小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

 

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レストランのメニューを見ると、必ずおいしそうな料理写真が載っています。
やはり色彩から調光、料理の盛り付けまで、
「おいしさ」にとって、五感のうちの「視覚」はものすごく重要です。

 

さて、飲食店での、料理のイメージ喚起。

シズルとも言いますが、これはほとんどが写真ですよね?

マンガやアニメでも、「おいしそうだなー。」と思うことはありますが、やはり食欲に訴えかけるには、絵よりも写真、より現実に近い方が良いようです。

ところが、これをくつがえすくらい、凄い油絵を書く人たちがいるのをご存知でしょうか?
下記のリンク先を見てみて下さい。

__超リアル油絵(pya!)
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=73591

いかがでしょうか。コレすごいですよね。

とくに三枚目のブドウなんて、本当にみずみずしくて、喉が鳴ってしまいます。(*1)

そして、こちらも超絶すごいです。↓
下記リンク先の、86番目のコメントにある、卵うどんの『』です↓
(リンク先の絵クリックで拡大します)

__「おおすげぇ・・・」ってなる画像ください(コメント86番目) 
http://afoafodayo.blog84.fc2.com/blog-entry-557.html

おおすげぇ・・!ってなりました。
めっちゃうまそうですね。おなか減ってきました。今日の晩御飯はうどんにしよう。Smile

(*1)「スーパーリアリズム」というそうです。ジャンルまであるのか・・。

 

■ところで・・
親子丼専用卵をTVで取り上げてもらったとき、僕が書いた親子丼の絵をblogに載せようと思ったことがあります。

小林「ねえねえ、この絵みてどう思う?」

スタッフ「うーん、もうちょっと色濃くした方がカレーっぽいですね。」

小林「・・・。」

もちろん掲載はやめました。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年07月9日

 

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本日は七夕ですね。

 

織姫と彦星2人の伝説、澄んだ夏の夜空と相まってとってもステキな文化として、日本でも親しまれています。さて、この七夕の期限は中国。日本では笹竹に短冊を飾るなどの風習が主流ですが、本場(?)中国では少しまた違った風習があるようです。

■中国の七夕と卵
もともと織女星(おりひめ星)の伝説から始まったこともあり(*1)、針仕事や機織り、子宝祈願などの風習が多いそうです。

中国の南地域、広州・香港では、女性の皆さんが手工芸の腕を披露するため、卵の殻をくりぬいて灯篭をつくったり、 工夫をこらした刺繍細工を作っているようです。
織姫さまにちなんで卵細工・・。 はたして織姫さまは職人工芸の技術も持っていたんでしょうか?気になるところです。なんにせよ、ぜひこの目で見てみたいですね。Smile  また、殻を赤く染めた卵を供え物にして、子どもが授かるようにとお祈りするとの事です。

夜には唄って宴会など、日本と比べて賑やかな印象です。日本の花見みたいな感じでしょうか?

 

■日本の七夕と食
対して日本の七夕は、竹笹に短冊だけでなく、赤飯や団子など、特別な料理をおそなえする風習も多いそうです。
そして、外せないのが素麵(そうめん)。織姫の機織りに見立てたものだそうで、そうめんを食べるのが最も古くから伝わる由緒正しい風習なんですね。
冷たくて夏にピッタリですしね。 ぜひキラキラ鮮やかな錦糸卵と、ひんやりツルツルのおそうめんで天の川ディナー、今夜おためしくださいませ。

 

■ところで・・
(*1)大崎正次「中国の星座の歴史」によると、古代よりあったのは織女星のみで、七夕のストーリーが普及してから、対になる牽牛星が天の川の反対から決められたとの事です。(参照・異説あり)

うーむ、彦星は後付けですか。 キリスト教でも、聖書にほとんど記述の無かったマリアさま人気が、教義普及の大きな一端を担ったそうですし、ロマンチックな物語の主役はいつの世も女性なのかもしれませんね。

(中国では七夕を「夏のバレンタイン」と言っているそうですが、なるほどバレンタインも女性のイベントですね)

 

参照:七夕文化(日本人七夕研究会)
参照:祭りの歳時記 七夕節(人民中国)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2009年07月7日

「あれ・・?なんかヘンだな。」

街を歩いていて、こう思ったことはありませんか?

