ニワトリは役立つ場所でこそ活きる!【たまご鶏のことわざ その89】
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
たまご・鶏のことわざ第89弾、
今回は日本から。
<豪家の門に痩せたる犬無く、
農夫の倉に肥えたる鶏有り>
「みんなそれぞれの場所で、
そこに応じた生活をして
それなりに稼ぎをあげている」
という意味です。
ウチは食材の良さがウリ!
当店は接客が強み!!
このお店、立地が最高!
・・・なんて風に、
個々の強みを活かす飲食店さん
に通じるものがありますね。
これ、逆だったらどうでしょう?
門前にニワトリがいても
門番としては役立たずですし、
農家では犬より
卵を産むニワトリの方が
重用されるはずです。
自分の良さがピタッとハマる
フィールドさえ見つければ
そこでこそ成果をだせるんだよ、
というのは変わらぬ世の真理ですね!
◆日本初の〇〇作家の言葉!?
これを最初に言ったのは
江戸のベストセラー作家
曲亭馬琴(滝沢馬琴)さん
昨年ひさびさに映画化もされた
「南総里見八犬伝」の作者ですね。
現在放送中のNHK大河「べらぼう」
蔦谷重三郎の番頭を務めていた
こともありますので、
今後登場時にこの成句も
出てくるかもしれません。
やさぐれて放浪し
武士から町人になり、
食い詰めて筆の道に進むも
全く売れず、
出版弾圧を経て
それらの経験を活かしつつ産みだした
奇想天外エンターテインメント
「八犬伝」を大ヒットさせ、
『原稿料だけで食っていけた最初の作家』
なんて言われます。
リアリティある武家物語を書ける
町人小説家なんて
そうそういないわけで、
まさにことわざ通りの
生き方をしてますね~。
説得力あります。
ちなみにこの
「南総里見八犬伝」
超なが~~い
大大長編連載でして、
28年 全98巻
あまりに引き伸ばしがひどくて
現代語訳の編者が
「訳したところで
私も読者も苦痛なだけだ」
なんて音をあげそうになるくらい
まるで往年のジャンプ漫画の
ひどい引き伸ばしみたい、
なんて言われてます。
それでも売れたのですから
ホントにオンリーワンの分野だったのですね~。
ある意味うらやましい・・!
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。