小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごの歴史・文学・文化学 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ちょっとハッピーな卵伝説の第二弾!です。

今回は中国から。

中国の風水学では、

『大寒の頃の滋養に富む卵を食べると活力が増し、一年の金運がアップする。』風水の伝より
大寒の頃(一月中旬?二月中旬頃)の厳しい寒さは鶏さんにとって最高の環境。この時期だけの縁起たまごで一年の福  をつかみましょう!

大寒の頃の滋養に富む卵を食べると一年の金運がアップする。

と言い伝えられています。

天然のダウンジャケット(羽毛)を着ている鶏サンにとって、大寒の頃(二十四節期“大寒”前後・1月中旬-2月中旬頃)の厳しい寒さは快適な環境とも言えます。 昔の人は、この時期の鶏サンは餌をたっぷりと食べて張りのある滋養に富んだ卵質の良いたまごを産む事をちゃんと知っていたわけです。

良い卵を食べて栄養をつけると、体に活力が増して商売が上手くいく・・・! そういう考えを風水学で提案しているわけですねー。

我々自身も、この時期に合わせて毎年限定のこだわり飼料で育てた「金運たまご」をお届けしています(^^)

kintokikinnuntamago2.jpg

なんせ、当社の社名は「小林ゴールドエッグ」ですし。

この時期限定の縁起たまごで一年の福をつかみましょう!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)ちょっとハッピーな世界の卵伝説 イタリア編 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2014年01月20日

tamagoshiro_san.jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先日「たまごで塔を組む」というコトワザを紹介しましたが、なんと!フィリピンには実際に「たまごで組まれた城」があるんです。

名前は「サンペドロ城塞」(fort SanPedro)

フィリピン・セブ島にあります。 建てられたのは、なんと275年前・・・! 1738年にこの島を占領したスペイン人がムスリム侵攻を防ぐために建てたもので、住民が持ち寄った鶏卵をセメント替わりの“接着剤”として岩を固め建造されたと言われています。 現在は公園として整備され、セブ島の観光名所としてだけでなくデートスポットとしても若者に人気の場所なんだとか。

sanpedro2.jpg

270年以上経った今でも岩同士がしっかりとくっつき崩れることなく残っているってのはオドロキですねー。すばらしいたまごパワーです。(^^)

私も二十歳そこそこの頃にフィリピンを貧乏旅行したことがありますが、観光地としてもとってもステキな場所です。ぜひ一度訪れてみられてはいかがでしょうか!?

ちなみに卵の殻からできる「卵殻カルシウム」は現在でもセメントなど建築材料として用いられています。 もしかしたら我が徳島にも、あなたの町にもサンペドロ城塞のようにタマゴそのものを使った建物が人知れず建ってるかもしれません(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:改訂増補タマゴの知識・幸書房)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年12月19日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先日「たまご焼き」の表記は「玉子焼き」か「卵焼き」か?というテーマでエントリを書きましたが、

そもそも「たまご」という呼び名ですが、戦国時代までは鳥子(とりのこ)」と呼ばれていたんです。

鳥子・・・、タラの子供だから「たらこ」みたいなものでしょうか!?

ほかに「加比古(かいご)」という呼び方もあったようです。

「たまご」の呼び名が定着したのは江戸時代はじめ(1600年から1640年ごろ)、ちょうど一般庶民にタマゴ料理が普及しだしたころ。 きっと愛情を持ってそれまでとは違う名前をつけたんじゃないでしょうか。

toriko2.jpg

ところで少年ジャンプの大人気漫画に「トリコ」という作品があります。「グルメ」が主題のストーリーなので、結構な割合で「たまご料理」が出てきます。

toriko_egg0.jpg

もしかしたら、「トリコ」の名前の由来が「鳥子」、たまごだったりして!?

