小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごのことわざシリーズ第43弾です。今回はデンマークから。

<卵と誓いはすぐに壊れる (Eggs and oaths are easily broken.)

ゼッタイ守るぞ、と決めてもなかなか続かないのが人情です。

やっぱりねェ。

そんなリアクションを、たまごに例えたことわざですね。

そういえば、

8兆5000億円の資産を一代で築いたビルゲイツさんが言っています。

『人間とは、「こうなりたい」という情熱をかたむけること、

たとえば「起業するぞ!」となってから、

9割の人が5時間ほどで投げ出してしまう。』

・・・のだそうです。

10%しか、続けない。

なるほど、そういうものかもしれません。

じゃあ、そうならない為に、どうしたらよいでしょうか?

コロンブスのたまご、というエピソードをご存知でしょうか。

「新大陸を探すなんて、卵を立てるようなもんだ。ムリムリ。」

そういわれたコロンブスは、

たまごのお尻にコン!とヒビを入れてから立てました。

できっこない。

続かない。

そんなコトでも、「知恵と工夫」で案外どうにかなるもんです。

立たない卵も凹ませたら立ちます。

すぐ割れちゃう生卵だって、

茹でれば中身は出てきませんし、

凍らせたら、ビクともしなくなります。

ようするに、

「状況を変える一工夫をどう探すのか」が大事なんじゃないでしょうか。

たとえば、心理学的には、

『できるだけ多くの人前で宣言するほど、続ける意思を強く持てる』

のだそうです。

誰かに自分の夢、誓いを語ること、

それも、多くの人に語ってみることで、

実現へと導きやすくなるんですね。

それこそ『凍った頑丈なたまご』のように、です。^^

一年の計は元旦にあり。

年明けより一年続く決意、ぜひいろんな工夫と共に考えてみてくださいませ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2016年12月30日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先日クリスマスのイベントとして、

徳島市にあります佐古児童館さんにてマジックショウをしてきました^^

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テレビじゃなくって目の前で見られるマジックショウの醍醐味は、

やっぱり参加して一緒に不思議体験することなんです。

今回も、どちらかというと、体験型・みんなで!というマジックばかりで

行ってみました。

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モチロンたまごマジックも少々やりましたが^^

特にお父さん、お母さん方にも多数お手伝いいただきまして、

単なる付き添いじゃなくって、ひと時を楽しんでいただけたら、と思っております。

ご参加・ご協力くださったみなさま、ありがとうございました!

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2016年12月28日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

そういえば、秋ごろ少し話題になっていた、

タカラトミーの新発売おもちゃ「生まれて!ウーモ」

前評判にたがわず大人気、品薄となっているようです。

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これは、箱を開けて、中に入っている『謎のたまご』を手に取ると光ったり、

コンコンとノックすると中からノックを返してくれたり、笑ったり、

たまごがいろんなリアクションを返してくれます。

さらに、このたまごをナデナデし続けると、

中からくちばしでつついて、なんと殻を自分で割り

カワイイ謎の生物(鳥?)が出てくるんですね。

おお・・・!すごい。

すごく面白そうですね。

残念ながら早々に売り切れとなった売り場が多いようで、

クリスマスプレゼントに向けて真ん中ストライクのようです。

(タカラトミーのサイトには「品薄でゴメンナサイ」の告知がでています)

品切れで話題となったもう一つのおもちゃといえば、「ミニファミコン」

どちらも、親子で楽しめそうなところが魅力な気がしますねー。

なんにせよ、

生命の源である「卵」の役割について考えるきっかけとなるおもちゃがヒットしていること、たまご屋としてちょっとうれしく感じます。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2016年12月23日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

あと少しでクリスマスですね!

