小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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たまごの上にトゥシューズで立つバレリーナの足。

これは、米国で最も有名なアーティスト・グラフィックデザイナーのひとり、

ジュリアス・フリードマン氏の作品です。

なかなかインパクトありますねー。

CG全盛の今では「ちょっと面白いよね。」くらいの印象かもしれませんが、数十年前の作品だとすると、感じ方もチョット変わるのではないでしょうか?

この方は卵を使った斬新な作品をいつか出されていまして、たとえば下の作品

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“フレッシュペイント(塗りたて)”

という作品ですが、普段目にしているたまごと色が全然違い、ちょっとした衝撃がありますね。

この作品でニューヨーク アートディレクターショウ金メダルを受賞されています。

そういえば、日本の大ヒットドラマ『トリック』のオープニングに「青や緑の黄身のたまご」が不気味に使われていましたが、プロデューサーの山内章弘さんは「『当たり前をうたがえ』という意図を込めてこの映像を入れたんです。」とインタビューでおっしゃっておられます。

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もしかすると上のフリードマン氏の作品と思想に、影響を受けたのかもしれませんねー。

フリードマン氏は、上記の写真ポスターのほかに家具デザインや彫刻、アートインスタレーションなども手掛ける多才な方。

卵の作品は彼の”代表作”として有名ですが、その他にも「食べ物」を主題とした有名作品がいくつもあります。どれも、色彩感覚が抜群にカッコイイ!

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50年も前からこういった斬新なデザインを世に送り出してこられているのはスゴイですね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:【芸術】世界のたまごアート記事一覧_たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 世界のたまごアート 2016年07月12日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

海外で卵を使った一風変わった教育がなされていると、ツイッターで話題になっていましたので、ちょっとご紹介を。

「赤ん坊を育てるのは24時間監視しなければいけない訳ではなく空き時間があるはず」→「毎日24時間生卵を割らないように持ち歩く」のをやってみてはどうかという意見 – Togetterまとめ(http://togetter.com/li/987668)

これはどういうことかと言うと、米国では授業の一環として、子育ての大変さを実感するために『24時間一定の期間、生卵をずーっと割らないように持ち歩く』というプログラムがあるのだそうです。

ツイッターまとめ上では、実際にカナダやアメリカでやったことのある方のご報告もあって、非常に興味深く読ませて頂きました。

なぜ生卵を持ち歩くことが子育ての勉強になるのか・・・・・・?

これは、子育て経験のあるかたは「なるほど。」と感じられるかもしれません。

どこへ行くにしても、そーっと。

常に気を使わないといけないんです。

お出かけも

買い物も

割れないようにそーっと。

これは大変ですよね^^;

これって、「赤ちゃんを気づかいながら」とおんなじなんですね。

ちょっと目を離すと卵が割れちゃうかもしれない。

赤ちゃんも同じですよね?

どちらも、ちょっと目を離すと何が起こるか判らないわけです。

お出かけしても、

気持ちがぜんっぜん休まらなかったり・・・・・・

そういった『子育ての大変さ』を高校生の内に疑似体験することで、

社会の中での子育てをする方の大変さを理解できるという仕組みですね。

なるほど。面白いですねー。

また、リンク先のつぶやきにも書かれていますが、どうしても生卵を持って外出できない場合は、『誰かに頼む』こともできるんだそうです。

でも、その人が「大切さ」をちゃんと理解して、割れないように見ててくれるかどうかは分からない。 このヘンも、赤ちゃんと同じですよね。良くできています。

ちなみに、その生卵には、カワイイ顔を描いて、育児日記もちゃんとつけるんだそうです。

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ふだんは「食べてもらうこと」が一番大事な『たまご』ですが、こんな使い方があるのですねー。

子育てお母さん・お父さんに対する理解が少しでも深まりましたら幸いです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2016年07月8日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ゆでたまごをツルンと剥けると、超キモチイイですよね。今回は、その剥き方のコツを、何回に分けてお伝えします^^

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まず試していただきたいのは、「内部の空気を抜く」ということ。 産みたてのたまごは、内部に炭酸ガスがたくさん入っておりまして、これが膨張したりpHを下げたりして、白身と殻をくっつけちゃうんですね。それでキレイに剥けなくなるわけです。

 

そこで、カラにちょっと穴をあけて、茹でながらガスを抜いてやるんですね。

用意するのは、押しピン

まず、尖ってない方のおしりに押しピンをゆっくり刺します。このときに、深く刺しすぎないように注意してください。

うっかり深く刺しちゃうと、その穴からニョロニョロと白身が出てきてしまいます^^;

そして、いつも通りにゆでる。 これだけです。

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◆たくさん作るなら・・・
とはいえ数をたくさん作るときは、ちょっと大変です。

こんなときは、深く刺さらないようにプラスチックの板や厚紙などに押しピンを固定して、針の刺さる長さを調整してやりましょう。うまく台に固定してやると、次々ギュッと押し付けて刺すだけでちょうどイイ深さの穴があけられます。

ぜひお試しあれー! 

