小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

【コラム】えびす様はニワトリ嫌い?

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こんにちは!こばやしです。 しばらく県外におり、更新が滞っていました(^^;)

島根県松江市に、美保神社という古い神社があります。

ここは、全国3千社ある「えびすさま」を祀る神社の総本社(事代主神系)なんですが、この神社に「えびすさまはニワトリ嫌い。」という伝説が残っています。

昔々、えびすさまは毎夜この美保神社から海を渡ってミゾクイ姫様のところへデートに行っていたのですが、夜が明けて帰る時間を、ニワトリさんが知らせていたんですね。 ところがある日、まだ夜が明けていないのにうっかり鳴いちゃった事で、えびす様は暗いうちに船を漕いで、途中で櫓を落としてしまいます。

しょうがなく片足を海に漬けて漕いでいたところ、サメが寄ってきて足をガブッ・・・!

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・・・・・・というわけで、大けがをしちゃったえびすさまは、以来ニワトリさんに激怒しているのだそうです。 えびすさまの片足がちょっと曲がっているのは、その時のケガのせいだとも言われています。

以来、この美保神社の周辺の人々は、ニワトリさんもたまごも食べない風習になっていたそうです。 かの小泉八雲の手記にも、この町(美保関)の宿で「卵はありますか?」と聞いて女中に「アヒルの卵なら。」と答えられたとのエピソードが残っており、少なくとも明治時代までは強くその文化が残っていたようです。

まァ、えびす様はもともと「の化身」、海の豊漁を祈る神様です。神話の昔からの古い町で立派な港がある土地柄ですから、「 海の恵みを大切にしようぜ。」という考えがこの伝説を産んだのかもしれません。

ほかにも鶏肉&たまごを食べない地域がいくつかあって、たとえば滋賀県の田村神社周辺、大阪の道明寺周辺がそうです。 いずれも発端となる興味深い伝説があります。 いずれ紹介します!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学2013年05月20日