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ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。ひさびさ!たまご・鶏さんの慣用句、第23弾です。

<三更まで灯りをともし、五更に鶏の声を聞く>(三更燈火五更鶏)

漢詩の一節で、現代中国でも用いられる表現です。

夜遅く寝て、朝早くに起きる」

という意味になります。

となります。更(こう)」とはかつて中国で使われていたちょっと珍しい時間の区分で、日が暮れてから夜明けまでの「夜」を五等分したもの。

一更が夜明けすぐ、五更が夜明け直前なので、三更だと大体午前2時-3時くらいでしょうか?夜明けが6時くらいと考えると、この慣用句は「たった3時間しか寝ずに超がんばる!」ってのを少しエレガントにした表現なんですねェ。(^^)

三更燈火五更鶏で勉学に励む』、というような使い方をするようです。

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◆夜明けイコール鶏さん
ちなみに鶏さんは必ず夜が明けてからしか卵を産みません。暗闇で割ってしまわないように、という本能からでしょうか?かならず夜明けとともに産卵を始めるんですね。なので、「五更鶏」はまさにその通りであって、ニワトリさんは夜明けの象徴というのは非常にうなづける話です。

関連:たまごのソムリエ日記・・・たまご・鶏さんのことわざシリーズ一覧

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2014年06月25日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。なんだか最近、心無い人が卵を投げる事件がとみに増えていて残念です。

実はヨーロッパには、謝肉祭の一環として「卵を投げる」という風習がイタリアやフランス、イギリスの地方などに残っていまして、イタズラ半分「神にささげる」半分というメンタリティがあるんですね。(モチロンお祭りという限定した期間の中であって相手の了承無しに投げつけるのはゼッタイいけない訳ですが)

そういう宗教観も無く愉快犯として困らせるために卵を投げる・・・「モッタイナイ」の精神を持つ日本人としては、言語道断!(欧米人なら良いという意味ではないです)

投げられた人の気持ちだけじゃなく、精根込めた作り手の想いを汲んで欲しいと切に願いますねー。

(関連:ジャスティンビーバーさん卵投げ事件が、ネットで卵ダジャレ祭りに – たまごのソムリエコラム

(関連:シュワルツェネッガー氏を当選させた、たまごジョーク – たまごのソムリエコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2014年06月24日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
梅雨の合間の天気が、夏らしくなってきましたねー!アイスの恋しい時期になってきました。
さて、フィリピン第2の島、ミンダナオ島ダバオ市のレストランで、なんと!
ワニのたまごを使ったアイスクリームが販売され話題になっているようです。

Weird ice cream: Restaurant in the Philippines comes up with crocodile flavour | MailOnline【ヘンテコアイス:フィリピンのレストランがワニ味アイスを発売】(http://www.dailymail.co.uk/travel/article-2658391/Restaurant-Philippines-comes-crocodile-ice-cream.html)

以前になぜ鳥類のたまご意外は食べられないのか?というコラムを書いた事がありますが、ワニやヘビの「肉」を食べることはあっても、卵を食べる文化は世界でもあまり無いんですね。 おそらくその採取困難さに問題があるからじゃないかと思っていますが、今回のアイスクリームの場合は大丈夫!なんですね。隣に「ダバオ クロコダイルパーク」というワニ園があることから、そこで孵化しなかったたまごをもらってくるのだとか。

問題の味ですが、オーナーのディオ・ラモスさんと奥さんのビアンカさんによると、「ワニの味はしませんので、ご安心を!」との事で、「非常にデリシャスだよ。」とおっしゃっています。ワニのたまごは80%が黄身なので、非常に栄養価が高くて通常のたまごよりも健康に良いのだとか。

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鶏さんの黄身は、全重量の約3割ちょっとです。 そう考えると、「濃厚さ」を味わうにはワニ卵が理に適っているのかもしれません。写真をみるとアイスの黄色みが強いですが、卵黄の効果かもしれません。

