小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ワクワクすること 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

大阪万博「EARTH TABLE」エリアに
ニチレイフーズが未来的なレストランを
出していまして、食べてきました。

「ロボット調理の冷凍食レストラン」

チャーハンはお好みのトッピングで
自動調理、理想の焼き具合にしてくれます。

 

待つ間のカベに、パビリオン的な
これまで&これからの取り組みが
掲示されていまして、

これがちょっと面白いんです。

2025年「ニチレイが考える未来」として

宇宙×冷凍」にチャレンジ

「世界中の余った食料を宇宙へ送り、半永久的に保存します。」

とのことで、これはなるほどです。

たしかに
宇宙は何にもしなくても氷点下がフツーの環境。

というか太陽の当たらない裏側は
一瞬で―270℃です。

エネルギーをかけなくても
大量の食品を凍らせて保存することが
可能なわけです。

そして
足りない食料を適宜取り出してくる。

さらに慣性飛行を活用すれば、
輸送エネルギーさえあまり使わない
ムダのない食料社会が実現するかもしれません。

すっごくワクワクしますね。

 

◆理念ビジョンって大事!

こういう「すごい夢を語る」のって
働くスタッフさんにとっても
めちゃめちゃ大事ですよね。

なんの関係もない小林が
これだけワクワクするんですから、
働く人やそのご家族・周囲の人の
感じる使命感や期待感はすごいんじゃ
ないでしょうか。

 

「僕たちは地球をキレイにするんだ。」

とぶち上げて会社を激変させ
地域の就職人気企業ナンバーワンに
なったゴミ処理会社を知ってますが、

どんな業種でも働く理想って大事です。

もうすぐ父の日ですが

「オレの会社って
宇宙を利用して世界の食糧問題を
解決しようとしてるんだぜ。」

なんて言ってると、
お子さんだってお父さんのことを
キラキラした目でみて
自分が働くのが楽しみになるでしょうね。

 

◆気になる!たまごの殻の冷凍技術!?

あと、そのニチレイレストランの
ディスプレイに、卵の最新研究が描かれてました。

「卵の殻×花」

という最新技術テーマが。

しおれる前の花
いままで捨てていた卵の殻

この2つをかけ合わせることで

「食べられる花束」

が完成するのだとか。

 

えー!それスゴそう。

『見て楽しい、食べておいしい。
これまでにないまったく新しい
食の価値が生まれるかもしれません。』

なんて書かれてまして、
めっちゃ気になります。

◆食材としての卵殻はスゴイ

もともと食品って
卵殻の粉をつかうものがけっこうありまして
ニチレイさんの商品でも活用されています。

卵殻を混ぜることで
食感が軽めの揚げ物にできたり
気泡を安定させたりメリットが
いろいろあるんですね。

上記の『卵殻の花束』は

最新の冷凍粉砕技術
活用するそうですが、

ニチレイのサイトをみても
あまり詳しいことがわからないんですね~。

 

ぜひ食べてみたいものです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2025年06月12日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

大阪万博コモンズパビリオン
カリブ海の島国「セントルシア」で

面白い調味料を見かけました。

黄色いソースでよく読むと

「バナナケチャップ」

と書いてあります。

これトマトじゃなく
バナナをつかって作られた
黄色いケチャップなんです。

セントルシアから来たスタッフさんに
会場でいろいろ聞いてみたのですが、
たまご料理ともよく合うのだとか。

「どんな味ですか!?」

「おいしいよ!
興味ある人けっこういそうだから
こんど試食会してみるよ。
チャレンジしてね!」

とのこと。

うーん、食べてみたい!

 

◆理にかなっているバナナケチャップ

ケチャップの濃厚さって
甘旨味と酸味のハーモニーなんですよね。

トマトにはうまみ成分のグルタミン酸が
多く含まれるのは有名ですが
実はバナナにもけっこう含まれています。

100g中120㎎ありまして
なんとリンゴの10倍。

バナナをケチャップにするのは
理にかなっているんですね~。

 

◆発祥は戦時中のフィリピン

ちなみに
バナナケチャップ発祥は
中南米じゃなくてフィリピンです。

第二次世界大戦中にトマトが不足した際に
いっぱい採れるバナナで
ケチャップをつくったのが始まり。

中南アメリカでトマト発祥→トマトケチャップ発明
東南アジアでバナナ発祥→バナナケチャップ発明
→→中南米の島国でバナナケチャップ特産に

地域がクロスしていて面白いですね~。

 

