小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

愛あるルールでお店の差別化を

本日は、たまご料理タブーと飲食店さんのサービスについて。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

『スーパーのシニアデーに「ゆっくりレジ」が用意されている』

とSNSで話題になっていました。

 

店内アナウンスがあり、

「今から『ゆっくりレジ』が一部用意されます。

小銭をゆっくり出してください。

店員と世間話をしてください。

のんびりお会計してください。」

 

と流れていたそうで、

急ぎの方は普通のレジへ、

ゆっくりの人は専用レジへ、

という流れだそうです。

 

ステキですね~。愛を感じます。

効率重視なだけじゃなく、

地域のお客様に喜ばれる方針じゃないでしょうか。

 


〇情愛からできた戒律ってけっこうある

以前、食の宗教タブー話をしましたが、

厳格ルールのイメージがある「戒律」には、

根っこに

「『愛情』って大事だよね。」

という観点があります。

 

例えば、ユダヤ教では

「卵と鶏肉」

を一緒に料理するのは

重大なタブーのひとつ。

 

これは、

親子を一緒に料理するなんてかわいそうじゃん。

という考えから来ているんです。

(同じ理由で乳+肉のチーズバーガーも食べません)

また、

ヒンドゥー教では牛を食べませんが、

インド人の知人に

 

ウシを食べないのは、

牛乳で赤ちゃんからボク達が育ったからだよ。

お母さん大事にしなきゃダメでしょう?

殺したらかわいそう。

と聞いた事があります。

 

これも、同じ発想ですよね。

一見、厳しく見えたり、

理不尽なルールがあっても、

 

実はそこに愛情があれば、

みんな納得するんです。


冒頭に言った

ゆっくりレジだってそうです。

 

たとえば「顔見知りだから」なんて理由で

特別サービスをすると、そんな

えこひいきや不公平ルールって

マイナスに働きますよね。

 

でも、そこに「愛」や「気づかい」

ちゃんとした『理由』があれば、

独自のルールは、逆に

お客さまに喜ばれる

「強みと差別化」に

なるんじゃないでしょうか!?

 

子連れお母さんに評判のお店で、

「おむつ・ミルクありますので言ってください。」

「哺乳瓶洗浄します。お気軽にお申しつけくださいね。」

というサービスをしている飲食店さんがあります。

 

大変なお母さんに、ホッと一息ついてほしい

そんな想いのサービスです。

僕のようなおっさんが一人で食べにいっても

「そんなのズルい!」とは思わないですよね。

 

僕の知る方で、80歳超えて

野菜の通販ショップをしている方が

いらっしゃいますが、サイトには

 

『昼間は畑に出ているので、日中は

電話も出ません、メール返信もしません』

と書いてあります。

 

なるほど、そりゃそうだな。

作業しているよなぁ。

 

きっと連絡つかなくても

買う人は不満ないんじゃないでしょうか。

 

逆に頑張っている感とか

親しみを感じますよね。

 

知らなければ、

『すぐ連絡つかないなんて!(怒)』

とクレームになる事もあるでしょうけど。

 

シャワールームを増設して

「トラックの運転手さんだけシャワー無料」

としているラーメン屋さんもあります。

幹線道路沿いの深夜が強いお店です。

 

一人暮らしで若かったころ、

「学生さんだけ卵サービス」

の定食屋さんがあって、

とても重宝したのを覚えています。

あれはうれしかったなぁ。

 

ですので、あなたのお店でも、

お店で「一番大切にしたい人」を決めて、

 

皆が納得するルール

「ちょっとえこひいきのサービス」

を考えてみるのも面白いんじゃないでしょうか。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2021年08月27日