小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

『ニワトリが鳴いたら朝だよ』

これがテーマの“伝説”って
世界中にありまして、
めっちゃ面白いんです。

有名なところでは
聖書の「ペテロと3度鳴く鶏」の
エピソードですし、

日本でも
えびすさまだったり
ダイダラボッチだったり
鶏の朝鳴きがかかわるストーリーには
枚挙がありません。

その一つをお話しします。


<グライヒ山(ベルク)の悪魔城
と鶏伝説>

ドイツの真ん中あたり、
テューリンゲン州の南西部に

グライヒ山(グライヒベルク)という
山脈があります。

大グライヒ山、小グライヒ山に
分かれてまして、

その小グライヒ山にある古城の壁は

悪魔が一晩で建てた

という伝説があるんです。

 

この地方を治めていた領主には
とっても美しい娘がいました。

あるとき、領主が住む城が
攻め入られそうになったのですが、

その際に悪魔に

「一夜で堅牢な城にしたいんだ!

決して乗り越えられない3重の石壁を
朝までに城の周りに築いてくれたら、

大切な自慢の娘を
褒美にやろう。」

と約束したのです。

悪魔は2つ返事で引き受けました。

たちまち
無数の使役霊がどんどこ岩石を運び入れ
城壁が積みあがっていく・・・

この悪魔との約束を立ち聞きしていた
娘の乳母

「たいへんなことになったわ・・・」

と、内心あわてまして、
でも知らん顔で仕事をつづけました。

そして夜。夜中もすぎて
もうほとんど城の3重カベも完成間近なころ
乳母はそっと抜け出して

「今だわ!」

と、城のあちこちに置いた
干し草の山に火をつけました。

すると、
急にまわりが明るくなったので
鶏がみんな夜明けとかんちがいして

「コケコッコー!!!」

と鳴き始めたのです。

鶏鳴を聞いた悪魔は

「やや!もう朝か、しまった。」

とめっちゃあわてまして、
最後の要石にするつもりだった巨石を
投げ出して消えてしまいましたとさ。

 


・・・という伝説。

この玄武岩でできた3重の壁は
いまだ残っていまして、
1か所だけ巨石1個分が
空いたままになっているんだとか。

地元では「ヘレンマウアー(地獄の壁)」と
呼ばれていて、掘ってみても
地中深くから積まれているため

「こんなの悪魔じゃなきゃ
やっぱムリだよなあ。」

なんて言われているそう。

 

ちなみに伝承には
いくつかバリエーションがあって、

「攻め入りそうだったのは城主に
結婚を反対された娘の恋人の若い騎士。

悪魔が消える際に
人でなし城主の魂を連れ去ったので、

恋路をジャマするものもいなくなって
めでたしめでたし。」

 

「古城につながる階段を見つければ
莫大な財宝が手に入る。

そのカギは娘が好きだった白い花。」

なんてちょっと夢のあるおまけ伝承もあるようです。

 

◆鶏=時間という超メリットのある家畜

古代において、
毎朝夜明けの正確な時間に鳴いてくれる
ニワトリって、すんごく貴重だったんですね。

もっと生産性が高く
味も効率も良い鳥って
鶏のほかにいくつもいたんですが、

この「時を知らせる」という点が
圧倒的に勝っていたため、
それで家畜としての主流を獲得する
ことになったと言われます。

 

それこそ「朝になったら鳴く」
のみならず

「鳴くから朝になる」

なんて伝説もできるくらい・・。

 

◆モーニングにエピソードを絡めよう

お店でのモーニングでは
卵を使われることが多くありますよね。

 

たとえばメニューイングで
コショウを利かせた「悪魔風」
目玉焼きにして、

こういった
『ニワトリ朝鳴き伝説』
くっつけると、
単に美味しいだけじゃなくて
メニューに奥行きがでてきます!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:ものと人間の文化史「鶏」山口健児著)
(参照:『ドイツ伝説集』ルートヴィヒ・ベルシュタイン編著・鈴木瞞訳)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2024年10月14日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

