小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

平家を滅亡させたニワトリの話

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

3月3日はひな祭り・・・だけじゃなくて、実は「闘鶏の日」なんですね。 「鶏合(とりあわせ)」と言って平安時代より宮中で続いている風習で、闘鶏をすることで「五穀豊穣」を祈り占うんだそうです。

この闘鶏が江戸時代には賭け事として庶民にも普及し、何度か幕府が禁止令を出したほどの流行りよう。それだけ鶏サンやたまごも庶民に普及してたってことでしょうね!(^^)

さて、私の母方の実家、和歌山県には「闘鶏神社」なるものがあります。(※正確には「鬪雞神社」と書きます)

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熊野古道の分岐点にあり歴史は古く、「平家物語」にその成り立ちエピソードが出てきます。

熊野水軍の頭領であった湛増(たんぞう)が、源平合戦に際しどちらに味方するかを赤いニワトリ・白いニワトリを戦わせて決めたのだそうです。 結果白いニワトリさんが勝ち、源氏への味方を決め壇ノ浦へ出陣し、大勝利へと導いたんですねー。

 

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もしここで赤いニワトリさんが勝っていれば・・・・・・まだまだ長く平家の世が続いていたかもしれません。

※ちなみに現在の採卵鶏(卵を産むための鶏種)に限ると、赤のニワトリさんと白のニワトリさんでは、原種に近い赤ニワトリさんの方が体が2割程度大きいので、今両者を戦わせたらおそらく赤いニワトリが勝ちます。(^^)

以前に書きましたが、タイのアユタヤ朝の英雄ナレースワンも、闘鶏で出陣するかどうかを決めた(占った)という伝説があります。 重要な決断を闘鶏に託し、勝敗を以って占うというのは、心理として理解できる気がします。 勇敢に戦う姿から、重要な行動へ向かう自分の気持ちを後押ししてくれる・・・そんな意味もあるのではないでしょうか。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学2013年03月3日