小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ちょっとつぶやき 記事一覧

飲食店さま、洋菓子店さま向けの内容です。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ある店舗さんの

PR広告に出させて頂く

機会がありました。

 

たまごの観点から

その料理について語るんですね。

 

いや~、美味しさを

たくさんの人に伝わるように

表現するのって、

とても面白いですが

難しいですね~。

 

「めちゃめちゃ美味しい!」

と自分が感じることと、

だれかに

「すごく美味しいんだろうなぁ。」

と感じてもらう事は

ずいぶん開きがあります。

 

なぜなら、普段

「相手に何と言ったら心が動くのか?」

なんて考えてないからです。

言葉の引き出しが無いんですね。

 

すると、

POPでもサイト販売でも、

なんと伝えるべきか

わからない・・・

 

あなたのお店ではいかがでしょうか?

 

もし、伝え方で悩まれているなら、

「声掛け販売」をオススメします。

 

いま、コロナ禍でイベント自体がなくなっていますが、

年に2回、

あるデパートさんの催事で

たまごの販売をさせてもらってました。

ウチのたまごを

知ってもらう場でもあり

お客様と交流できる場でもあり、

売上もありがたかったですが、

 

なにより役立ったのが、

「言葉をためすこと」

 

デパートですから、

いろんな人が前を歩いていく。

興味ない人だって、大勢います。

 

そんなときに、

何と言ったら

足を止めてくれるのか?

「8種類のたまごがありますよ!」

なのか

「料理のために育て分けたたまごです!」

なのか

「自然を活かした四国のたまごです!」

なのか、

はたまたもっと別の言葉なのか…?

 

実際にいろいろ声掛けを変えて

お客さんが

「へー!?ちょっと見てみよう。」

となるキーワードが

だんだん分かってきます。

 

それが、こんどは

POPの文言になったり、

サイトのPRキャッチコピーに

なったり、

新商品のヒントになったりします。

 

少なくとも

たまごというシンプルな食材

限られた中で

「ほかに無い魅力」を伝える言葉を

考えるには、とても有効でした。

 

あなたのお店でも、

時間帯によってお客様に

声掛けをされているかもしれません。

 

または、

ご来店お客様とのお話で

「へー!それってすごいねェ。」

と言ってもらえる表現を探るとか。

 

売れる言葉を「会話」でさがす。

 

ぜひいろんなキーワードを

探ってみるのは

面白いんじゃないでしょうか。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月26日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

「ワインを飲む楽しみの半分は、

語ることにある。」

これはアイルランドの作家

モーリス・ヒーリー氏の言葉です。

 

なるほど。

ワインにそれだけのストーリーと

多様性、ドラマがあるからこそですが、

 

たまごの場合は楽しみの何割が

「語ること」にあるんでしょうか…?

 

以前、大阪で行列のできる洋菓子店

「りくろーおじさんの店」の

スタッフさんとお話した際、

「当社のチーズケーキには

『5つの食べごろ』があるんです。」

と語っておられました。

 

焼きたてすぐのふわふわの美味しさ、

ちょっと落ち着いてからの濃厚な味、

冷蔵庫で一晩寝かせてから食べる

しっとりとした食感……、

いろんな魅力を調べぬいて

お客様にそれぞれの食べ方を

わくわくと共に伝えていました。

 

それが繁盛とストーリー、

次のファンを作っていくわけですね。

 

我々だって、

卵のいろんな魅力を

伝えていく必要があります。

あなたのお店はいかがでしょうか?

 

「たまごは産みたてが美味しい。」

こういうハナシは昔から

良く出ていまして、

 

だから通販でも「生みたて直送♪」と

うたうところが多く出ています。

 

でも、届いたたまごを即日全て食べる人は

ホンの一握りでしょうし、

生みたて以外の

ステキな卵の食べ方だって、

5つどころじゃなく

沢山あるんですよね。

 

どちらかというと、

僕たちはかなりマニアックに

たまごの事を調べている方だと思っています。

「こんな食べ方したら美味しかったよ!」

「〇日目のたまごは、この調理が最高!」

なんてお客様といっしょに

 

試行錯誤の情報交換で、

新しいたまごの美味しさ世界が

生まれれば、

たまごの世界ももっと深まって、

魅力的になってくるでしょう。

 

「卵を食べる楽しみの半分は、語ることにある」

そんな格言のある世界の方が、

世界は面白い!です。

 

ぼくたちも、

ぜひどんどん卵の価値を、

根拠と自信をもって

皆さんと伝えてまいります。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月24日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

今回の大寒波で、

めずらしく四国徳島県は雪模様

雪合戦ができるくらい

積もったのは、何年ぶりでしょうか。

あなたの地域では大丈夫でしたでしょうか!?

