小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

飲食店さんメニューとしてのたまごかけごはん

本日は

お店で「たまごかけごはん」メニューを出すときの

ご成功例とポイントをご紹介します!


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

昨日はTBS「教えてもらう前と後」

ご覧くださいました方

本当にありがとうございます!

ほかお二人のたまご専門家さん

ブラックマヨネーズ小杉さんと

ご一緒しての参加が

かなり面白くて、

 

「料理」として価値を高めた

「たまごかけごはん」

非常に刺激の多い内容で

とっても学びになりました!

まだまだ、たまごかけご飯の世界は広い!


さて、

昨日の番組テーマは

「ご家庭にあるもので絶品になるたまごかけごはん」

でしたが、今日のテーマは「ご繁盛」

 

ご飲食店さまのメニューで

たまごかけごはん

を出す際に、

気にかけるべきことがいくつかあります。


〇見た目をかなり家庭と変えるべき

たまごかけごはんメニューは、

洋菓子や天ぷらなどと違って、

「毎日の食卓」がライバルとなります。

 

「家でもできるなぁ。」

と思われてしまってはダメなんですね。

 

なので、

・副菜の薬味をいくつかつける(3種くらい:ごま、ネギ、のり、香の物‥‥‥)

・いくつものお皿で提供する

・きちんと醤油を計量して小皿でお出しする

・豚汁などボディ感のある味噌汁があればさらにステキ

 

など、ちょっとした点で、

「見た目のにぎやかさ」が必須になります。

そうでないなら、

吉野家さんの200円朝食、

それと価格勝負になっちゃいます。

 

オペレーションとの兼ね合いも

あるかと思いますが、

 

たとえば「シメの一品」

としてご提案する場合でしたら、

お茶漬けよりも調理・サーブの工程は少ないので、

多少の時短にもなります。


 

〇自由度が高くても満足度は上がらない

たまごかけごはんって、

結構みなさん自宅では

思い思いの手順方法で

召し上がっていらっしゃいます。

 

ただ、毎日のルーティンとして

なんとなくそうされている

事も多く、それが、

いちばん満足度が高いやり方の

たまごがけごはん…とは限らないんです。

 

「このたまごは黄身濃厚なんで、

こうやって食べてください!」

って指定しちゃった方が本格感と非日常感が

でるんじゃないでしょうか。

 

かつて全国に

「たまごかけごはん専門店」がいくつもできて、

その内少なくない数が

すでに閉店してしまっています。

 

農場産直営だったり、

自慢の高品質たまごを使われていたり、

それぞれとても特徴がある美味しさでした。

 

でも……たとえば

「たまごはお代わり自由」

なんてお店もあるんですが、

これホントもったいない!と思いました。

 

だって、お客さまは

「たまご」が食べたいわけじゃなくて、

「美味しいたまごかけごはん」が食べたいわけですよね。

 

「同じ金額ならおトクだし

2個いれちゃえ!3個でも。」

なんて考えをオススメしてしまうと、

御飯との黄金比バランスが徹底的に崩れてしまいます。

結果、

「なんだ、こんなものか。

まぁ話のタネに食べたから

もういいかな。」

 

と一回のみのご来店で終わってしまう。

そんなことが重なっての閉店

そんなこともあるかと思うんですね。

たとえば日常で食することの少ない

「ギリシャ料理の専門店」であれば、

料理そのものの美味しさで勝負できます。

 

ですが、

豆腐料理とか

納豆料理とか

そして

たまごかけごはん

なんてものであれば、

 

家とゼンゼン違う!こりゃすごい。」

というおいしさ以外の

「比較」と『体験』が

違ってないと、いけないんですね。

「おいしい」だけだと

ご家庭の

たまごかけごはんだって、

納豆ごはんだって、

フツーにおいしいわけです。

 

ですので、

目的は「非日常の体験」

そのための手段がたまごかけごはん

そんな位置づけでぜひお考えください!

 

かつて、僕はある居酒屋さんに

たまごかけごはん専用卵をご提案し、

導入して頂いた際、

 

自分で勧めておきながら、

あまりの美味しさに

ビックリ驚いた事があります。

 

お米のこだわり、

薬味のこだわり、

醤油

すべてにこだわっていらっしゃった

料理としての完成度に圧倒されたのです。

 

たまごだけにこだわっていた

自分の狭い考えを恥じました。

 

ぜひ、

お客様のワクワクにつながる、

ファンが増えてご繁盛となる

たまごかけご飯メニューのご導入を!

楽しみにご期待しております。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。