小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまご・鶏のことわざ 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

大変な寒さですね!大雪で

京都・滋賀付近で高速道路など寸断されていて

物流にも支障が出ているようです。

 

僕たちのたまごも、四国から東日本へのご配送について

ちょっと心配しております。

 

日本だけじゃなく、カナダでは史上初のマイナス50℃など

各地で寒冷化となっているようです。

 

さて、中国のことわざに

<鶏寒うして木に昇り
鴨寒うして水に入る >

という言葉があります。

禅語ですね。

 

これは、

『同じ状況でも人によって

合うやり方はちがう』

 

という意味。

 

たしかに。

鴨もニワトリさんも、

おなじ「トリ」科です。

 

なのに、

カモはあえて!

水に入って泳ぎ

 

ニワトリさんは

地面に熱を奪われないように

木に登る…。

考えてみれば、

なんだか不思議ですね~。

 

収まったかに見えたコロナ禍ですが、

オミクロン株の市中感染など

まだ収束へは少しかかりそうです。

 

ご飲食店さんでも

更なる対策も

必要になってくるかと思いますが、

 

これも、自分のお店にあった対策が必要ですよね。

水かきのあるカモが池に入り

ツメのあるニワトリさんが木に登るように

 

新たなメニュー・業態での攻めか

既存顧客の守りか

はたまたその中間…

 

あなたのお店のお客様には

どんな

 

もし、あなたのお店が

単店でメニューイングの

細かな変更がしやすいお店でしたら、

 

◆1月はメニュー短期変更で利益を!

たとえば例年、

1月は月初~中旬にかけて

たまごの相場価格は最も安くなり

その後急激に相場は上がります

新年あけて1月、

月初の2週間だけ

たまごメニューを増やす、

または打ち出しを強化するだけで

 

他のどの時期よりも、

粗利が取りやすくなります。

 

また、たまごはサイズによって相場価格が異なりますが

冬季はニワトリさんの餌喰いがとても良いため

大きめのたまごが多く流通し安くなります。

レシピの微調整が可能ならば

例えばMサイズの鶏卵を

6グラム大きいLサイズに

変えるだけで

 

使用量など変えずに

コストを抑えられます。

 

ニワトリかカモか、

ぜひ、あなたのお店にあった工夫を

たまごで増益につなげてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年12月28日

飲食店さま、製パン洋菓子店さま向けに書いてます。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ヨーロッパのことわざに、

『ガチョウの卵をもらうために鶏の卵を屋敷に持って行く』

というものがあります。

 

これは「エビでタイを釣る」、つまり

「価値の低いもので価値の高いものをゲットする」

という意味。

 

このことわざに、

飲食店さんの

お客様がワクワクする

『こだわりたまごメニュー表記』

をするコツがあります。

 

ことわざに学ぶポイントは2つありまして、

ガチョウのたまご>鶏のたまご

つまり、

➀価値の違いがハッキリあるということ。

そして、

②それを皆が“認識”しているということ。

 

たとえば

「ジロール茸を持って行ってモリーユ茸をもらってくる」

なんてことわざだったら、

「どっちが価値が高いのか分からないよ??」

となって、これじゃ意味が成立しないですよね?

 

こだわり卵の銘柄を

メニューなどで表記アピールしようと思ったとして、

『〇〇卵使用しています』

なんて風に書かれているものを時々見かけますが、

 

「それが価値あるたまごなのか分からない」

「その卵のことを皆が知らない」

という状況だと

書いても意味がないのです。

 

銘柄で広く誰でもが

「知ってる!」となるものは、

もしかすると「ヨード卵」くらいかもしれません。

 

ですので、ポイントは

「なにが優れているかを書く」

「皆が分かるインパクト価値の卵をえらぶ」

ということじゃないかと思うんです。

 

“優れている点を書く”とは、

 

『〇〇卵使ってます』

よりは、

「香りが絶品なハーブ卵を使ってます」

「白身の弾力ぷりぷりの若どりたまごを使ってます」

の方が断然伝わるということですね。

 

また、

「皆が分かるインパクト」とは、

ことわざの

「ガチョウのたまごです」

くらい判りやすいってことです。

 

かつて、

女優のグイネス・パルトロウさんが

以前料理本を出した際に

 

