小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

万博で見かけたバナナケチャップと卵の可能性

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

大阪万博コモンズパビリオン
カリブ海の島国「セントルシア」で

面白い調味料を見かけました。

黄色いソースでよく読むと

「バナナケチャップ」

と書いてあります。

これトマトじゃなく
バナナをつかって作られた
黄色いケチャップなんです。

セントルシアから来たスタッフさんに
会場でいろいろ聞いてみたのですが、
たまご料理ともよく合うのだとか。

「どんな味ですか!?」

「おいしいよ!
興味ある人けっこういそうだから
こんど試食会してみるよ。
チャレンジしてね!」

とのこと。

うーん、食べてみたい!

 

◆理にかなっているバナナケチャップ

ケチャップの濃厚さって
甘旨味と酸味のハーモニーなんですよね。

トマトにはうまみ成分のグルタミン酸が
多く含まれるのは有名ですが
実はバナナにもけっこう含まれています。

100g中120㎎ありまして
なんとリンゴの10倍。

バナナをケチャップにするのは
理にかなっているんですね~。

 

◆発祥は戦時中のフィリピン

ちなみに
バナナケチャップ発祥は
中南米じゃなくてフィリピンです。

第二次世界大戦中にトマトが不足した際に
いっぱい採れるバナナで
ケチャップをつくったのが始まり。

中南アメリカでトマト発祥→トマトケチャップ発明
東南アジアでバナナ発祥→バナナケチャップ発明
→→中南米の島国でバナナケチャップ特産に

地域がクロスしていて面白いですね~。

 

ちなみにフィリピン版バナナケチャップは
日本でも入手できます。

ちょっと甘みありますけど
美味しいケチャップです。

ですが、大事な一点が
セントルシア製のものと
違っています。

それは、「赤い」こと。

トマトの代用だったので
『赤い色付け』をしているんです。

 

うーん、もったいないなぁ。

「バナナでできてます。」

というせっかく差別化できる
アイデンティティがあるのに、

「同じだね~。」

といわれる方向に寄せるのはもったない。

黄色にして「違い」を打ち出す
セントルシア製バナナケチャップの方が
今後の繁盛面でみると正しい気がしますね。

 

◆たまご料理に合う理由

卵の旨味と食感は
『甘み』と相性が良いので
ちょっと甘い調味料がよく合うんです。

甘い卵焼きはもちろんのこと、
オイスターソースとかもそうですね。

ちょっと甘めなバナナケチャップは
ストーリーとして合わせる価値がありそう。

 

サフランライスを卵でつつみ
バナナケチャップをかけた

黄色づくしオムライス

なんてすごく面白そうです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること2025年06月5日