休みの日に
地域の皆さんと
共同場所の草刈りを
しておりました。

 

四国の僕が住むあたりって
たった一年で草が
背丈くらいまで伸びるんです。

畑まわりを機械で刈るときも
庭の手入れをするときも
いっつも思いますが

いや~、植物って
ホントすごいなぁ・・・

と驚きます。

 

緑を守ろう

という声を上げる方は
東日本のほうが
多いと聞いたことがあります。

 

『グリーンモンスター』
というタイトルの
ホラー映画がありますが、

 

暖かい地域では

緑って
ちょっと目を離すと
侵略してくるモンスター

・・のイメージな気がします。

すくなくとも僕はそうです。

いや、
大気の問題であったり森林破壊など
「緑を大切に」って
雑草とはまた別の話だとは
分かってますが、

それはそれとして

自然・緑・植物
イコールかよわい

なんてイメージが
持ちにくいのは確かです。

 

むしろ
戦い・・・?とかのイメージ。

おまえら強いな・・!

みたいな。

たとえば
ウチの近所のこういった
田舎っぽい田んぼ道って

すっっつごく
ちゃんと手入れしないと
こうならないんです。

緑であっというまに
ふさがってしまう。

いぜんに名古屋城のお堀が
草木で埋まっているのを
見たことがありますが、

これなんかも
割と短期間で
こうなったのだろうなぁ、
という実感があります。

 

対して、
意図的に植えて育ててあげないと
コンクリートジャングルに
なってしまう場所で
日々暮らしていらっしゃるひとたちも
たくさんおられます。

こういったイメージ差を
埋めることも、
わりと大事なんじゃないかと思いますね。

 

◆イメージの差

同じように、
たまごにも「イメージ差」があります。

ある人にとっては
「安く手に入る食材」

「ありふれた食材」

こんなイメージです。

 

ですが、
ちょっとイメージを変えると、

「世界的にメニューが多く
繁盛メニューが作りやすい食材」

「調理で付加価値がつきやすい
飲食店で利益の取りやすい食材」

という

飲食店さん最強の武器のひとつ

と言ってもいいのが
たまごの特性とイメージの側面です。

どっちのイメージも
正しいのですが、

ようはあなたのお店で
どっちを見るか、です。

ぜひ、たまごという食材を、
あなたのお店にご来店されるお客様の
大きなワクワクと、お店の繁盛の
源としてくださいませ~。

ぼくたち、そして当ブログは
そのお手伝いをいつでもいたします!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:たまごは料理によって値段イメージが10倍違う【繁盛たまごメニュー】 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2024年10月11日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

小学生の息子が生き物にハマってまして、

「どれだけ長い名前の生き物がいるか?」
を調べて披露してくれました。

プエルトリコヒメエメラルドハチドリ

ウケグチノホソミオナガノオキナハギ

それぞれ17文字の鳥と魚
このあたりが正式なのは
最長になるんだとか。

へー!

じつは卵には
めっっちゃ長い名前の
専用調理器具があります。

Eierschalensollbruchstellenverursacher

って言います。

アルファベットで
38文字。

 

なが~い!

これドイツの発明品で、

直訳すると
「卵殻破断点誘発器」
ようするにゆで卵を割る器具です。

名前だけじゃなく
見た目もロングでして、

こーんなカンジの器具↓

上の丸い部分が
移動する重りになってまして

ゆでたまごに乗せたあと
重りを持ち上げて・・

ストンと落とすと
キレイに殻の上部が割れて
美味しい半熟たまごが食べられる、
というステキ器具です。

発明されたのは百年前の1907年。

フェルディナンド・フライシュマンさん
という方の考案です。

 

ドイツの朝食って、
半熟卵が伝統的なんですね。

エッグスタンドにのせて
ミニエッグスプーンですくって
ゆでたまごをたのしむ、
多くがこの食べ方をしてました。

 