「アヒルのたまご 2個つかう」

みたいなレシピを書いたところ

「そんな高いもの使えるか!」って炎上したことがあります。

 

アヒルのたまごが流通量も少なく、

一個数百円する『セレブ御用達のレアもの』

という共通認識があったからこその炎上ですね。

 

ガチョウやアヒルってのは極端な例ですが、

たとえば

「鶏が初めて産んだ『初産み』たまごです」

なんてのだと、

 

入手可能でありながら

これは珍しい!という印象があって

食べるお客様のウケも高いです。

 

他にも

「産みたて当日に直送しています」とか

「歩いて5分の距離で生まれたたまごです」

「一年で一日だけ、金運が上がるたまごです」

「全国にたった3農場しか育てていません」

など、好評だった

「インパクト」の切り口はいくつもあります。

 

いや、本音を言いますと、

ぼくたち卵屋は

「自分の届けるたまごの銘柄をPRしてほしい!」

という願望はあります。

 

ですが、

それはまず

あなたのお店で、

ファンになって

ワクワク味に楽しんでいただいてから、ですね。

 

ぜひ、こだわりの食材としてPRをされる際のポイントとして、考えてみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年11月3日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

最近の調査によると、

12歳時点の子供は、

「歯がキレイで目が悪い」

のが特徴なんだとか。

 

40年前と比べ、

虫歯の子は半分になり、近眼の子が2倍弱になっています。

目については、スマホなど近くを見る「近業」が多くなったことが要因。

 

近代化の側面で、

良い面と悪い面がいろいろ混ざった結果なんですね~。


さて、

本日はたまごのことわざ第72弾、今回はアメリカから。

<司祭のたまご(curate’s egg)>

これは、良いものと悪いものが混ざっていること

日本でいう「玉石混交」ですね。

 

“ネット上の情報って「司祭の卵」だよね、自分で取捨選択しないと。”

みたいな使い方をします。

 

でもなんで「司祭」なんでしょう?

 

これ実は、

百年前の大ヒット漫画が元になったことわざなんです。

こんな一コマ漫画が載りまして、

「面白い!」

とすごく話題になったのですね。

 

(司祭)キミ、その卵‥悪くなっとるんじゃないかね?

(若い牧師)あ~、ええ、「部分的」にはとても素晴らしいですよ。

 

といっています。

これが面白い、と

たいへん話題になりまして、

「部分的には良いって全部ダメだろ(笑)」

という笑いどころが

だんだん変化して

 

「良い部分と悪い部分が混ざってる」ことを「司祭のたまご」と呼ぶようになったのです。

なかなか興味深いです。

 

昔はこんな風に、

悪い卵と良いたまごが

混ざっていることがよくあったのですね。

 

なぜなら、

外から見て中身が分からないから。

 

西洋では、

『悪い人』のことを

「バッドエッグ(腐った卵)」と言います。

 

他に悪人を

「バッドアップル(腐ったリンゴ)」

ということもありまして、

この違いは、

「外から見て分かる悪人かどうか」なんですね。

 

「一見わからない悪人」は「悪いタマゴ」で、

「見るからに悪人」は「悪いリンゴ」なんですね。

なるほど。

 

じっさいたまごって、

いたんでいるかどうかなんて、

外から見て分かりませんよね?

 

僕たちのお届けするたまご商品は、

すべて「透光検卵」という工程を経ます。

こんなカンジで、光で透かして中身をチェックするんですね。

中身が悪くなっているものが

万一混入しても除去する、

 

またほかに血が混じっていたり

双子の黄身のものなんかも

これで除去します。

 

百年前のことわざと違って、

安心していただける状況なんですね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年10月22日

本日は「たまごのことわざ」とめずらしい玉子メニューのヒントを。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

芸能関係のニュースを見ていたら、立て続けに

『May J.、 “希望の兆し”を意味する約4年ぶりのオリジナルアルバムを12月にリリース』

『山下智久、新CMで楽曲「Vision」作詞「希望が感じられるような歌詞を心がけて」』

『光り輝く小林幸子がラウンドガール!「勇気と希望と幸せを差し上げる」』

なんだか「希望」がキーワードとなっているリリースが次々と出てきてますね。

 

コロナ禍での疲弊から、

ちょっとずつ先の「希望」が

見えるようになってきた

表れなのかもしれません。

 

さて、

たまご鶏のことわざ第71弾

今回は、デンマークの古いことわざ。

<希望とは一個の卵、ひとりが卵の黄身を、別の人が白身を、そしてもう一人が殻を手に入れるものである>(Hope is an egg, of which one man gets the yolk, another the white, and a third the shell.)

