小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

料理別・たまごのこだわり 記事一覧

温泉卵も半熟も、象印マホービンが専用調理器具(日経ネット)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090810AT3K1000W10082009.html

 

egg_do_do.jpg

電子レンジを使うものから、炊飯ジャーの湯気を利用するものまで、ゆでたまごや温泉玉子を作る器具はけっこう沢山販売されています。

ただどれもカンタンな様で、意外と洗うのが面倒だったり、取り付けに手間取ったりするんですよね。(^^;)

個人的にはこの商品のように、ちょっと大きめの方が扱いやすくて好みです。

『水と卵を入れてメニューを選ぶと、それに合わせて加熱時間や温度を自動で調整し、希望の固さに仕上げる。』

とのこと。

全自動で簡単そうです。「半熟、かたゆで、今日は温玉にしよう!」と、その日の気分で楽しく選べそうですね。

でも、用途限定なんで、毎日使わない人には、ちょっと邪魔かもしれません。そんな方は、電子レンジ用のアタッチメントなどの方がいいかも。

関連:象印_マイコン温泉たまご器『エッグDoDoDo(エッグ ドゥドゥドゥ)』

オムレツには水を混ぜろ! オムレツ世界最速の男、ハワードエルメル氏の結論を確かめるため、さっそく試作してみました。
参照:_オムレツに混ぜるのは水か牛乳か?(1)長年の論争ついに決着【アメリカ】

それぞれ、エルメル氏のすすめる分量で、等量の水と牛乳を入れてオムレツをつくってみました。(分量は上記リンク参照)

卵が数個しか無かったので、小さいオムレツになりました。(しかも朝食、半分こした後です^^;)

左がをスプーン一杯いれたもの、右が牛乳を入れたもの。

結論から言うと、確かに水を入れたほうが食感も滑らかでした。その後何度か作ってみましたが、牛乳を入れたときよりも、形にまとめやすい感じです。火を通しすぎて固くなったり、キレイな形に作れなかったりという失敗は、水をいれることで随分少なくなるように感じます。エルメル氏の意見に、なるほど、ナットクです。
そして、味や香りは、卵本来の非常にシンプルなものになります。牛乳を入れた方が、ややコクが増すようですね。この風味は合わせるソースの味によっても、好みが別れそうです。

そもそもなぜ何か(どちらか)を入れないといけないのでしょうか?
やはり一つには食感という要素が大きいと思います。「オムレツは薄い卵焼きで包まれたスクランブルエッグだ。」と「ためしてガッテン」で表現していました。エルメル氏は「流動性が大事だ」とおっしゃていました。この様に、おいしいオムレツには、そとはしっかりと包むふんわり食感があり、内側はトロトロの滑らかさが必要です。
これを同時に成すのは私の様な料理シロウトにはかなり難しいです。しかし、水分が増える事で卵の固まるのを遅らせ、また加熱しながら混ざるのをスムーズにする効果から、熱のとおりが均一にりやすくなり、固くなりすぎるのを防ぐのではないでしょうか?その意味ではタンパク含量が増えてしまう牛乳よりも、水の方が効果が大きいのです。

私共の「とろーりオムレツ専用たまご」も、

白身と黄身の比率や鶏さんの日齢にまでこだわっているのは

この『とろふわ食感』にポイントがあります。洋に合う風味、飼育条件、鶏種などを限定し、最重視しているのが加熱後の食感です。

ちょっとした工夫と気づかいで、より美味しいオムレツができます。しかも今回はアメリカ鶏卵協会のお墨付き!ぜひ皆さん、お試しください。

 

■ところで・・・
卵をボウルに割ってかき混ぜたあと、「水」を溶き卵に入れちゃうのはけっこうな心理的抵抗がありました。「これ本当にイイのか・・?」と。牛乳だと何にも感じないんですよね。不思議だなー。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2009年06月10日

ケチャップ→ケチャップとオムレツ→オムレツと、少しずつ卵に近い話題にシフトしています(^^)