ちなみに「カクテル」は、
このゆでたまごを食べるときに使う
エッグスタンド(コクティエ)が
語源との説があります。

 

それだけ日常的に食べてましたから
ゆでたまごオープナー的な
器具ってすごく
必要になるんです。

 

ただ、
この・・・

えーと
あえてカタカナ読みするなら

アイアシャルソルブヒストルヴォルシャア

でしょうか、
この器具は

上流階級でのみ
使われてました。

そういえば
ルパン三世のカリオストロ伯爵も
初登場時にこの食べ方してましたね。

 

じゃあ、
庶民はどうしていたかというと、

コレを使わず

『コーヒースプーンで
たまごのてっぺんをカツン!』

でおしまいでした。

あとナイフとか。

多少カラが入りますが、
まあいいよ、って感じですね。

なので、この

アイアシャルソルブヒストルヴォルシャア

は欧州ですごく

セレブなイメージ

があります。

このイメージは
かなり飲食店さんの
繁盛に活用できるんです。

 

◆日本の飲食店でもワクワクになる

たまご料理って
日常で食べられているぶん
飲食店さんで提供する際には

「非日常」

をどれだけたまご料理に
感じてもらえるかが
すごく大事なんです。

それにはこの
「卵殻破断点誘発器」

めっちゃセレブ感が
演出できて

なにより
やってて楽しい!

という卵料理の
付加価値アップ器具です。

意外と安価に1600円くらいで
ネットで買えるものも
ありますので、
ぜひカフェさんなどでも
導入してみてはいかがでしょうか!?

あ、検索するときは
「エッグカッター」
で大丈夫です。

 

正式名で探しても

「なにそれ?」

となるだけですのでご注意を。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

 

※余談ですが

Eierschalensollbruchstellenverursacher
は、いちおう3つに区切れて

eierschaleは「卵の殻」
sollbruchstelle  は「破断点」
verursacher は「引き起こす」

という、つまり
『卵のカラに破断点を
つくる機器』です。

それにしても
いちいち書いてられない長さですね~。

ひさびさに
たまごアートのご紹介です。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

上記写真の絵はイギリスの画家
ダニエル・ハークスワースさん
の作品。

なんと彼は、

目玉焼き絵画の
スペシャリスト

なんです。

 

これまでに
600点以上の目玉焼き作品を
描かれ、世界30か国に彼の作品の
愛好家がいらっしゃいます。

超リアルで
めっっちゃおいしそうですね!

なぜハークスワースさん、
目玉焼き画家に
なったのでしょう?

 

4年前、
コロナ禍ロックダウン中に
同居のガールフレンドさんが
勤めていた小売店が無期限休業に
なっちゃったのです。

 

世帯収入が減ったことで
ハークスワースさんは、

「興味をひくアートを描かねば。」

と考えました。

 

ですが、ロックダウン中で
出かけられない・・・。
そこで彼は、

「仕方ない。
身の回りのものを描こう。」

と決めたんだそうです。

 

クツ、水道の蛇口、調理器具、
そして目玉焼き・・・

するとその中で、

めっちゃ
反響があったのが、
目玉焼きの絵
だったんです。

それから4年で615枚もの
目玉焼きを描き、
いまだに注文待ちが
殺到しているのだとか。

うーん・・!
僕もめっちゃ欲しいです。

ちなみに
ハークスワースさんは
絵画のたびに
ちゃんと目玉焼きを
つくってモデル(?)にして
描いているんだそう。

 

「みんな卵にかなり
こだわっているんだなって
気づいたよ。

カリカリ好きな人がいたり
トロトロが好きな人がいたり。」

なんておっしゃっています。

 

◆シズル的食材アートの魅力は高まっている

少し前に
web漫画サイト『ジャンプ+』で
めっちゃ美味しそうなアートを描く
短期連載漫画が話題になってましたが、

(馬刺しが食べたい・桜井さよる)

 

「美味しそうな食べ物」って
アートな魅力ありますよね。

そして、プリント技術の発達から
あちこちで
おいしそうなシズル写真の
スクリーン看板をみかけるように
なりました。

そして、
何度か書いてますが、

たまごシズル写真って
すごく人の目を惹きつけます。

上の看板でも、
つい黄身を見ちゃいますよね!?

