小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

芸能人のCM

昨年のギャラ№1は綾瀬はるかさん

一本7000万円だそうですね。

う~ん、すごいですねぇ。

 

それだけ払っても、

費用を上回るスゴイ宣伝効果があるんですね。

 

あなたのお店の宣伝や

僕たちのような中小企業のPRにとって

 

とても私達に手が届くものではありませんが、

ほぼ費用をかけずに

有名人ネームバリューを活かす方法があります。

 

それは、

「歴史上の人物」の活用。

すでに亡くなっている歴史上の偉人は、法的には肖像権はありません。

 

また、歴史上の偉人の著作物

たとえばレシピとか手紙などは、

著作者の死後70年経てば著作権が切れます。

 

たとえばうまくエピソードを活用すれば、

あなたのお店のメニューに深みを与えたり

伝統感を演出したり

そんなメリットが出せます。

 

たとえば…本日は「音楽芸術の日」です。

来月には「オペラ記念日」

12月には「音の日」があります。

関連した『音楽家』にちなんだ卵メニューの活用も、面白いんじゃないでしょうか。

 

その1:モーツアルトの目玉焼き

モーツアルトさんは、

誰かのお家にお呼ばれしたときは、

必ず6玉を頼むほどの、超めだま焼き好きでした。

 

今も4玉以上の黄身の目玉焼きを

「モーツアルト風めだま焼き」と呼びます。

 

さすがにそのまま用意すると

食べきれませんので、

 

小卵で黄身3個とか

企画向けに特別選別した卵4つとか

『うずら卵』で黄身6個、

なんてのが面白くておススメです。

 

その2:天才音楽家で美食家ロッシーニのオムレツ

ロッシーニさんは、グルメが高じてレストラン経営までやった天才音楽家。

24歳で名作『セビリアの理髪師』で名をとどろかせ

37歳で生涯を代表する名作『ウィリアム・テル』を書き

44歳でスッパリ引退してレストランを建て、

76歳で死ぬまで旨いものだけを食べてすごした、

なんともうらやましい方です。

 

「ロッシーニ風」

というトリュフとフォアグラを使った

贅沢オムレツやスクランブルエッグが有名です。

すっごく贅沢感があって、メチャウマです。

 

その3:ベートーベンのトロトロ卵とパンがゆ

意外とグルメな方で、

たまご料理も好きだったようです。

新鮮卵じゃないと

怒って壁に投げつけた

そんな鮮度こだわり派なエピソードも残っています。

ライ麦パンと卵のトロトロスープが大好きで良く食べたとのこと。

 

いかがでしょうか!?

考えようによっては、綾瀬はるかさんよりもよほど知名度の高い方々です。

ぜひ、お店のワクワクに歴史を感じるたまごメニューでひと花そえてくださいませ!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

 

※比較的近年の方は、死後に遺族や財団が著作権を管理している場合もありますので、写真など人と場合によって注意が必要です(マリリンモンローさんとか)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年10月5日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

TikTok中心に海外で「エッグクレンジング」

なるものが話題になっていますね。

なんでもメソアメリカの儀式で、

卵を使ってオーラを浄化するというものです。

 

レモン水で洗った卵を、

頭から腕、胴体、足へとコロコロと体全体に転がす

 

そうすると、

あなたの魂や精神、オーラから卵が

すべてのネガティブなエネルギーを取り除いてくれる。

 

その後、卵を割ってみて、黄身のカタチをみて、

泡があればマイナス感情

くもの巣っぽいシワがあれば誰かの嫉妬

そんなものが取り出されたことがわかる…

 

・・・という「儀式」です。

うーん、なかなか興味深いですね。

 

僕がお伝えする

たまごの「ここがイイ!」という紹介は、

論文やデータなど、

根拠があるものだけです。

 

ですので、この儀式が万人に

ホントに効果があるかどうか

は正直わかりません。

 

ただ、自分を癒すひとつの手法として

「たまご」が使われ

拡散され実行されているという点に

面白さを感じます。

 

かつてコロンブスが

アメリカ大陸から持ち帰ってしまった梅毒は

その後ヨーロッパで広まり、

ナゾの新しい奇病だったことから

 