アメリカで、こんなニュースがありました。

_Expert settles debate about mixing water or milk with eggs (seattlepi.com)
_(卵に混ぜるのは水か牛乳か?専門家が論争に決着)

この記事によると米国では、かねてからシェフによってオムレツに水をいれるのか牛乳を入れるのかについて、意見が分かれていたとのこと。

そこでこの問題に、アメリカ鶏卵振興会(the American Egg Board)のスポークスマン、ハワード・エルメル氏がついに最終決着をつけたそうです。

 

人呼んで “世界一速くオムレツを焼く男” (ギネス保持者・427個/30分)である彼によると、

『完璧なオムレツを作るには、卵二個に対して、テーブルスプーン二杯分の水を入れることをお薦めする。 水で、オムレツを軽くならせて、より動きやすくするんだ。』
『オムレツの中身は単なる卵だと思っちゃいけない、流動性が大事。コレが極意だ。』なんだそうである。そして、

『スクランブルエッグだったら、ミルク。ハーフアンドハーフのヤツか、ヘビータイプのクリームを使用してくれ。これで卵は濃くてリッチな味わいになる。』
『ほとんどの料理人が使ってる7、8インチのオムレツ用フライパンよりも、10インチくらいの焦げつき防止フライパン(テフロン?)を使ったほうがいいよ。外側も中身もグッとキレイなオムレツができるよ。』と、これがエルメル氏の最終結論の骨子です。

 

まとめると、
1:オムレツには水、スクランブルエッグには牛乳を
2:フライパンはテフロン加工の大きめのものを使え

という事です。

記事中ではプロ料理人が賛否両論とありますが、「世界最速」でオムレツを作る人の意見が“最終結論”になってしまうのは大丈夫なんでしょうか?。向こうの料理人の皆さんは納得できたんでしょうか?

やってみなくちゃ判らない、

水と牛乳を入れてそれぞれ試してみたので、

次回にその結果をご報告します^^

オムレツに混ぜるのは水か牛乳か?(その2)たまごのソムリエコラム

ちょうど一年程前、カゴメが「オムレターコンテスト」という企画をやっていました。オムレターとは、オムレツにケチャップで書いたレター、またはラブレターの事です。親子でお絵かきして楽しんじゃおうという企画ですね。「たのしく食事を。」というコンセプトは先日コラムのケチャップ商品と同じなんですが、ほほえましい度が全くちがいますね。

昨年、一昨年と続けてのイベントだったようですが、今年はどうもやらないみたい。残念です。ちなみに受賞作品はカゴメのサイトにて公開されています。

上の画像は「パパにっこり賞」の受賞作品です。ほほえましいですね~。_

もうすぐ父の日です、お母さんといっしょに「おとうさんありがとう」のこんなメッセージはいかがでしょうか?

そんなときは、加熱でとろーりとした食感とおいしい香りが楽しめる「とろーりオムレツ専用たまご」もどうぞ。

ところで上記の賞には、「パパにっこり賞」と「ママにっこり賞」があったのですが、ママ賞の賞品が「5万円分の旅行券」、パパ賞は「Wii+Wii Fit」でした。なんとなくママの方が、扱いが上な気がして仕方ありません。パパは家の中で遊んでおいて!という事でしょうか・・?(^^;)

昨日のエントリで、「おじいちゃんの焼いてくれたたまごやき」についてのエッセイをご紹介しました。実は私にも良く似た思い出があります。

亡くなった母方の祖母が、プレーンオムレツづくりの名人でした。

中になーんにも入れない、本当にシンプルなオムレツです。

これがまた実にウマかったんです!

祖母には私を含め8人の孫がいますが、正月などに泊まりに行くと朝ごはんに『一人一人の好みに合わせて絶妙の焼き加減』で絶品プレーンオムレツを作ってくれました。

おばあちゃんちから帰るたびに、「あのオムレツをつくって!」と母に頼み込んで困らせたのを覚えています。昨日のエッセイも、なつかしく感じて思わず取り上げてしまいました。

さて、今読んでいる「我が家のチャーハンはなぜパラッとしないのか?」(アステ新書)に、『ふんわりオムレツを作る秘訣』というのが出てきました。

それによると、

スプーン一杯の炭酸水

が必要なんですが、手軽なのでちょっと試してみようと思います。

でもスプーン一杯のソーダ水、使った残りは、どうすればいいんでしょうね。保存できないし、飲むのかな・・・?

