小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

面白たまご話 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

先日、香川県善通寺の自衛隊駐屯地の
行事に行っておりました。

75周年記念行事で
ブルーインパルスも来るということで
たいへんな・・・いやもうホント
たいへんな大賑わいでした。

 

急病人の搬送優先のため残念ながら
エアーショウは中止になったのですが、

災害時に活躍する車両やヘリなど
展示もたくさんあって興味深かったですね。

さて、基地の前にさしかかったとき。

隊員のみなさんが担え銃で
行進をしていらっしゃいました。

おおっ!たのもしい!
と思ったのですが、

すごいんですよ。

写真には7人写っています。

隊員さん
どこにいるか分かります?

 

動いているとまだ視認できますが、
写真だとホントわからないですよね!?

迷彩服ってすごい!

 

◆たまごのカラも迷彩服とおなじ

これって、
たまごも同じでして、

実はたまごのカラって
もともと自然界で
ものすご~くめだたない
色なんです。

ニワトリの原種はもともと
赤いたまごを産んでいたんですが、

赤卵って
土とかワラの上だと
めっちゃ見つけにくいんです。

品種改良された近代種の
白たまごは別として、

大地に巣作りするニワトリの卵は
そもそも外敵から見つけにくいように
できているんですね。

 

そしてこれは
ニワトリだけじゃなくて他のトリ、
たとえばうずら卵もそう。

変わった模様ですが、
ひとたび地面ちかくにあると
ホント見つけられません。

多彩な模様で迷彩をかけるうずら卵
そのすごさから海外では

「ニンジャエッグ」

なんて愛称までつくくらい。

また、
草原で巣作りする「エミュー」
の卵もすごいですよ。

草色に合わせて真っ青。

かっこいい!

これも赤卵やうずら卵といっしょで
遠目に見たらまったく分かりません。

 

◆シンボルとしてのすごさも!

隊員さんの迷彩柄も卵のカラ色も
危険から生命を守るため。

そして近年は
その落ち着いた色がシンボルとして
「自衛隊」と分かることから、

災害地支援の際もこの迷彩服を
かならず着用するんだとか。

たまごのカラも
こだわりどころのメッセージとして
うまくシンボルに活かすことも
できますので、

ぜひあなたのお店でも
ディスプレイとしてご活用してみるのも
面白いかもしれませんね。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:お店でたまごをディスプレイする3つのメリット | たまごのソムリエ面白コラム

 

 

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2025年04月28日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

いや~、
日本のコメ不足のように
アメリカは空前のたまご不足なんですが、

今年も
米国政府開催ホワイトハウスの
ビッグなたまご転がし祭り
例年どおりやるそうです。

 

◆ホワイトハウスのイースターエッグロール

毎年、ホワイトハウスでは
イースター翌日の月曜日
つまり今日ですが、

その日に
たまごのお祭りをやります。

たまご転がし(エッグローリング)

と言いまして、
スプーンで卵を転がして競う
伝統の遊び。

150年近くつづく
ホワイトハウスの伝統行事で

抽選となる申し込みには
5万人の応募があるんだそう。

 

あざやかに色付けした
本物の卵をつかって
あそびまして、

終わったら持ち帰って食べるんです。

 

なんと3万個!もの
ゆでたまごを一日で配ります。

すご~い!

こばやしが心配だったのが

「今年こんなに
卵つかっちゃって
大丈夫なの・・!?
批判でそう。」

という点でした。

 

◆鳥インフルで空前のたまご不足

この冬は米国で
空前の鳥インフルエンザが大発生
1500以上の農場で
1億5千万羽のニワトリが殺処分に
なっています。

かつてない卵大不足になってまして、

スーパーでの卵の値段は高騰し続け
3月には1パック平均6.23ドル(887円)と
昨年の2倍・史上高値に。

全米のレストランもメニュー変更など
大騒ぎになってるんですね。

そんななかで
たまご大量使用イベントなんて
大丈夫かなぁ・・・

という気もしましたが、
そこは強気のトランプさん
例年どおりの開催予定です。

 

