小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

さて、昨日の続きです。

たまご屋として

「まもるべきマナー」

というお話。

 

僕たちの決め事です。

たとえば「たまご納品時のマナー」は

 

『背中であいさつしない』

『ライバルにあたる他取引先さんの話はゼッタイしない』

『師匠として時には断る』

…の三つを、僕たちは決めています。

 

〇ゼッタイに話さないことは…

2番目の

『他取引先飲食店さんの事はゼッタイ話さない』

ですが、これは当然の事と思います。

 

僕たちは、地元の市では、

エリア全飲食店さんの

6割くらいにお届けしていたりします。

 

当然、ご近所同士のラーメン店さんとか、

うどん店さん、カフェさん、・・・

競合する飲食店さんに

納めることがあります。

 

もし、「あそこのお店ってどうなの?」

というご質問に、

わずかでも答えたら‥‥‥

 

もう、僕たちのことは

信用してくださらないでしょう。

 

だって、

ライバルの話が聞けたってことは、

「相手にもきっと、ウチの話をするだろう。」

そう考えるでしょうから。

 

ですので、

いっさい一切そのお話はしません。

「新聞に出てましたねェ。」

くらいのことは言いますが、

広くオープンな情報くらいです。

 

 

〇たまごに関しては「断る」のも仕事…!

3つ目の

『師匠として時には断る』

ですが、

 

決して上から目線

という意味じゃぁありません。

プロとして時に「断る」事が

とっても大切だ、

という意味です。

 

僕たちは

たまごをステキに使っていただく

そのためのプロである、

と考えています。

 

いわば「卵ファースト」

そう考えた場合にお客さまが、

良くない管理方法や

選択をされている事があります。

 

例えば料理屋さんで

たまごの取り出しやすさを考えてか

厨房のかなり暑っつい場所に

卵を置いてある事があります。

 

ウチは中華料理だ

加熱するから大丈夫!

なんて言われたりするのですが、

 

それはダメなんです!

とハッキリ言えるかどうか

が僕達に問われます。

 

なぜなら僕達が

卵に関して「だけ」は

知識が相手よりもあるわけですから、

大事な点については譲ってはいけない。

時には断る

 

その姿勢が

信頼になるんじゃないかと

思うんです。

 

また、

たまごの向き不向きで、

「こんな卵を使いたいんだ。」

っておっしゃられても、

 

時には、

「それはお料理のこだわりに合わないので

オススメしません。やめた方がイイですよ。」

とお伝えする。

 

ほかにも、

納品時に「あそこの冷蔵庫の中に入れておいて。」

なんて気軽に言われる事がありますが、

 

「複数の厨房」に踏み入る事は、

コロナ禍だけじゃなく、

ノロウィルスなどのリスクを考えると

 

僕たちがどんなに消毒していても、

冷蔵庫を触るべきじゃ

ない時があります。

 

場合によってお断りする

かもしれません。

 

例えば枕を買いに行った際に、

「あなたの頭のカタチなら、

こんな枕は買っちゃダメ!

こっちにした方がいいよ。」

 

‥‥‥と言ってもらった方が

うれしくなりませんか?

 

僕たちも

卵について『だけ』は

「師匠」となって、

 

時には相手にNO!という姿勢で臨む

 

かなり怖いですが

大事なマナーだと思っています。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月28日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

甚大なシステム障害を

引き起こしたみずほ銀行

金融庁からめっちゃ怒られていますね

「まるで中学生みたいに叱られてる」

と話題になっています。

 

銀行が信頼を失う事で

経済が急激に縮んじゃうことを

「信用収縮」

というそうですが、

 

国としては

絶対に避けるべき事態

 

つまり

「やっちゃいけないこと」

をやったからスゴク叱られ

ているということでしょうか。

 

さて、

昨日の続きです。

たまご屋として

「やっちゃいけないこと」

「やるべきこと」

というお話。

 

いくつかありますが、

たとえば「たまご配達時のマナー」は

『背中であいさつしない』

『ライバルにあたる他取引先さんの話はゼッタイしない』

『師匠として時には断る』

の三つです。

 

『背中であいさつ』とは、

納品した際に

次の事を考えながら、

目の前の人じゃなくって

後ろのドアに向かって

「ありがとうございました~。」と

やっちゃうことですね。

 

僕達は毎日数百件の

お客様へ卵商品を

お届けするわけですが、

 

