小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

料理別・たまごのこだわり 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ゆでたまごをツルンと剥けると、超キモチイイですよね。今回は、その剥き方のコツを、何回に分けてお伝えします^^

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まず試していただきたいのは、「内部の空気を抜く」ということ。 産みたてのたまごは、内部に炭酸ガスがたくさん入っておりまして、これが膨張したりpHを下げたりして、白身と殻をくっつけちゃうんですね。それでキレイに剥けなくなるわけです。

 

そこで、カラにちょっと穴をあけて、茹でながらガスを抜いてやるんですね。

用意するのは、押しピン

まず、尖ってない方のおしりに押しピンをゆっくり刺します。このときに、深く刺しすぎないように注意してください。

うっかり深く刺しちゃうと、その穴からニョロニョロと白身が出てきてしまいます^^;

そして、いつも通りにゆでる。 これだけです。

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◆たくさん作るなら・・・
とはいえ数をたくさん作るときは、ちょっと大変です。

こんなときは、深く刺さらないようにプラスチックの板や厚紙などに押しピンを固定して、針の刺さる長さを調整してやりましょう。うまく台に固定してやると、次々ギュッと押し付けて刺すだけでちょうどイイ深さの穴があけられます。

ぜひお試しあれー! 

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先日の大阪高島屋さまにての「たまごバー」、

ご来場くださったお客様、本当にありがとうございました!

「美味しかったよ!」

の一言がとってもうれしかったです。

さて、

そこでも大人気だったメニュー、「忠臣蔵討ち入り 日本最古のたまごかけごはん」

ですが、そのネーミングに「なんだこりゃ?」と思った方もいらっしゃったかと思います。

それは、こんなエピソードなんですね。

——————————–

大石内蔵助が率いる赤穂浪士が吉良廷への討ち入りを果たした夜のことです。

討ち入りに向かう直前、大石内蔵助は皆で「たまごかけごはん」を食べて、出陣しているんですね。

記録では、

「鴨の肉を焙って小さく切ったのへ漬け汁をかけまわしておき、生卵をたっぷりと割り込んで味をつけたものの中へ鴨とネギを散らし入れ、ご飯にかけ皆で食べたのちに出陣した」

となっているようです。

歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』では、討ち入り前の食事シーンといえば“蕎麦”となっていますが、これ実は別動隊のハナシ。

堀部弥兵衛宅に集まった、内蔵助サン率いる本隊(47士の約3分の一)は、堀部奥さまが作ったたまごかけごはんを食べて激を入れて出ていったのが史実なんです。

実は忠臣蔵は、「ネギ一本いくらで仕入れたか?」に至るまで、かなり詳細な記録が残っています。記録とともに、討ち入りそのものにどれくらいの費用が掛かったのかもかなり正確にわかっているんですね。 大変面白いです。

内蔵助サン、油断させるために祇園で遊蕩しまくっていたのは有名ですが、遊んでいると見せかけてやはりとっても几帳面だったんですねー。 ちなみに遊び歩いていた代金も仔細な記録が残っているようです。

さて、この鴨肉とネギ入り「たまごかけごはん」、記録としてはもっとも古いたまごかけごはんとなります。

一説には「たまごかけごはんは明治時代から始まった」とも言われますが、江戸時代にも食べられていた様子ですね。

鴨肉はビタミンB群や鉄分が豊富で、消化も良い食材です。

アミノ酸たっぷりのたまごと合わせるのも、体を動かす前には最適な食事ともいえます。 栄養面からも理にかなった「討ち入りメニュー」だったわけですね。

この、たまごかけごはんと忠臣蔵のエピソードは、池波正太郎さんが「おれの足音-大石内蔵助」という小説、そしてエッセイ「食卓のつぶやき」で書かれています。よければぜひチェックしてみてくださいませ^^

以前から、ぜひ沢山の方にこの美味しさをお伝えしたかったんです。 その場と機会をくださった高島屋難波店さんに感謝です!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

フランスで定番の“前菜”たまご料理「ウッフマヨ(たまごマヨネーズ)

ゆでたまごにマヨネーズソースを合わせるシンプルな料理ですが、長い伝統から各店さまざまにこだわっていまして、ウッフマヨ最優秀賞なる賞もあるくらい。

その2013年受賞、クリントンやオバマ大統領プーチンさんも訪れたことがあるパリの人気店「オーベルジュ・ドゥシェ(Auberge d’Chez Eux)」さんが、HPでこの最優秀賞受賞のウッフマヨレシピを公開していましたので、翻訳の上ご紹介します。

日本の身近なもので作れるように、私流にちょこっとアレンジしていますのでご容赦くださいませ。

<準備するもの>tamagomayo2013how.jpg
たまご 2個(一人分)
マヨネーズ
塩コショウ
ミックスベジタブル
チャイブ(又はアサツキ)
おろし金 (千切り用)