本場米国では宗教の絡みもあって、あまり

「メリークリスマス!」

と公共の場ではアピールしにくくなっているようですが(関連)、

さいわい八百万の神様がいらっしゃるリベラル日本では、

クリスマスもハロウィンも初詣も全然オッケーです^^

さて、冬のあったかーいお酒、特にクリスマスに人気の飲み物というと、

甘いあまいたまご酒「エッグノッグ」

特に米国では、

「正月といえばお雑煮」

くらいの感覚で、

『クリスマスといえばエッグノッグだろう。』

というイメージがある飲み物です。

卵とミルク、砂糖とお酒、あと鍋があればカンタンにできるのですが、

あちらでは良く飲まれるのであらかじめパックになった製品も売られています。

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日本ではまず見かけない商品ですが、

米国のこの時期は、町のどのスーパーでも、山積みです。

なぜこのクリスマスや正月定番なのかというと、

牛乳や卵、ブランデーは昔は貴重で高価でしたから、

クリスマスや正月だけの贅沢なお酒として飲まれていたそうです。

数年前にもご紹介したのですが、

おウチで簡単に作れるエッグノッグのレシピを再掲しますね^^

◆代表的なレシピ

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スタンダードなレシピですが、モチロンお酒を入れなくても美味しいです。 酒抜きだと、子供にも大人気!

 

※準備するもの
  卵黄 1個
牛乳 180ml
砂糖 大さじ一杯(10g程度)
(ブランデー お好み)
シナモン  一つまみ

※作り方
 (1)卵黄に砂糖を入れて、クリーム状真っ白になるまでかき混ぜます。
(2)そこに牛乳を加えて更によく混ぜつつ、小なべで弱火にかけながらゆっくり温めます。 (沸騰厳禁!)
(3)10分少々でとろーっとしてくるので、そうしたらカップに移してお酒を好きなだけ入れ、シナモンを振りかけて、出来上がり!

※お酒はワインでも美味しいです。

お酒好きのお父さんには、

アルコールの強ーい「ジョージ・ワシントン風エッグノッグ」なるレシピがありますので、興味ある方はお試しくださいませー。(大人の甘ーいお酒、エッグノッグレシピ – たまごのソムリエ面白コラム

これは酔っぱらいますよー!

では楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ♪

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2016年12月21日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご・鶏のことわざ第42弾、今回は中国から。

<鶏犬不寧(けいけんふねい)>

すんごく緊迫した状況で、心が落ち着かないことのたとえです。

鶏や犬さえも落ち着かないくらいという意味なのですが、

要するに本人だけじゃなくって、周りにいる動物まで動揺しちゃっているイメージですね。

日本で言うと、

「上を下への大騒ぎ」

ですね。

ちなみに『鶏犬不寧』というタイトルのドタバタコメディ中国映画もあります。

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さて、このことわざの出典は、

唐の文学者・柳宗元さんの「捕蛇者説(蛇を捕るものの説)」というお話し。

————————–

『人々に害なす毒蛇を捕獲することで、税金を払う変わりとしている男がいた。

彼の祖父も父も蛇捕りのために死んでおり、

「ワタシも何度も死にかけているんですよね・・・。」と辛そうに言う。

「それは大変だ。政治家にとりなして元の税金で納められるように役目を変えてもらおうか?」

と言ってみたところ、男は大泣き。

「この大変なお役目だって、税金を取られるヒドさにはゼンゼンかなわないんですぜ。 情け容赦ない役人が来てわめき叫び大暴れ、驚くものは人ばかりか鶏や犬さえも落ち着いていられないくらいです。

あまりにひどいせいで村人は飢え死んだかよそへ移ってしまった。 私は蛇捕りをしているから残っていられるんです・・・・・・。」

私は彼の話を聞いてとっても悲しい。

税の取り立てが毒蛇よりも怖いなんて、為政者は誰も知らないのだ。

だからこの話を出版して、民衆を見る為政者がこのことを知るのを待ってやるのだ。』

————————–

・・・・・・とまあ、こんなカンジの内容でして、

高校の教科書にも載っている、大変有名な古典文学です。

あまり鶏はカンケイ無いようにも思いますが、

とにかくこの有名文学の一節から「鶏犬不寧」の表現が生まれたわけです。

◆おなじみ鶏と犬の組み合わせ
当ブログではおなじみの、鶏と犬のワンセットことわざです。

犬と鶏イコール「人間のそばにいる存在」、

時には“犬と鶏”と書くだけで村里を表したりするくらい。

当ブログでも、過去にいくつか犬鶏の組み合わせことわざをご紹介したことがあります。

鶏犬昇天 【たまご鶏のことわざ その30】

陶犬瓦鶏 【たまご鶏のことわざ その29】

鶏鳴狗盗 【たまご鶏のことわざ その13】

日本だと、人間のそばにいる存在、というと犬鶏じゃなくて

「犬ネコ」の組み合わせでしょうか!?

