卵みたいに似ている!?【たまご鶏のことわざ その91】
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
たまごのことわざ第91弾、
今回はドイツから。
<卵ともう一つの卵のように似ている>
Sich gleichen wie ein Ei dem anderen
親子や兄弟などが
そっくりなこと。
日本でいう「うりふたつ」
です。
卵同士は外観が似ていて
2つ並べると見分けがつかないくらいだ、
ということから来ています。
なるほど~。
たしかにサイズが同じなら
そっくりに見えるかもですね。
ゆでたまごの試験なんかでも
事前にマーキングしておかないと
どれがどれだかわからなく
なっちゃいそうになります。
とはいえ実際は
よ~~く見て接していると、
同じ鶏種・同じ農場で生まれる卵でも
模様や色の濃淡・形状がそれぞれ
毎日豊かに変わっていて
たまごって多様性あるなぁ。
とは感じるんですよね。
ただし鶏卵が
似ている代名詞なのは
察するに
「ほかの鳥の卵とくらべて」
という意味かと思うんです。
たとえば「うずら卵」は
海外では「ニンジャエッグ」
なんて言われるくらい
模様の多様さがあって
背景に溶け込みます。
また、下の写真は海鳥の卵ですが
これもすごくバラエティあふれる
模様がありますね。
それに比べると鶏のたまごは
だいぶん似ている方だと言えるかも
しれません。
ちなみに日本の慣用句『瓜二つ』は
スパッと切った瓜の左右は
“切り口”がおんなじ形をしている
ことが由来。
そりゃそうです。
同じ形になりますね。
◆普及しているものが「たとえ」に
そもそも共通に知っていないと
こういう諺や慣用句にはならないわけです。
日本では「瓜」って
ことわざも多いんですよ。
平安時代から入ってきて
江戸時代には「みんな知っている」
食材でしたから。
そういう観点でいうと、
ドイツは卵の言い回しや
慣用句ことわざがかなり多い国です。
たまごで例えて
「ああ、そうだよなぁ。」と
みんなが思うのは、
それだけ日本と比べても
畜産の歴史が長いドイツは
鶏卵が古くから親しまれていた
という証左なんでしょうね。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。