 

希望はみんなにあるけども

平等にリターンがあるもんじゃないよ、

という意味でしょうか。

 

あるいは、

希望ってのは

一人で成し得るものじゃなくって、

みんなが持ち寄ったものが

「希望」になる、

ってことかもしれません。

 

例えば「商売」がそうですよね。

 

いろんな得意・不得意がある

人どうしがあつまって、

長所を生かし

短所をお互いカバーして、

「会社」として目標・希望を目指すわけです。

 

黄身・白身・殻‥‥‥

いろんな特色があつまって

素晴らしい希望の卵になる、

そんな意味合い

とも言えるのではないでしょうか。


〇デンマークのたまごは日本と似ている?

ちなみにデンマークは

日本と同じく

卵大好き国でして、

 

一人当たりの消費量はEUトップ

世界ランキングでも11位です。(日本は2位)

 

なにより、珍しいことに

デンマークのたまごは“生食可能”なんですね。

1990年代に徹底した衛生対策を行った結果でして、

日本の取り組みと同じですね~。

魚のマリネを卵黄にちょっとつけて食べる

伝統の生卵料理もあります。

うーん、これは

日本人にもたまらんですね~。

 

卵黄にはマスキング効果があって、

塩かどや酸味をまろやかにします。

和食にもまろやか濃厚な黄身の

旨味と酸味を楽しむ

「黄身酢」がありますね。

 

言うなれば和風のたまごソースですが、

北欧料理と共通するってのは興味深いです。

 

うまく取り入れれば、

洋風と和風の垣根を超えた

 

あたらしい

さっぱり濃厚たまご料理に

なるんじゃないでしょうか。

 

ハーブ系の飼料や、すだちなど柑橘飼料で飼育したたまごがきっと合いますね。

 

※ちなみに先日ご紹介した、たまごなどの具をめっちゃ乗せるサンドイッチ「スモーブロー」も、デンマーク料理です。

こちらもインパクトあって

まだ日本ではメジャー感がありませんので、

メニューの話題作りにはオススメです。

 

ぜひ、上記のことわざのとおり、

一個のたまごを

あなたのお店の繁盛の

「希望」にしてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年09月22日

本日は「たまごのことわざ」と集団の決め事についてお話します。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

パラリンピック始まりましたね!

バスケットなど球技が

オリンピックとはまた一風変わった

テクニックや戦いぶりで、

とくに楽しみです。

 

ところで、

パラリンピックって、

障害の「度合い」でも有利不利

が出ますよね。

 

片足の障害がある方と、

両足の方では

制約が違うでしょうし、

 

少しうごかせる

まったくうごかない

 

こんな方同士が競うのも有利さが出てしまう。

いったいどういう基準でするのか…。

 

調べてみると、

一人ひとり異なる体調を、

「クラス分け」と「ポイント制」の独自ルールで

公平性を保っているんですね。

 

医療など専門知識をもった

「クラシファイヤー」と呼ばれる判定員さんが

基準にしたがって細かく判断されるのだとか。

 

義手義足など素材がどんどん向上していて、

近い将来、パラリンピックの成績は

オリンピックを抜くだろう

 

なんても言われています。

こういったクラス分けの判断も、

さらに重要度上がってきそうですね。

 

さて今回のお話は、この「判断基準」にまつわるたまごの諺


たまごのことわざ第67段、

今回は中国から。

 

<君子たるもの子鹿や卵を獲らえない>
(君子不麑不卵)

 

立派な人物は親子の情に報いるものだ

 

という意味です。

こんなエピソードがあります。


あるとき王様が狩りに出かけ、

鹿の子を捕らえました。

 

王様は領主にそれを宮殿に

持ち帰るように命じたのですが、

 

領主はその道すがら

母鹿がその子鹿に寄り添い

鳴くのを見て

かわいそうに思い、

解放してしまったのです。

王様は後でそれを聞き、

「勝手な事をしおって!」

と怒り罪に問おうと思い

領主を捕らえさせましたが、

 

その罪を決めかねていったん保留したのです。

さて少し時がたち、

王様は病気にかかりました。

 

