小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

Googleやマイクロソフト、大手発AIサービスが
だんだんと浸透してきていますね。

Chat GPTも便利ですし、
身近なカンジで我々の生活に定着してきつつ
あるのを感じますね~。

その反面、ちょっと興味ぶかい指摘が。

 

 

誰かがつくったAIが質問を受けるたびに
特定のサイト(この場合はデジタル庁)
にアクセスした結果、

まるでハッカー攻撃のように
そのサイトが使えなくなっているのでは
という推測のお話です。

なるほど・・・たとえるなら
沢山のロボットがご主人の質問に応えるため
電話しまくって相手先をパンクさせる
みたいな。

AIに質問する人も、
まさかそんな知らぬサイト先にめっちゃ負担をかける
なんて考えもしていないでしょうね。

でも、あり得る話です。
以前にアレクサだったかSiriだったかで、
「ありがとう。」と返答のやりとりを
するだけで世界的に膨大なデータ量が
発生している・・なんてニュースもありました。

 

誰が悪いわけでもないですから
今後の対策として、

サービス提供側があらかじめ制約をつける
(アクセス上限をつける?)か、

事前にお願いしてAI側で調整してもらう、
くらいしか手がない・・のだと思います。

 

◆卵業界にもある殺到タイミング

じつは僕たちのお届けする卵でも、
ちょっと似た事態になる事があります。

飲食店さんは、
それぞれのお店で在庫を見て
ご注文をくださいますが、

その注文が
ある『特定の日』にかぎって
殺到することがあるんです。

たとえばGWなど、
連休直前の平日

お店さんが
「これから忙しくなるぞ!」
と同じタイミングで考える。

すると、
その前に在庫を持っておかないと
いけませんから、

多くのお店さんの発注が
その日「だけ」に重なってしまう
のです。

ご注文数がその日だけ
普段の3倍・5倍になる事も。

 

ありがたい話ですが、
鶏の産む数は急に増やせないので
悩ましい事になるんですね~・・。

◆ご理解と事前の準備で解消に

たまごは『作りだめ』できない、
けれど『無い』とご迷惑になりますので

いまは事前に

「だいたいの使用予定」

を教えていただく仕組みにしました。

直前2週間のご使用予定
各店舗さまに教えていただき、

あまりに一日に重なる場合は

「前後に分けて分納でも良いでしょうか?」

「前日のご納品ではいかがでしょうか?」

などご調整をいただきます。

 

早めに準備しつつ
注文ピークをなだらかにする作戦です。

ありがたいことに
多くのお店さんがご協力くださり、
今ではしっかりと準備して
混乱なく卵をご発送できるようになりました。

本当に感謝です。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2025年06月14日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

本郷和人著「考える日本史」によると

戦国時代の日本には
「軍師」がいなかった

のだそう。

 

えー!?
そんなことないでしょう・・・?

 

軍師ってパッと思いつくだけで
上杉謙信の名参謀・直江兼続

秀吉のブレーン
竹中半兵衛黒田官兵衛

石田三成の右腕・島左近
武田の山本勘助

あと真田幸村とか・・・

きら星のような頭脳たちが
戦乱の世を彩っていました。

 

黒田官兵衛なんて
NHK大河ドラマで『軍師官兵衛』って
タイトルで放送されていたくらいですし、

「軍師いっぱいいるじゃん。」

と思ってましたが、
読んでみるとそうじゃなかったのです。

 

彼らみんな
普通に『バトル』するんですね。

“指揮をするだけの『文官』”
じゃなくって、

“武力を行使しながら指揮「も」する『武官』
なんだと。

つまり、
中国の「百家争鳴」みたいな
知力のみで世の中を渡る人がたくさんいる、
そんな時代が日本にはなかったわけです。

アタマ良くっても
ベースとして「戦える武将」じゃないと
ハナシを聞いてもらえなかった。

言われてみれば確かにそうですね~。


そういえば現代日本も、
企業文化で『兼任』の思想が強いと言われますね。

 

営業マンは営業だけをするわけじゃなくて
各種調整したり段取りしたり書類仕事や
経費処理もやっていることが多い。

 

工場スタッフだって、
見学のお客様には
キチンとご挨拶することが
当然のように求められます。

海外では営業は営業だけする
工場は自分の担当業務さえできれば
見学者が来てもムシです。

求められるものの違い、
という側面がありそうです。

 

兼務する日本式は大変ですけど
それって自身の成長や機会、
できる可能性を伸ばせたり
ステキなことも多いんじゃないかなぁ
と思いますね。

そして、
たまごの機能も、
武と知をかねる“武将兼軍師”と
似たところがあります。

 

◆いろんな役割を兼ねるたまご

飲食店さんのメニューでは、
たまごの効果は3つ。

 

・彩(いろどり)

たまごの鮮やかな黄色
料理のアクセントになります。

また少し前にも書きましたが、
黄身人の目を引き付ける誘因効果が
とても大きい食材です。

・食感(とろみ・ふわふわ)

加熱することでたんぱく変性が起こり

絶妙な食感なめらかさや
ふわふわ食感が出せます。

生―中間―固化

この間で重層的にふくざつな、
いろ~んな食感を楽しめる卵は
めずらしい食材なんですね。

 