 

僕が子供の頃

「雪が降った!」と大喜びしていたら

先代である父にめちゃくちゃ

怒られたことがあります。

「ウチの商売をなんだと思っているんだ!」と。

 

生みたて新鮮な卵をお届けする、

という観点からすると、

雪は害悪なんですよね。

 

めったに降らない地域とはいえ、

ご配達ができない状況、

 

それを喜ぶなんて・・・!

という今は亡き父の怒りです。

 

なるほど・・

今思えばそれだけ真摯に商売を考えていた、

ということがよく分かります。

 

ただ…雪のめずらしさに目を輝かせた

小学生にそれはチョット

理不尽だったんじゃないかなぁ、

とも思い返して感じますね~。

 

そういえば、

近所の酒屋さんで、

ヘンなワインを見かけました。

?? なんかひっ算が書いてある?

しかも、答えが間違ってますよね、コレ…!?

ご丁寧に、フタにまで書いてあります。

しかもやっぱり計算間違い。

 

これ、『コレクト(正解)』という

名前のワインで、

裏に説明が書いてありました。

「ワインづくりは計算どおりにいかない事ばかり。でも、それが最後にできあがるワインが美味しければ、それがCORRECTO(正解)!」

そんな生産者の哲学が詰まったワイン

とのことです。

 

面白いですね。

これって、ウチの仕事にもつながります。

 

こんな風に大寒波がきて

めずらしい雪が降る

 

たまごの品質や

ニワトリさんの体調管理、

いろんな懸念や問題が起こります。

 

相場価格やお客様のご発注量も

変わってきますので、

 

余った分のたまごの

直売スペースで売る

その数量、内容

すべて変わります。

 

でも、結局は、

「お客様が喜んでくださったら、

それが正解」なんですよね。

 

ついつい、

「苦労してやったから、

喜ばれるはず。」とか

思っちゃうんですが、

そんなのお客様に関係ないですよね。

 

たまごの品質だって、

関係無いんです。

 

「最後に出来上がるワインが

美味しければ正解!」

なのと同じように、

 

たまごの美味しさは、

黄身の盛り上がりがイイからでも

放し飼いをしているからでも

無くって、

 

たまごの美味しさは、

「料理になった時にその料理が

最高に美味しいかどうか。」

なんです。

 

そう考えると、

白身黄身の張りの強さも

目玉焼きでは長所ですが、

たまご焼きでは固い食感になる短所です。

 

白身の「弱さ」は、

オムレツならば超のつく利点です。

 

何が真に“正しい事(CORRECTO)”かを

見失わないように精進して参ります!

 

あ、ワインはかなり飲みやすくて

美味しかったです。

ファンになりそう。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月17日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

VTuberの潤羽るしあさんという方がいらっしゃいます。

スキャンダルでいま炎上中なんですね。

 

そこで、対抗するために

大勢の熱烈ファンが

#るしあ大好きだよ

というハッシュタグで

投稿をしたところ

自動翻訳で

#WeLoveRussia(ロシア大好き)

となってしまい、

 

『ロシアとウクライナが

一触即発の世界情勢で、日本が

「ロシア大好き」のメッセージを

トレンドになるくらい

たくさん出している…!?』

 

と、世界で驚きの反応が出ているんだとか。

 

うーん、面白いですね。

いや、笑いごっちゃありませんね。

 

こんな風に、

自動翻訳も含めて、

世界への拡散スピードが

尋常じゃなくなっています。

 

特定の人たちや

特定の国の文化に失礼な物言いは、

思ってもみない形で伝わるかもしれない

そう思って配慮しなくてはいけない

そんな世の中になりつつあるようです。

 