日本でもスッポンのたまごは和食として食べられていますので、もしかするとワニたまごも同じように滋養たっぷり美味しい味がするのかもしれません。

◆フィリピンの味は日本人に合う!?
実は今を去る事20年近く前、こばやしは2週間ほどスタディツアーなるものに参加し、ミンダナオ島の奥地、電気も無い村に滞在させていただいたことがあります。 テレビもない、耕作は牛のみ、家はカギがかかってないどころかドアも閉めてない(暑いので)、寝室に入ってきたニワトリさんの声で目を覚ます、という非常にのどかな農村だったのですが、なんと「味の素」がかならず食卓に並んでいたんですねー。併せて醤油っぽい味付けをフィリピンの皆さんは好んでいたようで、「食べ物だけで考えると、ずっと住めるな・・・!」と思うほど、日本人好みの味でした。なので、「ワニの味」もきっと日本人の口に合う。はず・・・!?(^^;

フィリピンにこの夏バカンスに出かけられる方、ちょっと試してみてはいかがでしょうか!?

関連:世界一高価なカモメのたまごオムレツ【英国】- たまごのソムリエたまごコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2014年06月23日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日はちょっと忙しくて、たまごコラムお休みです。

最近無料アルバムを作成できるノハナというサービスを利用しているのですが、そこに入っていたDMの商品がちょっと面白かったです。

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むかし、こういうピロピロで良くあそんだなー。子供時代を懐かしく思い出しました。「ちょっとやってみたい!」とキャッチコピーが入ってるんですが、まさにそんな感想です。でもこのダイエットをやってるところはゼッタイ見られたくないですねェ(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2014年06月21日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日の金曜ロードSHOW!は「ガリバー旅行記」です。地上波初登場ということですが、これ現代風にアレンジされていて、結構面白いです。

さて、このガリバー旅行記の原作「ガリバー小人国へ行く」(スイフト著)は、ほとんどのみなさん絵本でご覧になった事があるかと思います。

船が難破し、流れ着いた王国は小人の国だった。おりしも隣国との戦争中だった小人国にガリバーは協力、敵艦隊の弓矢をメガネで防ぎ船に縄をひっかけて捕まえて帰り、大勝利をもたらした!

・・・・・・絵本だとこういうストーリーです。

では、なぜ隣の国と戦争していたのか?じつはそれはゆでたまご」が原因だったんですね。

卵には尖った方と丸い方とがあります。朝食のゆでたまごを『どっちから割るのか』を巡って隣国同士が対立し、戦争を引き起こしているんですねー。

ガリバーの活躍の裏には、たまごが大きく関係しているなんて!意外ですねー。(^^)

以前も当コラムで書きましたが、これは原作執筆当時の英国の宗教対立を面白おかしく批評したもの。原著者のスウィフトさんは、ほのぼの絵本なんてとんでもない、過激な風刺作としてこの本を書いていまして、当時は名前まで偽って執筆していたのだとか。

そう思って今夜放送の映画「ガリバー旅行記」を観ると、また違った感想がでてくるかも!? 個人的に主演のジャックブラックさんは大好きなんですね!ぜひお時間あれば、ゆでたまごの騒ぎを思い出しながら、ぜひごらんになってくださいませ!(映画ではゆで卵は出てきませんが…)

(関連:ガリバーを戦争に巻き込んだ「ゆでたまご」 – たまごのソムリエ面白たまごコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2014年06月20日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

最近ウチの庭につがいのカラスが居ついています。見えないですが、巣をつくったんでしょうか?

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カラスはとっても夫婦仲が良いのだそうで、二羽で目撃されることがとても多いのだとか。

ほほえましく思いながらも、巣が近くにあって子供が攻撃されてもイカンしなー・・・とちょっと悩み中です。

さて、たまご屋なので卵の話をすると、カラスのたまごはその漆黒の体からは想像もできないちょっとキレイな色なんですね。 うすい青色のベースに黒目のもようがついているかんじで、なんというか、青色大理石みたいです。

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味は・・・食べてみたことあるよ!と言う方にお聞きしたことがあるのですが、ちょっとおススメはできない風味なんだとか。

たまごの風味は親鳥さんが食べている物にも大きく左右されますので、山奥に住んでいるのと都会でゴミをあさっているのとではたぶん味が変わるんじゃないかとは思います。 ちなみにカラスはワシやタカと同じ捕食性の鳥で、ハトなんかも襲うそうです。徳島は田舎なので、ゴミよりも他の動物を捕まえる方が多そうです。

教えるとオウムのように人語もしゃべるそうですし、普段のイメージとは卵から成鳥までかなりかけ離れているんですねー。面白いです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2014年06月19日