小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

フリーマーケットで買ったイースターエッグ(たまごを模した美術品)が、ロシア皇室が作らせた「インペリアルイースターエッグ」の失われた8つの内の一つであることが判明し、ちょっとした話題となっています。

買ったのは米国のスクラップ金属業者。数年前にフリーマーケットでこの古びた美術品を見つけ「金の含有量」だけを目当てに14000ドル(143万円)で購入したところ、そのあまりの精巧さに「もしかして・・・」と思い後に調査、失われた宝であることが判明したのだそうです。

後にこの業者は民間のコレクターにこの卵を売却、値段は明らかになっていませんが推定で3300万ドル(34億円)はくだらないだろうと考えられています。

◆歴史の中で消えたロマノフ王朝の宝物
この「インペリアルイースターエッグ」は、伝説の宝石職人ファベルジェ氏がロマノフ王朝皇帝に依頼されて作った至高の芸術品。皇帝から妻への贈り物として一年に一個、毎年イースター(復活祭)の日に献上されていたもので、50個が作られその内8個がロシア革命の混乱のさなかに行方不明となっています。

その一個がアメリカのフリーマーケットで転がっていたとは……オドロキです。

今回発見されたインペリアルイースターエッグは、1887年にロシア皇帝アレクサンドル三世から皇后マリア・フョードロヴナに贈られたものです。 ダイヤをはじめ数々の宝石をちりばめた黄金で作られており、中には世界三大高級時計メーカーの1つ「ヴァシュロン・コンスタンタン」製の時計がはめ込まれています。

売買の仲介をした英国アンティーク宝飾品取引会社ウォルツスキー社ロンドンショールームにて、4月14日-17日の4日間一般公開される予定です。

実に112年の時を経て一般にお目見えするわけですね。

ロンドンへ行かれる方は、ぜひ足を運んで見られてはいかがでしょうか?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:Flea market find: Faberge egg for $14,000, may be worth $33 million – latimes.com http://www.latimes.com/entertainment/arts/culture/la-et-cm-faberge-egg-flea-market-20140320,0,6075014.story#axzz2waH0R3LE

カテゴリー | ソムリエ日記 , 世界のたまごアート 2014年03月22日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は春分の日。

古代中国から伝わる、「たまごが立つ日」です。

『昼と夜の長さが等しくなる時には、地軸が太陽に対して垂直になり特殊な安定した重力場が発生する。太陽と地球の重力がほどよくバランスを取ることから、この日だけは、たまごを立てることができる。』

・・・・・・と、まことしやかな都市伝説があるわけです。欧米で。

実際にこの日になると、フェイスブック上やツイッターなどに多数の「できた!」という報告が挙げられるんですね。

実はこの「卵立て」というワザ、一年中いつでも可能です。

たまごの表面はツルン!としているように見えますが、ミクロの凸凹があります。 その内の3つの突起を基点にしてそーっっと置いてやると、ちゃんと立つんですね。 自分でもやってみましたが、5分もあればできます。

ちなみにそこから派生して「春分の日にはホウキも立つ」という伝説にもなっていまして、これまたツイッターなどでホウキ立て画像がたくさんアップされています。

 

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これまた卵とおんなじで、「根気よく頑張ればいつでもホウキは立つ」んですね(^^;)

なぜ卵とホウキなのか?というと、

身近にあって誰でも試せる。でも普段決して根気強くやろうとはしない行為」という条件にピッタリ合致したからだと思います。

「通話中の携帯電話2台でゆでたまごができる」という都市伝説を以前ご紹介しましたが、これも上の条件に合致しているから広まったんですね。

なにはともあれ、たまには世事を忘れ、「ホンマかいな?」と卵立てをやってみるのも集中力アップと気分転換に良いのではないでしょうか?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごのソムリエ日記-たまごの都市伝説一覧

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2014年03月21日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

昨年イースターの日に、欧米伝統の風習「たまごさがし」を家でやってみました!

使うのは絵柄を描いたゆでたまご・・・・・・が本式なのですが、今回はこんなものを購入したので、使ってみる事に!