一度作者の方に聞いてみたいです。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年11月25日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。昨日のNHK Eテレ「すイエんサー」をご覧いただいた方、ありがとうございました!(^^)見逃した方、土曜日(9:30-)に再放送がありますのでよろしくです。

さて、写真の丸い玉は、ダチョウのたまごでできた地球儀。 年代測定をした結果、1500年代初頭に作られたということが判明し、ちょっとした話題になっています。

なぜかというと、地球儀に「アメリカ大陸」が描かれているから。 コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは、1492年。現存する世界最古の地球儀が作られたのが1504年ごろで、この“ダチョウ地球儀”がそのひな形になった可能性があるのだとか。 これはいわば、当時の最新情報が詰まった「情報端末」だったってことです。

ダチョウの卵を使った地球儀は非常に珍しく、年代に関わらず希少性が高いものでもあるようで、そういう意味でも非常に価値のたかい逸品です。

dachotamago.jpgのサムネール画像

ちなみにダチョウの卵はニワトリさんと同じで“楕円形”。 まんまるの“地球儀”はどうやって作ったのかと言うと・・・・・・

dachou_tikyuugi.jpg

こんな風に、球になるように卵殻ふたつをくっつけてあるんですね! とっても面白いです。

ダチョウのたまごは非常に耐久性が高く加工品として珍重されていました。 現在見つかっている人類最古の装飾品はダチョウ卵殻で作られた首飾りで、約40000年前。アフリカの洞窟で発見されています。 食べるだけじゃなく、いろんな形で活用され人類の歴史に貢献しているのは、とってもワクワクします。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:ダチョウの卵に描かれた小さな北米大陸 – BIGLOBEニュースhttp://news.biglobe.ne.jp/trend/0823/geo_130823_6354929145.html)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年11月20日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今年3月にNHK文化研究所が行った「日本語のゆれ調査」によると、「卵焼き」と表記する人と「玉子焼き」と書く人がどの世代でも混在していることが判りました。

こういったことを「言葉のゆれ」と言うのだそうですが、確かに周りに聞いてみても「玉子焼き」「卵焼き」どっちを書くかはホントまちまちです。

さて、この調査で男女1,241名の方に聞いたところ・・・

  「卵焼き」派・・・・・・ 33%
  「玉子焼き」派・・・・ 64%

と、いう結果となりました。

つまり、3人いれば2人は「玉子焼き」1人は「卵焼き」と書くってことですねー。

そして、男女別でみても、かなり面白い差が出ています。

tamagoyaki_hyouki1.jpg

見ての通り、男性は「玉子焼き」派が主流で、男性と比べると女性は「卵焼き」派の割合がずっと多いんですねェ。 うーん!? いったいなぜでしょう??

ちなみにウチの女性スタッフに聞いてみましたが「卵焼き」が多数派でした。 「なぜ?」と聞いてみましたが、「さあ・・??なんとなくですねー?」との回答。

◆男女差、こばやしの推測
ひとつには、「ふだん触れている情報」の違いがあるのかもしれません。

手元にある「料理レシピ本」を見てみましたが、ほぼ全てが「卵焼き」となっています。 また、“原材料”は「卵」表記ですので、普段レシピに触れる方は「玉子」よりも「卵」の文字を見る機会が多いんですね。

tamagohyouki_oisinbo.jpg

反面、小説や漫画では、「玉子焼き」表記が多く出てきます。 例えば漫画「美味しんぼ」では「玉子焼き」です。

「普段料理をする人」の割合の差が、この男女の差となっているのかもしれません。

◆結局どっちが正しいの・・・?
・各新聞社は「たまご」を「卵」表記で統一していますが、例外として“料理名”については「玉子」表記をするのだそうです。「玉子丼」などですね。

・国語的には、「卵」と「玉子」は用途が少し違いまして、辞書は

   卵 ・・・生物学的なものすべて。魚も虫もすべて含む
玉子 ・・・ニワトリのたまごだけ。鶏卵。

となっています。

なので、「卵」でも間違いではないですが、「料理されたニワトリさんのたまご」については「玉子」表記が妥当なんじゃないでしょうか。

ちなみに歴史的には「玉子」は後からできた当て字なので、範囲が狭いのもうなづけます。

つまり、

 「玉子丼」 「ゆで玉子」 ・・・ ◎
 「卵丼」 「ゆで卵」 ・・・ 間違いじゃないけど、(イクラなどの)卵丼も含まれてしまう

・・・・・・ってことだと思います。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照)日本語のゆれに関する調査(2013年3月)から 1

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年11月13日

ミネソタの卵売り

たまごのソムリエ小林です。

ミネソタの卵売り」という歌をご存知でしょうか?