ただやっぱり
今年はメディアでもいろいろ
叩かれまして

“卵大不足なのにホワイトハウスのイースター・ハントに本物の卵3万個を使用するトランプ大統領に批判殺到”
Trump slammed for using 30,000 real eggs for White House Easter hunt despite massive US shortage – Irish Star

“卵不足じゃないの? ホワイトハウスのイースター・エッグ・ロール、価格高騰中に本物の卵で進行中”
What egg shortage? White House Easter Egg Roll to proceed with thousands of real eggs amid soaring prices.

なんて記事がいくつもあがってます。

あと、トランプさん
「今年はスポンサーを募ろう」
なんて言ってまして、これも

「公的な施設の催しを宣伝利用なんて!」

・・と大批判されていて
CNN他が報道してますね。

 

ただ、
たまご不足の件は
なんども事前に打ち合わせをしたそうです。

 

メラニア・トランプ大統領夫人の
スポークスマンを務める
ニック・クレメンス氏は
NBCニュースに対し、

「ホワイトハウス・エッグ・ロールを
毎年盛り上げてくれるパートナーさん達

そして特に、
私たちの国に高品質な食を供給するため
懸命に働いてくれているアメリカの
鶏卵農家に、とても感謝しています。」

と語ってます。

 

ちなみに「大統領夫人の」
となっているのは
このイベントの企画責任者が
通常ファーストレディーだから。

 

なんにせよ、
政治の中心地でこれだけの
卵のイベントが開催され
多くの楽しさになっている点、

たまご屋としては
超うらやましい!
ですね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2025年04月21日

英語で

「昨日うっかり
『ガチョウの卵』をゲット
しちゃったよ。」

・・・と言われたら
どう答えますか?

 

正解は

「大丈夫?痛くなかったですか?」

です。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

先日車から荷物を出していて、
うっかり頭をぶつけてしまいました。

「いてて・・・あ~、こりゃ

ガチョウのたまごだな。」

と一人考えちゃいました。

 

じつは英語で、

『ガチョウのたまご』
(goose egg)は
「たんこぶ」のこと
を指します。

あたまを打ったらできるのが
たんこぶですから、表現としては

「アタマに乗ってるガチョウたまご」
(goose egg on the head)

です。

なかなか面白い言い回しですね~。

米国の子育てニュースサイト
なんかにも、

“Goose Egg on the Head? Here’s What To Do”
(頭にガチョウ卵?対処方法は)

みたいな記事が載ってます。

 

そういえば
ハワイ生まれの絵本作家
リズ・ウォンさんが描く

「ぞうのヘンリエッタ」

という大人気絵本がありますが
このストーリーの始まりが
ガチョウたまごなんです。

————–

ゾウのヘンリエッタ
水浴び中に

ガチョウのたまごを
頭にのせてしまい、

たんこぶと勘違いして
包帯を巻いていたら

そこからヒナがかえってびっくり!
子育てに奮闘する・・

————–

というお話し。

 

これも日本人的には
卵がアタマに乗るかなぁ?
ちょっとヘンな感じですが、

英語圏の方からすると
言葉通りというか

「そのままやないかい!」

・・とクスッと笑える
ダジャレ構図なんですね~。

 

◆なにかと不名誉な?「ガチョウたまご」

ガチョウのたまご、って
他にも意味がありまして、

「0点をもらう」

という時につかいます。

テストとかスポーツで負けたときとか、
ですね。

 

たんこぶと同じで、
まるっこい0のカタチが
卵と似ているから付いた表現です。

大谷翔平選手が
ピッチングで活躍しまくっていたとき、

『今期の大谷翔平は
ガチョウ卵を配りまくっている』

みたいな表現を
見かけたことがあります。

「0点をいっぱい与える」という意味ですね。

たんこぶにしても0点にしても、

比喩としてもらっちゃう分には
うれしくないのがガチョウ卵ですね~。

 

