小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

米国食品医薬品局(FDA)『卵は健康食品』との定義案を発表

米国で特定の食品に
『ヘルシー』表示ができる
新基準が発表されました。

“卵”は「健康的である」
という基準になります。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

「米国食品医薬品局(FDA)が本日発表した新しい定義案によると、卵は『健康食品』となります。この定義案は、卵が万能の栄養源であり、健康な生活に必要なコリン、ビタミンD、必須脂肪酸などの栄養素を供給することを示す科学を肯定するものである。」

これは、
米国の新基準に関する
米国鶏卵協会発・先週の報道です。
(AMERICAN EGG BOARD: Eggs are a “Healthy Food” in New Proposed FDA Definition)

FDAとは、日本でいう厚生労働省ですね。

つまり米国では公的に

「たまごは健康になる食材」
もっと食べてほしい

という意図を新たに
打ち出したということですね。

新定義案によると、

卵は『重要な栄養素を提供し、健康的な食事パターンに含めるよう「食事ガイドライン、2020-2025」によって特に推奨されて いる食品』

となり、規則案ではさらに、
『卵は更新された「健康的な」 基準を満たす』
と書かれます。

要するに
たまごパッケージに
『ヘルシー』と容器に
表示できることになります。


これ以前の歴史を考えると
非常に感慨深いですね~。

この報道の前段階として

「コレステロール摂っていいか論争」

があります。
この数年で、
コレステロールが
問題ある栄養素とは
みなされなくなったんです。

 

◆調べたら大丈夫だった!?

コレステロールは
ご存じのとおり、
長いこと

『食生活の中では
摂りすぎると良くないね…

積極的にカットして
いった方が健康に
良いですよ!』

というメッセージが
公的機関などから
伝えられてきていたのですね。

あなたも、
もしかするとまだ
そのイメージを持っている
かもしれません。

ところが、米国での
数十年にわたる研究論文と
膨大なデータを見直した結果

「コレステロールの
とりすぎと、健康不良には
なにも関係がなかった。」

ということが分かったのです。
それもそのはず、

・健康のためにコレステロールは必要

・必要なコレステロールは
結構な量が体内で作られる

ということでして、
沢山食べたとしても
体内の生産分が減るだけ…
ということだったのです。

なーんだ。

これを受けて日本でも
厚生労働省の示す
「日本人の食事摂取基準」
2015年版からも
コレステロール上限が
撤廃されています。

(それどころか
「高齢者はむしろ適度に
摂らなきゃだめよ。」
と推奨されています)

◆メリットしかない「卵」の機能

というわけで、
あらためて卵を見てみると
以前は
「コレステロール多いから
チョット気をつけて食べて。」
だったのが、

「これ、健康に必須なコリン、
ビタミンD、必須脂肪酸ほか
たっぷりでメリット多いし
もっと食べたほうが良いよね。」

という『定義』に米国で
なったという事なのです。

日本でも
特定保健用食品、栄養機能食品
及び機能性表示食品など、
健康によい食品の基準がありますが、

国としては
「薬に頼らず健康になってほしいな」
という意図があって、
表示許可などで啓蒙をしているんです。

たまごは
「健康寿命をのばす」
のに非常に効果がある食品です。

継続して食べて、
ねたきりじゃなく

「動いたっきり老人」

を目指したいですね!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。