小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

鶏卵相場をおトクに活用するには?

ご飲食店さま、洋菓子店さま向けに書いてます。

相場仕入れの鶏卵は、ちょっとした工夫で利益に差が出ます。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

さて、たまごも相場というものがあります。

「たまごは50年間価格が変わらない、物価の優等生だ」

なんて言われますが、

なんのなんの、

ぜーんぜんそんなことはなくって、

めちゃくちゃ変動します

 

毎年平均価格はおおきく変わりますし、

そもそも日々の相場でしょっちゅう価格が変わります。

 

ご飲食店さま、洋菓子店さまの

僕たちのお客様では、

だいたい半数のお客様が相場価格取引、

残りが固定価格取引にて

ご注文いただいてます。

 

相場取引のお客様は、新聞発表の全農大阪鶏卵相場価格、

というものに連動して価格が変化します。

昨年一年間の市場価格をグラフにすると、こんなカンジです。

一年間でだいぶん違うんですね~。

 

季節ごとに市場値段が変わります。

判りやすく書き込んでみると、こんなカンジです。

ここから、

たまごメニューで利益をだすヒントが読み取れます。

2つあります。

 

その➀ :夏場と年明けに卵メニューを増やすと儲かる

鶏卵市場価格が安い時期に、定食や季節メニューとして、

たまご料理メニューを増やすと

原価が下がる分、利益が出やすいのです。

 

たとえば梅雨に入り始めの6月は、

需要が減る分、相場が下がります。

でも、『6月は一年間で最もオムライスが食べられる』というデータがあります。

この時期に、イチオシでオムライスを出すと、

利益的にもメリット大ですよね。

 

年明けは年末の高い時期の反動で、

相場がいちばん安くなります。

また、金運が上がるとされる寒の時期もあり、

たまごと絡めた縁起物のメニューを

打ち出しやすい季節です。

すなわちたまごで利益が出しやすいんですね。

 

その②:相場価格が上がるときに早めの注文を!

グラフを見ての通り、

2月や春先・秋口などは、

連日のように価格が上がります。

 

ということは、

一日でも早く、

すこし早め早めの発注をする方が、

価格が安くすみます。

 

また、その反対に、

相場が下がるときはギリギリの在庫に抑えて

発注をうしろにずらすと、

相場が下がったあとの安い仕入れができます。

 

ちょっとした差ですが、

年間の使用量を考えると、大きいですよ~。

 

たまごの市場値うごきって、

レタスなんかの生鮮野菜と似ているんですね。

ごく短期の需給バランスで価格が変動するんです。

 

でも一点、異なるのは、

賞味期限の長さ。

たまごは常温でも2週間生食可能です。

冷蔵ならもっと持ちます。

 

少し早め、

少し遅め、

ちょっと発注タイミングを季節で変えるだけで

年間で大きな利益差になります。

 

ぜひこの2点、

たまごご発注の際に意識してみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ2021年10月21日