たいていの場合、 「普段そこにあるべきものが無い。」ことが多いそうです。

今まであった店が更地になっていたり、看板が改装で外れていたり。

さて卵で、こんなことが起こったら、皆さんどう思われるでしょうか。

【ニュース】気味悪い?黄身なし卵
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090701-OYT8T00015.htm

「ゆで卵を剥いたら、黄身が無かった」というニュースです。(写真あり)

……ほとんどの方の人生にとってどうでも良さそうなニュースの気もしますが、なぜかヤフーのトップニュースに取り上げられていました。 。

さて、 このたまご、

全部が白身。

もちろん食べても健康上の問題はありませんが、ほくほくの甘い黄身のゆでたまごを期待していたら「無かった。」というのはちょっとショックですよね。

さて、この様なたまごのことを「無黄卵(むおうらん)」と言います。

経験的に、まだ産み慣れていない、若鶏のたまごに出る印象があります。

この記事でも「小さい卵だった。」とおっしゃってますが、これも若鶏の産む卵に見られる特徴の一つです

もともと確率が少ない上に、「透光検卵」という工程で目視除去しますので、お客様の目にとまる事はほとんどありません。

逆に黄身が倍、

2個入った卵「二黄卵(におうらん)」と言います。

これも、産み慣れていない「若鶏」に多いたまごです。

「昔たまご割ったら、黄身が二個あってさー、ラッキーだったよ!」
こんな話を聞きます。

よろこんでもらえるのは大変うれしいのですが、基本的にこの二黄卵も「目視除去」してしまいます。
お客様の食卓に届く確率は低いです。

「割ってみたら黄身が二つだった。」

「予期せぬ喜び」となってくれればイイのですが、摂取カロリー制限中の方、ケーキのようにレシピに沿って料理される方もいらっしゃいます。

この様なお客様にとって、「想定した分量と違う」ことはマイナスになってしまいます。

お客様の不利益も考えられることから、この「二黄卵」も無黄卵と同様に一般の卵に混ざらないようにチェックしているのが現状です。昔とくらべ、検査精度が上がっていますので、ますますお手元には届かないかと思います。

「えー、残念!」

そんな方もいらっしゃいます。

「めったに無いレアたまご」

に出会えたら、うれしい方も多いはずですよね。

そんなワクワク感も価値として提供するお店があります(尾道・いっとくグループ)。

自然に近い開放鶏舎の元気鶏から、わたくしどものスタッフがひとつひとつ手でより抜いた双子卵黄のレア卵料理が味わえます。ぜひ一度、お近くにお寄りの際にお試しになってみてください。いろんな料理もめっちゃ美味しいですよ。

■ところで・・
「におうらん(二黄卵)」とタイプすると、

「臭う卵」、「仁王卵」の2変換のみ出ます。
どっちも想像するとなんかイヤな卵ですね(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2009年07月3日

太陽系は円形ではなく卵形、NASA研究
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2413751/3101009

【AFP】あらゆる教科書に円形軌道で描かれる太陽系。米航空宇宙局(NASA)の惑星探査機ボイジャー(Voyager)2号から送信されたデータを検証した結果、その描写がすべて誤りだったことがわかった。(引用終)

ということで、昨年7月2日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された研究結果によると、太陽の影響が及ぶ範囲、つまり太陽圏というものの外周は円形ではなく、たまご型の楕円(だえん)を描いているんだそうです。
なんと我らが太陽系まで「たまご」。すばらしい!(なにが?)
真円、真球という形が自然界の理にかなっているというのはなんとなく理解できますが、たまご(鶏卵)型楕円形も、ある種のエネルギー安定的な形状となって宇宙に存在するという事実にちょっとうれしく感じますね。Smileはやく教科書も「たまご型太陽系」に修正してほしいものです。

standing_egg.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像 そもそも、鶏卵はなぜ「たまご型」なんでしょうか?魚やヘビなど爬虫類の卵は球形ですよね。いびつな楕円である必然性はなんでしょう?

現在の研究によると、「ころがっても元の場所に戻ってくるため」なんだそうです。

つまり爬虫類や魚類と違って「温めてやる」必要がある鳥類の卵は、必ず地面や木の上など、ちょっとした衝撃で転がりやすい環境に置かれざるを得ません。 なので、コロコロどこまでも転がっていく球形では都合が悪いんですね。じっさい、岩場など急な斜面に住む鳥の卵はトンガリ具合が急角度なんだとか。

 

 

■ところで・・・
最近、ウミガメの卵が楕円形になっているそうです。そう、土の中に埋まっているから必要ないはずですよね? まさか土ごと傾いても大丈夫な様に・・?何かの天変地異の予兆かもしれませんね。Undecided

(参照リンク) ウミガメの楕円卵、30個も…高知・双海海岸 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2009年07月3日

「ぶっとんでますね!」
先週小田急百貨店、『地域の魅力セレクション2009』出店中、お客様に何度かこんなことを言われました。もちろんホメ言葉だと思っています。

でも今回販売した卵は11種類。現在「たまごのソムリエシリーズ」ラインナップは16種類、弊社商品は80種を超えています。ソムリエシリーズだけでも、どんどんデータどりと研究をしていますので、来秋以降にはおそらく20種を超えます。(^^)

好きな味、好きな卵料理は人それぞれ。10種やそこらじゃなくて、ほんとはもっと卵の世界を知ってもらうために、ドーン!とご紹介したいですね。Laughing

 さて、その際の様子。

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 売り場です。服装は弊社HPや商品と合わせて、オレンジと黒です。私の左後ろにいるのは水ナスの「ただやす」さん、となり右後ろのブースは京都府・天橋立で82年の老舗料亭、當里家(あたりや)さん。でした。(こちらの社長さんにはとってもお世話になりました!)

