小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

エッ!?料理で戦う忠臣蔵って?【ストーリーのある料理】

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

本日3月20日は忠臣蔵
大石内蔵助さんほか46名
赤穂浪士が切腹した日、命日です。

 

討ち入りが12月ですから
3か月留め置かれての議論の末の切腹
だったわけですが、
江戸の庶民からもその沙汰に
大いに批判が出ての処断であったこと
幕府もずいぶん迷ったんだそうです。

その後の義士としての様々な物語に
描かれ悲劇のヒーローとなって
今に語り継がれていますね。

主君の敵を討つ

という「忠義」は幕府の求める
方向としては正しいのですが、

 

結局のところ
非常に統率の取れていて
組織的にやっちゃった
軍事行動だったことが、
処罰の主要因だったともいわれていますね。

ちなみに藩の精鋭をあげての
統率行動でしたから、
詳細なデータが沢山残っていまして、
どれくらい食費に使ったのかとか
大石内蔵助さんがどれくらい遊興に
使ったのかも分かっているのだそう。

 


数年前になりますが、
大阪の百貨店でのイベントに、
大石内蔵助討ち入りの際に食べた
なんて記録をもとにした
卵かけ御飯メニュー
出したのですが、
ちょっと驚くくらいの評判でした。

味もそうですが、
悲劇の人情ものというストーリーも
人の心をつかみやすい
方向性なんです。

ただ美味しいたまご料理を出すよりも
お店のメニュー方向性として
こういった『ゆかり』を大事にするのも
おもしろいかもしれません。

 


そういえば、

この忠臣蔵から80年ほど経った頃に、
ちょっと変わった
忠臣蔵のおもしろい物語が
作られています。

その名も
「忠臣蔵即席料理」

『料理』がテーマの
忠臣蔵なんです。

 

江戸の
東山京伝さんという方が書いた
いわゆるパロディ小説でして、

47人の料理人が
かたきの屋敷に討ち入り
腹いっぱいになるまで料理を食べさせる。

というストーリーです。

なんと料理バトル!

 

現代で言うと

イメージこんなカンジでしょうか(笑)

割と挿絵も多くて楽しい本でして、

これ、討ち入りのラストシーンなんですが、

討ち入りならぬ
そばを打ちで家来に食べさせたり

仇を炭焼き小屋へ追いつめて
「もう一膳食べろ!」と詰め寄るという・・・

めちゃめちゃですが、
なんともハッピーなストーリーです。

 

さらに当時の食文化もいろいろ分かって
おもしろいんですね。

ところてん作っていたり

うなぎかば焼き屋さんが
出てきたり・・・

たまごに限らず、食文化の盛り上がりも
一緒に伝わって、なかなかワクワクする
内容です。

悲劇的ストーリーも、
視点を変えて伝え方を変えると
たのしい盛り上がりになるわけで、

あなたのお店のメニューでも
もしかすると楽しい雰囲気で
忠臣蔵に属するメニューを
入れ込めるかもしれませんね。

上記の卵かけ御飯もそうですが、
楽しんでもらう、という観点で
ちょっと面白いネタだと思います。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

(関連:歴史のいわれをメニュー活用!【忠臣蔵・日本最古のたまごかけごはん】 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学2023年03月20日