◆じっさいは美味しい!ガチョウ卵

何度か書いてますが、
ガチョウのたまごはニワトリより大きく
黄身の割合も多いため
スクランブルエッグや
キッシュなんかで美味しいんです。

ガチョウたまごは
ドイツにも「ぜいたく品」としての
ことわざがありますが、

じっさいには珍重されている
良いたまごです。

機会があれば、
ぜひ食べ見てほしいですね~。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:ガチョウのたまごはお得!?【たまごのことわざ その79】 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2025年01月10日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

いつも年初に干支とたまごの話を書くんですが、
今年は巳(へび)とたまごについて。

 

日本人は世界トップクラスに卵好きですが
実はヘビも卵が大好き。

かなりの種が卵を常食しています。

ペットで人気のアオダイショウも
たまごを食べますし

小さいヘビさんも
小鳥などのたまごを捕食します。

 

たまごを丸のみして
器用にカラを後から出すんですよ。

 

アニメ「ガールズバンドクライ」でも
登場人物トモさんが飼うヘビ『若様』に
うずらたまごをあげるシーンが
ありますね。

◆たまごしか食べないヘビも!?

「タマゴヘビ」っていいまして

生涯たまごだけを食べるヘビ

がいます。

卵以外食べませんから、

歯もありません。

いらないんです。
ひっかかりますし。

 

とんでもないサイズまで
食べることができまして、

自分の太さの数倍もおおきい卵を
まるっと飲み込みます。

飲み込んだあとなんて
まるで「ツチノコ」です。

 

たまご好きニンゲンとしては
シンパシー感じますね~。

 

◆目玉焼き=ヘビの〇って?

アメリカ南部では
目玉焼きを古い呼びかたで

「スネークアイ」って
呼びます。

これは
2つ玉の目玉焼きのこと。

2つ黄身が蛇の目みたい、
ってことですね。

でもヘビの目って
虹彩がタテ長ですから、
あまり黄身っぽいくないんですよね~。

どういう由来でそう呼ばれるのか
ちょっと興味ありますね。

そういえば
ダイスの目が「1」「1」とそろう
いわゆるピンゾロのことも英語で
スネークアイ」って言います。

「〇」「〇」まん丸ふたつですし、
もしかすると上記の『目玉焼き』から
派生したのかもしれません。

なんにせよ、
今年のヘビさんは『年神様』です。

たまごとも大いに絡む話題で
盛り上がったらいいなぁ、
縁起よいなぁ、と感じますね。

 

あなたのお店のたまごメニューでも
たとえばシンプルな目玉焼きでも、

「知ってますか?
目玉焼きの“目玉”って
『ヘビの目』なんです♪」

なんて風に伝えられれば

なにがしかのワクワクな
フックになりそうです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2025年01月8日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

去年の夏ごろに、
ちょっと面白いたまごクイズがツイッターでバズってました。

 

『6個の卵がある。

2つ割っちゃった

2つは焼いた

2つは食べた

いまいくつ残っている?

99%がまちがえる問題』

“I have 6 eggs
I broke 2. I fried 2.
I ate 2.
How many are left?
99% get it wrong.”

 

これが、
4800万回も閲覧されて
大盛り上がりの議論に。

「残り4つだろう。
2個を割って→それを焼いて、
→それを食べたんだ。」

「2個は(不幸にも)割れてしまって
次の2個を焼いて食べたんだから
のこり2つだろ?」

6つだ。
なぜなら最初のhaveだけ現在形だ。
それ以降は“過去の話”。つまり
もともと8つあって6個になった、
その経緯を“過去形で”説明しているだけだ。」

なるほど・・!
面白いですね。

 

「過去-現在」のトリックと、
もうひとつ、

たまごにまつわる
「用語」のトリックでもありますね。

『(卵を)割る』は英語で
“break(ブレイク)”エッグと言いますが、

この単語、
一般的なニュアンスでは「壊す」の意味。

機械をバキバキに壊すとか
『使えなくする』みたいなイメージですね。

 