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

イスラエルのある倉庫で、パキスタンから密輸された40,000個の卵が発見され、速やかに破壊・廃棄されたそうです。

これは、警察と税務署・イスラエル卵業養鶏協会の共同作戦により発見されたそうで、たまごは古くなっていたわけではありませんがイスラエル国内基準にて管理されていたわけではなく、また表示の偽装された卵も一部見つかったそうですので、残念ながら食用としては適さないとの判断がなされたのだとか。

しょうがないですが、でも4万個ですか…もったいない!


◆実は、たまご大国イスラエル!◆
実はイスラエルの人はめっちゃ卵大好きです。 20年ほど前は
統計上、世界一の卵消費量でしたが、2000年代に入り統計データ発表を止めてしまったので、世界の消費ランキングからは外れています。

実際にイスラエルに行かれたことがある方は、あちこちにたくさんの卵料理を食べられる食堂があることに驚かれるそうです。

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写真はイスラエルを代表する料理、シャクシューカ。 たまご料理ですね!

中東の他の国でも食べられますが、アラブ圏ではひき肉を入れるのだとか。 イスラエルの方は玉ねぎピーマン・トマトなど野菜と卵のみですので、こちらの方がヘルシーですね^^

日本でも作れます。 クックパッドにも、何種類かのレシピが上がってますねー。

卵との絡みが絶品のおススメ料理です、ぜひ一度作ってみてくださいませ。

パキスタンからの密輸入も、「これが無くっちゃ困る!」というイスラエルのたまご文化が背景にあるのではないでしょうか。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます^^

(参照:Globes English – 40,000 eggs smuggled into Israel destroyed)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2016年07月1日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日はちょっと面白い“絵本”をご紹介。

ツイッターで話題となっていたのを見て、どうしても欲しくなって買っちゃいました^^

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「きょうのおやつは」というタイトルでお料理(パンケーキ)をつくる内容の絵本なのですが、何が変わっているかっていうと、半分のページが「鏡」でできているんですね。

なので、全開じゃなくって90度だけ開くと、まるで“立体”のように見えるんです。

たまごをボウルに割るシーンはこんな風になります。

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ホットケーキにシロップをかけるシーンも、ちょうど容器の部分の絵を手で持つとリアル感(?)があって美味しそう!なかなかいいカンジです。

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上記のたまごシーンも、手でもつだけで、アラ本物っぽい。

料理途中の他のページも、従来の絵本と違う感じに見えて、とても新鮮です。

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さあ、我が子も大喜びか・・・!

と思いましたが、

1歳児にはチョット難しかったようで、読んだところ

??なんでいつものように180°開かないのか・・・??が気になってしょうがないカンジでした(–;)

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あと半年?一年?ばかり待たなくてはいけないようです(汗)。

ただ、大好きなネコさんが出てくるので、気に入ってはいるようです^^;

ちょっと変わった切り口の絵本を探していらっしゃる方、おススメですよー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2016年06月28日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご・鶏のことわざ36弾、今回は英語圏から。

<めんどりが鳴かないと卵は産まれない>If the hen does not prate, she will not lay.

『口やかましい奥さんの方が家庭がうまくいく』、という意味です。

良い奥さまは、夫のことを思って必要なことをどんどん指摘する奥さまのこと。

英語圏はどこも“男女同権”先進国、レディファーストのお国柄だからでしょうか。

差し出がましいことは言わない・つつましやかで控えめな方が良い・・・なんてのは欧米の価値観で言うと「そんなんじゃダメダメ!」ってカンジなのかもしれませんね。

ホーソン効果、という社会実験のお話があります。

デトロイトのある工場が、「照明あかるさ」が作業効率にどう影響するかを調べる実験をしました。

暗い方が良いのか、明るい方が作業効率が上がるのか……

さて結果を見ると、照明の明暗による差はありませんでした。

ところが!

面白いことに、

両方とも作業効率がグッと上がった」んですね。

・・・・・・!?

これはつまり、

『工場スタッフの頑張りを、実験者が注目している』

たったそのことだけで仕事の成果が大きく上がったということだったのです。

『見ている』、

つまり普段、気にかけて声をかけることで、人のやる気は上がる。

このことが「ホーソン効果」とよばれ、マネージメントの一つの指標として企業の現場でも活かされています。

ご家庭でも同じですよね。

上のことわざの意味としては、

奥様が「どーでもよいわ。」と無視に近い状態よりも、たとえ厳しい一言だとしても、あれやこれやと投げかけをすることで、「ちゃんと気にかけてもらっている」というプラスの気持ちが生まれるのではないでしょうか?

うるさく言うめんどりさんのおかげで、素敵な幸せ(卵)が産まれる・・・・・・そういう事ですね。

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なんにせよ、ご家庭が明るいかどうかは、お父さんお母さん、そしてご家族にとって非常に大事です。 一緒に食卓を囲んで会話しながら食事しているかどうかで、子供の犯罪率が変わってくるという警視庁データもあるくらいです(参照)。 奥さまにかぎらず子供もトーチャンも、どんどん意見・会話をご家庭で重ねていくことが、うまくいく秘訣なのかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:楽しみとガマンはワンセット(たまごの諺)その18-たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2016年06月24日