ちなみにフィリピン版バナナケチャップは
日本でも入手できます。

ちょっと甘みありますけど
美味しいケチャップです。

ですが、大事な一点が
セントルシア製のものと
違っています。

それは、「赤い」こと。

トマトの代用だったので
『赤い色付け』をしているんです。

 

うーん、もったいないなぁ。

「バナナでできてます。」

というせっかく差別化できる
アイデンティティがあるのに、

「同じだね~。」

といわれる方向に寄せるのはもったない。

黄色にして「違い」を打ち出す
セントルシア製バナナケチャップの方が
今後の繁盛面でみると正しい気がしますね。

 

◆たまご料理に合う理由

卵の旨味と食感は
『甘み』と相性が良いので
ちょっと甘い調味料がよく合うんです。

甘い卵焼きはもちろんのこと、
オイスターソースとかもそうですね。

ちょっと甘めなバナナケチャップは
ストーリーとして合わせる価値がありそう。

 

サフランライスを卵でつつみ
バナナケチャップをかけた

黄色づくしオムライス

なんてすごく面白そうです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2025年06月5日

こんにちは!
たまごのソムリエ、こばやしです。

地元にいらっしゃった
「さくらサーカス」公演を観てきました!

やはり近くで見るのはド迫力!
ライブの魅力、感動がありますね~。

 

僕は趣味で大道芸とマジックをやってますが、

かつてyoutubeが流行りはじめ
ショート動画で『芸の切り取り』が
広まった際に、

「目新しさがなくなって
大道芸やショーは廃れるのでは…!?」

なんてパフォーマーの間で
心配が広がったことがあります。

それから十数年。
サーカスはいまだ大入り満員です。

眼前の楽しさと小さいスマホ画面に
これだけの差があるならば

「杞憂だったな。」

と思いますね~。

 

そして、ひとつ
ちょっとした驚きがありました。

それは、
さくらサーカスさんが

公演中の写真撮影が
すべてオッケー

だったこと。

「どんどん動画や写真を撮って
タグを付けしてネットにアップ
してくださいね♪」

と公演中に何度も
アナウンスがありました。

 

これってかなりすごいことなんですよ。

サーカスって
危険な技がたくさんあります。

暗い会場内でパフォーマンス時には

「撮影フラッシュが光ると
ヘタしたら大ケガだ。」

以前はそう言われていて、

「演技中は撮影禁止」

僕が知る限り
これはサーカスのかつての常識でした。

 

ですが、時代は変わったのですね~。

 

考えてみれば、
対策はあるわけです。

演技の体の向きで
カメラが視線に入らないようにするとか。

「どうせ禁止してもやる人が出てくる。
だったらその前提で準備訓練しよう。」

というのは正しいんですね。

 

かつてCDが誰でもコピーできるようになった時

多くのアーティストが憤る中、

マドンナは

「どんどんコピーしていいよ!

その代わり私達はライブを増やして
めちゃくちゃ盛り上げるから。

来ないとわからないよ♪」

と、『体験』を売ったのだそう。

 

そのことを思い出しました。

 

◆「観られる」「撮られる」時代に卵料理は最適かも

そして、
飲食店さんのたまご料理にも
同じことが言えます。

ホテルさんの朝食では
オムレツを目の前で作ってくれる
サービスが以前から人気でした。

短時間で目の前でどんどん変化する
たまご料理って、
すんごくパフォーマンス向きなんですよ。

 

だったら、

「どんどん撮影してね!」

と作っている姿も含め『価値』になるように
発信してみるのは有効です。

これはホテルさんに限らず、

たとえばキッチンの厨房もそうですね。
撮影を“推奨”している飲食店さんは
これからの時代これまでと比較にならない
武器になる可能性があります。

調理だけじゃなく、
洗い物をしているところとか
まかない飯をつくるところとか、
開発会議とか朝礼とか冷蔵庫の中とか
レシピとか・・・

いままでフツーに
見せないルールだったものを
オープン&撮影可にすると、

そのこと自体があなたのお店で
大きな武器になってきます。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2025年05月29日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

静岡駅でヘンなお土産を見かけました。

なにこれ!?
タバコ?