 

ぜひ、あなたのお店にも
POPやカンバンで
卵の持つアート的魅力を
活かしてみてはいかがでしょうか。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:Why I paint fried eggs: A Sheffield artist’s unusual art)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 世界のたまごアート 2024年10月8日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

となり町のコミュニティセンターに行ったら
駐車場にニョキっと
ホースがくっついたヘンな棒がありまして、

よく見たら
手押しの地下水ポンプ
でした。

いまどきなんでこんなモノが…!?

 

「教育用かなぁ。」

なんて
考えていたんですが、

「ああそうか。災害時用か。」

と思い至りました。

水道インフラが止まって
電気も来ない。

そんな状況はじゅうぶん在り得ます。

 

地域のコミュニティセンターが
そこに備えることには
大いに意義があるわけですね。

 

考えてみると
ふだんは「何の役に?」なんて
思われていて

『危機にはじめて役立つもの』って
気づかないだけで周囲に
いっぱいあるのかもしれません。

 

たとえば僕が少しお手伝いしている
子供のための団体。

全国大会があって、
毎年全国から5千人くらい集まる
そうなのですが、最初は

「意味あるのかなぁ・・?」

と正直思っていたのですね。

 

だって、
子どもの環境を良くする
ための地域の団体

・・・が集まった県の団体
・・・が集まった全国の団体

で、シンポジウムをやるわけです。

「そこまで大勢じゃなくて
県単位くらいだけでもじゅうぶん
役立つ情報って集められるんじゃないの?」

なんて思っていたのです。

 

ですが、これも同じで、
たとえば省庁や国など大きな区分に
交渉してトラブル解決や改善を
していかなくちゃいけないときには、

「全国の人たちが一堂に集まっている」

「リーダーがいてまとまっている」

そのこと自体が
真に役立つのかもしれないな…

・・という事に、
この人数を目の当たりにして
はじめて思い至ったんですね。

 

そういえば
「町内会の秋祭り」なんかも
災害時の炊き出しの予行演習
なるそうですし、

「意味あるのかな?」

なんて感じるのは
いまが「平時」
それらが昼行燈化しているから
なんでしょうね。

 

◆平時じゃない卵の使い方は…

同じ考え方で
たまごだと、

「たまごの賞味期限はかなり長い」

というものがあります。

 

たまごは常温でも長期保存できて
日本人なら生食も可能な

じつはすご~く
非常時向きの
動物性たんぱく質です。

たとえば
20℃前後の秋の気候でも、
理論上30日は生食が可能でして

10℃前後だと57日も持ちます。

 

卵は家庭でも
回転しやすい食材ですので、
平時にはそんなに長く
保存することって無いでしょう。

ですが、
先日の能登半島の災害のように
通電が止まってしまった際、

肉や魚ならば常温では
すぐに捨てなくてはなりませんが、

たまごはしばらくのあいだ
食料として活用することができます。

 

ぼく達で言いますと、

たまご屋って
新鮮な卵ばかり
目にしているんです。

それを食べていただくのが
日々の仕事ですが、
震災などのようにお客様のほうで
そうできない事情が
起こる場合があります。

 

なので、
時にはあえて
(生食の)賞味期限を
超えた鶏卵で調理試食をくりかえし

どんな食味か?
またどんな調理方法が
やりやすいか?

