小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

上沼恵美子さんが叱られた七面鳥・たまごのナゼ

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

毎年クリスマスには
得意先さんでつくっていただいた
チキンの丸焼きを食べます。

これ、家族も
すごく楽しみなんですよね~。

カットしてしまえば
フツーの鶏料理のはず
なんですが、
すごく美味しくって
感動があります。


そういえば、

一昨日のTV番組で
上沼恵美子さんがかつて
七面鳥と鶏の丸焼きで
猛抗議を受けた際の
エピソードを語っていました。

 

ある番組で上沼さんが
料理アシスタントをやっていた際、
付いた先生が

「クリスマスにはチキンの方が
美味しいですよ。七面鳥なんて
美味しくないわよ。」

と言ってしまい、
七面鳥協会から猛抗議を
受けたのだとか。

その時の紹介メニューは
チキンの丸焼き」
だったのです。

 

なかなか興味深いですね。

もともとは
七面鳥の丸焼きが
正式なんですよ。

日本では
七面鳥が手に入らないから
チキンになっただけで。

僕も米国に滞在していたとき、

クリスマスや
サンクスギビングに
七面鳥の丸焼きを
食べさせてもらったことが
あります。

ちょっとあっさりしていて
食感がすごく滑らか、
いろんな料理や
ソースにも合う
感動的なおいしさがありました。

 

ただ・・・

ニワトリの3倍くらい
大きいので
調理しにくい、

また、ニワトリ肉のほうが
脂質が多いので
ジューシーに感じるかも
しれません。

 

とはいえ
「クリスマスには
チキンにすべき。」
・・・と述べるのは
一言でいうと

「野暮」

というヤツです。

 

開拓民がネイティブ
アメリカンとの
交流でもらったのが
七面鳥の発祥。

一年をすごせた収穫感謝の
ごちそうとして食べ始めた。

いまでも
サンクスギビングや
クリスマスには
開拓の際の苦労と喜びに
想いを馳せて
七面鳥料理を食すわけです。

なので、
言うなれば

「お餅」

みたいなものです。

 

「チキンの方が~」は

『おせちには雑煮よりも
ご飯の方が合うのに。』

みたいな意見なわけですね。

『年末はそばより
パスタの方が合うのに。』

とか。

 

それくらい場違いな
意見ではあります。

 

◆七面鳥のたまごはなぜ食べない?

ちなみに米国では
2億羽以上の七面鳥が
毎年食べられています。

大人気なお肉ですね!

 

ですが、
おもしろいことに
七面鳥の卵は流通していないんですよ。

これは、
七面鳥のたまごが

・鶏卵と風味がよく似ている

・なのに年間で一羽から
100個しか採れない
(鶏は約300個以上)

・体も大きいのでエサ代もかかる

…と、コストは数倍かかるのに
味は鶏卵と変わらないため、
メリットが少なくって
食卓まで届かないんです。

 

仮に売ったら

スーパーで鶏卵の10倍

くらいの値段になっちゃうとか。

 

たまごに関しては、

「七面鳥よりも鶏ですよ。」

と言ってもさしつかえ
なさそうです。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:肉は大人気なのに、七面鳥のたまごはなぜ食べられていないのか? | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2023年12月28日