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「イースターエッグ用たまご」おもちゃセットです。(^^)

この色とりどりのおもちゃ卵を、家のあちこちに隠して、それを子供が見つける!という単純な遊び(催し)です。

なーんだそんなくだらない・・・・・・と侮るなかれ。 欧米では節分の豆まきくらい各家庭に浸透しており、例えばテキサス州では大きなフットボール場で1400個のイースターエッグを用いた大人数の「たまご探し」ビッグイベントも毎年行われているくらいなんです。

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さて、我が家ではこんなハデな「たまごさがし」はモチロンできませんので、こじんまりと家のなかで。

easter_sagasi1.jpg easter_sagasi2.jpg

中にはそれぞれお菓子が入っています。

さて、これを家中のどこかに隠すわけですね。これは私の役目。

探すのは、息子(5)と嫁サン。

これがケッコウ盛り上がるんです。

さっそく さがす!

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さがす!

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というわけで、大騒ぎ、大笑いの中、すべての卵を探しだしてその中にあるお菓子を食べました。(^^)

今年は4月20日がイースターの日。 どんなお菓子を入れようか、楽しみです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2014年03月20日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

欧米では、たくさんのジョークが親しまれています。

その中でも「最も有名なジョーク」と言われるのが、なんと鶏さんのジョーク。 コレです。

↓ ↓ ↓ ↓

Q: ニワトリはどうして道を横切ったの?
A: 反対側へ行くためさ!

 

??・・・・・・え!?コレ、ジョークなの???。

何が面白いのか、サッパリですねェ・・?

解説しますと、これは、ジョークとして「ヒネった答えを期待した聴き手」への、肩透かしなんですね。

Q: あのズボン履いた黒犬はどうして2本足で走れるの?

A:  練習したからさ。

こういうカンジのナンセンスジョークの元祖といえるでしょうか。

有名さで言うと、

「となりの家に囲いができたんだってね。」
「へー。(塀)」

くらいの古典ジョークです。 


◆一世紀半ものあいだ話されつづける伝統ジョーク
ちなみに初出は1847年。ナント160年の歴史があるジョークです。

このジョーク、実はすんごい数のバリエーションがありまして、現在では、ある意味「様式美」としてみんな知ってる状態からどれだけボケられるかを期待されるというなかなか高度なジョークになってます。

Q: なぜゾウが道を横切ったの?
A: 鶏が休みの日だったんだろうね。

 

Q: どうして恐竜は道を横切ったの?
A:  まだ鶏がいないからに決まってるじゃん。

 

と、こんなカンジです。

ニワトリさんは現在世界で110億羽、世界でもっとも多く飼われている鳥です。 世界一有名なジョークがニワトリさんネタっていうのも、それだけ一番身近にいる動物のひとつ、っていうことかもしれません。

もし海外で「ニワトリさんと道」のお話が出たら、「ああ、あのジョークか。」と思い出してください。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 食べ物ジョーク・おもしろ 2014年03月17日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今回は、たまごの模様について。

ニワトリさんのたまごは、白だったり赤だったりしますが、模様は無い単色のことが多いです。

ですが、実は世の中のほとんどのたまごは、敵に見つからないように偽装模様がついているんですね。ちょうど軍隊の迷彩服みたいなもんです。たとえば下の写真は、コクチョウのたまご。

uzura_tamago.jpg

さて、ディスカバリーニュースの記事によると、その中でも世界トップクラスの迷彩模様を持つ卵は、なんと日本ウズラ、皆さんが食べているうずら卵なんだそうです。

「地味な色だよなぁ。」

とは思われるでしょうが、まさかそんなにスゴイ迷彩だとはあまり実感が無いんじゃないでしょうか?

 

ウズラさんの真のスゴさは、お母さんごとに色んなパターンのたまごを産み、また自分の子供がピッタリ隠れる配色の地面を見つけて隠しちゃう点にあります。

uzura_tamago_ninja.jpg

この写真はアップなのでかろうじて判りますが、離れた場所から見ると、外敵が発見するのはほぼ不可能になるわけですねー。

上の写真は、いろんな違った模様のたまごですが、すべて「日本ウズラ」という一種類から産まれた卵(うずら卵)です。すごい多様性です! 黒っぽいのや白っぽいやつ、それぞれ地面に合った傾向の模様になっているんです。それぞれのお母さんウズラが、どうやって自分の子供の模様パターンを把握しているかは、まだ判ってないそうです。
うーん、思ったよりスゴイやつなんですね。
ぜひ今度、おソバを食べるときにでも、ウズラたまごのスゴさを思い出してみてくださいませ!
(参照:Eggs Say ‘Hey Mom We Match’: Photos : Discovery News http://news.discovery.com/animals/eggs-match-mom-photos-130117.htm
カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごのビックリ科学 2014年03月15日