おばあちゃんはナゼ卵を吸うの!?【たまごのことわざ】
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
本日はたまご・鶏さんのことわざ第26弾です。今回も欧米から。
<おばあちゃんに卵の吸い方を教える>(Teach grandmother to suck eggs)
日本でいう「釈迦に説法」の事です。自分よりも経験や知恵のある年配者に物事を教えようとしちゃうことです。
なるほど、こういう事ってありますよねー。 たまたま仕入れた付け焼刃の知識を自信満々に語っちゃって、実は向こうがその専門家だったりして。痛い痛い^^;
◆「卵を吸う」ってナニゴトなの…!?
さて、そもそも「卵の吸い方」を教えるってどういうことなんでしょう?? そんな知識、必要かなぁ……!? 日本人である我々にはピンとこないかもしれません。 「たまごをチューチュー吸って飲むのだろうか!???まさかヘビじゃあるまいし・・・・・・。」
いえいえ、これ、実はイースター、クリスマスと言ったお祝いごとにすごく重要なノウハウなんです!「たまごを吸う」とは、たまごの殻で飾りつけを作るために「卵の殻を壊さずに中身を吸い出す」事。
欧米、特にキリスト教徒の皆様にとって、卵は“キリスト復活の象徴”でありまして、お祭りごとに盛大にたまごを飾り付ける風習が広く残っているんですね。
以前もご紹介しましたが、スーパーで特設コーナーができるくらい。
その飾りをつくるにあたって、「割らずに中身をキレイに吸い出すテクニック」がとっても重要になってくるわけです。中に少し残っちゃうと飾ってあるうちに腐っちゃって大変なコトになってしまいます。 たくさんの卵の殻から効率よく手早く正確に中身を出すというのは、伝統行事に際して昔っから必要なまさに“おばあちゃんの知恵”だったわけですね。
なので、「おばあさんに卵の吸い方を教える」ということわざは、日本でいうなら「おばあちゃんに正月のしめ飾りの作り方を教える」とか、「おばあちゃんにおせちの作り方を教える」みたいなイメージなんですね。 おお・・・、これは確かに不敬だなー。言い換えてみると先人の知恵を侮るなかれ!というのが良くわかりますね^^
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(関連:たまごのソムリエコラム・・・たまご・鶏さんのことわざシリーズ一覧)