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 今回の催事責任者、ミカさんです。次々といらっしゃるお客様、そして「どう違うの?」への説明に大わらわでした。後半は私よりずっとお客様の受けが良かったようです。やっぱりオッサンよりは聞きやすいですよね(― ―;)

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チラシにも載せてくださいました。さすがプロの方、キレイに撮ってくれてうれしいです。

 

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バラ売りも少しだけ試しました。それぞれシールが付いています。左から、カルボナーラ専用、あつあつ卵かけご飯専用、ほくとろゆでたまご専用たまごです。

全体として、西日本中からモノスゴイこだわりを持った方々とご一緒させていただいたこと、大変勉強になりました。和食、洋菓子、馬刺や漬物、ちりめん、牛乳やデザートなどなど、妥協しないプロの技と考え方、これを一度に聞く機会、そうあるものではないですよね。次の商品やお役立ちへ向けて、大いに刺激となりました。

そして何より、たくさんのお客様より多くの意見を頂けたこと、これが今回の一番の収穫です。厳しい質問も、「こんなのあったら良いなーと思ってるのよね。」というご要望や、「いつも○○の卵食べてるのよ。こんなところが美味しいの!」というご意見まで、まさしくお一人お一人のお言葉が値千金でした。
期間中に「おいしかったよ!」とまたお越しくださり、お買い上げいただいたことも、本当にうれしかったです。
この場をかりて、皆々様に御礼申し上げます。

参加前に設定した目的へ向けて、頑張ってまいります。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年06月30日

 

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県人口あたりの購買率が全国一、とにかく地域に根ざした徳島新聞までが、この方の訃報を一面トップに取り上げたのには驚きました。(^^;)

 

マイケル死因解明へ…遺族が独自解剖を依頼
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/06/29/05.html

私も高校生の頃、初めて映画「ムーンウォーカー」を見てものすごく衝撃を受けたのを覚えています。

そのあとビデオやCDも次々購入、それこそ擦り切れるほど聴きました。「スリラー」も衝撃的だったなー・・。50という若くしての死、とても残念です。「エルビス・プレスリーはまだ生きている!」と本気で信じている人が少なくないそうですが、今回ちょっとだけその気持ちがわかりました。あの「マイケル」ですもんね。不死身のような気がします。

 

さて、直接の死因は心疾患とのことですが、薬物などの疑惑とともに、以前から指摘されていた食生活もその原因の一つと言われているようです。(マイケル氏はベジタリアンで、極端に小食であったとの事。(*1)
薬物についてはちょっと置いといて、心疾患について少しお話します。


■たまごは血流障害予防の知られざる武器

 欧米諸国の多くで、死因のトップに心疾患が挙がっているのに対し、日本では比較的その割合が少ないと言われています。疫学調査の結果から、魚食とともに卵消費量が世界トップクラスであることが、この理由の一つとも考えられています。
 最新の研究によると、コレステロール自体は細胞老化を防ぎ若さを保つために必須の存在であり、いかに血管内のコレステロール残留(血中コレステロール値)を減らすかが血流障害予防にとって重要であると言われています。
 これには、卵黄に豊富に含まれる「レシチン」・「コリン」が重要な働きをしています。豊富なレシチンがいつまでもしなやかで弾力性のある血管を作り、さらに、レシチン中の「コリン」の乳化作用が動脈にこびりついた脂肪を血液に溶かしこみ体外に排出する手伝いをしてくれます
 「コレステロールが心配。卵はあまり食べないようにしなきゃ。」なんて思っている方、近年の研究では逆の結果となっています、ぜひこれからは卵を食べて、ツルツルの弾力ある血管を作ってみてください。Smile(詳しくはこちら→たまご健康辞典

 

■ところで・・
徳島新聞、一面トップに併せて、三面にも大きくマイケル特集。本気ですね。

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 単なる有名人の訃報とは一線を画しています。「ああ、分かってるな。」と、自分としては満足です。

 

参考文献:タマゴを食べてもっと元気になる!講座(矢澤一良・現代書林)
参考文献:コレステロールは高い方が病気にならない(浜崎 智仁・ベスト新書)

(*1)チキンが好きだとの噂もあったそうですが・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年06月29日