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2009年04月29日

パキラハウス(著)『新装版おしゃべり用心理ゲーム』という本に「目玉焼きに何をつけるか?という議論をすると、必ず場が盛り上る」というお話が出ています。目玉焼きシリーズ第三段、今回は目玉焼きにつける調味料についてです。

(参照)目玉焼きのおいしさ_その1:おいしい目玉焼きを作るコツ
(参照)目玉焼きのおいしさ_その2:目玉焼きに向く卵ってどんなの?

さて、上記の本によると、よく知らない人同士の集まりの際に、その固い雰囲気をほぐしたり、より親密になる為の会話のことを、「ブレイク_ジ_アイス」と呼びます。つまり「氷を溶かす」訳ですね。白熱するといっても、政治や宗教、他人の悪口なんて話題はもってのほか、無難で意見が程よく分かれて、なおかつ興味を引く話題となると、結構限られてきます。確かに慣れていないとちょっと難しそうですね。

そんな話題の一つが、「目玉焼き」。これは私もトークに自信をもってます(笑)。

「ねえねえ、目玉焼きってあるでしょ?みんな、普段何をかけて食べてる?」と聞いてみると、予想外に意見が分かれることに驚かされます。

「そりゃ、当然塩コショウだろ?」

「えー!?、みんな醤油じゃないの?」

ソースに決まってるじゃん。何言ってんの。」

マヨネーズだよね、やっぱり。」

「いやいや、それよりも普通ケチャップでしょ?クレーマークレーマー見てないの?」

・・・、などなど、他にもトンカツソース七味唐辛子柚子コショウなど色んな意見がでてきます。とりわけ面白いのが、みなさん「普通・・」とか「ぜったい」とかをつけて断言することなんですよね。お雑煮の様に地域文化となってるわけでもなく、また給食やレストランに頻繁に出るメニューでもないですから、自然と家庭ごとの強固なルールができあがってくるという訳ですね。

ちなみに「asahi.com」の関西トピックス2008年7月9日版掲載、滋賀県栗東市の大宝西小学校の5、6年生のみなさん89人調べによると、塩・こしょう38人しょうゆ30人マヨネーズ5人ソース4人 となっています。
また、しょうゆ最大手のキッコーマンが01年にホームページで自由投票を募ったデータによると、全国約3千人が回答し、しょうゆ(54%)、塩(16%)、ソース(13%)の順だったとの事。地域別で見ると、関西はしょうゆ(41%)、塩(25%)、ソース(13%)で、しょうゆが減り塩が増えているそうです。
キッコーマンHPでの募集分ですから、ちょっとお客さんの贔屓分も差し引く必要がありそうですが、それを考慮しても塩コショウ派と醤油派が大派閥の様です。ちなみにウチは、小さい頃から醤油でしたが、結婚後妻の好みに合わせて塩コショウ派にくらがえしました。最初は随分と抵抗がありましたね。

更に、福井県にはなんと、「目玉焼き専用ドレッシング」を販売する会社もあり、まだまだ新しい「派閥」が生まれて来そうです。(ぜひここの会社の方には会ってお話を聞いてみたいです!!)

さて、いかがでしたでしょうか?
あなたのご家庭の味はどうですか?一度お友達、まわりの皆さんと「目玉焼きに何をつけているか?」について聞いてみてください。面白いですよ。

そして、香りや旨味そして黄身の曲率にまでこだわった「究極の目玉焼き専用たまご」もぜひ一度、体験していただけましたら幸いです。とろとろあつあつ、ホントに美味しいですよ。

次回は「面白目玉焼きの世界」についてお話します。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2009年03月19日