そして最後に、

・繁盛提供

たまごはメニューの工夫で
おおきな満足を感じられる、
価値を高めやすい食材です。

シフォンケーキやオムライスのように
技術を価値(利益)にできますし、

温泉玉子のように調理法じたいが
生食と比べ5倍も価値を高めることもあります。

世界に3万レシピあるといわれる
多様なメニューは
ファンをつくり粗利益を上げ
あなたのお店の強い味方となる食材です。

3つの価値をフル活用して
ぜひあなたのお店を活性化してくださいませ。

これこそが
当ブログの目的です。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2025年05月31日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

僕が小さいころ
TVコマーシャルで

「もったいないおばけ」

という広告が流れていました。

AC(公共広告機構)の
CMアニメーションで、

『食べ物を粗末に扱った子供に、
夜になるとその食材が
おばけになってこらしめにくる』

そんなストーリー。

 

インパクトある内容で
子供だった僕にはこれ、
かなり効果あったんですよ。

食べ物はゼッタイに!
残しちゃいかんなぁ…
・・と充分に刷り込まれました。

この数十秒のCMだけじゃなく
おじいちゃんおばあちゃんからの
家庭の教え・昭和の気風もあいまって

「食べ物を粗末にしない。」

という考えを強固にしてくれたと
思ってます。

おかげで卵屋となった今も
食への敬意をもって
仕事に励めています。

 

ところが!

ですね。

この『価値観』が
マイナスに働くことがあるんです。

 

◆品質管理と「もったいない」は相反する!?

お客様に一定以上の価値を
お届けするにあたり、

「もったいない」で考えては
いけない場合が多くあります。

 

わずかであっても
規格から外れるものに対して

「つかっちゃおう。
もったいないから。」

これは、
ゼッタイ考えてはいけない事です。

 

『良いものを厳選する』って
「良くないもの」を同時に
つくり出すわけで、

つまり、
大胆にあきらめる
必要があるわけです。

 

ですが、そんなとき

「いや、オバケが来るよ・・!?」

と、脳内で己の価値観が
文句を言ってくるんです。

 

理性では「そうすべき」
と分かっているのに、
心の中で『子供だった自分』が
ツッコミを入れるんですね。

「もったいないことをしてるなぁ。」
と良心がちいさくキズつく。

 

僕が食品メーカー勤務だった若いころ

生産不具合のロット数万食を
廃棄する手伝いをしたことがあります。

 

当然で正しい事ですが、

「ああ~・・
なんでこんなバチあたりなことを
しているのか。」

という申し訳ない気持ちが
すごく強かったです。

 

この気持ちってある意味『呪い』なんですよ。

以前、カレーチェーン店向けの
日切れしたカツを販売した会社が
ありましたが、これは
呪いとなった「もったいない」に
負けちゃったんですね。

 

◆いろいろある「正しい」呪い

こういう価値観の呪いって
他にもいろいろありまして、

 

たとえば「新鮮さ」もそうですね。

卵は新鮮じゃなきゃ
いけない

と、一分でも早くお届けを、
と考える卵屋の立場では
すご~く毎日考えますが

じゃあ、
新鮮じゃなくなった卵は
価値が無いのか…!?

 

これも
「もったいないおばけ」
の案件ですね。

 

◆別アプローチで解決すべし

ありがたいことに、
この呪いが気にならなくなる手段が
いくつかありまして

ひとつには
『子ども食堂』さんなど
地域との連携。

少し余ってしまった商品や
規格外のものも、
うまく使ってくださいます。

 

これが、
ぼくとスタッフにとって
救いになっています。

 

また、
「ふぞろい」であることを
ウリにする商品を
いくつか出しています。

人気なのですが、

厳しい選別によって
今までにない価値を産みだせる

これら商品は
もったいないの呪いが気にならなくなる
という、

「単に売れる」以上の意味が
ぼくたちにはあるんです。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2025年04月18日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ウチの近所に、
幹線道沿いの桜がとてもステキな通り
があります。

ゆっくりと歩きながら
桜ではなく道路に目を向けると、
心なしか通る車も速度をゆるめている
ような気がするんですね。

わかるな~。

すこしだけゆっくり眺めたいですもんね。

 

今週は交通安全週間ですが、

してみると、
満開の桜って

『すてきな景観』という価値

と同時に

『交通安全』という価値も
与えている

・・・といえますね。

意外な価値を併せ持つ

これって、
飲食店さんの繫盛メニュー
重要なポイントなんです。

◆飲食店でのたまごの2重の価値

たまごは、
世界3万のレシピがある
汎用性の高い食材として

『おいしさ』価値があります。

そして、もうひとつ。

『繁盛提供』

という価値があります。

たまごは、
他の食材と合わせることで
高い価値がつきやすい食材。

 

ぼくたちはいつもお客様に
「米・粉・たまご」
とお話しますが、

 