昭和26年の大ヒット曲です。歌手は暁テル子さん。更にその後即席ラーメンのCMで替え歌が話題になりました。

おそらく65才以上の方、ちょうど「あまちゃん」の夏ばっぱが小さいころに聴いていらっしゃったようなイメージでしょうか。

歌詞をちょっとだけ紹介しますと、

 

ココココ コケッコ ココココ コケッコ
私はミネソタの卵売り
町中で一番の人気者 つやつや生み立て 買わないか
卵に黄身と 白身がなけりゃ
お代は要らない ココココ コケッコ
2.
ココココ コケッコ ココココ コケッコ
私はミネソタの卵売り
町中で一番ののど自慢 私のにわとり自慢です
卵を生んだり お歌のけいこ
ドレミファソラシド ココココ コケッコ
3.
ココココ コケッコ ココココ コケッコ
私はミネソタの卵売り
町中で一番の美人です 皆さん卵を喰べなさい
美人になるよ いい声出るよ
朝から晩まで ココココ コケッコ

ココココ コケッコ ココココ コケッコ
私はミネソタの卵売り
町中で一番の人気者 つやつや生み立て 買わないか
卵に黄身と 白身がなけりゃ
お代は要らない ココココ コケッコ

ココココ コケッコ ココココ コケッコ
私はミネソタの卵売り
町中で一番ののど自慢 私のにわとり自慢です
卵を生んだり お歌のけいこ
ドレミファソラシド ココココ コケッコ

ココココ コケッコ ココココ コケッコ
私はミネソタの卵売り
町中で一番の美人です 皆さん卵を喰べなさい
美人になるよ いい声出るよ
朝から晩まで ココココ コケッコ

・・・・・・てなカンジです。

軽妙な詩で明るくて、なんというか楽しそうです。

卵を売って町一番の人気者・・・あこがれるなー!(^^)

いやー、でもインパクトもスゴイですね。

なにせ「ミネソタ」ですからね。

いったいどこなの、ソレ!?・・・てなカンジです。

ちなみに「アメリカ合衆国ミネソタ州」は、全米で5本の指に入る大規模鶏卵養鶏会社「マイケル・フーズ」の本社があるなど、全米中でも採卵が盛んな地域です。 最近では昨年、同社が33州にまたがる大規模なリコール(菌汚染による回収騒ぎ)を起こして卵関連の知名度が不名誉に上がっている州でもあります。(^^;)

まァもっとも、作詞をされた利根一郎さんは、ミネソタ州行ったこともなく卵売りサンがいるかどうかも知らずに詞を書いた・・・・・・のだそうで、「ミネソタ」は単に語感とイメージの良さから、または利根氏の家にたまたまいらっしゃった知人がミネソタ出身だっただけ・・・・・・、そんな説もあるようです。

短いですが、実際に歌われた映像がyoutube動画にあります↑。

昭和56年にヒットした替え歌のCMは、ハウスの「たまごめん」という即席ラーメンです。かなり流れていたので、こちらを覚えている方も多いようです。

軽妙で楽しい曲なので、その後もたくさんの方がカバーし歌っているようですね。 冒頭の写真は、BS放送の歌謡番組のワンシーンです。 おもわず聞きほれてしまいました。

個人的にはJAZZが大好きなので、youtubeで検索すると出てきました下記のスィングジャズバージョンがめっちゃ素晴らしかったです↓↓。ぜひ生で聴いてみたい・・・!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年08月28日