<つくり方>
1)ゆでたまごを茹でます。 2個の内、 ひとつを『固ゆで』、もうひとつを『半熟』にします。(沸騰してから卵を入れ、8分後と12分後に出すとOK)
2)ミックスベジタブルにマヨネーズと塩コショウ少々を混ぜ、お皿に敷きます。
3)半熟ゆでたまごをタテにカットし、黄身の面を下にしてミックスベジタブルの上に乗せます。
4)塩コショウを少々かけ、その上から『固ゆで玉子』をおろし金(千切り用)でおろします。 上からチャイブのみじん切りをかけて、完成です。

「たまご」と「マヨネーズ」が主役の前菜ですが、見た目にも素敵です。 おろした茹で玉子の食感と丸のままの半熟たまご両方の食感があいまって、かなり面白い風味になります。

ミックスベジタブルの部分は、実際のレシピは季節の野菜を組み合わせています。(セロリ、ラディッシュ、アスパラ、ニンジンなど)

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最優秀賞を受賞するだけあって、大切な人への大事な食事にもピッタリです。ぜひ、おウチでステキなクリスマスディナーを!というときにおためしくださいませー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:レストラン名誉!仏のたまごマヨネーズ最優秀賞って何だ!? – たまごのソムリエ面白コラム)

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

以前「電子レンジを使った美味しいゆでたまごの作り方」をご紹介しましたが、今回もお鍋と水を使わずに美味しい茹でたまごを作る方法をご紹介します。

それは、オーブンを使った直火「焼きたまご

作り方はカンタン、

生卵を所定の時間網で焼く。

それだけです。

オーブントースターだと、だいたい12、3分くらいでしょうか。

お湯で茹でた“普通のゆで玉子”よりも弾力食感がしっかりしていて香ばしく、たまご本来の味が凝集された甘みの強い、美味しい味になります^^

後片付けもラクチンです。

 

◆東南アジアでは屋台で売ってます◆
この焼きたまごは、ベトナムやタイ、フィリピン・カンボジアなどの露店で良く見かける、東南アジアでは比較的メジャーな料理方法なんですね。

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カンタンにできて味が美味しい上、意外性もありますので、

バーベキューなどアウトドアにもピッタリの料理。

ぜひお試しあれ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ハロウィンパーティで必ず作られる玉子料理があります。

毎年10月31日は西洋のお祭り「ハロウィン」の日なのですが、コスプレ文化やSNSの広がりなどにより、ここ数年で日本でもずいぶん浸透してきました。

さて、ハロウィンのキーワードと言えば、「おばけ

料理についても、ホラーなカンジの料理が定番だったりします。その中で、必ずと言っていいほど取り上げられているのが、「デビルエッグ(Deviled egg)」なるゆでたまご料理。

作り方は超カンタン。

1)固ゆでたまごを茹でる
2)まっぷたつに切って黄身を取りだす
3)黄身にマヨネーズ・塩コショウ・パセリなどお好きな具・マスタードやドレッシングなど好みのスパイスを混ぜる
4)白身のくぼみに盛り付ける 

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これだけです。 個人的なおススメは、カレーパウダーとパプリカをチョイと入れること。 見た目にも映えます^^

クリスマス、イースターのお祭り含め、いろんなパーティに向く、見栄えのする料理ですが、ハロウィンの場合は冒頭の写真のようにブラックオリーブなどを使ってちょっと怖いカンジに仕上げるのが流行りです。

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パーティ料理のもう一品!に悩んだ際には、お試しあれ^^

子供でも作れますので、親子で一緒にワイワイつくるのもたのしいですよー♪

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

※デビルエッグ、もうちょっと詳しいレシピはこちらです↓

ハロウィンパーティに超オススメ、伝統の「悪魔のたまご」料理レシピ – たまごのソムリエ面白コラム

(関連:パーティ前日でも間に合う、ハロウィン「悪魔のたまご」コスプレ – たまごのソムリエ面白コラム

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

日本人にとって「目玉焼き」といえば、プルンとした白身の真ん中にあざやかな黄身が乗っている片面焼きの目玉焼き。

が、海外に行くと、実は両面焼き(ターンオーバー)の目玉焼きを多く見かけます。

では、これってどう味が変わるのでしょうか・・??

最大のメリットとしては、「パンに乗せた時」に黄味が垂れてしまったり崩れたりしにくいこと。

また、白身のパリッとした香ばしさと黄身のとろとろ感の両方が味わえるというメリットもあります。

加えて、調理スピードが早い!という利点も見逃せません。片面焼き目玉焼きの三分の一くらいでできます。

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また、更に発展形として、「二つ折り」があります。

二つ折りにして上からギュッと軽く押してやります。黄身はつぶれますが、全体に広がって焼けます。

これは、両面焼きより更に崩れにくく、サンドイッチとして黄身と白身が混然一体となったハーモニーを味わえます。 おススメです。

普段の目玉焼き朝食にちょっと飽きちゃった、そんな方はこの二つの方法を一度試してくださいませー♪

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2015年07月14日