小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

タコなしたこ焼き!?メニューのアイデンティティを見直す

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

食材高騰のあおりで

タコを入れないたこ焼き屋さん

が話題になっていますね。

 

 

うーん、なかなか興味深いです。

僕もたこ焼きって大好きですが、
別に『タコそのもの』が好きで
食べるわけじゃないんですよね。

 

あのトロっとふわっとした
ステキな食感やダシの風味、
ソースの香ばしい香り…

 

であれば、

タコなしもありだなあ、

っておもっちゃいました。

 

こんな風に、
なにかのきっかけに食材や
その料理メニューのアイデンティティを
一度見直すのはアリかもしれません。

 

たこ焼きってホントに
タコが必要なのか?

なんて風に。

 

先日イスラエルのあるベンチャー企業が

「植物性100%の目玉焼き」

をリリースしました。世界初です。

植物性100%、
つまり植物性たんぱく質や
大豆・菜種油などから作られた
いわゆる「プラントベース」の
食べ物です。

 

植物性ですから、

コレステロールはゼロ

ニワトリの飼育はいらない

ベジタリアンが食べられる

こんなことをアピールしています。

 

この企業は併せて

「植物性100%ポーチドエッグ」

も開発していまして、

すでにイスラエルの朝食レストラン
「ベネディクトレストランツ」の
チェーン展開メニューで導入されているんですね。

こうなると、

そもそも卵の価値って何だろう…!?

ということを考えていかないといけないわけです。

 

たまごの魅力が
『栄養満点!』という価値や
『美味しい!』だけだと、

 

植物性原料で
「こっちだって同じだよ!」
という
同レベルの美味しさや
もっと健康なものが出てくるかもしれません。

 

たとえば、本物の鶏卵の
価値でいうと

「もったいないをなくす」とか。

僕たちのお届けするたまごは
人間が食べるにはちょっと難しい
すだちの外皮や
鳴門金時の皮、なんかを
ニワトリさんの飼料としています。

もともと人類と鶏の出会いは
アジア地域山岳地帯の
高床式住宅で

床下に捨てた食糧の残り

をニワトリさんが
食べに来た事に始まります。

飼料として

「もったいないをなくす」

取り組みは、歴史的にも
ニワトリさんとの共存として
意味ある事とも言えます。

 

いずれにせよ、
お店のメニューも
僕たちのたまごも

「そもそもなんでコレなんだろう?」

をいろんな観点から
攻めの姿勢で考えてみるべきですね。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:Yo! Egg cracks into US restaurants with plant-based sunny-side-up, poached eggs | TechCrunch)https://techcrunch.com/2022/05/17/yo-egg-restaurant-plant-based-eggs/

(関連:そもそも人類はなぜ鶏を選んだのか? | たまごのソムリエ面白コラム