小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

 

cook_salad.jpg

暑い日が続きますね。

こんな日は、ビールも麦茶も美味しいですね!

 

さて、先日の続きです。

(関連) なぜ豪華客船のシェフは二流が良いのか? たまごの風味1

暑い毎日、鶏さんのコンディションもたまごの味も、ちょっと変化します。

もともと、卵の風味は季節によって少し変化します。

自然に近い飼育をしている開放鶏舎では、

夏場は鶏さんもさすがに暑さで食欲が落ちます。

やはり水を飲むことが増えるんですね。

そうすると、卵も水分含量が増え、濃厚卵白といわれる白身の盛り上がりや黄身の盛り上がりもわずかに低くなります。味もややあっさり目になっちゃいます。

「えー、じゃあだめじゃん。」

そうおっしゃるかもしれませんが、私は逆にすごいことだと思っています。

鶏さんの食の好みが変わる様に、人間の好みも季節環境で変わります。

先日の日記に書いたように、一年中同じ味では、どうしても飽きちゃうんですね。

「身土不二(しんどふじ)」という言葉をご存知でしょうか?

「土と体は切り離せない。」という意味で、自分が住み育っている環境で土地のものを食べるのが一番体に良い、とも言われる仏教由来の考えです。

暑い環境に人間がいれば自然に、体も季節に合ったみずみずしい味やさわやかなものを体が求めます。

あっさり素麵に錦糸卵を作るんであれば、やはりあっさり目の卵の方がおいしく食べられるかもしれません。反対に冬のおでんなら、コクがあって濃い玉子ですよね。

もちろん安定した品質、完全温度調節した飼育条件の卵も素晴らしいと思います。

ですが、暑い時には暑さに合った味、寒い時には寒さに合った味になってくれる、食べる者とおなじ気候に住む鶏さんから生まれる自然な味「季節一番の卵」も、無意識に「いつもおいしいな。」と食欲が増す秘訣なのかもしれませんね。

※注:ここで言う「身近な」、とは「同じ風土の中で育ったもの」として書いています。同じ県産でなきゃとかいう意味ではありませんので。^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2009年08月17日

 台風一過、暑い日が続きますね。

徳島はいよいよ本日より阿波踊り。

こればっかりはワクワクします。

 

■豪華客船のシェフは二流が良い・・?

goka_kyakusen.jpg

私は徳島でワクワクですが、さて、暑い夏は遠出して優雅に船旅だね、

なんて方もいらっしゃるかもしれません。

「読むクスリ」という本に、「豪華客船に一流のシェフは向かない」という話がでてきます。

一流のシェフは、絶対味覚を持っています。

自分の体調によらず、常に「最高の味」を作ることができます。

とても素晴らしい事ですが、これが世界を周り長旅をする豪華客船では、マイナスに働いてしまうんです。

毎日同じ味ばかりだと、飽きちゃうんですね。

逆に、二流(というか絶対味覚を持たない)シェフならどうでしょう?

暑い日には無意識に、塩味の濃い料理になったり、

雨の日や曇りの日、毎日違う天気の中、ちょっとしたコンディションの違いで味が変化しちゃいます。

おんなじメニューでも、微妙に味が変わっちゃうんですね。

そして、お客の方も、「今日はちょっと冷えるから、ガツンと元気の出る料理が食べたいなー。」なんて思ってたりします。 環境で、好みが日々変わるんですよね。

おなじ環境、おなじ感覚下にいる、作り手と食べ手。

だから、飽きが来ない。

家庭の味と共通するものがあるかもしれません。

そして、これが毎日食べる、たまごの味の秘訣、さらに仏教の教えに伝わる長生きの秘訣へとつながるんです。

このことについては、また次回。(つづきます)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2009年08月12日

弊社には、たまご割りのプロがいます。

それは、工場スタッフのSさんと、Mさん。
殻のかけらひとつ入れず、一時間に100kg超の液卵商品(卵を割ってをつくる商品)をひとりで作る、たまご割りのベテランスタッフです。

見ていると、その正確な手さばきに惚れぼれします。我が社の宝ですね。(^^)

さて、業種は違えど、神業といえる手さばきで卵を割る料理人の動画がありましたので、ご紹介します。

 

鉄板焼きのプロの神業 卵の超クールな割り方(神動画.com)

jug_egg.jpg

 写真クリックで動画へ飛びます

 

すごいバランス感覚と動体視力ですね。

鉄板上で卵をくるくる回していますが、

これがヘラですくい上げても依然回り続けているのにお気づきでしょうか。

これは、生たまごだからできる効果でもあります。

やってみるとわかりますが、生卵はきちんと回りません。回すのにちょっと苦労します。

これは、内部が液体で流動しているため、内部まで回転力を加えるのが難しいからです。

その反面、回りだすと慣性がついて、停止しにくくなります。

ためしに、回っている生卵を指でおさえて停止させてみてください。

指を離したとたんに、また回り始めます。これは、内部の液体についた勢いがまだ残っているから起きる現象です。

上の動画だとこれが、よけいに割り方を難しくしていると思うんですが、それにしても見事な神業ですね。

もちろん、弊社スタッフはこんなアクロバティックな割り方はしていませんので。念のため。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年08月10日

