小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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こんにちは!たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。

たまごが出てくる映画の名シーンご紹介、第6弾です。今回はミスターロンリー。2007年作の英・仏・米合作映画です。

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舞台はパリ。主人公“マイケル”は生活のすべてをマイケルジャクソンになりきって生きるモノマネ大道芸人。 ある日、マリリンモンローのソックリ芸人“マリリン”と出会い、彼女に惹かれていきます。そして『誰かになりきることでしか生きられない芸人』たちの理想郷・コミュニティに足を踏み入れることに……。

チャップリンにジェームス・ディーン、リンカーン大統領など、アノ有名人たち(偽者ですが)が集まって大騒ぎする様子はかなりシュールで面白く、そして幻想的でもあります。有名人を模すことで生きる彼らの楽しみや悲哀と葛藤、そして恋心にしみじみする映画です。

◆たまごに重なる歌が思わずジーンとくる名シーン!
物語後半に主人公マイケルが、みんなの似顔絵を描いた卵一人部屋で見つめ、その卵達が歌いだすシーンがあるんです。この切ない歌がまた良いんですよねー!Iris DeMentさんの“ My Life”という歌です。

映画好きとしてもたまご屋としても、すごく印象に残るシーンでした。

映画自体は、全く絡まない2つのストーリーが平行していたり、ちょっと難解な内容ですが、“映像”として非常に楽しく印象的な映画です。 ぜひ機会があればごらんくださいませ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごのソムリエ日記 - たまごの名シーン【映画編】の一覧)

 

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先日「生類憐みの令と卵」についてコラムを書きましたが、本日はその続き。

今度はニワトリさんについてのお話を。

さて、卵には「生類憐みの令」が適用されなかったわけですが、ニワトリさんについては違います。

わざわざ列挙された中に、お犬さまと併せてちゃんと項目を分けて明記されており、

生きた鶏の売買を禁ずる

となっていました。

生きた鶏を盗んだ者が磔にされた(処刑された)という記録も残っており、鶏サンも大切にされていたようです。

ちなみに『野生動物が鶏などの家畜を襲った場合はどっちの味方をすればいいのか?』

という疑問への回答もありまして、

「一,熊猪狼のたぐひ,たとへ人に喰掛り申さず候とも,人の養い置き候牛馬犬猫
鶏などの鳥獣を損し申すべき体に候はば,追払候て,損し申さざるように仕るべく
候。もし追払候節,先へ当り,死に申分は苦しからず候事」

「一,熊猪狼のたぐひ、たとへ人に喰掛り申さず候とも、人の養い置き候牛馬犬猫鶏などの鳥獣を損し申すべき体に候はば、追払候て,損し申さざるように仕るべく候。もし追払候節、先へ当り、死に申分は苦しからず候事」

つまり、「クマ・イノシシ・オオカミなどが鶏さん牛馬ネコなどを襲ってきたときは、傷つけないようにしておっぱらいなさい。 でも、追い払うときに石などに当たって死んじゃったなら、それはしょうがないです。」 という答えでして、「生類憐みの令」の目的が「治安維持」ですから、“生類”といえども優先順位があったようです。

たとへ人に喰掛り申さず候とも』の一文もちょっと気になります。

「たとえ人に襲いかかってこなくても」という事ですが、もし農場でニワトリさんがクマに襲われているのを見たとき・・・・・・、はたして逃げずに戦えるのか・・!? ニワトリ愛が試されますね^^;

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:鳥さんを牢に入れ遠島にした徳川綱吉【卵食は殺生になるの?】 – たまごのソムリエコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2015年05月14日

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こんにちは。たまごのソムリエ・こばやしです。

生類憐みの令で有名な5代将軍徳川綱吉のお話し。

ある日、綱吉が花見に出かけた際のことです。空を見上げたとたん、飛ぶ鳥のフンが顔にかかってしまいました。

怒り心頭の綱吉ですが、すでに「生類憐みの令」を発布しちゃったあと、まさか「殺せ。」と命じるわけにはいきません。

そこで、綱吉は鳥を「島流し」にすることを命じました。 江戸に大きな「鳥専用の牢屋」をつくり、その数が一万羽になるごとに八丈島まで運んで放していたのだとか。

うーん、すんごいムダ(?)ですねェ・・・・・・

ネコが死んだので流罪

蚊を叩き潰して遠島

「そんなムチャな。」

というくらいの重罪が人に対して適用されていた生類憐みの令ですが、さて「」についての罰はどうだったのでしょうか? 卵は“生命の源”ですが・・・・・・

◆たまごは“殺生”にあたるのか?
結論から言うと、卵は割って食べても大丈夫でした。

「そりゃそうじゃん。」 と思うなかれ。

仏教の教えで言うならば、卵を食べることは「殺生」にあたるんです。 事実、江戸時代より前には「卵を食べた。」という文書記録がほとんど出てきていません。 記録できない「罪」であり、「いけないこと」だったわけですね。