と思いましたが、
ちがいます。

「ちゃばこ」

のネーミングで売っている

お茶っぱ

なんです。

スティック状の
お湯に溶かすだけのお茶が
入っていて、
どこでも簡単にティータイムが取れる。

面白いですね~。

おもわず2箱買っちゃいました。

「チャバコの味はあなたの周りの人、特に家族や会社の同僚、取引先などの機嫌に好影響を及ぼす可能性があります。」

との注意書きが(笑)

香りや味でまわりの人を幸せにする、
そんな自信が見える文言ですね。

よく考えてみれば
たばこお茶はどちらも『嗜好品
健康かそうじゃないかの違いと言えます。

『不健康な嗜好品のパロディ』
→『健康な嗜好品アピール』

この視点はおもしろいな~。

 

◆不健康イメージが無くなったたまご

たまごはかつて
「食べすぎてはいけない」
イメージがありました。

コレステロール悪もの説ですね。

いまは学術的に否定されています。

むしろ健康寿命を伸ばすため
お医者さんによっては
「一日5つくらい食べるべき」
なんて声もあるくらい。

 

なので、
ワルっぽいイメージだけど
「じつは体に良いんだ」
というアピールで

「たまご5つ!
ワルモノオムライス」

みたいな
打ち出しをしてみるのも
面白いのかもしれません。

そういえば、
「麻薬卵」というネーミングの
絶品煮玉子も数年前に大流行りしました。

これは韓国発祥でSNSから人気になった
玉子料理ですが、「麻薬的においしい」という
魅力を端的に表したネーミングです。

これも危険なイメージを
魅力にしたヒットメニューと言えます。

 

◆“健康”を言い換えると・・・

卵で『健康寿命』が伸びる、
というのはすごくいろんな根拠となる
研究報告があります。

逆に言うと「死ぬまで元気に動ける」
ということですよね。

 

その反対、寝たきりを恐れる人も多いですから
たとえば

「ポックリ死ねる卵メニュー」

なんて強い表現に魅力を感じることも
多いのではないでしょうか。

ぜひワルっぽい表現を取り入れた
繫盛メニュー、あなたのお店でも
考えてみてくださいませ~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(関連:炎上じゃなく繁盛を。たまご料理のネーミング問題 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2024年12月18日

たまごマジックとたまご繁盛メニュー
実はコツが似ています。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

今日12月3日は

マジックの日

なんですね。

ワン・ツー・スリーで12月3日。

この日は毎年
たまごマジックをご紹介しています。

 

「孵卵場のたまご」(Hatchery Egg)

重ねた2枚のお皿を開けると
小さなたまごが。

取ってもらってクルクルと回すと…

小さいマジックですが
身近でみるとストーリーがあって
かなり楽しいです。

トリックも良くできてるんですよね。

 

たまごマジックって
めっちゃ有能なんです。

ステキ不思議な現象が起こるとき、
それが「たまご」だと
イメージしやすくて
不思議さに入り込みやすいんです。

たとえばこれがビー玉だと
お皿を使う意味も無いですし、
その後の「卵が〇〇する」
という流れにも意味が無くなっちゃいます。

 

◆想像しにくいと脳の負担になる

これ、すご~く大事なんですよ。

脳って疲れるのを嫌うんです。

マジックを見せていると分かりますが
数字を3つとか
ちょっと覚える事が多いトリックだと

そのマジックがウケても
その後のトリックでお客さんは
集中力がいるマジックのノリが
あきらかに落ちます。

そんなときは
絵で見て分かる
イメージがカンタンで不思議、

そんなマジックトリックが
すご~く受けるんですよ。

たとえば『パン』を使ったマジック
をするとして、もし道具に「ボールペン」
を使うと、

「あの黒い棒なんだろ・・?
ああ、ペンか。」

と、ちょっとだけ脳の負担が増えちゃいます。

であれば、
ペンの代わりに「フォーク」「ナイフ」を
使うと、「ああフォークね。」と
観客の脳の負担が減るんですよ。

イメージのしやすさって
すごく大事です。

 

そういう意味で、
たまごマジックは超優秀なんですね。

あのカタチを見ると
何かイメージできますし、
ストーリーにも入れやすい。

 