その治療方法として

「ひよこ」を患部にやさしく当てる

という施術(?)が

されていました。

 

たまごやヒヨコ、

ニワトリさんを「癒し」とする考えは

昔っから続いている

ともいえるかもしれません。

 

じっさい、米国のデータでは

ヒヨコの売上・たまごの売上は

社会不安がある年ほど大きくなるとの報告もありまして、

 

金融不安の年や大統領選挙の年、コロナ禍でも

たまご・ひよこの売上が増えています。

 

そもそも生命の源である「卵」を神聖視する文化って世界中にありまして、

「たまごから生まれた」なんていう伝説を持つ英雄がいる国も少なくありません。

 

欧米のキリスト教文化圏なんて、

「卵を信奉する」みたいな土着の宗教を

徹底的に排除して広まったために

聖書にも不自然なくらい「鶏卵」の記述がまったくないのですが、

なのに、そういった卵神聖視の文化とふたたびくっついて

 

復活祭のイースターエッグとか

イタリア謝肉祭の“卵投げ”や

英国の教会主催の“たまご渡し”みたいな

教会主導の「たまごのお祭り」があちこちにあります。

 

つまり、いまTikTokでバズってる

卵=癒される

という考えは、長い歴史の産物とも言えるんです。

 

僕はたまごって『美味しく食べるもの』

だと思ってますので、

エッグクレンジングは

「もったいないな」

という感覚ですが、この

「たまご=癒し」の感覚って有効に使うべき、とは思ってます。

 

たとえば、

『ホッとする』

『昔ながらの』

『ふわっと』

みたいな癒しキーワードと玉子料理って

かなり相性良いんですね。

 

やってみると注文数が伸びるキーワードが

たくさんあります。

 

食材として長く家庭で普及しているとか

健康的な感覚とか

いろんな要因はありますが、とにかく

 

コロナ禍で不安の多い情勢です、

ちょっとでも安心や癒しにつながる

あなたのお店のメニュー要素として、

『たまごメニュー』+『いやし』キーワードで

考えてみてはいかがでしょうか!?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2021年10月4日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

突然ですが、

「たまご」と「なめこ」の共通点ってなんでしょう?

 

これ、どちらも「発音する口のカタチ」が同じなんです。

つまり、耳の不自由な方からすると、

どちらなのか判別がつかないんですね。

 

現代では、「障害を持つ方の利用しやすさ」が

共感を得られるお店づくりに

とても大事になってきています。

 

昨年、スターバックスは『聴覚に障害がある従業員が手話や筆談などで接客する店舗』を都内に出店、世界的に話題となりました。

 

また、米国のファーストフード・チェーン店Culver’sのように聴覚障害の方がドライブスルーで利用できるシステムを10年も前から導入している大手チェーン店も増えてきています。

 

マクドナルドのモバイルオーダーシステムも、

聴覚障害の方にはすごく評価されていると聞きました。

 

働く方も、利用する方も、

そういった姿勢がファンづくりのひとつの要素になってきているんですね。

 

視聴覚障害だけでなく、

高齢者の方のサポートなども

これから大事な要素になってきます。

 

たとえば、たまご料理で言いますと、

高齢者にとても多い障害

「嚥下困難」にすごく有効なメニューが作れます。

 

つまり、飲み込む筋肉が弱っていて、とてもむせやすい

そんな方に有効なメニュー。

 

たとえばぷるぷる感を高めたオムレツ。

とろふわな食感を飲み込みやすさに特化する事で、

嚥下で苦労される方に、とても喜んで食べてもらえるメニューになります。

たまごスープもそうですね。

嚥下障害の方は、水分がとても取りにくいのですが、

とろみのあるスープはとても飲みやすいんです。

 

たとえば定番メニューで

「お味噌汁」を2種えらべるサービスのお店ってありますが、

 

今後はそこに「たまごスープ」とか

「かきたま汁」なんかを入れると、

高齢の方など嚥下障害の方にも喜ばれるのではないでしょうか。

 

以前は「そういうもの。しょうがない。」

となっていた考えも

「どうにかしよう。困っている人に判りやすく」

という考えになってきています。

 

