カッコいい!卵型の劇場【世界のたまごアート】
今回はひさびさに
たまごアートのご紹介。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
「ビッグアップル」
があだ名な都市があります。
ニューヨーク市ですね。
そして、
そのNY市から北に車で3時間上がった
ニューヨーク州の州都アルバニーには
「ザ・たまご」
があだ名の建物があります。
「ザ・エッグ(the EGG)」
その名のとおり形状がめっちゃ卵です。
半割りにスパッと切ったゆでたまごの形ですね。
かっこいい!
正式名称は“ネルソン・A・ロックフェラー・エンパイア・ステート・プラザ・パフォーミング・アーツ・センター”。
たまごの中は『劇場』です。
できたのは1978年。
47年経ってるんですね。
多くの芸術家が演じる舞台になり
ながいこと州都の象徴として
親しまれているんですね~。
建設時の写真を見ると、
ちょうど『黄身』の部分が
主演のみなさんが演じる舞台に
なっているのがわかります。
建物の内側もカーブだけ、
ほとんど直線がないデザインで
当時も今もなかなか見ない斬新な設計です。
多数のカーブと複雑な設計のため
2年でできるところが12年もかかっちゃったのだとか。
当時の価格で1億ドルかかったそうですから
かなりすごい建物です。
◆朝食でアイデアが!
設計したウォレス・ハリソンさんいわく、
元副大統領で
当時ニューヨーク州知事だった
ネルソン・ロックフェラー氏と
朝食をとった際に、
ロックフェラー氏が
「よくある水平と垂直まっすぐの線だけでできたビルってつまんないよね。」
「だから、変わった建物にしたいんだ。」
と、デザートのグレープフルーツを
ティーカップの上にドコン!と置いて
「こんなのどうだい!?」
・・と語ったのが
インスピレーションになり、
ザ・エッグにつながったのだとか。
◆改修で座席ごとに〇〇〇が!
このザ・エッグは今年
改修を予定してまして、
ネーミングライツ(命名権)を
募っているんですね。
面白いのが、
「席ごと」の命名権なんです。
『シート・ネーミング・キャンペーン』
と銘打って
500ドルから1000ドルを寄付すると
好きな座席のひじかけに
メッセージプレートを
付けられます(応募は先週まで)。
これステキですね~。
企業が広告宣伝に命名するんじゃなくて
個人がザ・エッグへの思い入れをもって
名前メッセージを刻む。
「あれ、オレの付けた名前の席だぜ。」
甲子園とか広島市民球場とか
日本でもやってみると相性よさそうな
気がしますね。
飲食・製パン・洋菓子店さんでも
たとえば新しい『メニュー名』とか
『お気に入りの座席』とか、
ファンづくりの一環として
細かくわけた「命名権」募集を
してみるのも面白いかも。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。
(参照:The Egg https://www.theegg.org/)