最近で言うと、

キムチの起源について

有名人が言及するたびに、

中国か韓国で「ウチの方が起源だ」

と炎上しています。

 

またたとえば、

中国のネットでは、

「チャーハン」の話がご法度の場合があります。

毛沢東の息子、毛岸英は朝鮮戦争で

亡くなっているのですが

その原因が

「チャーハンを作ったから、その火で見つかった」

というウワサがありまして、

この辺りのおはなしに

少しでも触れると

中国では即アウト。

 

日本で発信するからと言って、

ウッカリ戦争とチャーハンを

絡めて言及してしまうと

もめごとになる可能性があります。

 

おなじく

卵をつかった「マヨネーズ」は、

フランスとスペイン・イギリス

三国とも起源を主張して論争中です。

あなたのお店の

『フランス起源の自家製マヨネーズ♪』

みたいな表現が、

いらぬ争いを産む日がくるかもしれません。

 

たまごは宗教的なタブーが

少ない食材ですが、

それだけに食べられている国は

多岐にわたります。

 

ビルマのように卵=強壮剤の

イメージがあったり、

タイのように卵が性的な隠語

になっちゃっている場合もあります。

 

ウッカリはしょうがないですが、

せめて誰かを傷つけることの

ないようにしなくちゃいけませんね~。

 

なんだか大変な世の中ですが、

それだけに魅力も発信しやすいですよね!

 

まずは僕たちは、

身近なお客様限定の、

ローテクな

ニュースレターから今月も、

繁盛につながる情報発信をしてまいります。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月15日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

在留アメリカ人の方が書道に挑戦して

Facebookにアップ、

「それは文化盗用だからやめなさい」

って言われてションボリ…

そんなお話が

Twitterで話題になっていました。

 

以前には、

着物を着てSNSにアップしたところ

文化盗用だ…!と炎上した

海外の有名人さんもいましたね。

 

他国の文化として尊重してくださる

からこそのご意見でしょうが、

 

個人的には

まずそんな文化があることを

沢山の人に

知ってもらいたい段階なら

どんどん発信してもらっても

いいんじゃないかなぁ、

という感覚がありますね~。

 

だって、日本人ですら、

大人になったらほぼ

書道もしませんし、

着物も着ないんですよね。

 

筆ペンとかワンタッチ浴衣

くらいの感覚で

むしろ世界にひろまってくれればなぁ、なんて感じます。

 

でもこういった風潮が、

もし、食の分野に来たらどうなるでしょうか…!?

 

◆食でも「文化盗用だ」の指摘があり得る…?

例えば日本のオムライスは

大丈夫なんでしょうか?

たとえばケチャップを使った

ナポリタンは…!?

 

ちなみにイタリア人の89%が

ケチャップを使ったパスタなんて

容認できん・・・!のだそうです。

昨年ブームになった

マリトッツオは

イタリアのパン料理ですが、

和風に魔改造されて

カツオのたたきマリトッツオとか

さつま揚げマリトッツオとか

出てますよね。

 

創作系居酒屋の

日本人の舌に合わせた

外国風創作料理はどうなんでしょう。

 

今のところ料理については

ある国の食を別の国の者が

作ることに対して、

さほど厳しい意見は出ていません。

 

ただ…数年前ですが、

英国人のシェフが和風レストランを英国で出した際、

そのメニューが和風の創作料理、

というか

和風をアレンジしたオリジナルだったことが

「文化を尊重していない!」

と炎上したことがあります。

 

◆リスペクトが無い!と思われると危険

このレストランが炎上したのは、

「うわべだけアジアっぽくしている」

「シソや梅・サシミを使えばいいと思ってる」

なんて言う、ようするに

『オリジナル』文化へのリスペクトが無い

という批判ですね。

 

オムライスはフランス由来の進化

ラーメンは中国由来の進化

カレーは…

と日本人は食の取り入れが広いですが、

そこに由来となった国の

食文化への敬愛と尊敬が

あれば、今後も大丈夫でしょうね。

 

また、地域の文化に限らず、

『思想』についてもおなじく

敬愛と配慮をすべきです。

 