たとえば、メニューの色づかいで

弱視の方にも読みやすくしたり、

フォントでも難読症の方がすごく読みやすいUDフォントもあります。

ぜひ、困っている方の視点で、

メニューやサービス開発を、

たまごもご利用くださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年10月3日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

漫画「ゴルゴ13」の作者

さいとうたかをさんがご逝去されたとのニュースが出てましたね。

 

父が読んでいた「ゴルゴ13」が家にあり、

セクシーなシーンもあるので

十代の頃ドキドキしながら初めて読んだのを覚えています。

世代を超えて愛される漫画ってホント貴重ですよね。

災害を描いた傑作「サバイバル」も好きでした。

 

残念なのはもちろんですが、

注目すべきは今後についてです。

 

何と、連載は継続されるとのこと。

 

連載をしていたビッグコミックの編集部によると、

「そのさいとう氏は生前から「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」という、いわば分業体制の究極とも言えるご希望を持たれ、さいとう・プロダクションを、そのような制作集団として再構築されました」

 

とのことで、

ずいぶん前から分業化をすすめていて

脚本を書くひと

背景を書くひと

メインキャラを手掛けられるひと

みんなで仕上げる形式にしている

以前にも聞いた事がありました。

 

これって、企業でも大事なリスクヘッジですよね~。

 

僕はたまご屋三代目ですが、

先代は57歳で他界しました。

肝臓を患って、

「ちょっと体調悪いから診てもらう。」

って言ってでかけ、そのまま入院ののちすぐの事でした。

 

スタッフも予期しない、早世だったのです。

僕はそのとき愛知県でサラリーマン。

ですので、引継ぎ無し

 

で、29歳の

たまご屋の経験ナシ

経営の経験ナシ

のド素人社長が誕生したわけですが、

 

その後17年つぶれずに

なんとかなって今に至ります。

 

それは、とりもなおさず先代とスタッフのおかげ。

さいとうたかを氏と同じように先代は、

『自分がいなくても会社が回る体制』

を皆で創りあげた上で、

自分一人が新規事業にワクワクしながら取り組んでいたんです。

 

少なくとも僕たちがなんとか継続できてきたのは、

僕が代表になったときに、

スタッフとお客様・取引先さまに育ててもらう

時間をかせげたこと

 

そして

誰か一人に頼り切る業務になっていなかったことで

みんなで新しいことにチャレンジする余力が

あった事が、大きかったのだと思います。

 

僕たちは料理に合わせて卵を使い分けることをご提案していますが、

人も、それぞれの長所を活かし合う集団を目指しています。

ヒトもタマゴも「違い」が活きるのがサイコー!

という点で、理想がつながっているんです。

 

さて、

僕たちの今の分業のひとつのあらわれが、

ニュースレター「たまごのソムリエご繁盛通信」。

今月はスタッフのマルさんから、あの人気商品の発展形をご紹介。

繁盛ネタとして、伝統技法を応用したたまご料理の最新調理法についてのご紹介です!

お取引先様にはほどなくお届けさせて頂きますので、

ぜひご覧くださいませ!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年10月2日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

月見バーガー、今年は3社から出てましてどこも大ヒット中だそうですね。

ところで、ふと考えたのですが、

月見はなぜなんでしょうか?

 

だって、夜月を見るのなら

冬の方が夜が長いですし、

空気が澄んでいて月がキレイです。

 

むしろ12月の「冬至」の方が『月を見る』ならピッタリなんじゃないでしょうか。

でも中「秋」の名月です。

そこに、お店繁盛のヒントがあります。

 

つまり、

お月見といいながら、

「月がキレイ」はいちばん重要じゃないってことです。

 

緯度の関係で夏は月が低すぎて山にかかり

冬は高度が高すぎる。

見上げすぎて首が痛い…!とか、

 

秋がちょうど収穫も終わって

「やれやれ」のタイミングだとか

 

うまいものが多い時期だとか

 

いろんな「月そのもの」以外の要素が重なって

ピッタリの時期になっているわけです。

 

これって、「繁盛」と同じなんです。

 

僕たちが、ご新店のお客様とたまごメニューの相談をしていると、

「とにかく味にこだわっている」

というオーナーさんが多くいらっしゃいます。

とてもとても素敵なことなのですが、

 

問題は、

味「だけ」に強くこだわっている

そんなオーナーさん。

「食べてもらえばわかる。」

っておっしゃって、

真実とても美味しい料理をつくられるんですが、

お客様が付かずに半年でご閉店…

なんてことを何度も目にしました。

 

おいしい味なだけに、

こんなときは僕たちもすごく悔しい…!