ところが、江戸時代に入ってその状況は一変しました。戦国時代に西洋文化が入ってくるのと同じくしてカステラなど南蛮菓子や玉子料理も伝わってきたことから、「たまご料理」の文化が大きく華開くことになるんです。 広く卵が食べられるようになったんですね。

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「卵を食べること → 生き物じゃないので“殺生”じゃないよ。」という解釈に一気に変わっちゃったわけですね。

そして徳川綱吉の治世、1600年代後半にも、「江戸料理集(1674年)」ほか玉子料理のレシピについて記述した本がいくつも出版されていることから、「卵については、『生類憐みの令』的にも食べてかまわないよ!」という解釈だったと考えてよさそうです。

この「生類憐みの令」は犬や鳥を保護するだけではなく捨て子の保護なども含み、「生き物への慈愛」という意識を民衆に持たせることに成功し、治安維持として大きな効果を上げたとして近年再評価されつつあります。

仏教的に「卵食は殺生」であっても、“政策”として考えるならば「治安維持とはカンケーないのでオッケーだよ。美味しいしね♪」という具合だったんじゃないでしょうか。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2015年05月9日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

コンビニで気になるお菓子を発見しました。

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温泉たまご ポテトチップス」・・・・・・・!!?

なんと、温泉玉子の味付けをしちゃったお菓子のようです。

名前の下には

鰹だしのうまみが効いた温泉たまごの味わい

とキャッチコピーが入っています。

「かつおだしのうまみ」はたまごの味ではないのですが、それは大丈夫なのでしょうか!?

以前に「たまごかけごはんコーンスナック」というお菓子をご紹介しましたが、そのとき以上の違和感オドロキです。

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中をみると、意外と普通のポテチです。

さて、味の方は・・・・・・

一口食べると、

「あれ!?普通のポテチの味じゃん・・・。」

と、思ったすぐ後から

鰹っぽい風味とうまみが口に広がってきます。

そして最後に、なんというか玉子っぽい風味が鼻に抜けていく感覚があります。

(ポテトの味→)うん?(鰹味がくる→)お!おお・・(たまご風味がくる→)あー、なるほど。“温泉玉子”ってそういうことねー。」

というカンジでしょうか。

ダシ風味と卵っぽい香りの組み合わせは、温泉玉子・・・っぽいと言えるかもしれません。

結論から言うと、以前ご紹介した「たまごかけごはんスナック」↓ほどのインパクトはなかったです。

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ただ、鰹風味とたまごの香りがバッチリ合ってまして、ポテチ本来のパリッとした食感や香ばしい味わいともナカナカ相性が良いと感じました。 “変わり種”スナックじゃなかったとしても十分魅力的じゃないでしょうか。 個人的にはもうちょっと薄味の方がすきだなー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2015年05月7日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

徳島県の中心部から山奥へ2時間、

標高400m高地にある木屋平村の放し飼い農場は、

遅めの春が過ぎとっても良い気候となっています^^

さて、ニワトリさんが走り回っている山の斜面のさらに上方に、なにやらニョキニョキとたくさん生えているものが・・・・・・

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これは、わらびです!

旬のわらび!

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これがマタうまいんですよねー!

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農場のお母さん、

香川さんが丁寧にあく抜きをしてくださいました。ひゃっほう!

さっそく下味をつけて・・・・・・・・

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刻んでパスタに!

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同じ農場の「木屋平高原放し飼いたまご」と刻んだワラビで固めに茹でたパスタを和え、白だしで味付けをしました。

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ワラビと玉子のふわとろパスタ」の完成です^^

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見た目が悪いのは私のウデの問題ですが、

食感も風味も良くて、超美味しかったです!

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2015年05月2日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

一週間ほど、関西地区の百貨店さまにて催事販売をしておりました^^

沢山の方に興味を持っていただき、そしてお買い上げいただきました事、誠にありがとうございます!

おかげさまで人気商品は連日昼過ぎに完売となっておりまして、本当にありがたい限りです。

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また、「美味しかったのでまた来たよ!」と再度お越しくださるかたが沢山いらっしゃったため最終日前が初日についでの売り上げとなるなど、激励のお言葉と元気をたくさん頂戴する一週間でございました。

さらに良き商品をお届けするために、これからも精進してまいります!

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2015年04月30日