小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

自分が食べて欲しいものより、相手が望むものを!

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ゲーム業界の方から以前、

ディズニーの呪い

なるものを聞いた事があります。

「ディズニーっぽいキャラクターゲームを出したら、たいていコケる。」

というもの。

 

聞いてみると、

ゲーム会社の社長さんや

ディレクターさん、

 

我が子が育ち

ゲームをするようになったのを見て

「こんなゲームをさせたいなぁ。」

…と考える。

それでディズニー。

 

できあがったものは、

毒も無く

品行方正

 

親もうなづき、

学校のセンセイも

問題視しないようなゲームです。

 

で‥‥‥、

子供は買わないんですね。

 

そんなゲームよりも、

銃をブッ放して

ゾンビが出まくるような、

そんなものを買うわけです。

ゲームづくりのプロですから、

自分達だって

そんなこと分かっていたはずです。

 

でも、親の立場になっちゃうと、

分かんなくなるんですね~。


飲食店さんでも同じで、

かつて食べる立場で

「こうだったら良いのに。」

と思っていたことが、

立場が変わると

わからなくなってしまう。

そんなことがあります。

 

たとえば、

「減塩で健康な料理を食べさせたい。」

ってあなたが思ったとします。

 

お父さんが年で血圧に問題がある。

それを見ながら、

「同じように困っている人は多いだろうなあ。そんな料理を専門で出すお店をつくろう。」

そう思うわけです。

 

でも‥‥‥

正直に言いまして、

そのままでは流行りません。

 

「みんなそんなお店があれば!って言ってるのになぜ…?」

って不思議がりながら、

店をたたみます。

 

じっさい、そんなお店が

定期的にできては消えるのを

何度も見てきました。

 

なぜか。

 

それは、血圧に問題がある人

健康に問題がある人

高齢の人

 

そんな人は、

薄味の料理

さっぱりした煮物

ゆで野菜ばっかり

みたいな料理は、

「食べたくない」からです。

そこにお金を払いたくない。

 

本人たちは、

むしろ、揚げ物が食べたいんです。

しっかり塩味の効いた

若い人と同じものが食べたいんです。

 

自分もかつては

「薄味だけのお弁当なんて買いたくないよ…!」

って想像できたはずなのに、

 

親が心配な年齢になっちゃうと、

とたんに忘れちゃうんですね。

 

差別化やコンセプト、

店主の想いは大事ですが、

本当にお客様がほしいことに

ちゃんと寄り添えているかどうか、

常にお客さんの視点で見直す必要がありますよね。

 

「両立」は可能なんです。

ちなみに任天堂は

野蛮な銃撃ゲームを

内容そのままに

 

可愛いキャラの

ペンキ塗り合戦にした

「スプラトゥーン」というゲームを出しました。

これは親・子供どちらも納得する大ヒットゲームに。

 

同じ様に料理でも

食べる人の望み通り!

かつ、健康なコンセプトは

じゅうぶん可能です。

 

見た目も味もおんなじだけど、

より健康な料理

 

めっちゃ揚げ物が多くても

ノンフライでカロリー激減化とか

 

塩分はあるけど、

カリウムの多い野菜を

ソッと増やして

ナトリウム排出を

しっかり促すとか、

 

また、

たまごの白身はカロリーが

低いのですが、

白身割合の多いたまご

を使うだけで、

 

玉子焼きの

ふわふわ感を増しながら

十数パーセントものカロリーを

落とせます。

お米の味そのままで、

煮汁から糖質を半分除去できる

炊飯器も話題ですよね。

 

カロリーオフの技術は

近年すごく伸びています。

 

セブンイレブンも、

糖質制限になりながら

めちゃくちゃボリュームもある

お弁当を出して、

話題になっています。

 

ぜひ、

ディズニーの呪いならぬ

減塩の呪いとか

あっさりの呪い

にならないよう、

お店のご繁盛につなげてくださいませ!

 

ボクは100歳になっても

すき焼きやトンカツを食べて

生きるのが目標です。

ぜひそんな料理をいっしょに考えませんか!?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2021年09月14日