ちょっと体調を悪くして、仕事しながら半分ダウンしておりました。

いやはや、不摂生はイカンですね。

さて、風邪といえば、「たまご酒」。

卵黄は効率よく栄養を吸収し、

また、白身にある卵白リゾチームという成分は菌を殺す作用があり、風邪薬にも入っているほど。

そして、卵白に含まれるオボルチンという成分は、乳酸菌を増加させ、それにより 身体の免疫力を高めるのに役立つ効果があります。

秋以降、再来が予想される新型インフルエンザ対策にも、卵は有効なんです。

昔の人の知恵は、すばらしいですね。

ところで、

以前みたサイトに、変わった「たまご酒」のレシピが載っていました。

「たまご酒」は
ホットミルク+砂糖+ラム酒+卵黄か
ホットミルク+赤玉ワイン(卵入ってねえし)か
赤玉ワイン+オレンジジュースを温めたもの(白っぽくすらない)

 

・・あれ、卵が入ってないレシピもありますが、

それは別として、とても美味しそうです。

サイトによると、ドイツのレシピじゃないかとも書いています。

皆さんも、夏カゼなど体調悪いときの活性化にいかがでしょうか?

参照:初めて食べた時の驚き・喜び・がっかり(アルファルファモザイク)

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2009年08月7日

先日孵化前のたまごに色んな音を聞かせる実験をご紹介しました。

こんどは逆に中から音を出す、卵をくりぬいてスピーカーにしてしまったものをご紹介します。

たまごスピーカー日本人が作成(wired vision) gooニュース
http://news.goo.ne.jp/article/wiredvision/life/leisure/2009news1-19978.html

tamago_supika1.jpg

※画像クリックでリンク先へ

本物の卵の殻を使っています。

カッコイイ!!

これはイイですね。ギターの音に最適なんだとか。どんな音か、ぜひ聞いてみたいものです。

さて、実は卵のフォルムはデザインとしてそそられるみたいで、世の中には結構な種類の「たまご型スピーカー」があります。上記の自作一点ものは無理でも、市販の商品も結構ステキなものがあるんです。

そのうち、一部をご紹介してみます。

まずはお気に入りのモノから。

iPodのとなりに、たまご!【エッグスピーカー】

tamago_supika2.jpg

※画像クリックでリンク先へ

上部をプッシュすると音声が出ます。黄身まであって、かなり可愛いです。ホントの卵と同サイズと小さめなので、持って歩きたくなります。

さて、次にちょっとオシャレなものを。

【karei】おしゃれな♪ipodぴったり♪大きなたまご式ミニスピーカー♪

tamago_supika3.jpg

※画像クリックでリンク先へ

大きなたまご式ミニスピーカーというネーミング、結局大きいのか小さいのかよく分らないですが、見た目がスタイリッシュで気に入っています。

そして今一番欲しいスピーカー。先日ちょっとだけご紹介しました。

エバーグリーン、割れるたまご型のスピーカー、カードリーダーとUSBハブも

tamago_supika4_2.jpg

カードリーダーとUSBハブも入った3in1とオトクです。どっちかというと、こういう機能充実型に魅かれます(^^)

最後に変り種。

セガトイズ、音にあわせてダンスする卵型スピーカー

tamago_supika5.jpg

※画像クリックでリンク先へ

音楽に合わせてブレイクダンスするようにクルクル回転しながらオリジナルサウンドを奏でるロボットです。ソニーのヤツも思うんですが、スピーカーが踊ったら聞きにくいですよね?作動音とか邪魔じゃないんでしょうか。

 

以上、いかがでしたでしょうか?

他にもたくさんあるのですが、「たまご型」と言いながら、「それ全然たまご型じゃないよね?」と言いたくなるスピーカーもたくさんありました。

そんなのも含めて、「たまご型とアピールすることがお客様への訴求力になっている」と思うと、やっぱりうれしいですね。

ぜひ、生活の潤いにひとついかがでしょうか?

 

■ところで・・・ 

ちなみに自分は持っていません。

「間違えてクリックしてしまってもせっかく書いたblog記事が削除されない防止機能付き卵型スピーカー」

があれば、即購入なのになー・・。そんな風に思いながら今日書き直し二度目の記事を書いています・・。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年08月5日

 

suika.jpg

うちの息子がスイカを食べられる年になったので、気になって調べてみました。

 

 スイカの種は食べても良いのか?(読売新聞online)

結論から言うと、めっちゃ体に良いので、どんどん食べても大丈夫との事です。

中国や台湾では、種を食べるために「種の大きなスイカ」まであるとの事。ビックリですね。

昔からある「スイカの種を食べると盲腸になる」という迷信は、ヨーロッパで切った虫垂がブドウの種に見えたことが発祥なんだとか。

さて、卵も、ちょっと前までは「たまごを食べるとコレステロールが上がる。」と言われていました。これも、ちょっとした実験ミスから生まれた迷信なんです。

これは、90年前にロシアで、ウサギに卵を食べさせた実験が原因。
食動物のウサギに動物たんぱくの卵を食べさせたために、高血圧になったというデータがとれてしまったんです。 消化酵素を持ってなかったんですね。

usagi_tamago.jpg

国立栄養研究所による数度の試験、米国での二万人追跡調査など、いろいろな角度からの調査で、現在は否定されています。

コリンという物質の作用で、一日10個食べ続けても、逆に血中コレステロールは下がるというデータもあります。

とはいえ、こちらはまだまだ「一日卵は一個だけしかダメ!」という考えも根強いです。

スイカの種と同じく、迷信→早く笑い話となればイイなあと思います。

関連:たまご健康辞典(たまごは一日一個なのか?)

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2009年08月3日