なんてのを確認しています。

手押しポンプのように、

「意味のない遊びじゃないの?」

なんて言われる、
ムダになるほうがイイ実験ですね。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:停電でもたまごは長期保存できることを知ってほしい | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2024年10月6日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

少し前に番組で
『温泉玉子の簡単な作り方』
をご紹介した際に、

「温泉玉子って
黄身も白身も半熟じゃないのでしょうか。
黄身が生っぽいのは温泉玉子なの?」

というご質問をいただきました。

 

そう、
じつはこれその通りで、
温泉玉子って
とても悩ましい、
そして興味深いことに
なっているんです。

じつは、

いま流通している

温泉玉子は、
広義で2種類のものが
あります。

①黄身がしっかり固化した
本来の温泉玉子

②黄身がトロトロで
比較的流動性が高い温泉玉子

本来の『温泉玉子』の意味合い
としては、
①の「黄身しっかり」を指していました。

(番組の際はアレンジのしやすさを
考慮して②調理法の紹介になってました)

2種類の温泉玉子が
普及することになったのは
実はこんな流れが・・・


◆まず黄身しっかりの温泉玉子が普及

そもそも“温泉玉子”って
比較的新しい調理法なんです。

適温の湯泉を持つ温泉など
ごく一部の地域で食される以外は、

昭和中期になるまで
ほぼ普及していませんでした。

プラスマイナス5℃での正確な加熱保温が
求められる料理ですので、

『微妙な温度調整』ができる
“ガス機器と温度計”の普及が
必須だったためです。

薪じゃムリなんですね~。

また、
生食に近いためか
温泉玉子は海外では
ほぼ普及しませんでした。

そのため、
ダシと合わせて
それだけを食べる

「温泉玉子=和食」

として
昭和に普及していくことと
なったのです。

 

◆飲食店中心に『新』温泉玉子が普及

つぎに②の、
『黄身がより生に近い温泉玉子』
下記のような経緯と考えられます。

 

西洋料理に

「ビスマルク風」

というものあります。

これは

『目玉焼き』を
いろんな料理に
トッピングしたもの

でして、
アレンジがしやすいことから
広く欧米で普及しています。

ビスマルク風の目玉焼きは
より黄身が半熟トロトロの
ものが好まれまして、

日本でも
ハンバーグなど焼き物や
ピザ等で人気となっています。

この「ビスマルク風」が
日本の飲食店で
温泉玉子にシフトしていったと
考えられます。

 

◆ビスマルク風(目玉焼きのせ)から温玉トッピングへ

これは、

・生食好きな日本人の口に
半熟目玉焼より温玉(トロトロ風)
がより好まれた事、

・焼く目玉焼きより
割るだけの温玉のほうが
飲食店オペレーションが簡易なこと、

・油を使わないため
目玉焼きよりもヘルシー感があること

などが、
飲食店メニューで温泉玉子が
取り入れられた理由です。

また、
従来の黄身しっとり固まった
温泉玉子より、

黄身とろとろ温玉の方が
サラダなどでも
ソースのように絡めやすくて、

『トッピング』として見ると
メリットが大きいんですね。

これも飲食店中心で好まれた理由のひとつ。

さらに、
鶏卵加工メーカーも
「黄身トロトロ」の温泉玉子を
多く製造販売するようになりまして、
スーパーさんなど一般小売にも
広まってきたのです。

 

こんな理由で、2種類の温泉玉子が
世に普及しているのです。

 

◆さらに進化していく・・・!?

そして、
温泉玉子はいま
海外で受け入れられつつあります。

この数年でも
海外の星付きレストラン中心に
「新しい卵調理方法」として
脚光が当たっています。

 

今までになかった
合わせ方、食べ方も出てくるでしょう。

さらに面白い温玉アレンジや
食感バージョンが好まれて
くるかもしれません。

「生ギリギリの温玉」

「ゆでたまごギリギリ温玉」

とか!?

ワクワクしますね。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:鉄の宰相、ビスマルクの目玉焼き愛 【ビスマルク風料理】 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2024年10月4日