ですので、なぞなぞで

「2つ割った」→とは

①(調理のため割った)
➁(使えなくしちゃった)

両方のとらえ方
ができるわけです。

(失敗して)2つ使えなくなり
別の2つを焼いて
その2つとも食べた

なら、

6-2-2=2

ですし、

2個(ボウルに)割って
その2個を焼いて
2個とも食べた

なら

6-2=4

という事です。

 

◆定義が無いとこうなる

こういう、

「解釈でどっちともとれる」

って、「仕事」の中でもありますよね~。

たとえば
飲食店さんで「どんぶり」と言った場合、

「容器としてのドンブリ」と
「料理としての丼」の両方が
考えられます。

「ドンブリお出しして。」
と言った場合に
アルバイトさんがまちがえることも
あるかもしれません。

ウチでも打ち合わせで
「お客さま」と言った場合に、

「最終の食べるお客様」なのか
「その料理をつくる取引先さま」なのかを
ハッキリ意識して分けないと、

『お客さまによろこんでもらおう。』

という同じテーマなのに
みんな考えている対象が
違っている

なんてことが起こります。

 

クイズみたいな大議論にならないように

ウチの『お客様』とはこう

ウチの『おいしさ』とはこう

『正確な仕事』とはこういうこと

みたいに
仲間で『言葉合わせ』をすることが
大事になりますよね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2024年12月13日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ちょっと前に海外SNSで
ある“たまご調理機器”が話題になっていました。

それは

「エッグサラダマシン」

 

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MeatSoHorny(@meatsohorny)がシェアした投稿

 

かなり時代を感じさせる写真ですね。
アメリカ製っぽいデザインです。

「なんだこの機械は!?」

ということで
すごく話題になりました。

「これは1977年米国製らしい。」

「菌的に大丈夫なのか?」

「機械に冷凍システムがあったに違いない。
ドラムの右下に温度計があるように見える。」

 

など、いろ~んな考察がでまして、

「この機械を48州まわって探し
最高のエッグサラダ作るぜ!」

なんて人まで現れました。

 

 

◆結論から言うとAIフェイク

ですがこれ、よくよく見てみると

AI写真

の可能性が高いんですね。

機械に書いてある
エッグサラダの文字が
「EGGG」と誤字になっていたり
後ろカベの板木の幅が
まちまちだったりして、

また、
米国の過去特許を調べたところ
該当する機械は存在しなかったとのこと。

 

なーんだ。
ということで盛り上がりも一件落着に。

 

◆めっちゃ人気だったエッグサラダ

多くの方がこのヘンテコ機械画像に熱狂したのは、

「食べてみたい!」

というエッグサラダの魅力と

「めっちゃありそう。」

というエッグサラダの一般性じゃない
かと思うんですね。

マヨネーズとゆで卵を合わせたサラダ、

エッグサラダの発祥
定かではありませんが、
普及し始めたのは130年ほど前。

 

そのあたりから米国と英国で
めっちゃポピュラーになっています。

フランスで「マヨネーズ」普及→
その後サンドイッチ普及で英国
マヨネーズ大普及した米国

と伝わっていったと考えられています。

 

つまり、

めっちゃマヨ好きなエッグサラダが
しょっちゅう食べられていた米国なら
こんな機械あってもおかしくない。

そう感じる下地があるわけですね~。

 

◆エッグサラダの飲食店メリットは大きい

このエッグサラダ、
ビタミン吸収が非常に良くなることが
最近の研究で分かっていまして、

また低糖質高たんぱくメリットから
近年再評価されつつあるたまごメニューです。

 

今風の面白いアレンジのお店も
出てきています、

しかも和洋問わず相性良いですから、

飲食店さんでもぜひ
差別化こだわりの一品として
入れてみても良いのではないでしょうか。

 

エッグサラダマシンは無いので
手作業にはなりますが・・・!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2024年12月7日