正直時間が勝負、

とても急ぐあまり

良くない対応をしてしまう事がありました。

 

納品をしてサインを頂きながら、

すでに頭の中は次のお客さんの

お届けの事でいっぱい、

気もそぞろにお礼をして飛び出す、

なんてことをやってしまうのですね。

 

僕はかつてそうやって、

大変恥ずかしい目にあったことがあります。

あるスーパーさんへの納品でした。

 

次へ急ぐあまり、

小走りになり振り返りながら

挨拶して出ようとしたところ、

棚に置いてあった売り出し用の看板に

思い切り顔をぶつけた事があるんですね。

とても恥ずかしかったですね~(汗)。

 

その話をある先輩社長さんに

お話したところ

「背中で挨拶するな」

という言葉を教えてもらったのです。

 

僕たちの取引先

ご飲食店さん、

小売店さんは

サービス業ですから、

 

普段ぼくたちの

何十倍も挨拶や礼儀に対して厳しく、

日々ご接客のトレーニングをしています。

 

僕たちがお客さまに納品の場で

感謝しているか、

それとも次のお客さんの事ばっかり

気が向いているかなんて、

全部伝わってしまっているんですね。

 

当たり前のことかもしれませんが、

せめてそのお店を出るまでは

お店のことを考える、

そして最後にお礼

 

それがマナーじゃないかと

自戒を込めて感じています。

 

たまごを通しての“繁盛提供”

これが、僕たちのビジョンです。

 

次のお客様じゃなく

目の前の取引先さまと、

どれだけじっくりお話できるか。

 

もっと、

そこを追求してまいります。

残りの2つも、後日ご説明しますね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月27日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

AIによる飲食店セルフオーダーシステム

「オートリザーブ」というサービスが

炎上していますね。

画期的なAI電話予約が飲食店に迷惑をかけて大炎上? サービスを運営する社長の見解を全文公開(東龍) – Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/toryu/20211123-00269446)

 

専用アプリでお店と人数を選ぶと、

機械音声でお店に電話

予約を取ってくれる

というサービスで、

 

Googleマップなどから勝手に

お店の情報を登録しており

休業などの訂正が難しい

 

お店の事前承諾なしに

いきなり自動音声で連絡があり、

一方的な音声のみで質問もできない

主にこんな点が店舗さんで

問題となっているようです。

 

う~ん、

本来はお客の利便性を上げ

お店にも来店しやすいメリットとなる

そんな目的のサービスであるかと思います。

 

決して方向性が間違っている

のでは無さそうなだけに

ざんねんですね。

 

法的な問題については

いくつかのサイトですでに論じられていますが、

 

こばやしが1つ、問題だなぁと思うのは

「お客としてのマナー」

「お店側の気持ち」

に対する部分。

 

糸井重里さんのサイト

「ほぼ日刊イトイ新聞」に

たしかサカキシンイチロウさんの

コラムだったかと思いますが、

 

ずいぶん前に

お客としてのマナーと言いますか、

「お店の人が喜ぶことをしよう」

という点について書かれていました。

「12時過ぎなど忙しい時間に予約の電話はしないでおこう。」

「買い物袋なんかは下げて行かない。手ぶらで来店すると、お店の人は『食事のためだけに来てくださったんだ。』と思ってもらえてうれしい。」

「19時10分の来店予約など、キリの良い時間からちょっとズラすと、ご案内がかぶらなくて喜んでもらえる。」

なんて風な

『お客として、お店に喜んでもらうマナー

について色々書いてあって、

なるほど!とすごく納得したのを覚えています。

 

そう、当たり前ですが、

お店の方も、すごく期待した

お客様に来て欲しいですし、

ワクワクしている方を楽しませたい。

 

なのに、いきなり「電子音声」で

『言いっぱなし』されたんじゃぁ‥‥‥

ガッカリですよね。

 

利便性やお互いのメリット

そういう点じゃなくって、

 

「お客のマナー」として

気づかいが欠如している

 

これが問題の一端

じゃないかと思うんです。

 

そもそも

お客さまは「神様」

じゃなくって、

『美味しい幸せな体験』と

金銭対価の

“等価交換”をする立場

 

つまり飲食店さんとお客さんは

対等な立場です。

来店のときに

それをしたら

「お店のヒトが」笑顔になるかどうか

 

楽しむお客の立場で

考えてみるのも

必要じゃないでしょうか。

 

◆たまご屋にとってのマナーは?