◆飲食店もイメージしやすさが大事

同じ事は
あなたの飲食店でも言えます。

お店を見て
メニューを見て
イメージできるほど、
イメージしやすいほど

お客様は脳に負担をかけず
リラックスしてくれやすいわけです。

例を2つあげるなら

 

①イラストを入れよう

たまごは細長い〇を書くだけで
イメージしてもらいやすい。
めっちゃカンタンです。

黄身なんて
オレンジの〇に白い〇を
くっつけるだけでそう見えます。

イラストのコスパが
めっちゃ良いんです。

ちょっとひし形で黄色い楕円を
書くだけで、「オムレツ」だと
認識してくれます。

メニュー表の横にちょっと
添えるだけで楽しくテンションが
上がるんですね。

 

➁食感などシズルを書く

「もちもち」「ふわふわ」など
食感を書くと、

お客さんはイメージしやすく
とても注文してもらいやすくなります。

お店さんでも試してもらいましたが、
食感を書くだけで明らかに売り上げは上がります。

「オムライス」

「とろふわオムライス」

ぜんぜんイメージしやすさが
ちがいますよね。

ぜひお試しくださいませ~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2024年12月3日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

少し前に仕事で横浜へ参りまして、

ベトナム式
エッグコーヒー

を飲んできました。

苦くて濃いコーヒー
生たまごの黄身とコンデンスミルク
を混ぜたものを乗せたもの。

苦さと甘さとクリーミーさが
絶妙にマッチして
めっちゃ美味しい!
んです。

 

冷めないように
カップの外に
お湯が張ってあるんですが
工夫もおもしろいですね~。

ベトナムに本店がある
有名店なんですが
去年来たときはお店が改装中で
飲めなかったので、
久しぶりにたのしめました。

ポテンシャルとしてのエッグコーヒー、
カフェオレとか
ソイラテくらいの定番コーヒーとして
日本に定着してもおかしくない
美味しさです。

飲める店がもっと増えてほしいなぁ

と思いますね。

でも実際は、日本に数件しか
エッグコーヒーをお出ししているお店はありません。

うーん、残念!

 

・・と、同時に

「やっぱりここが難しいなぁ・・・。」

という点が一つありまして、
あなたのお店のご繁盛メニューづくり
のヒントにもなる部分なんです。

 

◆直感で伝わるイメージは何か?

エッグコーヒーは

生たまごとコーヒー

というちょっと異質な
組み合わせです。

差別化としてはすっごく大きいですよね?

 

ただ・・・

ポイントは、
『伝え方』と『伝わり方』

だと思うんですよ。

『生卵入りコーヒー』

っていう字面
抵抗感ある人って
多いんじゃないでしょうか。

生卵といえば→醤油・和食”、
みたいなイメージが普通ですもんね。

→“コーヒー”となると
美味しいかどうかではなく
「なんかヘン。」
という感覚ですよね。

 

「でも事実だし、
伝えないわけにいかないじゃん。」

と思われるかもしれません。

そこで、
『伝え方』の工夫が活きてくる
んじゃないでしょうか。

 

おもしろいのは、
ファンになったお客さんの
伝え方。

エッグコーヒーの感想を
ネットで見ていると、

『飲むティラミス』

と評している方が何人もいます。

 

これ、
イイたとえですね。

 

ティラミス
苦~いエスプレッソ
生の卵黄
できていて、

エッグコーヒーと
同じ材料なんです。

なのに、

『エッグコーヒー』だと
→「それってちょっと…」

『飲むティラミス』だと
→「美味しそう!」

・・・と、
印象がだいぶ変わりますよね。

 

◆美味しいから売れるとは限らない

じっさい、
森永乳業から
『ティラミスドリンク』
という
ズバリ「飲むティラミス」な
飲料が販売されていまして、
おいしそうなんですよ。

また、
「飲むティラミス」をメニュー展開されている
飲食店さんもあります。

 

どちらも売れてますから
「エッグコーヒー」だって
表現のちがいでもっと・・!
ファン付くはずですよね!

いまは『伝え方』でちょっと
もったいない、

でもその反面、
めずらしさ異質
インパクトのある料理は
独自性になって利点になります。

 

異質さを包み込むステキ表現

これはあなたのお店でも
新メニューを考える際に、
大事になる「繁盛のコツ」ですね!

 

エッグコーヒー、
ぜひとも全国の
スタンダードに
なってほしいものです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2024年11月28日