵を産まなくなったあと、
それからの13年間どうするか。

これが難しい・・・。

・ペットとして死ぬまで飼う
・殺して調理して食べる

どっちかを
選ばないといけません。

 

日本も似たような状況です。

もし
「たまごが高いなら
自分で飼ってみようかな。」
とあなたがお考えなら、

上記の点、
考えたうえでご検討くださいませ~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:鶏を飼って卵を食べたい……と思ったときの注意 | たまごのソムリエ面白コラム)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2025年02月6日