ちなみに僕たち、

卵をお届けする者にも

ちゃんとマナーがあります。

社内で決め事をしますが、

 

たとえば

「配達」のマナーであれば、

「背中であいさつしない」

「ライバルにあたる他取引先の話はゼッタイしない」

「師匠として時には断る」

の三つがあります。

 

『背中であいさつ』とは、

納品した際に

目の前の人じゃなくって

後ろのドアに向かって

「ありがとうございました~。」と

やっちゃうことですね。

 

長くなりましたので、

続きは次回にお話いたします~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月26日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

めちゃめちゃ美味しそうな

この回鍋肉と溶き卵

これ実は、ロウでできた

「食品サンプル」なんです。

ビックリですね。

 

食品サンプルの老舗、

株式会社岩崎(イワサキ・ビーアイ)さんが

毎年行っている

食品サンプル社内コンテスト

受賞作品なんです。

(https://www.replicafoods-competition.com/2021result-1)

 

う~ん、すごい!

サイトの受賞作品を見ると

技術の粋を活かしながら

普段の売り物とは違う、

ユーモアたっぷりの

面白作品がたくさんで、

めちゃうちゃ面白いです。

 

さて、

飲食店さんのメニューで、

「卵の黄身」に

とても集客効果がある

というお話を以前にしました。

実際、メニューに卵のシズル写真を出すだけで、

2割の注文数アップになったお店さんもあります。

 

たまご単体で味が想像でき、

贅沢感もある

そんなメリットがあるのですが、

 

ただのたまごだけじゃなくて、

家ではなかなか作れない

温泉玉子だと、

更に高い視覚効果があります。

そして、

上記の「食品サンプル」でも、

たまご料理がとても豊富になっています。

目玉焼きだけじゃなくって、

温泉玉子の食品サンプルもあります。

かなりリアルですよね~。

他にも、いろ~んな玉子料理の食品サンプルがあって、

ちょっと輪切りになったものや、

煮玉子になったものまで

スゴイ技術ですよね。

ほんとバリエーション豊かで

可能性を感じますね。

 

ちなみにこの食品サンプルで

最初にできたものが

「オムレツ」だそうで

たまご屋としてはなんだか

うれしいですね~。

 

また、

ホンモノの「たまごそのもの」を

陳列してアピールする

そんな手法もあります。

これは、僕たちが販売をする際の

様子ですが、

卵を割っておくと、

お客様の足の止め方がゼンゼンちがいます。

これは、飲食店さんの店頭でも有効です。

 

特に、オムライスや玉子焼きなど

調理メニューによっては

 

元のたまごのステキさや

カラのツヤ、

新鮮さなどを見て頂く

機会が少ないこともあります。

 

たまごは、小皿に割って

静置しておくと

表面が乾燥してしまうまで、

3~4時間くらいはそのままです。

 

ランチタイムなど主力の時間に

ホンモノを割り込んで

アピールするのも手かもしれません。

 

たまごの誘因効果を、

サンプルやホンモノで、

ぜひ活用くださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2021年11月25日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

『全米でサンタ不足 子どもからの感染リスク恐れ』という記事が出ていますね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f737c7cb8e9b39ccda826ee7e294e86dfbba7a8f

国際本物ひげありサンタ組合の声明ですが、

 

コロナ禍で亡くなった方や、

感染リスクなどで敬遠され

サンタが減ってしまっているとのこと…

 

う~ん、これは致し方ないとはいえ、

なかなかさみしいハナシです。

 

コロナ禍で生活様式が一変して久しいですが、

『一晩で多くの家を訪問する

おじいさんがマスクせずに

プレゼントを持ってくる』

 

オンラインではなくリアルで

というファンタジーは、

 

もしかして今の時代

子供達にとっても

「ちょっとこわいかも…」

なんてイメージするように

なってくるのかもしれません。

 

ウチには息子が2人いるのですが、

サンタの存在を信じています。

 

いや、夜中に一台のそりで、

という部分は

「それはムリだろう」

という感覚ですが、

 

なにがしかの団体が

子供のために

いろんな人の協力を経て

多くのサンタクロース

という存在によって

プレゼントをくばっていただける

 

そういう集団の存在については

かなり信じています。

 

どうしてかなぁ?