米 小麦粉 卵
この組み合わせで
人気メニューができると、

原価はさほど高くないのに
大きな価値になる
粗利がとれる繁盛メニューになるんです。

たとえば
洋菓子店さんで
生菓子やフルーツのお菓子は
人気がありますが
廃棄も多く、

利益を出すことにちょっと難しさがあります。

 

ですが卵+小麦粉が主となる
シフォンケーキやカステラで
人気メニューができると

大きく利益を出しやすいんですね。

中華料理店なら、
米+卵でチャーハンです。

そして、
それらの料理を
ぐっと差別化できるのが
なんですよ。

多様な卵、飼い方、
サイズ、物語・・・
いろんな視点からたまご料理を
めっちゃ珍しくて面白いものに

たまごの使い方、使い分けで
大きく演出できます。

ちょうどステキな桜の花が
交通安全に役立つように、

おいしさ+繁盛
のお役立ちとなるんですね~。

ぜひとも桜のように
魅せる、そして儲かるたまごメニューを
お店で考えませんか!?

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2025年04月11日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

4月1日、エイプリルフールですね!

 

今年もいろんな企業さんの
面白ネタがずらりと並んでいて
朝から楽しませてもらってます。

 

エイプリルフールって
起源は不明だそうで、

すくなくとも4百年前には
ヨーロッパでも
インドでも中国でも定着していたとか。

 

世界中で・・・

みんな
よっぽど楽しんで
ウソつきたいんだなぁ。

興味深いです。

 

◆AIの大成長で変わりそう

そして、この一年で
もんのすごく進化したのが
AIまわり。

アイデアさえ面白ければ
ホンモノそっくりな画像が
創り出せます。

 

たとえば
GoogleのAI「ジェミニ」に

『たまごの
エイプリルフールネタを
10個だして!』

って打ち込む・・・

出てきた文章を
画像AIの「イメージFX」に打ち込むと

あっという間に
そのネタの画像が何パターンも
できてしまいます。
(ジェミニのままでも画像生成できますが)

すごーい。

 

◆よりセンスが問われるように!?

エイプリルフールってもともとは
厳しい冬を生き延びて
「まぁ、がんばったしな。」みたいな
無礼講の要素がありますから、

ようは

「『悪ふざけ』だけど
許してやるか。」

というお目こぼしの感覚
受け取り手にないと成立しないんですね。

たとえば今日
大手お弁当チェーン店が
「お米不足でライス販売中止します。」
というエイプリルフールネタを
出したことで
強めの批判をされてますが、

最悪のコメ不足と言われる現状に
予想以上に不安におもっている人が多くて

「シャレにならないだろ。」と、
悪ふざけの範疇を超えてしまった
からでしょうね。

このあたりの線引きって
人によって考え方の差が
大きくなっていて判断も
難しくなっている気がします。

 

どんな映像でも
創れるようになったけれども

「世に公開する」

という“決断”の部分は
人間の手に残ります。

AIはやってくれませんから。

 

たとえ「四月バカ」でも
バカにならずに「決断」しなくちゃ
いけないわけで、

エイプリルフールは
より自制心を試されるイベント
なってきているのかもしれません。

今日一日
どんなふうに騙されるのか
ワクワクたのしみです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2025年04月1日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

ときどき
地場の売り場さんで掲示する
POPを作ります。

当ブログにつかった写真や
イラストを活用したりも
するんですが、

なんといっても『文言
ここで悩むんですよね~・・。

それぞれのたまごの
どの魅力をどんな言葉で伝えると
いちばん良いのか!?

 

ぜんぶのこだわりを書いたら

「また!
こんな小さな文字で
いっぱい書いちゃって!
読めるわけないですよ。」

・・って
スタッフにも叱られます。

 

なので、
どういう風にお伝えすると
手に取ってもらえるか
勉強が必要なんですね。

上記はぼくたちが参考にしている
POPの本。

著者、増澤美沙緒さんによると

POPでお伝えすべきなのは
商品名じゃない

んですね。

商品名はちっちゃくてイイ
そうおっしゃってます。

 

それよりも

「お子さんにサッと
食べてほしいときに」

なんて風に
「誰に」「どんな価値を」
を大きな文字で
伝えるべきとのこと。

たしかに…!

これって
飲食店さんのメニューでも同じですよね~。

料理で使う卵って
地元で仕入れるお店さんも多いですが、

たとえば徳島県で「徳島産です。」って
ただ書いても他のお店との差別化や
魅力にはならないかもですよね。

 

どうせなら

「ここから10分の距離で産まれた
新鮮なたまごを使ってます。」

みたいな
さらに特異な点を書くべきですし、

ウチのお客様のように
都市部のお店さんであれば

「四国の自然を活かすたまごを
採卵当日に直送してもらっています。」

みたいな
「わざわざ」感を出す方が
ワクワクにつながるかもしれません。

ぼくたちも
小売店さんで「飼料」を伝えるのか
「味の特徴」を伝えたほうが良いのか
「育て方」が魅力になるのか・・・

それによって手に取ってもらう率が変わるならば
POPでいろいろ試して
それを飲食店さん洋菓子店さんにも
ご提案すれば繁盛に活かせる・・・!

工夫しながら学んでまいります。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2025年02月14日