さて、

いよいよ年末残り2週間。

お客様のお店も宴会シーズンやクリスマス、繁忙期に入り、

注文が増える時期です。

「鶏犬不寧」の大騒ぎとならないように、

しっかりと準備万端待ちかまえて行動したいと思います^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:ニワトリさんは見飽きた!?【たまご鶏のことわざ】その30

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2016年12月19日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

NHK大河ドラマ「真田丸」、クライマックスですね!

あと少しで終わってしまうのが、さみしいです。

さて偉人とたまごのエピソード第12弾、

今回は2018年度大河ドラマ「西郷どん」こと西郷隆盛です。

西郷隆盛さんは、大の犬好きでした。

とにかく犬をめちゃくちゃ大事にしたそうで、

まず食事の用意も、犬から

あるとき、食べるものが少なく困っていた西郷さん、

まず犬が元気じゃないとイカン!

と言って、

真っ先に犬にごはんをよそい、

貴重品だった卵をかけて食べさせてやったのだとか。

愛犬にたまごかけごはんを!

いやー、愛がありますねェ^^

また「西郷さん自身も卵好きだった」との説もあるようで、

司馬遼太郎著の小説「飛ぶが如く」にも、

“西郷さん自身たまごかけごはんを好み、良く食べていた”ことが書かれています。

仲良く2人(ひとり+1匹)でたまごかけごはんを楽しんだりしたのかもしれませんね^^

さて、西郷さんの犬好きには、数々の逸話が残っています。

京都の祇園には、上野の銅像・西郷さんのような草履姿で、

かならず愛犬を連れてフラッと食事をしにくるのが常だったとか。

そして、夜は決して祇園に遊びに出てこない。

「粋の中の粋を知ったお方やなあ。」と後年まで語られていたそうな。

また、ある日「西郷さんが妾を2人作ったらしい。」と噂が立ち、

「どんな美女なんだろう。」と興味津々で行ってみたら、猟犬を二匹紹介された。

なんてことも。

面白いのが、うなぎ屋さんでのエピソード。

◆やっぱり自分は後回し、西郷どん
味が美味しいので有名な鰻屋さんに、犬を連れた男がやってきた。

うな丼を注文して、一杯持ってくるたびに犬にやってしまう。

2杯、3杯と犬に食べさせる姿を見て店主は

「なんだこの野郎、鰻が腐っているわけでもないのに、失礼なヤツめ。」

と怒って、男の追加注文に

「もう売り切れだよ。」

と、断ってしまいます。

結局その男は、自分は食べられずに、ションボリと帰っていった・・・。

あとで、丼の下に大金が置いてあるのにビックリして人に聞いてみると、

なんとその男は明治維新の立役者、元陸軍大将都督の西郷さんに違いないと。

店主は恐縮しきりだったとか。

また他にも、贈り物は頑として受け入れなかった西郷さんが、

「犬の絵」だけは大喜びで受け取り、

後に家人が整理したさいに、長持ち一杯の“犬の絵”が出てきた・・・。

などなど、ホントに犬好きだったんだなぁ、というエピソードが沢山残っています。

 

◆犬に生卵はちょっと注意
ところで、犬にとっては、生たまごの“白身”が体に障ることがあるそうです。

たまにならオッケーですが、

しょっちゅう食べていると肝機能を損なったり

下痢をしてしまったりすることがあるそうです。

とはいえ私が小さい頃ウチで飼っていた愛犬は、

しょっちゅう生卵を食べていましたが結構長生きしましたし、

あまり神経質になりすぎる必要はなさそうです。

ただ、犬に卵を食べさせる際には“加熱”した方がより良いのは確かなようです。

お飼いになっておられる方は、少しご注意くださいませ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:大西郷の逸話・南方新社)

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