「自分も老いた、何があるか分からんのう。

いざのために息子を託すべき後見人

かつ教育係を決めておかねばな‥‥‥。」

 

ただ、誰にするか…。

そこで思い出したのがその領主です。

 

「よく考えてみると、

あやつは情の深い男だ。

子鹿にすら親の恩を感じたのだ、

人の子にはもっと愛情をもって

接するだろう。」

 

と、彼を釈放し、

息子の教育係に採り立てました。


王様、なんだかずいぶん勝手な気もしますが、

これ何の話かと言いますと、

「儒学」のケーススタディなのです。

 

2千2百年くらい前に

董仲舒さんという儒学者がいまして、

この方は「儒学」を

『国の学問』に推し進めた最初の人。

 

この人が、

「儒学って何?」を教える際、

さきほどの王様エピソードを語り

 

「どういう対応をすべきだったのか?」

という問いを弟子に投げかけたんです。

 

仲舒さんの答えは

立派な君子たるものが、

子鹿や卵を獲っちゃダメだよ。

 

「母親の愛に気づかって

子鹿を開放するのは、

人としての道理に

かなっているよね。」

 

「でも、命令を守らずに

コッソリ逃がしたのはダメ。

領主は王様をその場で

諫めるべきだった。

これ罰の対象だよね。

死刑はひどすぎるから強制労働くらいかな?」

 

‥‥‥と、

『情恩に報いる行動』の是非

を説いたというお話。


すなわち

<君子たるもの子鹿や卵を獲らえず>

のことわざとして、

今日まで残っています。

 

なるほど、明快ですね。

儒教は大まかに言うと、

 

人としての生き方(仁・義など)

を守って父子、夫婦、目上の人、年配、

友人を大切にしていきましょう

という考え方です。

 

ただし、高倉健さんが歌った

『義理と人情を 秤にかけりゃ~』

なんて歌詞にあるように、

「人としての生き方」だって

時に矛盾します。

 

じゃあどうすりゃいいの??

をハッキリさせて、

学問として体系立てていったわけです。

 

その結果、儒学は「国学」として

ずーっと中国で根付いていったのです。

 

現代でもこういうことって

ありますよね~。

 

社長がムチャな命令をしたとき、

「そりゃダメだろう‥‥‥」

と思いながら

 

社員みんながそのまま

従っていては、

大きな失敗につながります。

 

かといって、

勝手に判断して

命令を聞かなかったら、

組織がくずれちゃいますよね。

 

「そんなら、命令した時にハッキリ反論してほしいなぁ。なおすから。」

 

‥‥‥たしかに組織としては、

こうした方がスムーズに回ります。

 

あらかじめ社内教育の場で

「こんなことは会社として

間違いだから、やっちゃってたら

指摘してね。」

 

とケーススタディを共有しておくのは有効でしょう。

 

もっとも、

君子が獲っちゃだめな「卵」を

商いとしている

僕にとっては

「そのとおりにしよう。」

と公言しにくいことわざですが、

 

せめて「諫める意見」

をもらったときには

君子をめざして

ハイハイ!

と素直に聞こうと思います。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(出展:『玉函山房輯佚書』)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年08月25日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご・鶏のことわざ第69弾、今回はイタリアから。

<年老いた鶏から美味しいスープができる>Gallina vecchia fa buon brodo


年を取ると経験も増えるし悪くないぜ!みたいなカンジです。

日本でも「一日の長」なんて言い方をしますね。

イタリアではとてもポピュラーな表現のようで、この言葉をタイトルとする古い歌もあります。

またずいぶん前ですが、ロードレース世界選手権9連覇・史上最強のライダーと呼ばれるバレンティーノ・ロッシさんが、このことわざが入ったTシャツを着て「まだまだやるぜ!」というメッセージを伝えた事で話題になりました。

ちなみにこのことわざはホントで、

年を経た鶏ほど、

肉は硬いですがアミノ酸量が増え、

うまみが多くなります。

シチューなど煮込み料理にするなら絶品なんですね。

日本では「廃鶏」なんて呼ばれてあまり用いられていませんが、肉文化の長いヨーロッパでは逆に年老いた鶏肉の方が高いこともあるくらい。

僕たちも年を経るほど旨味が増える、そんな人間でありたいですね~。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年07月20日