たとえば

『ヴィーガン食っぽい魚料理』とか

『ハラルっぽい豚肉料理』みたいな

思想を理解しない創作メニューは

危険でしょう。

 

海外に限らず、

たとえばもし

名前に「子ども食堂」と入った

高級レストランを作ったら

100%炎上するでしょうね。

 

◆急な流行りはこれから注意が必要

あまり急激に流行ったものなんかは、

あまり考慮されない

派生品が出やすいですから

 

「ふざけてる!」と

受け取られないように

立ち止まって自分で考えてみるべきですね。

 

上記のマリトッツオだって、

イタリアとフランスが

決して仲良くないことを

知らずに、もし

「フレンチ風マリトッツオ!」

みたいな商品をつくっちゃったら、

海外で炎上しても不思議はないんです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月11日

現在進行形で盗用されている、

という怒りの愚痴です。本日は。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

休日なので、ちょっと関係ないハナシを。

 

少し前ですが、

『ちょっと見て下さい~!』

って、当社スタッフのMさんから

画像メッセージが来ました。

スマホのスクリーンショットのようです。

(※一部ロゴ等を加工・見えないようにしてあります)

 

「んん・・・!?」

「これって・・・」

 

ウチで撮った卵の写真じゃないですか。

『究極のたまごかけごはん専用たまご』の。

ぼくたちのパンフレットの表紙にも使ってるヤツ↓

でも、Mさんが送ってきたのは

ウチの広告じゃないんですね。

そもそも広告出してませんし。

 

黄身にかぶせて差し込まれてる

薄緑色の卵カラも

ま~ったく違う鶏種のもの。

 

ようするに・・・

写真だけパクられたってこと…!?

のようです。

 

◆当社サイトの画像を手軽にパクられた

バレにくくするためか、写真の

左右反転までさせているんですよね。

 

ウチはメディアのお取り上げは

多い方だと思いますが、

あんな風に「テレビで話題!」みたいな

広告を打ったりは、

あんまりしないんですよね。

 

ですので、

発信力のあるほうをみて

僕たちが「パクってるじゃん。」

って思われるのは、困ります。

 

クリックしてみると、

ウチから日本半分くらい遠くの

農場さんのサイトでした。

バナーだけじゃなくて、

サイト内ほかにもバナーに

ガッツリ使われてましたね~…。

うーん、コレ

ウチの写真を勝手に

使われているのも腹立たしいですが、

何よりお客さんをダマしているのが

気に入りませんね。

 

「テレビで話題!」

って商品PRしてますが、

じっさいその話題のたまごじゃなく

ウチのたまご写真をつかって

販売しているわけですから、

 

お客さんにウソついてますよね。

ご自身の農場のたまご品質に

そんなに自信が無いのでしょうか。

 

現在ECサイト経由で

先方さんに連絡してますが

場合によって厳しい対応も要りますね~。

 


◆大手の追随戦略もこわい

さて、話は少し変わりますが、

食の世界って、

レシピとかコンセプトとか

特許でガードしにくい

ノウハウが多いせいか、

 

マネする事に

倫理観がゆるい気がします。

 

もちろん今回みたいにバッチリ盗用

というのは論外ですが、

上場大手企業同士でも、

売れるとなれば、業態も商品も、

コンセプトを真似し合って

追随しているんですよね。

 

たとえば、下の商品も

左右どちらも食品大手企業のものですが、

パッとみてどちらも同じに見えますよね?

(ちなみに販売開始は左が先)

 

あなたのお店がすごくステキだと

同じコンセプトで

強者が競合してくるかもしれないわけです。

 

ですので、

「ああ、こりゃムリだな。」

と思わせる強みかどうか

これが求められるわけです。

 

僕たちが業務用で超レアなたまごや

ごく短期間しか無い

季節限定卵の作り分けを

小ロットでしているのは、

 

マネされない強みのサポートを

卵の価値で創るためです。


今回の件、

怒りは感じてますが、

「これに気づいたウチのMさん優秀だなぁ。」

「マネされるくらいステキなんだな!」

という点だけは、

うれしく思っております。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月10日