 

これ、

月見とおなじで、

「美味しい」だけが重要じゃないんです。

 

まえ味

なか味

あと味

 

なんて言葉がありますが

店に入って注文するまでのワクワクする雰囲気(前味)

食べ終わった後のホッとした時間(後味)も

料理の味そのもの(中味)とおなじくらい

すごく重要なんですね。

 

すなわち、来店したときの店構えやあいさつ、

事前のメニューから入るこだわりの情報

そして食べ終わった後の

ステキなサービスまで含めて

ホントの「美味しさ」

 

月だけキレイな冬よりも

いろんな楽しみが合わさった秋の月見がサイコーなのと同じです。


僕たちのお届けするたまごも同じで、

単に味が美味しいだけじゃダメなんですね。

手間かけてすだち外皮を飼料にしていることや、

毎日の手摘み方式を取っていること

料理別で細かな飼育と選別をしていること

こういった情報がお店のメニューで

食べるお客様の魅力になっているかどうか

 

お店さまからの聞き取りと

僕たちからのご提案…

 

いろんな要素ふくめて

ぼくたちの理念である

「美味しさ提供」になる

そう考えてます。

 

たとえば今も

新店のお客様からご要望いただいて

たまごのこだわりを伝えるPOPを作っているんですが

こんなのも飲食店さんの

「前味」「後味」づくりに

ちょっとでも貢献となれば、と思って打ち合わせします。

 

中秋の名月のように、

イメージに残る卵屋をめざします。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年10月1日

飲食店さま、洋菓子店様、小売店さまに向けての内容です。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

少し前からですが、

全国あちこちのドン・キホーテで

「担当者仕入れしくじり市」

なるものが開催されていますね。

 

 

コロナ禍で思ったように売れず倉庫がいっぱいで、次の激安商品が仕入れられない!

 

面白いですね~。

商品点数の多いドン・キホーテさんでは切実な問題ですよね。

 

戦略的には、

失敗やマイナス点を積極的にあらわすことで

共感してもらい、くすっと笑って買っていただける。

そんな狙いもありそうです。

 

僕たちのたまごでも、

マイナス点を活かした

似たような商品があります。

 

僕たちは、毎朝農場から選別場に集卵したたまごを、

選別後に夕方即出荷しています。

でも…

その日の内には着かないんですよね。

かならず翌日以降になります。

 

また、商品の単位が一番小さいもので18個入り。

産みたてのうちに全部食べ切っていただくのは、

難しい量です。

 

そこで、

時間が経つほど美味しくなるたまご」

を考えてみたのです。

『焦がし香味たまご』

って言いまして、

新米のもみ殻を焙煎して、

香ばしい香りと共に産みたてたまごを封をして

お送りするんです。

 

すると、

ピラジンって言う成分なんですが、

お釜で炊いたおコゲの香り、

焼きおにぎりの香ばしい香りの成分

 

そんな食欲をくすぐる香りが、

お届けまでの間に卵に付くんですね。

これがまたウマい!んです。

 

四国の田舎だから、

お届けまでに一晩かかる。

その時間が、

たまごをより美味しくしてくれるんです。

 

また、冷蔵庫で保管している間にも、

香りがじっくりついて美味しくなる。

そんなたまごです。

 

あなたのお店のメニューでも、

弱みをPRすることで、美味しさや魅力になります。

お出しするのに時間がかかるメニュー

採れた時にしかないメニュー

 

あと、

「今年苦労したけどイマイチ売れなかったイチオシメニュー」

なんてのも見たことがあります。

よく売れてました。

どんなものでもぜひプラス思考でファンづくりのヒントにしてくださいませ!

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年09月30日