小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

あなたのお店にも「耐えられない表現」が!?

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

「上司が締切を『おしり』と
表現するのが気持ち悪くて
耐えられない。」

・・・というネット相談が話題ですね。

なるほど~。

僕は使いませんが
意識したこと無かったですね。

『ケツの日程を先に決めちゃいましょう。』

なんて打合せで誰かが言っても、
気づくことすらないかもです。

つまり僕のアタマの中では
リアル「おしり」と比喩の「おしり」が
つながってないんですね。

SNSでは
『お金を袋に入れないで手渡しする

「はだかで渡す」

もまずい表現なのか?』

なんて意見も出てまして、

こういった
身体をつかった表現に生々しさを
感じる人が今後増えてくることも
考えられます。

 

また、ある業界の中では普通だけど
違和感がでるワードもありまして、

プログラマーの「殺す」「つぶす」や
出版業界の「処女作」
建築・製造業界の「オス・メス」表現
なども問題になりつつありますね。

多くの人と対峙する
飲食店・洋菓子店さんでは特に、
表現のアップデートが必要になってくる
かもしれません。

 

◆問題じゃなくても問題なワードも?

気をつけるのはそれだけじゃありません。
まったく問題ない」言葉ですら、
マイナス印象になることもあります。

例えばぼくが感じるのは
捨てる」というワード。

いまほとんどの小中高校で
SDGs関連の教育をしています。

そのため「捨てる」に
よりネガティブなイメージ
持つ若者が増えている、と見ています。

断捨離という言葉もあるとおり、

捨てる=清潔に保つ

という印象を持つ人はいっぱい
いらっしゃいますが、

若い人たちにとっては
「そもそも捨てるものは持たない」
という感性になっています。

すなわち

「捨てる」=「悪」の印象。

いま開催中の大阪万博日本館も
捨てない」が大きなキーワードの
ひとつになっています。

 

すると、
あなたのお店でスタッフに

「これ捨てといて。」

と言うのをお客さんが耳にすると
悪イメージを持つ・・・そんなことが
今後おきるかもしれません。

 

さらにお客さんに

よかったら捨てておきましょうか?

と言って印象を落とす可能性すらあります。

 

よかったらリサイクルしときますね。

みたいな言い換えが
必要になってくるかもしれませんね。

 

◆たまご業界のナゾワード

そして、ぼくたち卵業界にも
マイナス印象になる業界ワードがあります。

たとえば「廃鶏(はいけい)」。

ひねどり」なんて言い方もしますね。

たまごを産み終わって処分される
年を経た鶏のことですが、

僕はこの表現が嫌いです。

長年おいしいたまごを生んでくれた存在へ
の敬意が感じられないですし、

そのあと食肉になるわけですから

「いらないもの」

みたいな表現は
すべきじゃないですよね。

福井の「純鶏(じゅんけい)」とか
香川や九州の「親鶏(おやどり)」の
呼び方はかなりステキだと思います。

 

あと、「赤玉」「白玉」みたいな
業界内の略し方も、やめた方がいいですね。

一文字しか減ってないですし。

「赤たまご」「白たまご」でいいじゃないですか。

 

たとえ同業者どうしでも、

できるだけ一般的な用語を使うほうが
親しまれる業界、
新しい人が入りやすい業界になると
強くつよく思います。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2025年06月21日