と思って聞いてみたら

その根拠は、

『宅配便』があるから。

 

ネットで注文したものが

家に来る宅配便の

お兄さんによって

手元にやってくる

 

近所のおもちゃ屋さんに無いものでも

ネットの先にあらゆるものが

そろっている

 

これをイメージできるから、

「サンタの協会だってあるだろう。」

と思えているようなんです。

 

最新の流通網によって、

昔からの慣習が

よりリアルに感じる…

なかなか興味深いですね~。

 

そう考えると、

時代の変化は悪くないですよね。

 

たまごでは、

先日「たまごに香りがつく」

というお話をしましたが、

 

フレンチの古い技法に、

「たまごにトリュフの香りづけをする」

という調理法があります。

これ、めちゃくちゃ美味しいんです。

 

ただ…ちょっと手間ですし、

時間も待たないといけない。

 

じゃあ、通販であれば、

たまごが届くまでに一晩かかる、

その時間にじっくり香りづけができるな。

 

そう考えたんですね。

で、こんな商品ができました。

ウチの田んぼで採れたお米のもみ殻を焙煎して、

香ばしい香りと共に封をする。

それを、通販として送っているのです。

 

すぐに香りがつかないので、

通販限定です。

 

僕たちは四国徳島、

田舎からたまごを全国に

お送りしているのですが、

その「遠さ」が

逆においしさになっているんですね。

 

おかげさまで、お米収穫の時期以降、

今年もたくさんご注文をいただいております。

 

これも物流の進化によって

可能になったおいしさ

なんじゃないかと思っています。

 

サンタクロースのように、

夢を届けるレベルまで

高めていきたいですね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月24日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先日、仕事のついでに

池袋にあるサンシャインシティ

で開催中の『ガシャポンのデパート』

に行ってきました。

すんごい数のガシャポンが集まってまして、

なんと3000面!もあるそうです。

組み立て工場イメージの

参加型の遊び場もあって、

おもわず童心にかえる

ワクワク感がありました!

いろいろ目移りしたんですが、

畜産動物がテーマの

ガシャポンを見つけまして

『なかみまるみえフィギア』

と題して5種が入ってました。

「食べられる動物編」

というサブタイトルが

シュールですね。

 

なんと!

一発でニワトリを引きまして

我ながらツキがあるなぁ、

と思いますね(笑)

こんな風に

それぞれの内容も

面白いのですが、

 

やっぱり

「沢山の中から選ぶ」

という価値がとてもステキだと

感じます。

 

この『選ぶ』

という行為が

じつは、あなたのお店の

ご繁盛につながります。

 

たまごのこだわりと

お店のファンづくり、

繁盛メニューづくりに

役立つ事例があります。

 

ある関東のカフェ兼レストランさんから

ご依頼をいただきまして、

たまごの切り替えのお手伝いをしました。

 

二十数種類のたまごを

比較していただきまして、

その中から、

お店の味

珈琲のこだわりに

最も合うたまごを

お選びいただいたのです。

 

卵自体のそぼくな

味がしっかりしていて、

でも香りは控えめなたまご

 

そんなたまごがいちばん

そのお店の味に合う、

という事がわかりまして、

ハーブ飼料で育てた

たまごをお届けする事になりました。

 

そして、

「23種の中から選んだ、当店の珈琲に最も合うたまごです」

のように、伝えて頂いたのですね。

 

ただ良いたまごを使う

じゃなくって、

お届けしたいお店の美味しさがあって、

 

そのために

「沢山の選択肢の中から卵を選び抜いた」

という価値が

コストを下げながらの

満足度アップになりました。

 

厨房の方だけじゃなく

ホールスタッフの方も

ご一緒に試食して選んでいただいたのですが、

 

結果、ご接客の中でも

「このたまごは、香りがすごく良いんですよ。」

「わざわざ20種類以上から選んだんです。」

なんて、こだわりを

お話いただける、

 

実感のこもった説得力が

お客様の喜びになっているそうです。

 

いい卵、というよりは

いちばん合う卵

の方が美味しさにつながります。

 

選ぶ時間はかかりますが、

単にこだわった卵を使うよりは、

コスト的にも有利な事が多いです。

 

ぜひ、ワイワイ、ワクワクしながら

あなたのお店の味にピッタリなたまごを

僕たちの届ける83種から

一緒に選べましたら楽しいです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(関連:メニューに「〇〇卵使ってます」と書いても意味がない | たまごのソムリエ 面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月23日